2009年11月アーカイブ

  サイトのニュースでこの話しがフリーマガジンの「R25」からということで掲載されていたのを読み、"頼んでもいないのに、なぜ出てくるのだろうか"という部分に思わず笑ってしまった。「お通しは海外でチップとして支払っているサービス料を、日本でも請求しやすくするための工夫のひとつといわれている」と消費者問題に詳しい木村晋介弁護士の弁ということだが、なるほど、日本人はふつう、チップには慣れていないものだ。

  先般、ちょっと打ち合わせの席でのこと。時間的にもかなりタイトな状態であり、よくある居酒屋チェーン店に入った。入って気付くのは所謂、お通しというもの。私はその時、話しながらもチラチラと会計を見てしまい、「いえっ?」とお通しの料金が見た目にしては意外と高いねと感じた。数百円のものだ。通常は高いと感じる金額ではないのに高いと感じてしまう。つまり満足出来るお通しではないということだったからだ。余りにも・・・酷い。気に入らないお通しであればそのまま、箸をつけずにいる・・・・しかし、考えてみればこれまた変な話だ。


  某居酒屋では煮物、和え物、肴、漬物、フルーツなど8~10種類の品からお客に選んでもらう方法を取り入れているという。以前、日本蕎麦屋でやはり何品かの中から選んで下さいといわれたことがある。その時の一品一品の素晴らしいこと!それこそ、全部注文したいと思えるほど旨そうであった。

  居酒屋チェーンにとって、薄利多売というのだろうか、確かに店にとってはお通し代は重要な収益というのが実情ということは十分に理解できる。だからこそ!こんな時代だからこそ!荒削りなコスト感覚だけではいけない。一目で分ってしまうから。特に、居酒屋は何も若者だけではなく、最近ではかなりのご高齢者の社交場にもなっている。日々、いろいろアイデアを振り絞って我々を迎えて欲しいもの・・・と思います。

ch10.生活 : 文字は個性です


  そろそろお年賀状の準備を・・・という季節になった。そして日々欠礼のお葉書も届く頃である。一枚一枚に目を通し、いろいろ考えさせられる。"年齢"がどうだこうだということもないのだろうが、やはり齢というか80歳でも過ぎれば、それは天寿全うといえるだろう・・・と思う。(決して当人になればそなにことは関係のない話しではあるが)
  しかし、息子を兄を・・・となると、そのあまりにも若い年齢に何とも胸が痛む。どうしようも無い痛みを感じる。そして人間の運命には一体どんな力が働いてしまうのだろう?って思う。

  昔、さんざん遊んでいる(いるように見えただけかも知れないが)「私が80歳まで生きるとして~」とあれこれ好き勝手なことを言っている女性がいた。もうそろそろ、遊びつかれて、そんなおトシにもなるのでは?とも思ってしまう。それほどに人世は短いものだと思う。まさにあっと言う間に過ぎる。

  昨年の年賀状を整理して、その本人の年賀状がその年が最後になってしまったものもある。もう、そんな悲しいことにも直面だ。そんな一枚一枚は本当に掛替えのない宝物となっている。だからこそ・・・・というか、最近は宛名も立派な文字で簡単にプリントしてしまう方々が殆どだが、どうぞ、味のある年賀状をと思う。せめて、一言でも直筆の部分が欲しいものだ。その人の個性さえ忘れてしまう。「下手だから~」などと言わずに。文字とはそれほどに大切な個性であるから。

ch01.政治 : 友愛、友愛って何?

  お金や食べ物の話を人前ではしない事・・・そんな家庭環境の中で育ったので、どうもお金に関する話をする時には、実のところ、いつもきがひけている自分がいる。これは今更、しようのないことだと思っているのだが。
 しかし、「恵まれた家庭」というより「恵まれ過ぎた家庭」に生まれ育った鳩山さんのアタマの中は一体どうなっているのか?と考えることがある。一国の総理であるがゆえだ。一般人なら言わない。
  未だうやむや?の偽装献金問題。資金管理団体に2億を超える献金があったという事実。これは虚偽の献金である。且つ、個人資金が原資であるという鳩山さんの回答は未だ解せない。そして、「恵まれ過ぎた」家庭に育ったは鳩山さんに母親から十数億の資金提供があったという事実。これが原資になっているかもしれないという疑惑。
  ブリジストンタイヤの創業者の長女である母親は莫大な遺産を相続して息子に有り余るお金を使う。本当にこういうことを"有り余るお金"というのだろう。だって自分の息子は可愛い、だから・・・という親心というものだろう。そして息子はシレッと「ないと信じたい」と言う。まるで他人事のように。全く信じられない世界の人々としか言えない。しかし、この人が日本の首相なのだから。
  
  例えば、行政刷新会議による事業仕分けについても、首相はどう考えているのか?次世代スーパーコンピュータやロケット開発などの最先端科学技術を「無駄」といえるのか?「世界一を目指す理由は何か。2位では駄目か」と言う蓮舫参院議員の発言にも理解が出来なかったが。
  ノーベル化学賞受賞者の野依良治さんが「スパコンなしでの科学技術創造立国はありえない」と憤慨するように、日本がこれから失い、損失していくものの多さがわかっていないようだ。財政論に終始するこの政権は学術や文化の重要性について何も理解されていないようだ。これまでの地道な研究開発予算の削減は若手研究者の職をも失わせ多大なる影響もある。あまり言い過ぎると個的な僻みのように聞こえるのがまずいが、「恵まれすぎる」と理解できないのだろうか?あなたは日本の総理大臣ですから。

ch11.経済 : 危ない・・・

  「いやあ、安くて助かりますぅよ~」と言う主婦の顔がテレビに映し出される。各テレビ局の番組が挙って輸入品を中心に値引き合戦をしている「円高還元セール」の様子を映し出している。
  円相場が1ドル=86円78~79銭。85円にも?という見出しがおどっていた。携帯に流れるニュースにも、その数字がおどっていた。何故か心臓がドキドキしていた。
  鳩山首相は、「補正予算も視野に入れ景気が二番底に陥らないように対策を早急に講じる必要がある」と述べているが兎にも角にも政府としての対応策を急ぐことだ。社会の教科書ではないが、デフレ不況の不安が燻っている現在、急激な円高進行が如何に怖ろしいものであるか。日本経済にどんなダメージを与えるものなのかを。景気が再び悪化する「二番底」を招きかねない恐怖だ。

ch12.その他 : ご縁

   ひと様の幸福は喜ばしいことなのだが、市川海老蔵さんの結婚?報道を見ていて、どうも?何とも、しっくりこなかった。なんというのだろうか?何かが違うなぁと思っていた。別段、他人にいちいち言う必要ものないし、まして、自分とは全く関係のない世界の方々のことであるから何か言う必要もないことなのだ。言う事自体、失礼なことでもあろう。

  しかし、陰陽五行の伊勢瑞祥さんのプログを読んで、思わず、失礼ながら「なるほどね」と納得してしまった。診断としては「相性としては、全く合わない。お互いが相手を心から好きになっていない。縁が深い訳でもない。価値観が合う訳でもない。何よりタイミングが合わない。」らしいのだが、伊勢さんが言うには「人間がいくら結婚したい、したくない、といっても所詮それは人間が勝手に考えていることで、運命はそうはいかない。する時にはする。してしまう時にはする。そういうものなんだ運命というのはね」とまあ、そんなことだ。
  そんな中で、小林麻央さんの運が超身旺運ということで、仕事への意欲を捨てきれずに・・・ということもあるやなしや。しかし、「陰陽五行の分析が外れたら信用台無しだあ・・・」という伊勢さんの顔がふっと頭に浮かび、思わず噴出してしまった。

ch10.生活 : ブタ財布

  膨れ上がった財布の事を"ブタ財布"というらしい。なんかブタさんには申し訳ない・・・。整理整頓したい気持ちはやまやまでも、クレジットカードやポイントカードなどは増え続ける一方。一度、クレジットカード専用の財布とポイントカードの分類用のケースを使ってみたが、これがまた結構、面倒。次はバッグがそれこそブタになってしまう。
  財布は毎日使うものなので、整理術が大切だ。そして男女の区別なく、財布には個性がでるようだ。観察していると、見ているだけでその方の整理能力は確かに分るものだ。とかく女性の財布はブランドが目立つものだが、高級ブランドの財布であっても中身が整理されていないブタ財布を見ると愕然とすることもある。
  使い込むほどに味が出る・・・というものもあると思うのだが、やはり財布は小奇麗なほうが良いと思う。以前、風水か何かで「財布は年に一度の買い替えが金運を上げる」とも聞いたことがあるが、結構高価なものであったり使い心地が良いものであると、なかなか新しい財布に!というわけにもいかず・・・。春にむかって、春財布=張る財布という験を担ぐこともあるそうだが、氾濫状態の各種カードそして領収書なども含め、しっかり整理整頓した財布だとお金の流れがよくわかるようになるかも知れない。

ch12.その他 : 平和であるということ

  その日、久し振りにある言葉に心打たれた。女優の森光子さんといえば、年齢を感じさせないゆえに、どんな美容法をしているのかしら?とか舞台で何回でんぐり返しをしたとか・・・・。そんな、もろもろの話しが殆ど。
  先般、テレビで森光子さんが大きく映し出されていた。天皇即位20周年式典の時だった。暫く間があったあとに、月日が経つのが早いって感じるのは、平和であるからなのだと、そんな事を仰っていた。殆どの人は「えっ何?」とか「当たり前でしょう」と思うかも知れない。しかし、不景気だ不景気だと騒いでいても、今の日本がどれほどに平和であるということを考えよう。平和の素晴らしさについてもう一度認識してほしい。"異議あり!"と仰る方もおられるかも知れない。だが、時は経過した。敗戦後、戦争を知らない子どもたちが大きくなり、そして今、定年も迎え、いよいよ第二の人生を歩みだしている。戦争の記憶もあまり無いという人も人世の晩年という成熟期を過ごしている。戦争を伝える人もいなくなっている。風化していくのだろう。
  もし、少しでも時間があったら、読んでみて下さい。何の創作でもない「手紙」が事実を教えてくれる。戦時下の本当に一般庶民の生活の中の声が聞こえます。 『手紙が語る戦争』(女性の日記から学ぶ会 編・島利栄子 監修)みずのわ出版。

   友人などの集まりなどで、時々「ほら~あの埋蔵金があるから」とか「まだ、機密費があるよ」なんてジョークをとばすこともある。「じゃ、この会計はそこから!宜しく!ハハハ」と笑って済まされることもある。
  しかし、自民党の石破茂政調会長が某メディアで22日に官房機密費の在り方について使途を限定して減額すべきだとの考えを示した。若手議員の頃に首相官邸で外国訪問の土産代として機密費を渡されたことがあると告白した。「ないよりはあった方がいいが、絶対に使わなきゃいけないお金じゃなかったはず」と当時を振り返った。本当に我々は知らない事が多い、そんな世界を垣間見た。政府と国会議員を円滑に動かす為に必要な潤滑剤?とでもいうのだろうか?

  しかし、サラリーマンをやめてから5年の月日が経った。脱サラをしてどうだ?と言われても一言では言い切れない。しかし、税金については本当に、身にしみて痛いほど感じ取っていることは確かだ。税金の重みをこんなにも知るとは!全く予想だにしていなかった。「あぁぁ、もしも税金の無い世界だったら、どんな生活が待っているのだろう?」なんて馬鹿な夢想さえすることがある。多分、サラリーマンを続けていたら、税金のズッシリとした重みは感じ取ることが出来ず、あーだこーだグチャグチャ言いながら、日頃の仕事にただ忙殺されていたものだと思う。

  冷静に考えてみよう。今、あれこれ言われる政府のお金。ポチが"ここほれワンワン"とないて、あふれ出てきたものではない。一体、何であるのか?認識すれば、もっと政治に対しても関心が生まれる筈である。 

  12月はバタバタと年末調整の季節でもある。例えば、サラリーマンはこの一年間に給与から天引きされけていた源泉所得税と納めねばならない所得税の確定申告をせずに済む。しかし考えてみれば、この年末調整というものがあるから国民として納税意識の低下があるわけで・・・。
  民主党は税制抜本改革アクションプログラムなどてサラリーマンも確定申告をする方向性を打ち出している。多分、これからは義務付けられる可能性は強くなるのではないかとも言われている。勿論、納税意識のアップということもあるが、格差是正の観点から必要経費の税額控除が出来る制度も導入し易い。税金の使い方を真剣に認識し直すチャンス到来もすぐそこ?とでもいおうか。

ch10.生活 : 変わり行く街

  昨日はちょっと所用のため鎌倉へ。改札口からはき出される人の数といったら・・・・ひきもきらず。その光景に暫く呆気にとられていた。江ノ電への乗り換えもひどい混雑ぶり。
  以前訪れた時にはなかったお店や建物やら・・・。すっかり鎌倉は観光地である。そして、あらら~あらら~とあんぐり。新しくオープンしたらしい甘味屋さんには長蛇の列が。小町通りにある昔からある老舗甘味処に行くと、なんと、そこもまた列が。前に並ぶ女性二人がガイドブックを真剣に読んでいる。そこには付箋紙までが張ってあるではないか。鎌倉は初めてだという連れは、この日、天候にも恵まれ、また観光地ならではのワイワイした賑やかさが新鮮で嬉しそうであったが。
  そうそう、何十年も前の鎌倉、そしてちょっと前に訪れた鎌倉。多くの人々と変わり行く街を見ながら、帰途へ。しかし、あの、のひのびとした自然いっぱいの鎌倉はもう思い出の中か。

ch12.その他 : マトリョーシカ

  今、ロシアの民芸品のひとつであるマトリョーシカが結構ブーム?とか。気儘にタウンウォッチングしてみたら、人形だけでなくポーチや衣類の柄にもとやはり多い気がする。子ども服にもあって、それが何とも愛らしいのでついプレゼント用に包んでもらった。
  マトリョーシカ人形に出会ったのは小学生の時で、ロシア旅行から戻った父の友人のお土産であった。「はい、お土産」と言って手渡されたが、今のように「わっ!可愛い!」という感覚はなかった。胴の部分で上下に二分され中から次々と同じ形の小さな人形がいくつも出てくる様子にただ不思議な気持ちで見ていた。
  "マトリョーシカ"という名前は、今では殆ど使われていないロシア人女性の名前マトリョーナの愛称形だそうだ。日本でいったらどんな名前なのだろう?次々と出てくる構造は子孫繁栄の意味合いもあるらしいけれど。多分・・・というか、かなり記憶が曖昧ではあるが、お顔の様子は昔と比べて可愛くなっている気がする。しかし、流行とは本当に面白いものだと思う。

ch12.その他 : 熱い想い

  先般、友人が「大成功でした~」とニコニコしながら彼が企画したという講演会の話しをしてくれた。現在、大人気のりビングカフェ「クロフネ」のオーナーでもある中村文昭さんの講演会に300人を超える方々が聞きにきてくれたと言う。テーマは『出会いを活かせば道は開ける』。2時間15分の講演にインターミッションもなく最後まで皆さんが真剣に聞き入っていたという。「熱いんですよ~」と。
  
  中村さんご自身のプロフィルが何とも素晴らしいというか凄いというか。18歳の時に家出同然で単身上京。なんと職務質問を受けた警察官が友人第一号となった。そして焼きとり屋でその後の人生の進路を受ける大物に出会う。この大物とは 賢人塾の田端俊久 さん。
  当時、彼の野菜の行商の手伝いを始め、その仕事で得た資金を元になんと六本木にショットバーを開店させる。21歳で三重県に戻りショットバー「クロフネ」、且つ26歳でリビングカフェ「クロフネ」をオープンさせる。現在は、こうしたご自分の体験を活かして全国へ講演活動をしている。年間になんと、300回とは!
  単に、プロフィルを眺めていてもなかなか前に進むものではない。想像をすればするほど、滾るエネルギイを感じる。そして生意気ながら、「映画にしたい」そしてそれを「見てみたい」と思わせるほど魅力的な人物である。
  
  最近は「ああ!やはりなぁ・・・」と思うことが多い。時間を手繰り寄せながら・・・・。そして、すべての始まりは人と人との出会いであるということにつくづく気付かされる日々だ。

中村文昭さんの「クロフネ」
賢人塾の田端俊久さん

社会問題 : セクハラ

女性だけでなく、勿論、男性にも降りかかることもあろう問題であるのだが・・・・・

  第二弁護士会によるセクハラ電話相談「女性弁護士によるセクハラ被害110番」が21日にスタートするという。担当する9人の弁護士はすべて女性ということだ。
  セクシュアルハラスメントつまり略して"セクハラ"という言葉が広まっていているが、ちょっと前まではなかった?のではないかと思う。被害を受けても、じっと我慢する女性も多かったし、大体が仕方なく職場を去る・・・いや、去らざるを得ない状態、つまりそんな環境が多かったと思う。
  からだに触られたりするなどの嫌がらせは勿論だが、他にも「言葉」による嫌がらせも多い。「言葉」は目に見えないものだけに本当にその被害を受けた女性の辛さは表現も出来ないほどだ。特に、何気ない職場の生活の中で繰り広げられたらたまったものではない。
  「冗談も分らないのか?!」などと言う男性諸氏の言い分も聞いたことがあるが、冗談ではないのだということを理解する必要があるだろう。しかし、この世に男と女がいる限り、実に難しい問題である事は確かだ。

   昨夜は神楽坂女声合唱団のコーラスレッスンの日であった。12月16日に行われるチャリティディナーショーの為のレッスンとはいえ、この時期になるとどうも何とも表現しにくい気持ちになる。あまりの練習不足に「どーなっちゃうんだあ?」という気持ちと「コツコツでも地道に練習してきたから、エイヤッ」という気持ちが混じるわけである。
  単に趣味で歌っている・・・・まあ考えてみれば、そうであるのかも知れないが、やはり500人近くのお客様を前のディナーショーともなると、それだけのご披露をしないとならないと思っている。しかしねぇ・・・・

  そんなレッスン中、いつもご指導いただいている指揮者の辻志朗先生が「現代の若者って、どうもウ・エ・イの発音がしにくいようなんですねえ・・・」とポツリと仰った。自分も「ウ」「エ」「イ」の発音をちょっとしてみた。まだ私なりの仮説だが・・・・多分、食生活に違いないと思った。あくまでも私の勝手な思い込みなのだが・・・・。
  この発音は「アハハハァ~」「やぁーだぁー」「マジー?」「ゆ~よね~」とはやはり違う!。「ウ」「エ」「イ」は、かなり口の周りの筋肉を使う。例えば、最近、牛蒡とか食べましたか?タタキゴボウ、スゴボウとかいろいろメニューも豊富だけれど。多分・・・・お口に優しい食べ物が多いんじゃないかな?と思える。

  まあ、あれこれ考えをめぐらせても、結論はこれだ!と出ないけれど、とりあえず口の周りの筋肉をもっと鍛えることにしよう。いよっ!ラストスパート!!

辻志朗先生の「辻音公式ホームページ」はコチラ

  なんとなく年末に近づくと独特の空気がある。「そろそろ忘年会の調整を・・・」などの連絡が゜飛び交ったり。お歳暮の案内がきて、さて準備を!とかいろいろ。また、百貨店では、どうだ!この福袋!という企画が発表されたりするから、「えっ、もう新年?」となる。
  それに金融機関も混雑する。11月は21日・22日・23日と休みが続いたりすると尚更だ。長蛇の列に嫌気もさす。しかし、この何とも慌しい空気の中、冷静に冷静に過ごしたいもの。忙しくてとセワセワした感じに溺れるのだけは気をつけて。いよいよ注意が必要なシーズンです。
  
  ところで、平成20年の10月に警察庁が「この一ヶ月は振り込め詐欺のための取締活動及び予防活動の強化推進月間」と指定したが、偶数月の15日は警察官が配置されて、何ともものものしい雰囲気となる。初めて、このものものしいシーンに出くわした時は、「えっ!何か事件でもあったのですか?」と思ったほどだった。偶数月の15日は、年金支給絵日ということだ。年金受取の方々が多い日だ。しかし警察官も、ATM前の人々の作業をジロリと覗き込むわけにもいかないだろうし。

  ところで、意外と歴史が古いようで新しいのが振り込め詐欺。この犯罪は登場して5~6年になる。これほとにみんなが注意をしたり警察官が配置されても被害額は一向に減らず、増大する傾向さえあるらしい。数人単位の離合集散のグループが、ゲリラ的詐欺を巧妙に繰り返している。なかなか捕まらないらしい。最近ではATMの防犯カメラに映らないようにする特殊なライトもあるというから、本当にいたちごっことでもいうのだろう。
  "ハハハ、まさか、自分のところには・・・・"という考えは捨てないとならない。5年ほど前の事。「おや?ちょっと待てよ」と一瞬、かんづいたから未遂には終わったものの、何の予想もなく、実際に自分の身にも降りかかると忽ち人は慌てる。それも家族の事になると尚更慌てるものだ。その時も、実に良くできた話だった。ひとつの小説のプロットを読んでいるようだった。頭の中で「次はこうくるか?」「その次はこうか?」と考えながら聞いていたから未遂に終わったものの、本当に「知恵」を使った悪者は悠々と"仕事"をこなす。そして闊歩している。
  年末に向かって、ご注意ください。


  15日に第34回エリザベス女王杯が行われた。統一女王決定戦を制したのは、クィーンスプマンテ。こういう世界に「絶対」とはないものだが・・・・凄い。

  ところで、時間を逆戻して・・・・・当日、ある方の話。
  「俺ってこんなにタフだったのかなあ」と思うほどに元気。午前中に仕事を終わらせ、なんと、一年ぶり(ちょっと信じがたいが・・・・)に書斎部屋の掃除をしたという。掃除機かけて念入りに。「ああ!なんて清清しいんだ」と思って散歩に出かける。セブンイレブンに寄ったらしい。そして昼食に900円の蕎麦を食べて「ああ、旨かった~」。そのまま書斎に戻る気がしないで、歩いているとおじさん達がゴチャゴチャ集まっている光景が。「一体、なんだろう?」と思って聞くと、「エリザベス女王杯」だと知る。(多分、現場は凄い興奮状態だったと思うが)
  ポケットの中には600円の残金。「まあ500円でもかけてみるか」と、たまたまセブンイレブンに因んで7番ー11番を購入した・・・・・結果は!所謂、万馬券!逃げ切ったクィーンスプマンテに一番人気のブエナビスタも驚いた?だろうが、彼もその"初体験"に震えが止まらなかったらしい。こんな事って・・・あるものなのだね。


   元宝塚歌劇団花組のトップスターだった大浦みずきさんが14日に肺癌のため亡くなったという。享年53歳だった。退団後は女優として、またエッセイストとしても活躍されていた。本当に一時期だったが、神楽坂女声合唱団にも所属されていたことがある。お忙しくて、ショーに参加出来ない時に楽屋に駆けつけて団員にエールを送ってくれたこともある。一年近くの闘病生活をおくられたというが・・・・。
  今はただ、驚き、そして悲しい。大浦みずきさん、有難うございました。そしてどうぞ安らかに・・・・

社会問題 : 時間の痛み


   横田めぐみさんが新潟市内で北朝鮮に拉致されてなんとも32年の月日が経った。ニュースを見ながらいろいろ、いろいろ考える。当時は13歳の中学生だっためぐみさん。被害者の早期救出を訴えるご両親の滋さん、早紀江さんの姿を見ると言葉が見つからない・・・・。
  街はクリスマスの飾りつけで賑やか。一年一年と月日は過ぎる。しかしあまりにも痛い。

ch12.その他 : シンギュラー・ポイント

  人世には「シンギュラー・ポイント」というものがあるという。水であれば沸騰点や氷結点のことをいう。煮えたぎった状態は誰の目にも明らかである。しかし、この状態になった時に慌てて火を消しても、水を注ぎ足しても暫くは手の付けられない状態が続くということだ。
  この現象は、企業にも起こりうることであり、組織のリーダーたるものは起こりうるあらゆる事象に対して的確に判断をして適切に手をうっていく必要があるということだ。しかし、この見極めがなかなか難しいのだが。

  陰陽五行の伊勢瑞祥先生のブログに、このシンギュラー・ポイントという名前は、東洋思想の大家である、安岡正篤さんがつけたものであり、「それまでとの離別そしてそこからの出発、を意味するタイミングの事」と書かれてあった。そして衝動的に起こった最近の事件などの分析もされていた。
  このシンギュラー・ポイントにいる人が、アドバース・ポイントにいる人と出合い、ちょっとした行き違いがあったりすると、大事件になったりするらしい。そして、「最も"間"のあったタイミングに、最も"適切な"言葉や態度で、相手を「攻撃」すると、それまでの付き合いの一切が泡の如くに一瞬にして終わる」ということだと言う。この"間"と"適切"という言葉が実にこわい・・・適切とは不適切という事にもなるだろう。
   つまりこの"間"を如何に心得ることかでいろいろな事が決まるということである。タイミングを如何に掴むか?それほどに重要なポイントであるのだ。「~するつもりじゃなかった」「どういうわけか・・・になってしまった」という事になってしまうらしい。卑近な事例でも垣間見た?ことがあり、「ほーっ・・・なるほど、なるほど」と思わず納得してしまった。滾った湯は暫く時間が経たないと冷めないということだろう。しかし果たして"取り返し"がきくのだろうか?人間関係とはそれほとに難しいものであるということだ。
  且つ、考えてみれば日本という国自体もシンギュラー・ポイントに向かっている。そんな気付きをしないとならないだろう。「そんなつもりじゃなかった」では済まされない。

   何故か、この季節になると「かるた」を思い出してしまう。昔からではなく、最近の"癖"みたいなものか・・・。  
   以前、ある情報誌の編集を依頼されたことがあり、あるライターさんから上毛かるたの話しを聞いたことがある。「吉田さん、ご存知ない?」と言われた。「群馬の人間はみんないえちゃうんですよ、大会だってあるから!ふふふ」と笑うではないか。みんな言えちゃう?そーんなことあるかいな?と思い、何人かの群馬県出身者に「ねえ、ちょっと聞いていい?上毛かるたって?」と聞いたら、あーら不思議。彼が言った通り、みんなが"言えちゃった"のである。歴史!文化だなあ・・・と感動したものだった。「犬も歩けば棒にあたる」「花より団子」くらい、あとはうろ覚えの自分とはちょっと違う。上方、尾張のかるた、うんすんかるた・・・・大昔に美学の講義で習ったことがあったかなぁ。しかし、全てがうろ覚え状態である。いやはや。

  「上毛かるた」は財団法人群馬文化協会の登録商標で著作権は財団法人群馬文化協会に属しているということである。
「上毛かるた」を詳しく知りたい方はコチラへ

ch12.その他 : それぞれの"家族"


  嫌な事件が起こるといつも考えてしまう。被害者にも加害者にも"家族"がいるということを・・・・。


  2007年3月に千葉県市川市で、英国人のリンゼイ・アン・ホーカーさんの遺体が見つかった事件から約2年。死体遺棄容疑で市橋達也容疑者がで逮捕され3日目を迎えた。現在、彼は食事も摂らず、事件やリンゼイさんについての質問にずっと沈黙を保っているそうだ。
  逮捕直前に、素早く裸足で逃げ、それから建築現場などで仕事を続けた。殺人という罪を犯したという事実。それから逃げるために各地をまわった。「多分、ぬくぬくと暮らしているんですよ」としコメントした人もいたが、逃げる日々は眠れぬ夜だったのではないかと想像する。兎に角、忘れ去ること。これに没頭して働いたと思う。その逃亡のためには整形、整形と繰り返したわけだ。
  
  今回の逮捕で、被害者であるリンゼイさんの家族はホッとしたとともに、更なる悲しみが襲ってきただろう。しかし、以前リンゼイさんの父親が「(市橋容疑者の)両親もまた被害者である」という言葉がどうも理解出来ぬまま心の奥底にある。どうしても理解が出来ないのだ。罪を犯した子どもの親はやはり被害者であるのか?どうもよく分からない。「自分の罪を認めて・・・」とある意味、淡々と語る容疑者の父親を見ながら、確かに辛い現実であるとは思うが、そんなに淡々と「息子の罪」だけを語れるものなのか?と思った。

  ただ、何が殺めた原因であったかまだ分からないが、人世これから!という若さの真っ只中、異国の地で殺められ放置されるという災難に遭ってしまったリンゼイさんの冥福を祈るばかりである。


  東京都市大学の教授・坊垣和明さんのお話を聞いた。「伝統的民家は、巧みな仕掛けや工夫を駆使したサステナブル住宅」といい、ご専門の環境工学的視点から民家の仕組みを分りやすく解説して下さる。
  話しを聞きながら、晩年、祖母が1人で住んでいた群馬県館林の母の実家を思い出していた。今は跡形もないのだが、思い出は深く、その家の細かなところまでありありと思い出すことが出来る。明治時代に建てられたその家は夏はとても涼しかった。夏休みに行くと蚊帳がつられて、その中では不思議な気持ちもした。夜風も気持ちよかった。冬は掘り炬燵と火鉢だけだったにもかかわらず、それでも暖かかった記憶がある。炭が燃えるパチンパチンという音も何とも懐かしい。坊垣和明さんがある古い民家を訪ねた時、囲炉裏の火が「熱いというより暖かかった」という言葉が心にも暖かかった。
  坊垣和明さんの言う「エネルギーを使わずに快適な住空間」は、まさに温故知新であろう。今は"エコ!エコ!"とその言葉の響きにただ酔っている・・・そんな気もする。それだけでなく、少しでも昔の暮らし方のよさを真剣こ考えてみるチャンスなのだろう。
「民家のしくみ」についてはコチラ

  ただただビックリ、唖然の状態である。こんな事ってあるんだなあ・・・というのが実感だ。何日か前のプログに所属している 神楽坂女声合唱団 のチャリティディナーショーの申し込みが殺到という事を書いた。まだ11月も始まったばかりというのに、今、なんとキャンセル待ちだと言う。会場は既に決定しているし、満員電車のように詰め込めばいいというわけでもない。だから難しい。
  「吉田さーん、今、キャンセル待ちということなんですよ~」「どうにかならないのぉ?」と私にも何人もからメールや電話がくる。今年は10周年。まあ節目であり、よく「続いた~」というのが実感ではあるものの、定員オーバーでキャンセル待ちで蜂の巣突っついた状況など予想もしなかった。「現実に、こんな事ってあるんだぁ・・・はぁ・・・・」と唖然としている。聞くところによれば、第1回目のディナーショーから"皆勤賞"の方もいるということで、ファン?も着実に増えているのかも知れない。有難いことである。しかし数日前には"嬉しい悲鳴"なんて言っていたけれど・・・・・・嗚呼

ch10.生活 : 懐に"ポチョン"

   日々、多くの方々からパソコンに「めるまが」が届けられるが、なかでも株式会社「心に響く話し方」の代表取締役・宮北侑季さんのめるまがにはいつも元気をいただいている。言響つまり、心に響く話し方ということ。"話す「内容」以上に話し手の「心」が伝わる それが言響"であると宮北侑季さんは仰る。とってもチャーミングで、快活で素適な女性である。その宮北侑季さんがあるセミナーで「よく「相手の立場・気持ちになってと言う時、それをどうかもう1つ入り込んで、相手そのものの懐に、ポチョン!と入って・・・」とある。私の心に響いた!まさに言響ですよ!
  

  言葉とは本当に不思議なものだ。昔から「口は禍の元」と言われるが、つかい方一つで"禍"をうむことがある。「良かれと思って言っただけなのに」とか「そんなつもりで言ったのではない」(意外とこのケースが多いと思っている)など、古人は話すときには十分に気をつけなさいと教えてくれているわけである。
   通常、仕事の都合上、あまり「口」には出さないのだが、電子メールの、メーリングリストというものが実は大嫌いである・・・・・。メール、つまり文章であるかも知れないがやはり「口」から出ているもので、単なる業務連絡などては大いに便利で結構な手段であるとは思うが、一言というか何かが変わっていき、それが「そんなつもりで言った(書いた?)つもりではない」などと一旦こじれ始めると、まるで迷宮に入ってしまった気分になる。こじれると修復は大変。何か濁流にのみこまれ、どうにも制御出来ない感覚もある。一時的な感情で、武器ともなる「言葉」を撒き散らしてはいけないと思っている。メールの文章とは実に難しい難しいものであるということを再認識したいものだ。
  言葉には強い力が宿る。釈迦は「自分が大切なら悪い行いをしてはいけない。悪を行って幸せを得ることは難しい」と教える。まさに人のふり見て我がふり直せということか。力が宿るからこそ、言葉で人を傷つけたり、また心を癒すことも出来るわけだ。たとえ「うわぁぁぁぁーっ」と思っても先ず冷静に相手の立場にたって、一呼吸して見ることだ。人は生身のいきものだからしようもない事をしたり言ったりしてしまう。しかしそんな時は『十善戒』の中の言葉に関するものを思う。「不妄語」(嘘をつかない)「不綺語」(心にもない事をいわない)「不悪口」(悪口を言わない)「不両舌」(二枚舌を使わない)等など。聖人君主でもないから、それこそいい加減な生活もしている。しかし、一呼吸して、そして考えるという気持ちはいつも、もつことを心がけている。
"言響"の宮北侑季さんホームページ

社会問題 : 一刻も早く!

   痛ましい事件があとをたたない。キノコ狩りをしていた人が山でご遺体を見つけるとは・・・・。言葉も出ない。   
   島根県立大学1年生の平岡都さんのご遺体の一部が発見された事件。それも頭部だ胴体部だとの報道を見ていると本当に張り裂けそうな気持ちになる。はたちを前に命を奪われるとは・・・・・。都さんの友人が出したという「都?」「どこにいるの?」との携帯メールの文面は辛い。友人も必死に捜している時には・・・・・
  学生寮の周囲で目撃されたという不審者の話しや、寮までの暗い山道の様子など聞くと、何とか対策はなかったものか?と思ってしまう。その不審者=犯人ではないかもしれないものの、このような残虐な犯行をした、且つ多分、土地鑑があるであろあ者による犯行の可能性は高いだろう。しかし、我々が想像出来ぬほどの異常性を持ちながらも、意外にも、市井では何食わぬ顔で生活をしているのかも知れない。その恐怖を思うと身の毛も弥立つ。徹底的に捜査をして一刻も早く犯人を逮捕してほしいと思うはかりだ。

  いやはや・・・・嬉しい悲鳴とでもいうのだろう。12月16日(水)に水天宮のロイヤルパークホテルで、恒例の 神楽坂女声合唱団 のチャリティディナーショーが行われる予定だが、まだまだ余裕があると思っていたら、既に申し込みが400人を超えてしまったらしい。10周年という節目のコンサートでもあるので、団員の意気込みもそれなりに熱いものがある。しかし早くから申し込みをしていただいた方々には感謝!感謝!である。練習にも熱が入っている。この10年の蓄積はやはり歌が上手いとか下手ということではなく、大きな成果となっていると思える。改めて、10年前に「この指とまれ!」と合唱団を設立した団長の小林カツ代さんにも感謝である。

ch09.超常現象 : 赤く光っている・・・・何?

ユー.jpg   うっとりと夜空の月を眺めていた11月3日・・・・今日になって、友人から、バタバタと携帯に何枚もの画像が送られてきた。「絶対にUFОだと思う!いろいろ動いていた。ふつうじゃない」とメッセージつき。その日すぐ!ではなく、2日後に。多分、頭も気持ちも冷静にしていたのだろう。我々は若者でもないしね~。しかし、私はあの満月の美しさに見とれていただけだ。友人の見間違い?もしやゴミとか?とも考えたが・・・・。画像を一枚一枚見ると、その光る赤いものは上や下にもあるではないか。不思議だ。国会の様子を見て、野党の体たらくぶりにモヤモヤしていた。そんな気分が不思議現象でぶっ飛んだ!恥ずかしながら送られてきた画像を一枚だけ公開してみるが、一体、何なのかしらん?この夜に何かを見た人は他にもいるのだろうか。

ch12.その他 : 100年を生きる


  20世紀を代表するフランスの思想家クロード・レビストロースが亡くなったというニュースを読み、ああ100歳とは!と感動した。"構造主義の父"とも言われたをレビストロース。言語学を勉強する時、何冊か頭をそれこそ充血?させて読んだ。昔々の話だが・・・・
  亡くなる直前までその明晰な頭脳は衰えがなかったとも。なんと素晴らしいことか!。100年という充実した人生。なかなか出来ないものだろう。

ch12.その他 : 満月にうっとり

   11月を迎え、急に空気の冷たさが変わった気がする・・・11月1日に昨年より17日も早く木枯らし一号が吹いたらしいし。よく言われる西高東低の冬型気圧配置になったということか。そしていよいよ冬将軍も?
  今日は朝から、某地方都市へ。夜になるとより空気の冷たさが感じられる。高速道路は、紅葉狩りの人の帰りが多いのか?と勝手に解釈してみるが、渋滞が酷く、どうしたものか!・・・・・ふと空を見上げると鏡のように煌く月。それも今宵は満月だ。うっとりと見とれてしまうほどに美しい。空気が冷たければ冷たいほど、月は美しく見える。青い地球が月と太陽の間に入り、両方から引っ張られる状態か?その光景は何ともロマンチックな心地よさである。その擽る様な快感は暫し渋滞も忘れさせてくれる。今宵は本当に素適な夜空だ。

   EU拡大の資料のあるグラフを見ながら、何ともいえない気持ちになっている。暗澹たるとかそんな形容ではなく、どうしたものか?といって途方にくれるということでなく。実に複雑な気持ちである。GDPの比較表、つまり国内総生産。国の豊かさとでも言い換えられるか・・・・。世界とは考えている以上に広く、現実を叩きつけられれば、やはり日本人独特の蛸壺感覚を思い知るのだ。


  この政権交代の約二ヶ月の間、何か気分く、酔わされている、そんな感がしてならない。確かに、鳩山内閣は明治19年から続いていた事務次官会議を123年ぶりに廃止もした。八ツ場ダムの工事中止、羽田のハブ化なと゜即断即決だ。早すぎる?だが天下り根絶といいながら日本郵政社長の人事については驚かされた。東アジア共同体構想では日中韓中心にEUのような共同体をつくりたいなどとまで言う。現在のEUに例えばトルコなど加盟したいと思ってもなかなか進まない、その背景が何であるか分かるように、宗教のベースの深い意味を考えたことがあるのだろうか?
  

  嘗ては一人当たりのGDPが世界一などと言われたこともある日本。不況だ不況だと、ボーナスカットだ、どうのこうのどころでなく、明日のご飯をどうしようか?と考え寝泊りをする場所もない日本人がいるという実態を把握しているのか?労働政策は完全に欠落している。こんな国はない。 スローガンで勝利してもそれに酔ってはいけない。それだけで人は幸福にはならない。本当に国民の事を想う時に「国民」と口に出すべきだ。

ch12.その他 : サムシング・グレート


   作家・遠藤周作さんの奥様である遠藤順子さんは現在、NPO法人「円ブリオ基金センター」の理事長をされている。「円ブリオって?」と思うが、「エンブリオ」のことで、8週までの胎児という意味ということだ。
  お話しを伺っていると、生命の誕生と神秘について再び、真剣に考えさせられる。そして、自分が今、ここにいるという奇跡について考える。
  そして子どもは「作るもの」ではなく、「授かるもの」であるということ。それぞれが人格をもつ、掛けがえのないワン&オンリーの存在ということ。ここでは、赤ちゃんが生まれて一番幸せな国をつくるために、一口なんと1円の善意をコツコツと集めることで「赤ちゃんを本当は産みたい」と思う妊婦さんを応援している。
 また、お話しの中で、ご主人の遠藤周作さんが亡くなる直前、人口呼吸器を外された時、本当に本当に嬉しそうに微笑まれたという事に胸が打たれた。「死は全てではない。また必ず会える」という言葉は深い。深すぎる。その言葉は深海の様に深い心の奥にすーっと沈みこみ、そしてキラキラキラキラといつまでも煌く。「サムシング・グレートなんです」という言葉の持つ説得力に何かキラリと光るものが見えた様な気がした。


  ところで、筑波大学名誉教授の村上和雄先生は、このサムシング・グレートが働くには、3つの条件があると言っておられる。1つ目は、「こういうことをやりたい」というはっきりした目標があること。2つ目は、その目的に向かって、ひたすら努力を続けていること。3つ目は、努力を続けていても、何らかの傷害に阻まれ、行き詰まっている こと。
  この3条件がそろった時に、雲間から日の光が差し込むように助けの綱が下りてくる・・・・と。冴え渡る頭には普段は見えないものが見えて、考えつかないようなことが閃くという。
  
NPO法人 円ブリオ基金センター

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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