2006年7月アーカイブ

ch11.経済 : 野菜が高いよ!


  ふーっと溜息が出るくらいに野菜が高い。これを買おうと思ってスーパーに行っても、「あれあれ~」と思う。飲み会での5000円ぽっきり会費だ、お食事会の8000円会費というのは、「まあ、いたし方ない」と思うのだが、3本220円のキュウリ、290円のブロッコリー、280円のホウレンソウなど見てしまうと、「やーめた」となる。結局「日持ちもするかぁ・・・」という感じでキャベツの大玉250円を選んでしまう。

  今年ばかりでない、日本の豪雨。台所を直撃だ。欧米の猛暑だって確実に進む地球温暖化は人間の暮らしに牙をむいている。生活の工夫のひとつで、省エネ製品を選んだとしても世界の消費エネルギーは増し続けているのだ。地球の異常が恒常化している今、天災というくくりでは済まされないのだろう。

  アメリカではブッシュ大統領が打ち出した新エネルギー政策に基づきエタノールとガソリンを混ぜた燃料の普及に伴って、トウモロコシ価格が急騰。このあおりを受ければ、食品メーカーが製品値上げは必至。世界的な食料価格への影響が出てくる。また、「コーンベルト地帯」と呼ばれる米中部などの主要生産地にここ数年、日照りが続いたこともトウモロコシ価格の上昇につながっている。 米国産小麦も天候などの影響で生産量が減少。
  

  生きることは食べることでもある。日々の暮らしの中で主婦たちのぼやきが聞こえてくる。

  
  
 
 


  世界的な話題となった映画「ダ・ヴィンチ・コード」。私も映画公開して直ぐ。確か午前7時20分の早朝の回で観た。
  この映画の影響力は英国への観光客が急増させ、ロンドンとパリを結ぶ鉄道「ユーロスター」がビジネスクラスで過去最高の売り上げを記録したという。ビジネスクラスというのは所謂、富裕層だ。この層が映画の主人公同様、謎解きを現地で体験しようとしているとか。ユーロスターはドーバー海峡の海底トンネルを通ってロンドンとパリを3時間足らずで結ぶ。空路を凌ぐ人気ぶりは今年上半期(1~6月)のビジネスクラスの売り上げは対前年同期比で6%増の約2億6000万ポンド(約560億円)と過去最高に達したというのだから凄いね。時間とお金。まさに賜物。
  何よりも最大の要因はユーロスターは映画公開でスポンサー契約を結んだことが当たった。映画に刺激されて、観光客が動く、動く。

ふっと思い出した。
昔、アガサクリスティの「オリエント急行殺人事件」で人気が集中した頃のこと。


吹雪の中で動かなくなったオリエント急行。
その中で巻き起こる一つの殺人事件。
難解な事件に立ち向かう名探偵ポアロ。
登場人物か゜絡み合い、犯人像が浮かび上がってくる。
そう、ノンストップ推理小説・・・・・

 インターネット書籍販売最大手のアマゾンジャパンが、自社サイトに小売店など第三者の出店者を集めて仮想商店街機能を導入する計画を打ち出した。 楽天が新たに「プラン2020」で2020年に流通総額10兆円を目指す考えを明らかにする。
  ところで2000年11月に書籍販売を開始したアマゾンジャパン。私もこのプログでお世話になっている。書籍などの購入は、私の周囲の人間は殆どがネットで購入している。この気軽さで急成長しているのだ。現在は書籍の他、DVDや家電など販売も含め、取扱商品は1000万点を超えているという。更なる仮想商店街機能を導入。第三者による商品を加えることで商品数を拡大による利用者の利便性のアップ。勿論、ヤフーも事業強化をしてくるだろうし・・・・仮想商店街ビジネスは再び日戦国時代を迎える。さて、戦術・戦略は。

   午前中にケータイメールの着信音がなった。
「部下が急死した。明日、通夜なので、打ち合わせの日程を変更してほしい」と。
その方は享年47歳。冠状動脈血栓症のため。ラインの急死。なんということ・・・・。
   草臥れて寝て、そして、翌日、起きるのが当たり前の日々。無理は禁物だといっても、忙しい忙しいと言いながらも、本当に忙殺される日々の人々。友人たちも若くはない。
  もう一度認識しよう。元気で生きているということは「当たり前」で「永遠」ではないということ。訃報を聞く度に、ちょっとだけ、無理をしてしまう自分の生活を反省する。


  自慢出来るほど、耳が良いというわけではないが、私は相手の声のトーンで大体の「調子」を理解するのには結構たけている。(あくまで自分で思っているだけで、確認しているわけじゃないが・・)
 人の心理状態とは、その時の「気持ち」でトーンをはじめ、いろいろ変化するものなのだ。所謂「お調子」のいい声でも「この人、嘘ついてる?」という時の特徴は何となくわかるものなのだ。


  特に、最近のケータイはなかなか音の質も良くなってきているので、機種を変更する時、生活の中で何にポイントを置いているのかが大きな購買行動のモチベーションとなる。
  先日も夏のニューモデルに機種変したくてauショップを訪ねた。「水にぬれても大丈夫」というのが購入のポイントだった。これまで、何度ヒヤヒヤシーンがあったことか・・・・
 
   「いつからお使いですか?」とショップの女性がちょっとツンとした調子で聞いてきたのを聞いて、大人気なく「日本移動体通信の頃からですよっ!」と語気荒く答えてしまった。まあ、まるでお笑いなのだが、その語気の荒さにキョトンとした表情で女性は「え・・・・今、お使いの機種なんですが・・・はい、お調べいたしますね」となった。
  私が目指していた機種は男性をターゲットとして作られたということで、フォルムがちょいとごつい感じだ。それに、水と言っても「真水OK」ということで「海水はダメです!」と言われた。そうであるなら、機種変は今回必要ないということになった。が、「これ」という機能が欲しい欲しいと思っていた・・・・そんな時、新しもの好きの私の目に新着情報が!

  なんと、携帯電話で通話した相手が自分にどんな気持ちを抱いているかを、すぐに分析してくれる夢のようなサービスが登場した!モバイル関連ベンチャーのブリーズウェイ(東京都千代田区)が開発した「キモチ分析トーク」というもの。イスラエルの音声技術会社、ネメシスコが治安維持用に開発した高度な心理分析技術を民生用に応用したソフトウエアだけに、分析精度はケータイ占いやお遊びの域を越えているという。
  現在分析できる感情は、喜び度、怒り度、悲しみ度、真実度、幸福度、ストレス度など20種類以上で、通常の嘘発見器を超える精度といわれる。会話中の発生音声に141項目の解析処理を行うことにより、微妙な感情を分析して、相手の気持ちを通話の2~3分後には携帯電話にメールで知らせてくれるそうだ。「あの人はどう思っているのかしらん?」など気になる異性の気持ち、対人関係におけるコミュニケーション用、ビジネスパーソンの営業ツールなど活用範囲は広がりそうだ。サービス加入料は2000円。050から始まるIP電話番号「セカンドナンバー」を受け取り、基本料月400円、通話料1分40円で利用できるそうだ。

  しかし、問題点ひとつ。生活の中でひょいとうまれる「間」の悪さというものがある。これは、多分、かなり分析が難しいだろうなぁ・・・・・いつも、反省することが多い生活をしているもので・・・・。
 
 

 
 

 このところ、ほぼ毎日、毎日耳にしている「地デジ」。耳の奥でじでじじでじ・・・と鳴っている。

 「地上波放送は2011年7月24日までに、現行のアナログ放送からデジタル放送に完全移行します!」とはいうけれど・・・・・ 普及推進のためにも地上デジタル放送完全移行まであと5年!とカウントダウンセレモニーなど いろいろなキャンペンも行われている。まさに、完全移行の5年前。数寄屋橋交差点に面するモザイク銀座阪急ビルの広告スペースには、1日ずつ時を刻む電光掲示板を組み込んだ「カウントダウンボード」が設置されている。あと1826日?カウントダウンが始まった。


 

ch05.エンタテイメント : ジョニー・デップ


  2003年の「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」そして、昨年の「 チャーリーとチョコレート工場」、 そして今年もまた「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」で最高のジョニー・デップ。(自分と同じ双子座というのがなんだかウレシイ・・・・)
  1984年といえばちょっと前の話だが、この時期にアメリカで製作されたホラー映画「エルム街の悪夢」。ホラーは続編が作られる度に当初のテイストが失せていくもので、これまたその通りではあった気がするが、この第一作目が彼のデビュー作だとは知らなかった。二回くらい?観たと思うが、ジョニー・デップが出ているとはね!その頃は意識していなかった。というよりホラー映画はねぇ。しかし、んーっ!やっぱり才能ある役者は凄い。
  

  ブログをバージョンアップした。先ず見た目が変化した。ほぼ毎日「出会う」のだが、その度にその変化が嬉しい。編集・取材に関わった単行本の紹介コーナーも出来た。こう、並んでみると、また嬉しいものだ。いろいろな方々に説明するのに、いちいち、本を持参(本というものは実に重いものです・・・)しなくても、また、紹介状のように印刷物にしなくても、「プログをみてください」ということでいい。書店に行かなくてもネット上で購入していただける。本当に便利な時代になったと心の底から思っている。

  昨夜は、工作舎という出版社の代表取締役会長・中上千里夫さんにお目にかかった。以前から工作舎は憧れの出版社だった。
  工作舎の設立は1971年。雑誌『遊』を刊行し編集長を務めていた松岡正剛さんの著述に実は昔から「一目惚れ」をしていたからだ。設立当時から現在に至るまでの「えっ!」というようなお話を聞いた。
  今、作っている「ありか」という生活情報紙をプロの目からズッタズッタと斬り込んでくれた。概念論が多い世の中で、なんとも清清しい「切り口」だった。やはり、人生の大先輩だ。


   今後、自分は何をしたいのか?「やはり本を書きたいですね」と言ったあと「どんな?」と中上さんに言われ、具体的な回答が全く出来ない自分がいた。編集や営業企画の説明などはよどみなく出でくるというのに。この、つまった状態は何なんだ!という感じだった。いつもいつも「こうしたらこうなる」といった技術論的なことばかりで生きているから、こうなってしまうのだ。


  そんなに人生の時間が残されているわけではない。あと何冊か「本」を書きたいのなら、もっと自分を凝縮していこう。プログは生きている中から発露する、自分の思うこと、書きたいことのまだ、1%程度のことだ。99%は、まだおのれの「内」にあり、生涯「内」にあり続けるものもあるだろう。多分、「墓場まで持っていくこと」というものなのだろう。しかし、あと1%でも絞っていく自信が出たら、「本」にまとめてみたい。そんな夢を持ちながら生きていこう。

ch10.生活 : 夏は暑いものだから


   毎日、テレビで流れる集中豪雨のニュース。鹿児島で降った3日間の雨量が東京の一年の降水量に匹敵すると伝えている。やはり、異常気象だ。温暖化の影響がじわじわと地球を蝕んでいる。
  地球の温度があと2度上昇するのは2028年という内容を読んだことがある。その時から、本気で何とかしないといけないといつも考えている。今、みんなの小さな努力でこうしたことが避けられる可能性があるのなら、頑張らないとならない。不自由な暮らしが当たり前だった頃を思い出せる人・世代が率先してやらないと。不自由さを知らない世代は何を言っても「?」・・・・。理解できないのだから。子ども部屋にクーラーがあって、テレビがあって、ビデオがあってなんて生活をしてきたら「無いこと」は理解できないのだから。夏は暑いものなのだ。暑ければ、直ぐ冷房を入れてしまう生活行動を改めよう。昔の人々が「涼」を工夫したかを知ることも大切。


   暑い夏。東京タワーで8月31日まで「外階段を歩いて昇ろう!」企画を毎日実施している。約600段の階段。150メートルを昇る。こんな暑い夏になんで汗ダクダク?暑さをカラダごと感じて、適度にバテてみよう。常日頃、直ぐににエレベーター乗ってしまったら、タクシーをひろって冷房のきいた車内で「ふーっ」と言ってしまう生活行動に改めて気づくかも知れない。
  昇りきると認定証がもらえるらしいが・・・・そんなもの要らない!なんて言わず、暑い夏を体感してみよう。


   所属している神楽坂女声合唱団が、8月10日に東京プリンスホテル(鳳凰の間)でチャリテイーブッフェショーを開く。
  「愛に満ち溢れた歌声を」というのがキャッチフレーズ。メンバー全員、本当に忙しい人々だが、そんな多忙な時間を調整しつつ、レッスンに励んでいる。今回は土井たか子さん(ホントに若い!)も独唱の予定。
  レパートリー曲も多い中?兎に角レッスン、レッスン。発足から随分と時間が経ち、その時間の中で、メンバーの気持ちが「熟成」されていった。毎年、暮れのチャリティーディナーショーでもまた、合唱団のコンセプトである動物たちへのチャリティーを続けている。継続は本当に「力」となっている。
  真夏の夜も頑張るぞ!
 
時間は下記の通り
ブッフェタイムは18時30分から19時30分
ショータイムは19時30分から
料金は1人1万8000円

問い合わせと申し込みは東京プリンスホテルTEL.(03)3432-1111へ。

社会問題 : 驕り


   ある程度知名度のある、企業の「驕り」とは何だろう?と思うことがある。
パロマ工業製の湯沸かし器の損害賠償請求訴訟問題での記者会見を見た時、「何なんだ?」とその会見にのぞんだ役員の数に驚いた。そして、当初の社長の言い訳。家族経営だ云々、会社の問題はさておいて。
 
   1995年1月に北海道恵庭市の女性が一酸化炭素中毒で重症になった事故で、パロマから製品の修理などを請け負っていた元業者が、被告側弁護士に対する証言がこの度分かった。講習会で不正改造を教えられた記憶があるというものだが、これに対してパロマ側は「改造は絶対に行ってはならないと指導していた」と証言。元業者は、メーカーの指導なしに改造は出来ないとした上で講習会のことにおよんだ。

  人の記憶は時間が経つと薄れていくが、兎に角、家族の死因に対して「何故」という疑問を持つ遺族の方々に対しては「真実」を。「保身」「都合」だけ考えないで、正々堂々と解明してほしい。

 

スポーツ : ある「処分」


  今日は20日。FIFAが例のジダンがイタリア代表マテラッツィに対して頭突きを見舞った件に関して、両者に処分を科すと発表。マテラッツィが人種差別的な発言をしたとして様々な憶測を呼んだのだが「中傷的な発言」ということで人種差別の問題は無かった。
 暴力行為に及んだジダンに対しては、7500スイスフラン(約70万円)の罰金と国際試合3試合の出場停止処分。そしてFIFAのプログラムのもとで3日間の社会奉仕活動を行うことに。しかし、噂されていたジダンのW杯MVP剥奪脱処分は無かったのは良かったが、時間が流れある「処分」がなされたということだね。


 


   今週の日曜日23日は、まさに「本日、土用の丑(うし)の日」。この鰻屋の宣伝は、江戸時代の蘭学者、平賀源内の考案。記録に残る広告コピーで最も古いものだ。、現代にまで受け継がれる源内の説得力はすごい!と感心するばかり。
  しかし、この土用の丑の日を前に、ウナギの高値が続いている。小売店などは価格維持に懸命だが、一部では値上げに踏み切ったという。いくら夏の風物詩といってもスーパーの店頭値ごろ感がなければ主婦は財布の紐をしめる。ちょっと老舗の鰻屋に行って・・・という気持ちもなえそうだ。
   「仕入れ値が例年より1割以上も高くなっているから」という背景には養殖ウナギの稚魚であるシラスの不漁があるという。出荷するまでには、通常半年~1年半の養殖期間が必要。そのため、1年以上前の不漁が今になって大きな影響を与えているのだ。且つ原油価格の高騰。養殖用ボイラーなどの燃料費アップは大打撃となる。
  ウナギの産卵海域はグアム島に近いマリアナ諸島。黒潮にのり日本列島に回遊してくるという。先日もテレビでウナギの産卵というのは殆ど見られないということを知った。特に台風や熱帯低気圧が通過する地点ではなかなかウナギが産卵場所を見つけられなかったらしい。
   しかし、日本人としてはなんともこの時期のウナギは食したい。随分前の話だが、新宿の某鰻店で、「天然鰻」という名前にひかれて、店内に入りカウンターに座り「うな重の上!」と頼んだことがある。「時間かかりますよ、大丈夫ですかぁ?」というちょっと気難しい表情の店主に「はい」と答えた。調理の途中で店主にあれこれと話しかけたが、彼は全く応答してはくれなかった。
・・・・本当に長い時間、待たされた。目の前に置かれた「天然鰻のうな重の上」。口にいれる。脂がのっている。ふっくらとして、口の中で蕩けていく。小骨が気にならない。こってりとしているのに軽い味だ。本当に旨かった。「旨い!」とただそれだけ。
  無言で食べ終えた。「お会計お願いします」と言った。店主が値段を書き込んだ紙を無愛想に渡してくれた。天然鰻のうな重上を食べ、体中が蕩けている私はその数字を見て、すーっと青くなっていった。


   日銀による「ゼロ金利」政策解除を受けて、金利引き上げの動きが広がっている。約1500兆円にのぼる個人金融資産の囲い込みを狙った金利引き上げ競争が始まった。 特に2007年から2010年にかけて一斉に定年を迎える約300万人と言われる団塊世代。彼らは退職金をほぼ満額受け取れ、総額は80兆円にも達すると言われる。バブルの時に買った住宅のローンや教育費負担からも解放される。定年ラッシュ後は金融資産ン千万円のプチ富裕層が続出するのだ。こんなお金に金融機関は虎視眈々。団塊世代の巨額マネーの争奪戦の幕開けだ。
   しかし、この年代のサラリーマンたちは、高度成長期以降の高金利時代に、せっせと預貯金に励んできた。運用という発想がなくとも、つぶれることのない銀行に預けてさえおけば、資産は増えてきた時代。「資産家」予備軍なのに、なんともピンと来ていない。
  水は高いところから低いところへ流れるが、お金は金利の高いところへ高いところへと流れていく。しばらく普通口座でじっとしているお金たち。「お金」とは一体何なのか?ちょっと童心にかえって考えてみるのもいい。ちょっとした社会科や家庭科の授業だ。健康に留意して、気持ちも若い世代。「長生き」しすぎるとリスクもある。特にサラリーマンは組織を離れた後に愕然とすることがいろいろあることに気づく。これまた勉強。浜辺で急に年老いてしまう浦島太郎にだけはならないようにしたい。

社会問題 : 「言葉」という武器



   あの事件以来、ずっと考えていたのだが、なかなかアップできないままでいた。ジダンの頭突き事件。 今や、親同士の言い争いにも発展しているようだ。ジダンの行為に対してのFIFA会長の「スポーツ倫理に反する行為と見なせば、FIFA理事会は介入する権利と義務がある。このような行為を見るのは、本当に本当に心が傷ついた」というコメント。いろいろなコメントが錯綜する中、何がどう悪かったのか?を考えていた。

   シャンゼリゼやフランス美術の華やかがフランス的だと認識している人々は多い。だからこそ、今から10年ほど前に南太平洋で核実験を強行した時に「貴国は文化の程度が大変高いのに、どうして核実験のようなことをするのか」と真顔で訊ねている人がいたという。フランスにとって芸術を愛することと紛争の種をばら撒いてきたこととは決して矛盾していない。顔は決してひとつではないということ。
 特に、現代のフランスの顔。フランスは移民を受け入れてきた長い歴史を持つ。1アルジェリアやチュニジアをはじめ、多くの発展途上国からの移民が暮らしている。多くは、大都市にある公営住宅に住んでいる。そのために、フランスでは「郊外」が、貧困と犯罪の巣窟であるかのように言われる。国内にあって郊外はフランスではないと言わんばかりにいわれている。フランス人の多くは、移民が集中している地区に足を踏み入れることもないまま。
  景気が悪くなるたびに移民は失業問題にさらされる。「自由・平等・博愛」をモットーにする人権国家フランス社会にはラシスムつまり民族差別問題が存在している国なのだ。

   あの日、全世界の子どもたちに対してジダンは詫びた。堪忍袋の緒が切れるというのか、いやそんな簡単な言い方ではすまないほどの言葉をイタリアの選手は言ったのではないか。
「ジダンの行為はスポーツのルールにはない」などと当たり前のように言った評論家がいた。日本人の選手もかなりのことを言われとも聞いた。しかし、こんな事件まで引き起こしちゃいない。彼は何を言われたかは決して語らない。しかし、ジダンにあの行為をさせるほどの「言葉の武器」を振りかざしたに違いないと思っている。


  機械との相性が悪いというか、何なのか?不思議なことが起こる、以前、いきなりパソコンがダメになってしまったことがある。本当にいきなり。今回は、丁度3日ほど前の真夜中にデスクの下からパチパチと花火のように音がしたと思ったら白煙に包まれた。慌てた、全く火の気のない仕事部屋で真夜中のたちころる白煙。急いでパソコンの電源をオフにしたものの、訳分からず、一瞬、消防車を呼ばないと!と考えたほどだった。
  翌日、電気屋さんに来てもらい、全てをチェックしてもらった。「どこも異常ないですね」といわれ、白煙騒ぎは何か、寝ぼけていたのではと言われる始末。とりあえず、その後、パソコンと周辺機器をもってビツクカメラパソコン館に行く。気持ちは兎に角、焦っている。以前、データというデータを全てなくしてしまったからだ。白煙騒ぎの話をするとその修理担当者は「んーっ・・・アダプターが燃えていますね」と言う。白煙の原因は分かったがなんとも奇妙だった。「お客さん、こんなになるなんて、稀にみるケースですねえ」と言う。修理に出して、「・・・・三週間はみてください」と言われ「ダメです」と咄嗟に返した。相手は困惑しているが、こちらも三週間も待っていられない。次の販売のスタッフがやってきて、そのパソコンのアダプターの容量と同じものはないという。代替で入れると。万一データが消えてしまうこともある。だから「売れないのです」と言われる。
  結局、東芝のサポートセンターへ連絡して代替品を大至急で送ってもらうことにする。しかし先方の担当者もはじめは白煙のことを信じられないようで「お怪我はありませんでしたか?」と言われた。お怪我はないが、真夜中にたちこめる白煙の中で、少しうろたえている自分の姿を客観視すると、結構、滑稽でもある。


  私は腕時計をしない。いつの間にか、長針も短針もへんなまわり方をしておかしくなっていくからだ。どんな製品も個体差はあるとしても、やはり「機械」との相性はよくにいのだなと、つくづく思う。
  

ch04.カルチャー : 懐かしい「ОH!YES!」

   自分が初めて英語に触れたのは何時のことだろうか?と思い出してみた。友達と英語教室に通ったのは小学校の5年生の時か。5~6人の教室だったように記憶している。しかし・・・・もっと前。確か、海外へ行く父を見送りに羽田空港に行った時。その時、叔母と一緒にロビーにいた。そこで外国人の男性に話しかけられた。叔母は大学生だった。彼はゆっくり、私の目を見つめて、何かをたずねている。コトバの意味など全く分からない。しかし、私は満面の笑みを浮かべ大きな声で言った。「オー!イエース!」。その瞬間、彼は声をたてて笑い、私の頭を撫でて、コインをくれた。小学校1年生の時のこと。後から叔母が「いち子、あなたたちは姉妹ですか?と聞いたのよ」と教えてくれた。そのコインは暫く私の宝物だった・・・・。
   そして、東京オリンピックの年。祭典の夜、たまたま、私はそのパーティーの席に連れて行ってもらっていた。華やかな夜のパーティー。一際、際立つ男性がいた。「アベベだ!」と分かる。必死に私は駆け寄った。英語も分からない小学生が「ブリーズ!サイン!」と叫んでいた。「サイン」なんてコトバが通じるわけない。しかし、ノートを広げて、必死に追いかける子どもを見て、アベベは笑ってサインをくれた・・・・・あんなに凄いお宝!・・・・今、ないなんて!


 時代は流れて・・・・・
今は「英会話」が本当に日常になっていった。まさに飽和状態。こんな時代を誰が予想しただろうか。
あの、インパクトのあるキャラクターで有名な。「駅前留学」で知られる最大手、NOVA。今、英会話教室市場は現在、飽和状態の中でこの3年間で300教室開設を掲げた拠点拡大路線の軌道修正を迫られ、現在、近隣教室の統廃合に追い込まれているらしい。
 そんな中で急成長している子供向け教室への参入が相次ぐ。首都圏を中心に「Gabaマンツーマン英会話」の名で教室を展開するGABAは1995年の創業時からのマンツーマンレッスン方式で急速に事業を拡大。今秋には小学生を対象に同じくマンツーマン方式による英語教育事業を立ち上げるそうだ。 教室数では大手まで追いつかなくてもより差別化を引き出した企業に伸びる可能性があることを示しているようだ。
   
 

   ちょっと頭の片隅にあって、何となく気になっていたこと。それは、風水師の安藤正龍先生の通信にあった「風水の財布」のこと。
  金運アップというと矢鱈に黄色黄色と世間は騒ぐのだけれど・・・・・かく言う私もこれまで大好きなゴルチエの財布をしまって「黄色」い財布にして使っていたのだ。
  が、安藤先生の「折りの財布はNGですよ」ということを読んでからは、ずっと気になってしようがなかった。
  実は、いくつも持っている財布といえばどれもが二つ折り、三折りのものばかり。結局、これまでの財布は始末して、新しく札入れを購入した。ラッキーカラーというか、私の勝負カラーの「白」の札入れにした。
  財布を変えたら、不思議なもので気分も変わる。金運アップということで、黄色の財布以外にも蛇皮の札入れも実は持っていたのだが、どうも独特の雰囲気が買い物などの時、似合わない。
でも「白色」はなかなかいい。蒸し暑い日が続く、梅雨明け前の毎日。白は気分がいい。
  


   時々、本当に哀しくなることがある・・・というより哀しくなることを言う人がいる。
先日、引退宣言した中田のホームページ。私は本当に感動して読んだ。彼のプロのサッカー選手としての日々にただ拍手をしたい気持ちで読んだ。
  しかしある人が言った。「あれね、ゴーストが書いているんだよ」と。カッと熱くなった、憤りにも似た感情だった。誰とは言わない。酔っ払いのおやじがくだまいて喋っているのならいい。気にもしない。しかし、彼は社会的立場、影響力のある人だからこそ、私はなんとも言い知れぬ哀しい気持ちになった。「どうして、そんなことが言えるのですか?」と聞いた。すくに答えた「うますぎるんだよ、文章がね」と。暫くの間、私は興奮が収まらなかった。影響力のある立場の人間は、本当の裏をとって、とってとりまくってからモノ言えって・・・・・。たとえ、真実であったにしても、もっと思いやりのコトバ、沈黙はなかったのか?


  嗚呼、この世の「理不尽」。
  説明のつかない現実。意味を汲み取ることさえ不可能な世界。

  私は、先日もこんな「理不尽」の中にいた。
相手は、静かに私の目を見て「よくあることですからねぇ」と言い放った。数秒の沈黙の後に「ええ、よくあることですからねぇ」と私は微笑しながら、彼の言葉を鸚鵡返しした。
何ヶ月も理不尽の迷路を彷徨いなから、本当に呆気なく幕引きした。
現実では、ひとつの「ジョブ」が終了しただけだった。


  必死になって何かの意味をこめようとするからこそ、人生に意味がある。
際限なく繰り返される日々の蓄積、ひとりひとりの人生の中で、深い絶望とやり場のない憤り、諦念。
しかし、信じようと思う気持ちがあるからこそ、ひと筋の希望を掴むことが出来る。あらゆる逆境に耐えて、全てを適切なものとして受動する。いわばニーチェの言う「超人」か。意味のなさをそのままに受動して、それとともに生きていくこと。希望を持ち、それに向かい、今=現在それ自体を自分らしく生き抜くこと。嘆く自分を掛け替えない存在として愛してくれる人がいるかも知れない。だから、信じよう。辛くても信じよう。信じよう。今はそれだけだ。


   ジャズピアニストの河野康弘さんと知り合って、もうだいぶ月日が経っている。弾かなくなった家の中のピアノの「お目覚めコンサート」として各ご家庭に出張サービスをするイベント企画をご一緒してから・・・・そう、もう20年以上経っていると思う。
  今でも全国、いや世界を回ってチャリテイのコンサートを精力的にしている。あの温厚な笑顔がいつでも目に浮かぶ。そんな河野さんからメールがきた。「地球ハーモニー2006ジャパンツアー」を今年も全国でするということだ。興味のある方は是非、一度、河野さんのあったかいピアノ、そしてあったかい河野さんの仲間たちの演奏を聴いて欲しいと思う。地球上のひとりでも多くの人が幸せを沢山掴むように。

「地球ハーモニー2006ジャパンツアー」
各地公演のスケジュール
■7月14日(金)19時30分~長崎県雲仙市瑞穂町福祉センター
(問) 0957-77-2727(洗心保育園・門)
■7月15日(土)18時~福岡県福岡市早良区市民センター
(問)090-8912-2030(福岡実行委員会・政光)
■7月17日(月)19時~東京都国分寺市いずみホール
(問)090-1657-0174(東京実行委員会・河野)
■7月20日(木)19時~新潟県新潟市音楽文化会館ホール
(問) 025-224-5811(新潟実行委員会・鈴木)
■7月23日(日)13時30分~愛知県岡崎市民会館大ホール
(問)090-6092-1569(わたげの会・酒井)
■7月28日(金)19時~岐阜県可児市ala主劇場
 (問)090-1756-6832(可児実行委員会・国枝)
■7月30日(日)14時~奈良県生駒市セイセイビル
(問)080-1470-6389(はぁとbeat・山口)
■8月03日(木)19時~広島県広島市安佐南区民センター
(問)082-878-6655(コタン)
■8月05日(土)18時~広島市原爆ドーム元安川対岸ステージ
090-1657-0174(地球ハーモニー・河野)
■8月08日(火)14時~、19時~福岡県北九州市ウエルとばた
(問)093-601-9997(北九州実行委員会)

  
   発刊まで結構な時間がかかってしまったが、ようやく「浅草散歩ガイド」が発刊となった。なかな手ごろなガイドブックがあるようでない「浅草」。まあ、これ一冊があれば浅草が気軽に楽しめるだろう。来週から書店に顔を出すので、手にとっていただきたい!「昔」と「今」が混在している浅草。私が大好きな路地裏がいっぱいある浅草。ぷらぷらと歩いていると、きっと何かが見つかると思う。
  このブログもこの度、バージョンアップしたので、今後はこれまでに関わった単行本の紹介コーナーを作っていく予定だ。


   生活の上で「さて?どうしたものか?」と思うことがある。これまで生きていた中で会得した知恵をフルに使っても解決できないことや、友人に相談しても全く環境が違えば回答のしようのない問題。これまで「はて?」とぶち当たった大概のことは最終判断は直感で生きてきたものだから、かなり自分の勘や感には自信がある。しかし「??」という時、私はタロットカードのジュン先生に相談する。タロットカードは3ヶ月から半年くらいの判断の指針になるものだと確信しているからだ。単にタロットカードと言っても、これまたそれぞれの「才能」があるようで、いざとなると疑い深い私は、これまでに何十人という方に見てもらったが、今、ジュン先生はなかなか良い指針を下さる方だ。
  
  「早くて・・・・二週間後に現われますね、女性です」
  「女性ですって?!」
  「ええ。女性」
  「女性って性別が女ということですか?」
  「そうですよ」

そういうとジュン先生は軽く微笑んだ。
しばしの沈黙。全く検討もつかない。女性の出現など・・・・二週間後といえば7月22日ごろに女神が現われるのか?その「女神」は一見、女神に見えないという「女神」という。静かに待とう。

   いろいろなパーティには慣れているつもりだったが、今夜は違った。若い、若すぎる。よく言う「場違い?」。「会場をお間違えになりました?」という感じだった。
  トマト博士・作家の唐沢明さんに呼ばれた「愛されコミュニケーション塾」。彼は就職コンサルタントと大学の講師もしているから、勿論学生も多いだろう・・・そんな予想は十分にあったのだが、会場は学生一色。特に女子大生の嵐。年齢は就職活動の二女くらいから、いや大学2~3年生が仕切っているという感じ。私は客観視しても保護者だ。
  
   唐沢明さんと株式会社・就職課の代表取締役の内田雅章さん、オレンジ有限会社・代表取締役の深井次郎さんのトークショーを聞いていたら、それこそ久しぶりに「何なんだ!」という感じに包まれた。プラスのエネルギーが充満している。コトバ上でなく若さとは、こうだってことを感じる。
  チャンスはつかむもの、夢はかなえるもの、人生やったもん勝ち、なんて爽やかにバンバン飛ばしてくれる。内田さんのところで作っている「学生新聞」など脱帽だ。若さのエネルギー・・なんて陳腐な言い方しか出来ないくらい、「やり遂げる力」が漲っている。そこには、私がよく伺うパーティーにありがちな「元・・・」とか「前・・・」なとどいう肩書きごっこの人々はいない。本当に刺激的な夜だった。
  唐沢さんは額に汗して、いろいろな人を紹介してくれて、いろいろな企画にチャレンジしようと言ってくれる。涙が出るくらい嬉しい。まさに、今日のパーティーのタイトル「LОVE&JОBに勝利する!」そのもの!帰りに内田雅章さんの「図解 人脈力の作り方」(講談社)と深井次郎さんの「ハッピーリセット」(大和書房)を買い、お二方にサインをしてもらった。会話をしながら、そんな中で、心を掴む目の力“めじから”のある二人。またどこかで会いたい。



   シニアコミュニケーションが50歳以上の親を対象に実施した調査の結果。親が「子育ての終わり」を子供が就職、あるいは結婚したタイミングと判断しているという。
50代の父親は息子、娘いずれにもほぼ4割が「社会人になった・就職したとき」と答えた。その点、娘の結婚に対する思い入れは、50代の母親となると異なって、子育ての終わりを結婚時とした回答は23%にまで落ち、就職時の35%を大きく下回る。逆に50代の母親は娘に対し「いつになっても子育てが終わったと思うことはない」との答えが15%。各世代、男女別で比較して最も高かった数字だという。
  60代を超えると男女問わず、「日常での会話や電話、食事でのコミュニケーション」という回答が多いが50代の母親は「メールでのコミュニケーション」の回答者が際立ったそうだ。最近の「仲良し母娘」と「友達親子」か・・・。形だけなら、まあ良いが、勘弁して欲しいというのが率直な気持ちだ。
「母親」はあくまでも「母」らしく生きつづけて欲しい。子どもには変に迎合するべからず。
迎合して「我」を見失っている「母」というか女たちがなんと多いことか。だれそれとは言わないが、嘆かわしいくらい多い。
  子育てがほぼ終わり、息子や娘はボーイフレンド、ガールフレンドと遊ぶ機会が多くなる。仕事に夢中になってくる。そして・・・・ある時、ふっと自分は「家に」はいるが「夫」が振り向かない。いや振り向いてくれない。「何か」を探すが自信がない。でも住む「家」もとりあえず食べていくことは出来る。気負って社会に仕事ごっこして失敗するのは子離れしていない女たちばかり。
  いつの日か子どもは離れていく。動物の世界のように厳しくなく甘ったるい人間の世界。べたべたといつまでも。昔いわれた「燃え尽き」る前に、ずたぼろになる前に、親離れ、子離れの気持ちは常に意識して想像力をもっていこうよ。


    「人生とは旅であり、旅とは人生である」というタイトル。 サッカー日本代表MFの中田英寿選手が現役引退を発表した。半年ほど前から今回のドイツワールドカップを最後に約10年間過ごしたプロサッカー界から引退しようと決めていたとはいうものの、やはり衝撃だ。しかし、そんな気持ちの裏に何故かほっとする自分がいる。つまり潔さ。口に出していう人は多いけれど、なかなか人間の決断とは難しいものだから、中田はやはり凄い。
   引退理由は多く語らず。ただ、 プロサッカーという旅から卒業して新たな自分探しの旅に出たい・・・・。人気絶頂のアイドルの引退の時だって、マスコミは騒ぐ。その時にアイドルの口から出る引退理由など、本人の気持ちのほんの氷山の欠片くらいのもの。
  忘れてはいけない。彼が1995年、韮崎高からベルマーレ平塚、現在の湘南ベルマーレに入り、98年W杯フランス大会後にイタリア1部・セリエAのペルージャに移籍した事。日本人選手として欧州リーグ移籍への道筋をつけた先駆者的存在となった中田。
  今回の負けで、チームメンバーに「分かりやすい言葉で指導しなかった、リーダーになれる素質がなかったなどとコメントする評論家もいるが、彼のプロとしての10年は並の人間が過ごせる10年なんかじゃない。中田の語る「人生」そして「旅」。まだまだ29歳という漲る若さと力。そして桁外れの運動能力とカリスマ性。大きく飛躍して、もっともっとカッコイイ男になってくれ。

 

ch05.エンタテイメント : 「華麗なる」一族の映画化 

華やかな世界の舞台裏。ドロドロとした人間模様。欲望の渦。特に誰もが知っている有名な一族であれば人々の興味はわく。

 1921年にイタリアのフィレンツェで高級皮革品店をオープンしたのがグッチの始まりだ。2代目のアルド氏がイニシャルの「G」をデザインしたロゴを考案。欧州の王室などを顧客とする有名ブランドに成長していく。
  グッチ一族の物語はまさに小説以上にドラマチック。このイタリアの名門グッチの創業者一族の物語を、米ハリウッドのパラマウントが映画化する計画を進めているそうだ。
華麗な一族のイメージとは裏腹に、3代にわたり繰り広げられた骨肉の争い。それは人々の想像を絶する内容。
  監督は1982年「ブレードランナー」や昨年の「キングダム・オブ・ヘブン」を手がけたリドリー・スコット。脚本は9.11のテロ下で活躍した消防士の活躍を描く「ワールド・トレード・センター」を手がけたアンドレア・バーロフ。2008年の公開予定で今から楽しみだ。


   本格的な夏が到来する前の空気のにおい。そんな季節の旬の味。日本人に生まれて本当に良かったと感じることが多い。
  江戸時代にタンパク質源のひとつとして広まったどじょうは、そんな季節の旬。特に今は卵をもっていて独特の旨さだ。そもそも江戸発祥の料理ではなく、古くから稲作地帯など各地で味噌汁などに入れて食べていたらしい。
  浅草にあるどじょう料理の老舗「飯田屋」さんでこの旬の味覚を友人と味わう。特に浅草は日光街道が江戸への物流ルートので、商人が朝早くどじょう汁で飯をかき込み、帰りはどじょうで一杯ということで賑わいを見せたそうだ。
  「どろくさいでしょ?」なんていう人もいるが、泥臭さは日本酒でぬく。酒は料理に欠かせない調味料だが、生きたきたどじょうに酒を飲ませているとも。体の水分が酒に置き換わって骨もで軟らかくなるそうだ。
 どじょうを底が浅い鍋に並べる。しょうゆベースの割り下で煮ながら、ぐつぐついったところでとりだす。箸がスッと骨まで入る。たっぷりネギと食す。牛蒡もどじょうによくあう野菜だ。ウナギのような脂っこさはないので、常温の樽酒が良くあう。

盛夏前の至福の時。

ch02.健康 : 梅雨の間の毒だし体験


   人間は本来、正常な代謝活動や一定の調和の取れた状態を保つ力がある。しかし、そのホメヲスターシスが崩れることの多いのが現代。ストレス、睡眠不足、食生活の乱れ・・・気がつくと体の不調を感じ、そして病気となる。
  そんな中で、今所謂、毒だし「デトックス」流行りだ。その一つに温浴も流行しているようで、ゲルマニウム温浴、そして最近やたらと目につくのが「岩盤浴」。これは北海道では、上の国町から産出された「ブラックシリカ」という岩盤を暖めてその上に横になるもので私は2003年に体験した。ちょっと前ではあるが、「こんなのが流行するのだろうか?」と不思議であったが、最近は本当に次々と出店している。流行とは本当に不思議なものだ。その時は「こんなのが果たして・・・」と思っていると大体2~3年後にヒットしたりする。
  床と壁はブラックシリカで真っ黒。なんとも見た目が威圧感というか迫力がある。サウナと違って「やさしい温まり方が特長。入室して数分もすると、体全体からジトーッではシトーッとした汗が出てくる。サウナでは汗が出るのに大概の人は数分かかるが岩盤浴は汗の出方が早い。
  そして、先日は興味津々だった、酵素風呂も入ってみた。まず、柔らかい感触のスーツを着用する。顔の部分だけ出しておく。手も足もすっぽり。それこそきぐるみ姿になる。
  檜をサラサラパウダー状にしたものの中に多くの薬草・野草から抽出した酵素が入っているそうだ。私が訪れたところでは「この中には金粉も入っているんですよ」と言っていた。自然発酵による熱で入浴なので、湯船と違ってゆっくりじっくりと温まる。温熱効果が持続する。
ヒーリングミュージックを聞きながら、ヒノキの良い香りに包まれるので森林浴効果もありそうだ。砂風呂と似ているのかと思ったが重さが全く違う。ふわーっとしている。本当に「包まれていく」という感じだ。約20分で信じられないほどの汗をかく。
  その後に「気功」を体験。全身に「気」を入れていただいた。最初の数分は「んっ?これだけ?」と思っていたが・・・・・・・そのうちに、私は深い深い海に沈みこんでいく感じだった。
   南極・北極で海水が凍らずに残された重い海水が水深千メートルを超える深海まで深く深く沈みこんでいく・・・・・カラダが溶けて海底に沈みこむ、そんな感じだ。

   「吉田さん?吉田さん?」という先生の声で目覚めた。照れ隠しに笑ってみたが、どうも5分ほど本当に深い眠りに落ちていたようだ。 梅雨の間のぐったりする不調感覚が消えていた。


  

  


  旅行会社大手のJTBのグループ会社でシニア向け海外パッケージツアー専門会社のJTBグランドツアー&サービスが旅なれた多様な嗜好を持つ団塊世代から、60歳代のシニア層のニーズに応える。「JTBグランドツアー」の商品拡充をするという。
 ツアーは、ニュージーランド・タスマニアを目的地とするものの場合で37万円程度からと高価なのだが、参加希望者が追加料金を支払うと、最少催行人数に満たない場合でもツアーを実施する「出発バックアッププラン」が用意されているというのがユニークで面白い。
  また、いずれのツアーもただ観光地を訪れるだけではなく、現地の歴史や文化についての造詣を深めることを配慮するという。また、食事の量を調整するなどのサービスも盛り込んでいるというけれど・・・・・・。旅先での人間関係のトラブルはずっと影響していくものだ。その人の見方まで変わってしまう。一口に旅といってもその内容は多種多様。いつも仲良しだと思っても旅先で何かが会わなくて、ギクシャクするケースが結構あるものだ。「無駄」だと思ってもかなり突っ込んだ調査やヒヤリングやアンケートが必要だと思うけどね。ユーザーに「本気」で語ってもらうことだね。

  


   日銀の福井俊彦総裁が、インサイダー取引の疑いで逮捕された村上世彰の村上ファンドに投資していたことが明らかになり今、進退問題が問われている・・・というより燻っている。
 日本の金融の元締めである日銀総裁。そんな立場の人が特定のファンドと関係があっては道義的な責任は免れ得ない。しかし投資時期は総裁就任前の民間時代。日銀総裁就任時に解約も考えた・・・・しかし仲間から自分一人だけが抜けることへの躊躇い。そてし就任後も解約しないままで運用を任せることとなった・・・・しかし、解約申し入れの時期でも、村上ファンドは違法すれすれとの指摘はあり、まして金融情報中枢の日銀総裁の耳に入ってなかったとは考えられない。

  富士通総研理事長の時の1999年。独り立ちして日本のコーポレートガバナンス(企業統治)を改革しようとする村上さんの「志」に共鳴して村上さんが投資ファンドを立ち上げる際に仲間らと拠出したということだ。
 かつて、副総裁時代に日銀汚職事件の責任をとって日銀を離れ、その時こそ「李下に冠をたださず」の戒めは肝に銘じていただろうに。なぜ?どうして?と疑問しかない。
  運用は完全に一任とか巨額にもうかってる感じはないなどということを言っても年率2割以上ともされた高利率の村上ファンドのもたらした具体的利益は少なくないはず。やはり今回の事態についてきちんと説明責任を果たし、閣僚同様に日銀総裁もまた個人資産公開義務を負うべきなのだろう。

ichiko : 情報の価値観


  毎月、私はタブロイド版8ページの情報紙を編集しているのだが、毎月の10日前後というのが原稿の締め切りになる。取材をしてそれをまとめ、データにしていく。次にゲラの校正が入り、最終入稿をして印刷物になるわけだ。ゲラの校正だって1回では終わらないことが多いものなのだ。入稿後に、再び、次号の作業に入っているわけだ。日刊、週刊、月刊とそれぞれの流れがある。随分とはしょってしまったが、こうした作業も近年のめざましいコンピュータ化されてこそ、なせる「技」なのだ。


 谷崎潤一郎などが拘った万葉仮名の活字など、日本の近代文学は「活版印刷」に支えられた。しかし、時の流れの中で次第になくなりつつある。今は一部の、趣味の俳句の雑誌や文集などの需要があるくらいか。
  今から20年くらい前にはまだまだ花盛りだった活版印刷。そんな昔のことじゃない。職人さんの技術がそのまま作品に出るという素晴らしい世界があったのだ。あの一字一字の活字をひろうという職人技。ざっと10万字の中から探し出す技。ベテランでは3秒で1文字を探す。文庫本1ページを約30分で作り上げる。しかし1時間でも見開きだ。なかなか難儀な仕事だ。
  

  今は印刷物が氾濫している。以前はフリーペーパーの魁とも言うべき媒体を作っていたのだが、フリーペーパーなるものが出来た当初は、それこそ皆が驚いていたのだ。「えっ!これはどうして無料でいただけるのですか!?」と。その度に無料で配れる理由を一つ一つ説明していったものだ。チラシとは異なる新しいメディアだったので、本当に人々は目をみはったのだ。そして、競合誌の発行が続く。
  今では「無料」など当たり前。印刷物を入手するのに「お金」が発生などすると、とんでもないことを言われる始末。駅には色鮮やかな雑誌。駅前では「~特集でーす」と女の子が無料て配っている。電車に乗ろうと地下構内をあるけば、ターゲットは異なっても様々な内容のフリーペーパーを手に入れることが出来るのだ。全てがコンピュータ化のなせる「技」。そんな世界なのだ。情報入手は「タダ」が当たり前という現代の印刷文化。
  単行本が発刊したお知らせをしても「一冊頂戴」と言われることも多い。CDなどに比べて、紙はタダに見えてしまうのかも知れない。情報はタダではない。無料の陰には「有料ネタ」が隠されているということ。


  昨日も言われた。「週刊文春だって320円で買えますよ。情報紙として高くないですか?」と。以前も「R25はタダっすからね」といわれたことがあるが、今回はある程度、似た業界の人であったからこそ、何かが壊れちゃったなあと感じた。しかし、昨夜のそれこそ「締め」ともいえる質問を受けた。
「これって儲かるんですかぁ?で・・・何のために、出しているんですかあ?」と。出してて儲かるか?儲からないか?勿論、大切なテーマ。

   「うんうん」と頷きながら再びマドリングスルーの夜が過ぎた。
 

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プロフィール

ichiko.tv

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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