2004年1月アーカイブ

ch05.エンタテイメント : 女性の心を捉えるものは何?

映画「半落ち」

2004_01_19.jpg1月10日にロードショーしたばかりの「半落ち」をみた。10時40分からの午前一番の回というのに、10時に池袋のシネサンシャインへ行ったとき、すでに長い列が出来ていた。「踊る大捜査線」の時もこんな感じだったなと思ったが、今回は中高年の女性が多い。所謂、団塊の世代以上の世代という感じだ。それほど大きな映画館でないものの、朝から立ち見だ。通路にも座っているほど館内は混雑していた。
「半落ち」とは警察用語で容疑者が、容疑を一部自供するも、完全には自供していない状態を指すこと、完全自供のことは「完落ち」というらしい。2002年に出版されたミステリー作家・横山秀夫さんの作品だ。テレビでも試写会後のお客さんの声を編集しながらPRしていた。「半落ち」というタイトルにも惹かれていたが、やはり私は主人公・梶聡一郎を演じる寺尾聰の演技を見たかった。歌謡曲「ルビーの指輪」でヒットしていた時は、あまり好きではなかったが、映画で「雨あがる」「阿弥陀堂だより」で役者としての彼のあの静かな演技力に感動した。そして何か、父親である宇野重吉を髣髴とさせるものを感じた。
ストーリーが進むにつれて、館内からはあちこちからすすり泣きの声がする。涙をぬぐう姿がシルエットで映る。何に心打たれたのだろう。何に感動しているのか。映画が終了して、外にでると午後の回も又、長蛇の列だ。やはり中高年の女性が目立つ。心をこんなに捉えているのは何だろう。高度成長そしてバブル時期も過ごしていた団塊の世代が今、もう一度「自分」を見つめなおし、そして夫婦関係をも再認識しているのではないかと。
そして、映画の中で幾度と繰り返された「あなたは誰のために生きるのか?」という問いかけ。自分なのか?家族なのか?それとも・・・といろいろな思いに私は強く心が揺れた。

「踊る大捜査線」公式サイト-----http://www.odoru.com/
「半落ち」公式サイト-----http://www.hanochi.jp/

ch04.カルチャー : いくつになっても挑戦!

ルノアールの模写

2004_01_15_1.jpg
ちょっとボケていますが。光を探し撮影するのに一日かけてしまいました!
「四十の手習い」という言葉があるが、今年八十二歳になる姑が油絵に挑戦している。画材は野菜や果物、花などをはじめ身近なものばかり。ある時、新しい作品が仕上がった。ルノアールの絵の模写だった。本人は、色彩がどうだこうだ、タッチがまだまだと、作品にあまり満足していないようだが、私はなかなか「すごいぞ!」と思った。作品に対してあれこれ批評するのは考えてみれば安易なこと。何よりも白いキャンバスにむかって挑戦した姑のパワーはすごい。それもルノアールの作品の模写とは。あっぱれだ。私は他の画家の模写もすすめてみた。佐伯祐三の模写も出来上がった。ひとつひとつの作品が仕上がっていくたびに姑の嬉しそうな笑顔を見るのもなかなかいいものだ。 ※ご興味のある方はご連絡待っています。
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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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