2009年4月アーカイブ


  ダイエットというわけではなく、昔「あまり食べることに興味がないの」という方がいた。本当に食欲がないというか、食べ物の話しなど殆ど無縁だった。商売に忙しいご両親だったので食卓にはレトルト食品がどっさりあったという話しも聞いた。ちょっと前だが、そんな彼女が料理人と結婚をして、小さいけれどレストランをオープンしたという便りをもらった時、何故か涙がでるほど嬉しくなったことがある。心の奥でずっと彼女の「美味しいね!」という笑顔を見たいと思っていたからなのかもしれない。
 

   料理といえば、料理研究家の小林カツ代さんの一番弟子の加藤和子さんが「プログ再開!」ということで、URLのメモを渡してくれた。『加藤和子のトントンクッキング』だ。トントンと素適な響き♪
  いつもパワフルな和子さんの料理教室は実に小気味良いというか楽しいリズム感があって、目の前で、みるみるうちに野菜や肉や魚が美味しそうに大変身していく。そしてパワフル!な和子さん料理は意外?にも優しい日本の味がする。私は大好きだ。
  もう20年も続けているというご高齢の男性のための料理教室「「賞味会」の話しなど「へぇ~」と感心。楽しく実に微笑ましい。"食"は命の基本。そう"命の大切さ"は、かっちゃんことカツ代さんが、常に訴え続けていることだ。
  最近は「食育」をテーマにした講演会で飛び回っている和子さんだが、日本全国にいや世界に「食」の楽しさと大切さを♪トントンと広めていって欲しいと思っている。


♪「加藤和子のトントンクッキング」はこちら!

ch12.その他 : 出会い

09May performance1.jpg    人との出会いは本当に不思議だと思う。昨夜もたまたま某出版社の社長と打ち合わせを兼ねて酒を呑んだのだが、「出会いとは偶然ではないのですかね」と聞かれ「いえ、出会いとは必然です」と強く答えてしまった。それほどに私は人と人との出会いには人には出来ない力があると思っているからだ。


  いつも私にパワーを与えてくれる弓さんは今、サンディエゴで大活躍中の画家である。弓さんとの出会いを思い出すと、何ともドラマチック。何年前だったか、ある用事でたまたま荻窪の住宅街を歩いたことがあった。初めて歩く街だった。素適なところだなあと思って歩いていた。そしてその住宅街に『衎芸館』というホールの前を通った。"かんげいかん"と読むと後から知った。難しい漢字だった。そこで弓さんの個展のお知らせに出会ったのだ。その時、何かが頭の上で光った気がした。初めてみる画家とその一部の作品だったのだが・・・・・時計を見た。あと少し時間があるかと確認して、何かに突き動かされるようにいきなり、そのホールを訪ねたのだ。女性のオーナーが「ごめんなさいね、ちょっと風邪気味でね・・・・」と言いながらもとても丁寧に応対してくださったのだ。そして私はいきなり、その弓さんという画家に会いたいと言ったら来月の個展で日本に戻りますよと教えてくれたのだ。そう、荻窪は、弓さんの故郷だったのだ。
  あの日は、今考えても不思議な日だった。あんなに何かに突き動かされたのは何だったのだろう?あの光って何なのだろうと思うのだ。そして、いつもサンディエゴからパワフルな通信してくれる弓さんからメールが届いた!ニューヨーク街のベラ(ミステリー女性)を描きあげるユニークなアートパフォーマンスのお知らせだ。ご紹介する。

「画家弓のアートパフォーマンスの夜」
ジャズバイオリニストの巨匠、Stephane Grappelli、の音楽にのって、白いキャンバスから弓独特の絵画の技巧で、一枚の絵を完成させる。弓のオリジナル油絵や活動を舞台上のスクリーンで紹介する。絵を描く方、描きたいと思っている方には、弓独特のシンプル絵画法はきっとお役にたつことでしょう。弓アート公演後、9pmから12pmまでブルース音楽でダンスをお楽しみください。

日時  5月8日、金曜日、6pm~8:30pm
場所  "チャオベラ" シアター レストラン
    5263Baltimore Dr. La Mesa
    一回公演ですので、テーブルの予約はお早めに! 
    Ciao Bella Theater Restaurant(619)337-0238 (予約受付10:30am-10pm)

Calendarはこちら

An Evening with
"ART PERFORMANCE"
featuring
"NY Coniglietto" - a Bunny in New York City
May 8, Friday, 6pm - 8:30pm
at Ciao Bella Theater Restaurant
5263 Baltimore Dr., La Mesa, CA
Only one performance, so please make reservations early.
Ciao Bella Theater Restaurant (619) 337-0238
http://www.ciaobellaetango.com/calendar.html
Artist, YUMI, will paint & finish "NY Coniglietto" on a wood panel. Best chance to see her 5 step painting technique.
Enjoy dinner and have a fine-art evening at Ciao Bella !


弓さんの『サンディエゴ便り』はこちら

社会問題 : ただごとでない恐怖


   パンデミック・・・・・フィクションの世界ではない。本当に大変な事態である。世界保健機関が27日の夜にメキシコを震源地とする新型の豚インフルエンザについて警戒水準を「3」から「4」に引き上げると発表。警戒レベルは6段階あり、「4」は世界的な大流行に結びつく可能性を認定するものということだ。
   こうした事象と密接な生き物である株の変動。抗ウイルス素材やそれを使ったマスクを手がけるダイワボウ、シキボウ、マスクなどに使う衣料資材の日本バイリーンは前週末比で2割も近い上昇率。そしてインフルエンザ治療薬「タミフル」を製造販売する中外製薬なども大幅に上昇。旅行会社は軒並み下落。だが、こうした分析などの報道だって、何か他人事かも知れない・・・・。今回は違う。何か 鳥インフルエンザとは違う"確実な恐怖"を感じる。パンデミックはフィクションではない・・・・・。

ch12.その他 : うつろいやすく・・・・

   ゆりかごから墓場まで・・・・とはいうけれど、きれいごとばかりでない人生。成年後見の話しを聞いた。特に、任意後見制度の話しになると、つくづく何とも人生って「最期」までなかなか大変な事が多いものだと思う。
   「人間の気持ちは変わっていくものですから」という講師の言葉が妙に突き刺さる。まさに、人は時とともに移ろい易いものだからね。

ch05.エンタテイメント : イーストウッド監督の美学


   頑固で偏屈。妻が亡くなってマンネリ化した生活を送っている一人の老人。亡くなった妻は夫に"懺悔"することを望んでいたのだが、彼は牧師の勧めも断る・・・・。いつも眉間に皺をよせている父親に、実の息子たちからも未だ50年代を生きていると揶揄される。親子であるのにコミュニケーションがうまくとれず常にギクシャクしている。
   しかし、ストーリーはある切欠が予想もしない展開へと導いていく。モン族の少年タオとの出会い。これまでの、この老人の偏見と固定概念を崩し、いつの間にか、アメリカに暮らす少数民族に対しての温かい眼差しに変わる。主人公ウォルトの人生さえ根底から大きく変えてしまう・・・・。

   『チェンジリング』から間を空けずに公開されたイーストウッド監督作の『グラン・トリノ』。映画=娯楽ともいうが、この作品はまさにイーストウッドの哲学そのものの気がした。主人公ウォルトの生き様はまさら彼の美学だろう。80代を目の前に、彼の男としての人間としての凝縮というのだろうか、あくまでも作品の役であるのだが、ウォルト=イーストウッドに思えてしまう。
  グラン・トリノはまさに、ウォルトが人生で一番輝いていた時代の象徴でもある。今回の作品を最後に「俳優業の引退」を宣言したイーストウッドだが、人生に対する答えが全て込められているとは感慨深い。そしてなんとも深い。人生も後半戦ともなると・・・限りある人生について、ふと考える切欠になる。いや・・・・・寧ろ若い人々に観てほしい映画だ。

「グラン・トリノ」

ch12.その他 : 酒って・・・・

   草彅剛公然猥褻罪で現行犯逮捕というニュースを聞いた時は何をやってしまったのだろうとあれこれ考えてしまった。やはり彼がSMAPという人気グループの国民的アイドルであるということは本当に大きな影響力がある。真面目なキャラは2011年7月から始まる地デジのイメージキャラクターとしてピッタリで好感がもてたし、他のコマーシャルもその真面目さが説得力を与えたと思える。映画でも演技もあの真面目さが引き立つ役をうまくこなしていたと思う。
  「お酒が好き」というのは何の問題もない。時には意識がなくなる人も多くいるし、いわゆる、怒り上戸や泣き上戸、暴れるなど普段は分らない正体を丸出しになるもの。今までだって飲酒によって女性に暴行、タクシー運転手に暴行したなど事件を起こした芸能人やアナウンサーもいる。瞬間、ニュースになったものの、直ぐに忘れ去られる。しかし、草彅剛はやはり国民的なアイドルで別格なのだろう。
  決して自分にとって有利ではないと思える点もある記者会見での言葉。しかし一言一言が真面目だ。しかし、CMの打ち切り、テレビ局での放送中止などなど、多くの会社、人々がいわば被害を受ける。違約金など具体的な数字も出てくるだろう。思いもしなかったことが露呈してくる。
   「プレッシャーはなかった」など辛い回答だ。誰もかれもがストレスとプレッシャーの中で生きている。顰蹙をかいそうだが、彼の行為は決して誉められたものじゃない。しかし人生の中で、あの夜が"間"が悪かっただけなのだと思える。反省し反省し、そして頑張って復帰してほしい。

  某会社のある方が「ああ、一昨年、昨年の社員がどんなによかったか~研修でやらかしてくれた~」というボヤキを聞いた。何を"やらかしてくれた"?のは分らないがボヤキになるほどの事なのか。こんな話題を友人にしたら「そうそう、エンシュウリツサンの子どもだちよ」とと言う」「何?」と思ったら円周率を3で覚えた子どもたちということだ。「ゆとり~よ。ゆとり教育!」とも。   
   今春の新入社員の特徴を分析した調査結果では「エコバッグ型」との命名らしい。
環境問題に関心が強く、節約志向で無駄を嫌う傾向。折り目正しい。小さくたためて便利だが、使う時には大きく広げる(育成)必要がある。酷使すると長持ちしない、つまり早期離職のこと。意外に耐久性に優れた面もあり、活用次第で有用となるだろうと説明が書いてあった。才能を活かすためには十分な育成が必要なのは、何も今回に限ったことではなかろう。
  まあ、それよりも2003年あたりから、起業を目指す率が低くなっている、そんな傾向が何か寂しい。安定志向は勿論素晴らしい事だし、親御さんにとっても何よりも安心ではあるのだが・・・・・節約だって勿論大切な事だ。しかし、時には「ああ・・・」という無駄も人生には必要なんだよね。口先だけのエコ問題や社会貢献は語らないで欲しいし、いろんな意味で"いいとこどり"人生は過ごして欲しくないな。
  まあ、気がつけば"なくてはならないほどのエコバッグ"になって欲しいと思う。

   先般、打ち合わせの後に軽く皆でビールを飲んでいた時、元タレントの清水由貴子さんの自殺のニュースを見た。メンバーの中には清水由貴子を知らない人もいる。そうか、20代の人にとってアイドルの清水由貴子という名前はないのかも知れないね。
  あの人懐っこい笑顔で、どちらかというと面倒見の良い肝っ玉母さんタイプだ。テレビでは「母親の介護疲れか」と言っていたが、亡くなった現場が父親の墓石の前というのが辛すぎる。硫化水素を用意していたのだったら、自殺をするつもりでいたのかも知れない・・・・。しかし、霊園まで乗せて来てくれたタクシーを待たせようとしたとも・・・その点もよく分らない。妹さん向けのメッセージ゜もあったというがこれは果たして遺書なのかどうか。介護により、心身疲れていたための自殺とは簡単に言い切れない何かを感じる。それよりも、夫に先立たれ、一生懸命に育てた娘が成功を掴み、そして優しさを持ったその娘に介護されて、そして目の前で愛する娘の死を見てしまった母親の気持ちを思えば、言葉も出ない。不幸である。信頼すべき姉をいきなり失った妹の気持ちもはかりしれない。不幸である。何故?そんなに急いだのだろう。「もう嫌だ!」といえないほどの真面目な心優しい女性だったのだろうと思う。しかし辛苦を背負って、死を選んだとしても残された者にとってそりは死ぬ事よりも地獄であるのだ。ああ、もう一呼吸してほしかった。少しだけれど、やはり親の介護を体験したからこそ、その「もう嫌だ!」がいえるかいえないか?この気持ちも辛さも切なさも分る。しかし、生きていればこそなのだ。

社会問題 : 裁きというもの


   あの夏の暑い日に流れた和歌山毒物カレー事件。この11年間は被害者のご家族にとっては忘れられない苦しい年月だったに違いない。
林真須美被告に対して最高裁判決が有罪認定のレベルに達しているとの判断がくだされた。だが死刑判決に対して「この冤罪をはらすために渾身の努力をする」と今まお、無実を訴え続けている林被告。自供がなく、未だ"動機"が判明されない。しかし、あくまでの仮の話であるのだが・・・・・・「私は犯人ではない」と林被告が言いきっているということは?、そして本当に冤罪というものがあるとしたら?動機などそもそもある筈もあるまい。
   直接証拠がない中に検察側の立証が認められるかどうかが一番の焦点であったわけだが、詳細な立証が認められたという判決は今、認めざるを得ないのだ。
   だが、直に始まる裁判員制度には難しい問題が多すぎるという感がしてきてならない。

ch12.その他 : 初挑戦

   日常生活の中で、時として、考えもしない事がおこる・・・というよりしてしまうことがある。その日常生活の中でずーっと「あること」を考えていたところ、なんと童話を書きたくなり、初めて挑戦をしてみた。小学生の時か?"創作おはなし"みたいなものは書いたことがあったと思うがこれまで童話など書いた経験はない。しかし、いい年齢?になって、こんな心境になったことも不思議としかいいようがないものだ。
  天才工場の吉田浩さんが主催する「童話の会」に参加。吉田浩さんご自身も著名な童話作家であるし、、やはりご指導してくださる童話作家の遊佐甫至子さんもいらっしゃる会だ。そんな中を、こわい者知らず?というか、また完全完璧には仕上がっていない作品を持って参加した。
  「では、吉田さん、作品を持ってきましたか?読んでください」と言われ、読み始める。自分で書いた創作を皆さんの前で声を出して読んでみるという経験もなかなかないものだ。意外と長くなってしまった作品。読み終わった後に、参加者からの感想、提案もある。皆さんの的確で厳しいご指摘を受けながらも、何か嬉しくなった。何が何でも童話作家になりたいのだっ!と必死に意気込んでいるわけでもないし・・・・・・というよりそもそもそんな才能があるわけでもないのであるが、日々考えていた「あること」の表現の一つとして"童話"に挑戦したというエモーションが何より良かったんだと思えた夜であった。

ch12.その他 : 出会いは全ての一歩


   山田真哉さん。 最初にこの方の名前を知ったのは2008年のNHK土曜ドラマ『監査法人』の監修をされていたという記憶。またドラマの『女子大生会計士の事件簿』(原作・監修)などなど。公認会計士という肩書きだと、どうも固定観念というか、"おじさん"をイメージしてしまう。こういう考え方が先ずいけないよね?!
 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』 『食い逃げされてもバイトは雇うな』など山田さんのご著書はタイトルがとにかく面白い!。
  ベストセラー作家でもある山田真哉さんのセミナーに参加。会場は満員。ベストセラー作家なんてものじゃなく、ミリオンセラー作家だ。そして若い!小気味いい話しの展開に圧倒されながら、才能とはこういうものかと思う。
  帰り際に「いち子さん!ご無沙汰していまーす」と声を掛けられた。会いたいとずーっと思っていた編集者の深谷さんだった。彼女はとても優秀な編集者で、以前『横浜中華街 行列店の秘伝レシピ』や『にっぽんの旨い!を取り寄せる』などの取材執筆の時にお世話になった。数年ぶりの再会は本当に嬉しかった。
  
  人生を充実させてくれるのはやはり人との出会いだと思った。そのためにも一生懸命に行動することか!楽しい!すばらしきかな!

山田真哉さんのプログ

ch10.生活 : 緑眩しい季節には

  上野の東京国立博物館で6月7日まで、特別展として興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」がひらかれている。連日とてもこんでいるようだが、時間を見つけて行かれるといいと思う。八部衆像や十大弟子像も目の当りにしてあっと声も出ないほどに感動する。
「阿修羅展」

  ついでといってはなんだが、近くの 東京藝術大学大学美術館では「尼門跡寺院の世界 皇女たちの信仰と御所文化」を6月14日まで開催中だ。
「尼門跡寺院の世界 皇女たちの信仰と御所文化」


  やはり東京藝術大学大学美術館に所蔵されているが、菱田春草の明治28年の作品『寡婦と孤児』の前では暫く動けなくなってしまった。乳飲み子を抱え、放心している若い未亡人。日清戦争の勝利のかげに泣く家族を描いたものだ。化け物の絵と叫び、落第だと言った教授がいたというが・・・・・。しかしこれは春草の美術学校の卒業制作ということ師の橋本雅邦に激賞され首席となった。日本画の確立期に、日本画の革新に邁進しつつ37歳という若さで生涯を終えてしまう春草。


  緑眩しい季節には、ゆっくりゆっくり歩いて、こんな時間を過ごすこともいいものだ。

ch12.その他 : 幻想的・・・・・

090418_1839~0001.jpg 浜離宮恩賜庭園には何度か行ったことがあるが、4月15日(水)から19日(日)までは八重桜のライトアップされるということで、気のおけない仲間と繰り出した。幻想的な美しさ。こんな夜もいいものだ。 浜離宮恩賜庭園

ch12.その他 : 上坂冬子さん!

   携帯電話に流れるニュースでノンフィクション作家の上坂冬子さんが亡くなったことを知った。人には限りがあり、それはしようもない事だと分かっていても、ショックでならない・・・・。78歳だった。なんか力が抜けてしまった。まだまだバッサリと語っていただきたいことがあるというのに。

スポーツ : 3085本という記録


   マリナーズのイチローが満塁本塁打で野球解説者の張本勲さんが持つ日本最多安打記録の3085本に並んだ。やはりプロの世界ってすごいって思う。 
  意外と重症だと聞いていた胃潰瘍。イチローは開幕から故障者リスト入りしていた。素人の自分の考えなど、想像を絶する激闘と重圧に違いない。普通だったら疲労感と喪失感というものに襲われてしまうだろうに。しかし故障者リストに入った直後、イチローはスパッと気持ちを切り替えたという。"万全を期すこと"に専念した。「遠征地で合流させようとする首脳陣と折衝してまでアリゾナに残って準備を整えた」ということはやはりすごい。
   イチローを見ているとやはりこの選手は天才なんだと感じる。オリックス時代の1995年。球場を訪れた張本さんが「オレの記録を抜くのは君だ!」と声を掛けられて以降はどんな数字よりも意識する目標だったという。凡人ではない技能や集中力は勿論だけれど、やはり凡人とはかけ離れた信念を感じた。

ch10.生活 : 「新」は楽しい

  敢えてあたまに「新」をつけて・・・・「新エネルギー」の企画で、昨日は地域社会パートナーズ株式会社社長の中丸正さんと打ち合わせをした。中丸さんは起業される前は東芝にいらした方だ。現在は我々が直面する環境問題をはじめ、新エネルギーの活用に向けての事業プロデュースやコンサルティングをされている。今年の秋以降は、全国を視野にしたセミナー展開で忙しくなりそうだ。
  そしてまた、この日。別件の企画はちょっと頭の中であたためていたもので、孵化?してしまう前にと思ってお話しをした。話している間、だいぶ興奮気味にあつくなっている自分に気付いた。しかし仕事というか仕掛けには「機」というものがある。自分だけでもがいているだけではどうしようもない。その企画が動き出すためにはまず人るそしてモノ。しかしモノが揃わなくても人は知恵を運んできてくれる。そして「機」をうまく掴めば、もうあとは勢いでいけるものだ。まあ、この日はその「機」について話す時であったわけだ。
  「何冊か(とはいっても6冊)エネルギー関連の本を読んでみたのですがね」と切り出してみた。確かに6冊くらいでは全く話にはならないのは承知しているが、たとえ何百冊読んだとしても「機」を逃していては単なる読書で終わってしまう。2時間経過。中丸さんは次の予定の為に「本当に今日お話しできてよかった」と言って席を立たれた。その中丸さんの言葉に確信した。あとは、少しだけ自信?がある行動力で勝負にでよう!何でも「新」は楽しい!

ch12.その他 : たかが~されど~


   現代は便利な世の中になりすぎて・・・・やはり欠落してしまったことが多いように思える。何もかも個人の資質だ、問題だといわれればそれまでなのだが。
  ライターさんたちをたばねていらっしゃる「ライターズバンク」の主宰の児玉先生の配信メールを読む度にいろいろ考えさせられる。もう数回にわたりこうした内容が届く。ということは口すっぱく言ってもなかなかなおらないライターさんが多いということだろうと思う。


  メールの常識について。重要とある。当方からの返信・連絡を希望する方は、最小限、以下の「メール常識」を確認してください。

1.返信メールのタイトルを書き換えて、内容を一目瞭然にする。
  「Re:    」で届くメールは「ごみ箱」に直行するので読む事ができず、返信もできません。
  
2.タイトルを明記していないメールは「ごみ箱」に直行するので読む事ができず、返信もできません。

3.電話番号を明記してあるメールには電話で優先的に連絡します。
  
※これは、ライターさんや講演会、セミナーの講師の緊急依頼などの電話依頼が増えているバックがあるからということだ。

4.固有名詞が間違っているメールには返信を期待しないでください。
  
  1から4まで読んで、「今更」と思う人も多いがこの「今更」が出来ない人は多い。2の 「Re:」 についてであるがやはりこれも殆どの人がこれをしてしまう。返信の際、相手の事を慮れば、それなりの件名に変更したりするものだ。全く同じ件名でこ「Re:  」はやはり気配りが足りない。
  4は確かに・・・・。人名などは勘違いが多い。以前、大胡という方にいつも大胡の「胡」をいつも故人の「故」と書いてくる人がいるんだという悩みを聞いたこともある。女性名だと例えば「美」「実」や「理」と「里」の間違いとか多い。社名も注意をしたいものだ。先般は株式会社を有限会社~と書いたりした人がいた。相手先の名前や役職・・・・・注意すべきところは沢山ある。
  メールひとつで仕事が決まったり断られたり。しかし、よくよく考えてみればみな「当たり前」の事だと気付くのだが・・・・・たかが~されど~である。

ch06.音楽 : 雨夜のコンサート


   スタジオミュージシャンとして活躍中のミネハハさん、木村まさ子さん、秋山峰男さんの「わかち愛ジョイントコンサート」があった。ミネハハさんの透き通るような声は誰もが一度は必ず聞いていると思う・・・・というほど、例えば♪クロネコヤマトノタッキューピン~♪サワヤカサワデー♪ニンギョーノキュゲツー♪などなど・・・もうたーくさんテレビコマーシャルに出演されている。
   木村まさ子さんは医食同源の考えをイタリア料理に取り入れた薬膳レストラン「いな田」の経営者。自身の子育て経験から感じる言葉と食育の大切さをテーマに全国の講演活動にも忙しい方だ。ご自身の子育てとは?その子どもとはまさに!キムタクこと木村拓哉さんのことである。
   ヒーリングアーティストの秋山峰男さんと木村さんの見事な掛けあいで第一部のステージは始まった。そしてミネハハさんの透明な歌声とともに秋山さんの点描画の曼荼羅が徐々に仕上がっていく。その様子は光の中に溶け込んでいくようだった。
  最後のミネハハさんの曲「ありがとう地球」。会場の人々が皆立ち上がり、手を繋ぎ、一緒に歌う・・・・
  

  今宵のコンサートにお誘いした友人のコーチング講師をしている岡野洋美さんが帰り道に「いち子さん!私たち、貢献する仕事をしたいねぇ」と呟いた。「ホント!にそうねぇ」とかえした。人生後半戦。出来る限りの社会貢献をしたいものだ。例えばエコロジーや愛をテーマにといろいろなコンサート企画は可能だけれど、単なる一過性というか、いいとこどりの企画だけはしたくないな、してはならないなと思った・・・・。
   乾燥していた日々に今日は久しぶりの雨。今宵は本降りになりそうだ・・・・

ミネハハ ホームページ
木村まさ子さんのお店「いな田」
点描画・秋山峰男さんの世界!

ch05.エンタテイメント : 芸の道

   いいお天気続き・・・4月12日の夜は国立演芸場で『五代目立川ぜん馬50回忌追善立川ぜん馬独演会』があった。ぜん馬さんの演題は「宿屋の仇討ち」「鼠穴」。しかし、落語家さんの情景描写と登場人物の描き分けはまさに落語家の命。どんな道でも極めることって大変な努力が必要だと思うが、もう「芸」となると、ちょっとやそっとじゃ出来ないっ!てものだ。
  そして!なんと、特別出演で立川談志師匠が登場され、うわぁーっと場内は沸き立った。談志師匠のあの不思議なオーラ。やはり不思議としか言いようがない。スゴイねぇ。あまり・・・・の噺に腹の皮がよじれた。
立川ぜん馬さんのホームページ

ch07.味 : 野菜がうまい!


   美味しい野菜たちが出回っている。「食べたーい!」と思った時がまさに"旬"。安くてうまい。最近は特に"野菜"はキーワードにもなっている。
  昔、このメニューは完璧!と自信満々で栄養士に見せた献立に、かなりの野菜不足を指摘されたことがある。意外だっただけに、とても勉強になったわけだ。それほど野菜を食生活に十分摂るということは結構頭を使わないとならない。
  野菜の美味しい食べ方に、まず簡単な「塩茹で」がある。今、グリーンアスパラが最高に美味しい。美味しい方法を聞いた。アスパラガスの皮を、ピーラーでシャーとむき半分に切り、沸騰した鍋に、塩そしてなんとゴマ油をひとたらし。こうして茹でるととっても美味しい。ポイントはゴマ油。また、肉厚なエンドウもシャキッとした食感とともにうまくなる。ただし、あまりゴマ油が合わない野菜(例えばブロッコリー)もあるから注意が必要だ。野菜って不思議な食材だね。

ch06.音楽 : 愛あるメッセージ


   時々、考える。もし、人がいつまでも10代~20代のパワーやエネルギイがあったとしたら決して「老い」などは理解出来ず、多分「死」などは最後まで受け止められないものだと思う。観念では分るかも知れないが。つまりその世代にならないと決して分からない、実状というものがある。これは認めたくなくても認めざるを得ない世界。だから人生はドラマなのだ。


  これまで多くの活動をしていたシンガーソングライターの樋口了一さんの「手紙 ~親愛なる子供たちへ~」の歌、歌詞を聴きながら、どこかしらワインの澱のようにあったものが静かに濾過されていく感覚を味わった。どんな人にも必ず訪れる人生の最期。決して厭世的なことを語っているわけではない。こんなに清清しい気持ちでいられるということは本当に幸福な日々を送ってこなければ言えないメッセージだと思える。"少しだけでいいから付き添ってほしい"というメッセージ。ひとつひとつの言葉が心の中にしみいっていく・・・・・親そして先祖への感謝も一入である。
手紙 親愛なる子どもたちへの歌詞

樋口了一ホームページ

ch10.生活 : 言葉美人っていい

  簡単なことのようで実はそうではない事・・・・いろいろあるが。例えば、「有難う」と心で、頭で思っていてもそれを口に出して言わないと相手には通じない。あとで誤解を招くことの多いことといったら。口に出して「ありがとう」と言うだけの事である。しかし、それがなかなか難しい。
  人の話を聞いている時の相槌とか頷きとか・・・・女性も男性も「うん」とか「ん」はよほど親しい関係者でなければやめた方がいい。なんと誤解の多いことか!どんなに優秀な女性でもどんなに美人でも頷く時に「うんうん」と言っているだけで、それはもうおしまい。よほど親しくなければ、これまた注意もされない。
  文章力にはちょっとは「差」があるものだけれど、日常生活の中でのちょっとした事。「そんなことくらい?」と言わずに言葉美人になったほうがずーっと仕事の力もついてくるもの。

社会問題 : 丸裸の個人データ


   人前で裸をさらすことなんてない。しかし、現代の個人データは全く丸裸状態だ。いわば現代病・・・・そう思える。平気で携帯電話番号やメアドなどを平気で記入してしまう感覚は確かにある。
   またも、個人データの流出。その会社を信頼すればこそ、自分の大切なデータは提供するものだ。仕方ない。だがたとえ一流と言われる会社であってもそこに勤務するのは生身の人間で、やはり魔もさすこともあるだろうが・・・・・
   三菱UFJフィナンシャルグループ傘下の三菱UFJ証券の部長代理が約5万人分の顧客情報を名簿業者3社に計32万8000円で売却していたという記事を読んだ。不動産関係企業など13社に転売されたということだ。発覚は早い。3月中旬以降、顧客から業者の勧誘などが入ると問い合わせが相次ぐことになる。4月に入りこの元部長代理が名乗り出て、流出経路が判明された。
  特に今回のデータは富裕層向け口座を開設した顧客に関する情報ということで、名前、住所、携帯を含む電話番号、性別、生年月日、職業、年収区分、勤務先など多岐にわたるそうだ。しかし、"買った側"も30万という数字し安い買い物だったに違いない。ほくそ笑む黒い表情が浮かぶ。しかし、"売った側"は会社を懲戒解雇され、人生半ばにして刑事告訴され、ついには人生のどん底に堕ちていくのだ・・・・。悲しいかな、反省してもなかなかその人間の生き方の「癖」とはなかなかなおらないものなのだ。


  卑近なことでは、先般、某出版関連の会社からやはり個人データが流出されたという通知があった。その通知が届く少し前から、パソコンそして携帯メアドに「先日はありがとうございました」「お知らせです」なんて件名で、ついついひらいてしまいそうなメールが相次いだ。内容も男女の出会い系や金融、怪しい投資話などばかり。しばらくメールをひらくのが苦痛だった時があった。
  個人データの流出を知らず、原因が分らない間、携帯会社の人に相談をした。「メールアドレスを変更されたらいかがですか?」ともいわれたが、数十件でもなく「無理だ」と伝えた。コツコツと着信拒否の設定の作業をしたりの繰り返し・・・・。個人のデータ管理にかなり無神経になっている。こればかりではない。いろいろ思い出してゾッとする。本当に気をつけないとならない。

ch12.その他 : "空"ちゃん

   4月になって出産のお目出度いお話がたくさん。親戚のうちでも女の子が誕生した。名前が「空」だという。一瞬「?」と思ったが「そ・ら?」と聞き返した。やはり「空」ちゃんということだ。松尾芭蕉の直弟子の河合曾良の曾良でもなく、仏教の「クウ」でもなかろう。青空がイメージか?
   そしてまた、友人のお嬢さんのところにもお孫さんが4月7日に生まれたという。「女の子だった~」と言う。そして「名前が"空"だって!」と言う。思わず、「そら?」と聞き返した。「そう、そら!」だという。これって・・・・流行りなの?私の周囲に2009年4月生まれの「空ちゃん」がふたり。

ch07.味 : 春の宵

   フードアナリストの沼崎益夫さんが主催する茶懐石料理「大野」の会に出掛けた。メンバーはまさに「食通」ばかり。四ツ谷に2002年にオープンしたという「大野」の看板は営業時のみ玄関先に設置されるそうだ。四ツ谷三丁目の路地に本当にひっそりと佇む。

  まずは香煎。五感フル活動?で香りを楽しむ。煮物椀・車海老真如は一言・・・・すごい。
  八時過ぎには、次の打ち合わせでバタバタと失礼せざるを得なかったが、ありきたりの日常の中で、何とも"豪華な時間"を過ごせた。夜空を見上げると満月。鏡のように輝いている。四ツ谷の土手の櫻が夜空のにうっすら見える。酒を呑みながら夜桜を愉しんでいる人々の歓声が聞こえてくる春の宵。


茶懐石料理 「木挽町 大野」

ch10.生活 : 杏の花

090406_153613.jpg 長野の杏の里から杏の花の便りが届いた。なんて愛らしいのだろう!まだ五分咲きだというけれど、本当にきれい!。杏の花言葉は『乙女のはにかみ』『慎み深さ』ということだ。花言葉の通りの清楚な美しさを感じる。桜、海棠そして杏の花・・・・この季節は本当に花盛り。心も弾む。

  例えば・・・・  

  家の前に傘が置きっ放し、自転車の置き方がきちんとしていない、掃除が行き届いてなくゴミがおちている・・・・そんな家は空き巣に狙われやすいと聞いた。家人はきっとだらしなく、そういう家は窓の鍵の掛け忘れをしていることが多いそうだ。
  自称中国籍の横浜市の無職・王金彪容疑者ら男4人が窃盗と住居侵入容疑で逮捕されたというニュースを見た。しかし、神奈川県大和市の消防士の男性の風呂場の窓を割って侵入したということで、ノートパソコンなど28点で計約110万円相当の窃盗とか。それに今年2月から3月中旬にかけ、神奈川、愛知両県で約100件、被害総額がなんと約1億円もの空き巣を繰り返したとみられているというから驚き。この窃盗犯4人はいずれも黒いスーツにネクタイを着用。ビジネスバッグを持ってサラリーマンを装っていたらしい。それも中古車とはいうが高級車に乗って・・・・。
 我々は考えている以上に"見た目=外見"からの影響を受けるものだ。まず、見た目とは服装だったり、表情や仕草、女性であればアクセサリーやメイク、そしてヘアスタイルなどなど。高級車に乗ってビジネススーツをきちんと着たら・・・・やはり騙されてしまうかもだ。
 
   昔、ブティックを経営する友人が夜中に店内をあらされたことがあった。「さあ寝よう」という時間に警備会社から緊急電話があって、店に駆けつけて、目の前の惨状には茫然自失だったという。「思い出したらその日の昼過ぎにすごく素適な紳士が来て、彼女にプレゼントをしたいから」と相談されたという。彼女は素適な紳士を前にぼうーっとしていたわけだ。その間に男性二人が入ってきて「紳士ものはないですか?」と聞かれ「ないです」と伝えたことを思い出したという。その素適な紳士の容姿を含め、スーツやバッグや時計などに気をとられ会話をしているうちに、別の窃盗メンバーにすっかり店内をリサーチされてしまったというわけである。
   人は「見た目」ではいろいろな人になれるものだ。先ずは"見た目が9割"であるとしてもそれに決して惑わされないようにしないとね。

ch12.その他 : 敬語は大切

   もうシツコイ!と言われそうだが、テレビのグルメ番組や旅番組などで、レポーターが「うわっ!こちらは敷居が高くてフツーは行けないお店でーす」や「敷居の高いお宿で~す」と伝えるたびに、どうなっちゃっているのか?と思う。お店はお宿に不義理でもしているの?と聞きたくなる。多分、高級料理店や高級な宿には自分には分不相応で手が届かないという意味あいで本来の意味を知らず、「入りづらい」=「敷居が高い」になってしまったのだろう。今後は、そのまま言葉の使い方が伝わっていくのだろうが・・・・。
  報道番組などでも「では現場のAさんに伝えていただきます。Aさーん!」とは何事か!と常々思っている。また「それではAさんに歌っていただきます。曲は~です」だっておかしいでしょ?なんでもかんでも「いただきます」の使い方の間違い。本当になおしたい。一度気になり始めたら、ひとつふたつと数え始めてしまう。もし新人のアナウンサーが「いただきます」の使い方を間違っていたら上司はすぐに注意したほうがいい。とりあえずアナウンサーは言葉のプロでしょ?美人だとか、バイリンギャルだとか、可愛いから~だけじゃすまされないでしょ?

ichiko : 春は花

さくら.jpg 友人たちから携帯にいろいろなサクラの画像が送られてくる。四万十川の桜、川辺の桜、某公園の桜・・・・どれもこれも、もう見事!な美しさだ。青空に薄い桜色が映えている。本当に春という季節は"花"である。    ふと、歩いていると、ある廃校になった小学校の校門の桜の木に目がいった。随分と沢山の時を過ごしてきた木なのだろう。太い太い幹に瘤のようなものがあって、そこからなんとも可愛い小さな花が咲き誇っている。美しい!見事!というより愛らしい!という言葉が相応しい。そしていくつかの蕾が今か今かという感じで風に揺れている。毎年毎年、多くの小学生を見守りながら花を咲かせ、そして散っていったのだね。

   何でも"過ぎたるは及ばざるが如しであろう。

  仏リヨンの国際がん研究機関の研究で高温のままでお茶を飲むと、食道がんのリスクが高くなることが明らかになったそうだ。熱湯入れて3分待つのだよ・・・ではなくお茶は4分待ってからがベストということだ。研究によれば、お茶が注がれてから2分以内に飲む場合と、4分以上置いて飲む場合を比べた場合、2分以内の方が食道がんのリスクが5倍高くなるということで、なんと70度以上の熱いお茶を飲むとリスクは8倍だとか・・・・。もうビックリ。
  結果!56度から60度が健康とかなんとかいうけれど。例えば最後の一滴まで美味しい玉露の温度と鮨を食べた後にきっ!と飲みたい熱いお茶とはやはり温度に差はあるものだ。それぞれの温度の美味しさというものがある。お風呂でも健康に良いといわれる湯温に入るとなんか物足りなさを感じて、ついウロウロと落ち着きを失ってしまう。酒だって然り。とっても熱い熱燗をくっと呑みたい時、ぬる燗でゆっく~り呑みたい時、お風呂だってアッチッチのお湯に入りたい時もある。いやはや、本能のおもむくまままの"温度"と健康に良い温度とはいかに違いがあるかってことだね。結論、"温度差"がありますということか。

ch05.エンタテイメント : 七夕には・・・・ねっ!

   精力的にコンサート活動をこなしているシンガーソングライターの吉岡しげ美ちゃんから、先般「ちょっと彦星を探しているのよぉ~」と電話があった。7月7日に浜離宮のホールで「七夕コンサート」が催される。以前、しげ美ちゃんから中国の七夕伝説を聞かされたことがあって、なんとも面白い話しだと記憶していた。
   「彦星」という"音"から私の頭の中には張紹成さんの顔がパパーッと浮かんだ。京劇俳優の張紹成さんしかない!と思って「しげ美ちゃん!張さんが絶対にいい!絶対にいい!」と紹介をした。
  
  いろいろエントリーがあったようだ。そして検討の結果、この日の午後、張さんがカンフを教えているお教室の合間に打ち合わせとなった。
  「張さーん、ご無沙汰してまーす」と言うと相変わらず、爽やかにニッコリ微笑む張さん。彼ご自身も舞台監督もつとめる方だから、舞台の構成・演出については早い早い。みるみるうちに「こうしたら~」「ああしたら~」というイメージが溢れてきた。
  「で・・・誰が織姫なの?」としげ美ちゃんに聞いてみた。「やだぁ!私に決まっているでしょ!」といい、みんなでおなかを抱えて大笑いした。
  7月7日の素晴らしきコンサートのために頑張ろう!成功を祈って乾杯!!


吉岡しげ美オフィシャルサイトはこちら
京劇俳優・張紹成さん


   時々、知り合いのプログに"お邪魔"する。本当にこの数年の間にプログは文化となってしまったようだ。昔だったら、いちいち他人に日記なんて見せない。寧ろ日記など隠すものだ。今の気持ちの吐露やら、いろんな発表やら・・・・まあ勝手気ままに出来る便利なツールだ。
  ケータイメールだって文化となってしまった。娘は改まった手紙を書くのに手紙の書き方なる本に首っ引きで便箋二枚ほどに相当な時間をかけていた。所謂、清書の前に書いたものに「チェックをお願い」と言ってきた。若者にとってもはや便箋にきちんと手紙を書けるというのはかなり高度なテクニックなのかも知れない。その点、プログはあくまでも"自分の世界"。だから誰もチェックなどはあまり入れないものだ。「そうそう!」と同感すればコメントも書いてくれることだろう。

   話しは戻って・・・・Cさんのプログに「クォンタムクリニック」とあった。料理好きのCさんのプログにクッキングがある時は「ふむふむ。旨そうだ~」と思って楽しみにしているが、いきなり「これからの生き方や新しい時代に必要な考え方を展開しようと思います。やっぱり春は素敵です。風を感じて、花をめでる。これもクォンタムの世界に帰るきっかけです。エゴを超えたあるがままの自分」とある。それを読んで、なんだか、ある"風"が吹いた。
   このところ、悩みというものでもないが、いろんなものが見えてきて「?」と思うことばかりであった。政治にしても経済にしても。いやもっともっと身近な小さな事柄にしても。嵐のようなルーティンワークに翻弄もされないので、いろいろ古人の教えにふれようと時間を見つけては本を読んでいった。忙殺されると、人間はこわい。見えなくなってくることがあるからだ。もう基本の"キ"かもしれないが、【十善戒】つまり十の善き戒めを思うことも必要であろう。生活の中で守らなければいけない事。しかしなかなか守れず、それを言い訳して逃げる、そんな事の繰り返しであろう。

   先般、お目にかかった方の言葉が暫く、まるで魚の骨が喉にひっかかったままのようでいた。次第になんとも気分が悪くなっていった。ビジネスに成功も失敗もない・・・・と思えるようになった。「吉田さん、そんな考えだったら億万長者になれませんよ」と言われているようであった。しかし、その「億万長者」に対して、別段、僻みでもなく魅力もなかった。「僕は別に汗を流して仕事しなくたっていい。プールサイドで寝そべっていればいい」と言うのなら、そうしているのがとてもナチュラルであろう。社会貢献や社会への利益還元というものは一体何なのか?敢えて問いただしたい、そんな気持ちであった。  
  人間とは堕ちるまで堕ちることが金輪際までである。反対にどこまでも上に行けるのかといえば、これが有頂天である。有頂天は、存在の絶頂を意味する。だが哀しいかな、有頂天になるとその状態はどうしても長くは続かないのである。例えば、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天という六道。その一番下が金輪際で一番上が有頂天だというのなら、我々はその間をふーらふーらと浮いては沈みを繰り返している、そんな存在なのだ。有頂天は長くは続かないのだ。

   風を感じて花をめでる・・・・・そんなクォンタムの世界を感じるCさんに共感だ。花をめでるか、まさに日本では今週末が"最高の花見"になるかも知れないね。さあ、友達に声をかけよう!

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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