2009年7月アーカイブ

ch11.経済 : 飽和もまた愉し?


  自宅近くにコンビニが3店舗ある。am/pm、ローソン、そしてセブンイレブンだ。常日頃から動物的な動きをしているので、買いたい「商品」によって瞬時につかい分けていることに気づいた。その理由を考えるとふふふと笑ってしまうが、こんな理由がニッチのまたニッチのマーケティングなのかも知れない・・・・なんて不遜にも思っている。
  伊藤忠商事がコンビニエンスストア7位のエーエム・ピーエム・ジャパンの買収に向け、親会社レックス・ホールディングスと交渉に入ったという。このam/pm問題ではローソンが買収することで2月に合意したものの5月に破談。これもご縁というものなのだろう。
  いまや、なくてはならない「生活の一部」。いやあ、昔、コンビニなんて!と言っていた自分が恥ずかしい。こんなにのめりこんでいる・・・・・国内のコンビニは4万店を超ている。しかし今回の件だが、効率的に店舗網を築けるための買収がもし実現したら、ファミマと合わせた店舗数は約8500店となる。私の大好きなローソン約9500店に・・・・

ch12.その他 : 進化

   ある教育関係の方のお話を聞いていて、漠然と不安を感じた。「今は反応の早い子が勝つ時代なんですよ。じっくりとものを考える子どもは寧ろおいていかれる」と言う。ケータイの出現はますますその傾向を加速してしまう・・・・とまあそんな趣旨だ。勿論全部が全部でないと信じたいが、いろいろな情報や情感を捨てて行く事がそんなにいいことなのかって思った。パソコンの中で「ゴミ箱を空にする」と言う感覚か。あのカシャシャンの音とともに、何もなくなり「ハイ次~」と流れていく。
  確かに、書物は読まなくなっただろうなあ。本の活字は読まなくなったのかも知れない。本でもケータイ小説は読んでいるという人々もいる。自分も電子書籍の仕事もしてるからわいわい否定も出来ないが、もっと本をがむしゃらに読んで、疑問を感じ、想像力をもって・・・・とは思うが、人の進化とは良い悪いは別として、これが進化なのかも知れないと思える。


  最近はなんと!歩きながらものを食べる若者が増えていると聞いた。信じられない。「増えているよーです」なんてテレビレポーターの皆さん、ニコニコ言っている場合じゃないでしょ?! うるさい小言幸兵衛ではないが、若者には先輩の大人たちが注意をしないとまずいでしょ?・・・・・とまあ、こんな事を言うと「何されるか分らない、物騒だし・・・・」とかえってくる始末。
  最近は「食」のスタートはやはり「家庭」しかないとつくづく痛感。バリバリそしてお洒落な社会人でも、「食」のシーンで「えっ・・・・」「あの・・・」と絶句することもしばしば。その時、仕事というより、その人の育った「家庭」が見えてくるのだ。もう一度も子どもだけでなく大人も「食」の大切さに気付いてほしい。
  
   枝豆王子こと児島啓介さんからメールがきた。彼は現在南青山マンダラというライブハウスを拠点に音楽活動を続ける一方、子どもたちの好奇心を呼び覚ます「枝豆のいのち」を教材にした食育のアイディア授業を主に小学校で行っている。1学期は10校で授業を行ったそうである。通算は20校ほど!
  そもそもこのプログラムは彼の作品の1曲の歌を作ったことから始まった。その歌こそ「よくかんで食べましょう」だ。「よく噛んで食べるのよ」と親たちに言われたものだ。
  児島さんは、そうした活動をする中で、全国の枝豆農家さんとの交流の中、その仕事や、「おいしくいただいてます」「いのちをありがとう」という声が農家さんには届いていないということ、またクレームしか届かないことなどを知るうちに、枝豆という垣根を越えて「ありがとう」の手紙を歌にした。
  「食べものをいただく」ことは、「他の生きもののいのちをいただく」ということ。「よくかんで食べる」ことは、「他のいのちと、より深くつながる」ということだと児島さんは言う。そして地球のすべての生きものがすこやかに暮らしていくためにはどうしたらいいのか、授業の中では子どもたちからの提案を引き出すことをスタート。
   日本が世界に誇れる感謝のことば「いただきます!」には深い思いが込められていること、いま一度日本人全体で見直すキッカケを作りたいと考えているという。そして、1人1人の「いただきます」の声がやがて大合唱になり、歌声ですべての生産者さんへ届く、全国に響いていくことを願いながら歌っている・・・・・とある。「いただきます」という言葉。胸に響く。そんな大切な言葉と気持ちを持ち続けたい。
「2学期から毎日、1校でも多くの小学校を授業して回りたいです!」という枝豆王子。わが校にも!という方、是非ご連絡くたさいね。

枝豆王子 活動報告
小学校での授業の様子は枝豆王子のブログで報告

問い合わせメールはこちらまで

   最近、友人・知人の病気の話しが多くて、ちょっと気分か落ち込んでいる。それも癌という病気で、女性特有の子宮癌や乳癌の発見だ。皆、早期発見で治療に専念しているからその点はほっとはするのだが・・・・。
  自分も家系図ではないが、両親や親戚の死因を書き出してみると癌が多く、やはり癌家系なのかなとも思ってしまう。
 
  「神様が降りてくる夜」や「翼をください」などのヒットで知られる歌手の川村カオリさん。28日に亡くなった。享年38歳だ。5年前に乳癌が発見され全摘出手術を受けた。しかし再発し肺などへの転移。
  今年5月に20周年の記念ライブを行った。楽屋では点滴を受けながら続けたという。しかしその直後に再び入院した。マザーでもあった川村カオリさん。残されたお子さんの事を考えると気持ちが痛い。
  
   ご冥福を祈ります。


  高陵社書店の社長の高田さんが、今、絵本の企画をしているということで、どんなものか?といろいろお聞きしていたところ何と現在、創作落語にも力を入れている三遊亭圓窓師匠の絵本?だと言う。テーマがあの天才詩人・金子みすヾさんの「みんなちがって」。その創作落語の原稿を拝見してまたまたびっくりした。
  そして、27日の夜はその企画の一環の『 落語とピアノのエンソー会 』に出席した。まさに落語とピアノのコラボ。落語は好きで結構、寄席には行っているが、なかなかピンとこない・・・・。先ず、三遊亭窓輝さんの「壷算」そして三遊亭圓窓師匠の「十徳」と古典落語を愉しんだあと、竹 葉子さんのピアノ演奏があった。まあ、ここまでは普通の展開であった。
  だが、竹葉子さんがグランドピアノの前に、師匠が高座?に。それはそれは不思議な光景ではある。そして金子みすヾさんの「みんなちがって」が始まった・・・・・。月の光を浴びたみすヾさんの最期の姿が目の前に広がる。優しい眩いドビュッシーの月の光に包まれながら・・・・。客席では涙を拭う人もいる。
  それはあまりにも不思議な感覚であった。活字で読んだ時の印象、そして感覚と異なり、圓窓師匠ならではのお声と所作で感じる世界が全く異なっている。それぞれの世界の持つ美しさは、人間だからこそ感じることのできるものだということを改めて知った。
   
  ふっと槇原敬之作詞・作曲の『世界に一つだけの花』の一節をふと思い出した。
  ♪同じものはないから No.1にならなくても いい もともと特別な Only one・・・・。
  そう、人に大切な事って優しさなんだってこと。

三遊亭圓窓師匠ホームページ

高陵社書店 

スポーツ : 悲願達成!藍ちゃん


  もう「藍ちゃん」といはいえないほどに、宮里藍選手の神々しさというか・・・・
  26日フランス南東部のエビアン・マスターズで初優勝を果たした。米女子ツアーで日本人が優勝したのは、樋口久子、岡本綾子、小林浩美、福嶋晃子に次いで5人目という快挙ということだ。いずれにしても米ツアー挑戦4年目にして宮里藍さんの悲願が達成。その瞬間の表情。そっとぬぐう涙。本当に大人の藍さんの表情だった。でもいつまでも「頑張れ、藍ちゃん」と言ってしまいたい。


 

ch10.生活 : 夏の愉しみ

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25日の夜は隅田川花火大会へ。ドーンドーンとこの独特な音とともに真夏の夜空を彩る大輪。わーっと言う間に消えてそしてまた夜空に大輪が!私はビール片手に、幸運にも仕事関係の某事務所の屋上へとご案内いただき、夜空のショーを満喫した。なんと、隅田川周辺の会場には約94万8000人もの見物客が集まったとか。すごいね。「前のビルがなければね・・・」などと言うなど全く贅沢な話しである。

  ふっと江戸時代もまた夏の愉しみである花火がいかほどのものであったかと思う。大名も贅沢な一夜の為に、そして町人も儲けた金もなげうったといわれるほどだ。舟の借り賃が1日5両したという。今だといくらくらいか?ちょっと調べてみたら1両が現代の10万~12万くらい。ということは一晩で約50万くらいか。やはりなかなかの贅沢だ。それでも隅田川にのり出して、隅田川が舟で埋まるほどの盛況を呈していたという。

  しかし、花火が打ち上げられる前の夕焼け空の美しかったことよ!!感動だった。

   「ついに息子の顔さえわからなくなってしまったよ・・・・」とその人は悲しそうに俯いた。「嫁が財布を盗んだから、一切家に入れないようにしているのっ!」ときつい表情のご婦人が言う。聞いていて決して楽しい話ではない。悲しくなるばかりだ。しかし、他人事ではない。いつの日か、自分だって家族の顔が分らなくなり「どちら様ですか?」と聞くかも知れないし、濡れ衣で、人を傷つけるかも知れない。要は「明日は我が身」であるということだ。
  

  ある方に「『痴呆老人』は何を見ているか」(新潮新書)を薦められた。著者は東大医学部を経て、国立環境研究所所長を務める大井玄さん。終末期医療全般に取り組まれている方だ。臨床医ならではの日々の体験を踏まえた分りやすい内容だ。"われわれは皆 程度の異なる「痴呆」である"とは、何とも!ある意味、我々は、正常と異常の間を日々生きているのかも知れないな。自分が10代や20代、もいや、30代の頃を思い出してみる。あの時代では理解しにくい世界かも知れない。それが、今は何とも面白さが分る年頃になってきたようだ。人生は長く生きることも楽しい。
※機会あれば、読んでみて下さい。
大井玄「痴呆老人」は何を見ているか


  しかし、着実にくる総選挙に向かって、想像を絶する日々の連続なんだろうなあと勝手に思っている。政治の世界とは無縁でいるからこそ、こんな適当なことが言えるのだが・・・・。
  元行政改革担当相の渡辺喜美さんが、「もう終わりだ。タイタニック号に乗っている自民党の国会議員のために救命ボートを回しているが、なかなか降りてこない。」と述べたらしく、面白いたとえだなと笑ってしまった。「覚悟を持って自民党を出てくる方々はウエルカムだ」と強調しているというが、巨大組織やグループなどに生きていると、自然にわけ分からぬ、しがらみというものにどうしようもなくなるものだ。いよいよ今月中か来月上旬には新党旗揚げのようだが、豪華客船タイタニックからはなかなか人はおりられないだろうなあ・・・・。


  人の不安はお金になるなんて言う人もいるが、しかし、健康食品販売会社「ライフ・アップ」が不正に数十億円を集めていたというニュースをみて、またか・・・と思う。健康食品を買えば毎月ボーナスを得られる「年金たまご」というシステムに騙された人の多いことか・・・・しかし、殆どの人が将来には不安を感じているだろう。年金の備えにと思う気持ちは十分理解できるのだが、毎年会員数を倍増させる必要がある、まさに破綻必至というものだということが、不安に付け込まれるとやはり騙されていまうのだろか?
   全国で無料セミナーを開いて「昭和34年以降に生まれた人は年金がない」「今、49歳の人の年金開始は78歳くらいから」などと説明して投資とはリスクも大きいが、年金たまごは毎月、健康食品を購入するだけで年金を積み上げられると宣伝していたらしい。この見た目ちょっと胡散臭い?(失礼)田沢社長が「たまごがたまごを産むんですよ」と力説する姿。心の中では「ほら。騙されろ!騙されろ!」と興奮状態であったのだろう。「世界初の画期的プログラム」とも言っていたなんて、まずこんな「世界初」などという言葉に何故人は騙されるんだ? いろいろな輩が出てきたとしても「ああ、変な話だ」と余裕をもって思えるためには、多少の不安要素は誰でもあるが、この国には安心して暮らせると思える事。これしかないね。
  

    「もう半年前から予定をたてていました」と微笑む父親。「見られたら、夏休みの自由研究のテーマにしたい」と子ども。なかなかいいコメントだな。明日22日の皆既日食を目指して?今、そんなこんなの報道で、日本中が、ワサワサしているようである。
  日本の陸地に限ってみると、1963年7月21日の北海道東部で見られた皆既日食以来、実に46年ぶりということだ。その間、社会情勢も変わりすぎたよね。そして「次は見られないでしょうから、来たんですよ」とおじいさんがコメントするように次回は2035年9月2日の北陸・北関東などで見られる皆既日食まで26年間も起こらないそうである。26年間って・・・・結構微妙な数字だと思いつつ。
  しかし、日本で最も皆既日食が良く見える地域として鹿児島の西端トカラ列島の悪石島が専ら話題の中心になっている。島民は僅か70人ほどの島。入島制限をしているにもかかわらずヨットなどで上陸している人もいるというから、呆れて言葉も出ない。
  悪石島とは初めて聞いたという方も多いと思う。しかし戦争体験のある沖縄の方なら誰でもが悲しい思い出がある島だということ。戦後60数年間、戦争のない平和な時代が続いている。使ってはいけない言葉だと思うが、やはり「平和ボケ」してその有難さが当たり前の生活をしている。
  今回の皆既日食ツアーにこの島を訪れる人々がいれば、また忌々しい、そして悲しい戦争の記憶が甦ってくる人々もいる。「忘れていた筈なんだがね・・・・」とも呟く人もいる。お盆も近い。この悪石島沖で亡くなった多くの御霊に心からのご冥福を祈る。


  最近見たテレビのコマーシャルだが、出先で毎回、冷たい飲み物を勧められ困っている展開があった。夏になると確かに、この状態が続く。そして体調を崩す原因になるのだ。さんざん苦い経験していても、毎年、そんな調子で体調を崩す為、今年はどんなに暑くても、温かい飲み物を飲むようにしている。特にハーブがいいのだが・・・・・

  あるメルマガで読んだのだが、「プロント」でアイスコーヒーを頼もうとメニューを見たところ銅のカップに入った「炭焼アイス珈琲」が目にとびこんできたため、「銅のカップ」にひかれて注文したとあった。この気持ち!とてもよく分かる。カップを手で触れたときの、あのヒヤッとして感じ、口をつけた時のツンとした冷たさ・・・・。外の暑さと冷房のきいた室内の冷たさのギャップを感じながら、更にヒャッとする銅製のカップの感覚。私にも記憶がある。冷たい感触を唇に感じながら、更に冷たい珈琲の味わい。カラッン!と氷がとける。ん・・・・なかなかいい!銅製ならではのまさに夏の感触だ。暑い暑い夏だが密かな愉しみも思い出させてくれる。

  最近は、へっちゃら?で草食男子だ、弁当男子、そして水筒男子とか言われている男達。一体どーしちゃったの?と思っている。そんな男子たちは本気で「主夫にになりたい!」と言う。へぇぇ?本気で?・・・・と思っていたら、昔からの知人にいるではないか!
  昔からバリバリのキャリアウーマンのKさんの夫というのがそうであった!つまり、日々、彼は主夫をしているという。結婚当時から夫婦関係は上手くいっていると言っていたのだが・・・・・いやはや、最近は妙な隙間風が吹いてきたらしい。Kさんの表情がなんだか暗い。ずーっと世間の荒波に立ち向かって仕事人として生きてきたわけだ。昨今は暗い表情にならざるをえない状況なのだという。
   不景気だって、明るくポジティブに行きましょう!と言う人もいる。でも景気は決してよくはないのだ。例えばアメリカへの輸出がダメなら中国があるさといったつて底はとても浅い。エコカー減税だ!エコポイントだ!と騒いでいるけれど、じきに一段落すれば、個人消費はますます落ち込むのは見えている。雇用状況だって本当に悪い。冷静に見て、考えて、本当に明日が見えない。

  さて、あの狂乱バブルも含めて、上手くいっていた時代は、本当にバリバリ稼げた時代だった。Kさんだって夫が主夫であっても贅沢な暮らしが出来たのだ。自分もずっと仕事をしているが、時々「あれ?」と思うことがある。一体、自分はどこの国にいるんだ?と錯覚するほど、あの時、あの時代とは違う。例えば、ひとつゼロが違っていたりする。何か夢をみていたのだろうと思えるほどだ。しかし、そう思えればまだ幸せなこと。未だ夢から覚められない人は本当は、ますます辛く苦しい時代をすごさなくてはいけない。なかなか腹をくくれない人々。なかなか割り切れない人々。あの時代の金銭感覚や成功体験が忘れられない人々。「生活レベルって落とせないでしょ?」なんて言い続けている人々。そしていつまでも「自分探し」なんて言っている人々。その自分探しだって"∞"だということ。そろそろ気がつかないと。


   時々、便箋に手紙を書く時があるが、日頃パソコンを使っていると実に手紙が書けなくなっていることに気づく。漢字も忘れてしまっていて「あれぇ?」と考え込んでしまう。そういえば、最近は辞書もひいていない。携帯電話でのモバイル辞書とかはひくこともあるのだが・・・・。退化しているということだろうか。まずい・・・・・

  

  常用漢字表の見直しを進めている文化審議会の漢字小委員会が新たに加える予定の191字のうち教育現場から不適切だと指摘を受けていた例えば「淫」「呪」「艶」「賭」など一部の漢字について再検討したという。しかし、この例えばの漢字はなかなかすごいね。通常、あまり書かない漢字。どんな単語があるかちょっと書き出してみた。しかしやはりなかなか書かないかなとふふふと笑ってしまった。ただ、小学校の時の同級生のお母さんの名前が「艶子さん」といって、とても綺麗なお母さんだったことを思い出した。漢字の思い出というのも面白い。

ch12.その他 : 自然の怖さ


  北海道の大雪山系に登山中の2つのパーティーが悪天候のため身動きができなくなった事故のニュースを聞いて本当に心配になっている。
  私も本格的な登山はしないが、登山を始めた頃に夏山でも凍死するから気をつけろと言われた時は本当に驚いたものだ。簡単に行けると思ったら大間違いであるし、山は本当に牙をむく怖いところなのだ。晴れ渡っていたと思ったら急に霧が出てなど、天候の急変など信じられないことだらけなのだ。
  だいぶ前の話だが、一度、神様に救われたことがある・・・・と私は思っている山行がある。あの谷川岳での事だが、あと数分で小屋にたどり着くという時、私は霧の中に何かを見た・・・・。要はあと数分で山小屋に着くというものを全否定した。そして、何時間もかけて下山したのだ。その時の事を「いっちゃん、気でも狂ったのかと怖かったよ」と友人は言う。下山した時に、下の小屋では大騒ぎであった。既に一つのパーティーの遺体収容をしていたということだった。「下山してよかった、よかった・・・・」と言われ、その晩は泥のように眠ったのだ。あの垣間見た光景が多分、"生"と"死"の谷間だったのではないかと今も思う。
  山だけではない。海だって川だって、絶対、大丈夫!ということは自然界ではない事を肝に銘じてほしい。その道のプロにも牙をむくのが自然界だと思っている。

ch12.その他 : 何もない・・・幸せ感

   
  今月のプログの検索ワードのトップをちょっと見て驚いた。「死生観」だった。別段、哲学者でもないので、日々いろいろ考えているわけではないが、やはり若い時代と違い、少しでもいろいろ体験してくると自分の人生について考えることが多くなった。ちょっと前までは、残されたもののためになどと思っていたが、美田というほどでもないが、あまり残すこともないと思うようになった。西郷隆盛も「児孫に美田を残さずとも語ったといわれているが、財産を前にして、思想も、節操も何もかも吹き飛んでしまっては生きていた意味もなかろう。とどまる事を知らない争いなど。残すべき、財産や何もないことが、幸福なのかも知れない。

  先ごろ、漸く決着した京都の老舗のかばんメーカー「一澤帆布」の相続問題。偽造、書き換えと、まるだ推理小説並みの泥沼な展開を見せていた。長男と三男が何故にここまで醜く争わないといけないのかって。2枚の遺言書は骨肉の争いとなったのだ。遺言書をめぐるトラブルは土地や現金でも多い。仲良し兄弟であっても骨肉の争いが引き起こされるのだ。決着したといっても兄弟間のしこりは一生消えることはないだろう。


  泥沼化といえば政治の世界も然り。都議選で完全な敗北をした自民党。中川秀直元幹事長ら反麻生勢力が求めていた両院議員総会を見送る方針を固めた。21日に麻生首相を含む全議員出席の緊急集会が開かれ、これにより、21日の衆院解散そして8月30日の衆院選投開票がほぼ確定。しかし、この60余年の膿みといったら失礼か・・・・しかし、やはり日本が大きくうねりながら変わり、政治の新しいスタートなのだと思う。



  昨日は朝から某オフィスで打ち合わせ会議があった。ちょっと長引いてしまい、丁度ランチタイムにぶつかった。社長のSさんが「いち子さん、近くの店で築地直送のお弁当を売っていて、それが本当に美味しいのよ~どう?」と言う。築地直送というワードに期待に胸ふくらませその店に行った。ややや!店の前にはちょっと列が出来ているではないか。人気ぶりをうかがうことができる。私たちの前で弁当を買う女性はなんと七つものの弁当を買っていた。私たちの後方にも若いサラリーマンたちが並ぶ。
  サンマ、サバ、アコウダイ・・・と焼き魚であったり煮魚であったり種類も多い。迷いながら、私たちはサンマとサバの焼き魚弁当を買ったのだが・・・・値段を見て驚いた。540円とは安い!何とも嬉しい価格だ。不思議なもので築地直送、魚の弁当というだけで1000円前後を頭に描いている自分はやはり何かが麻痺しちゃっていると思った。低価格の弁当が人気だと情報では知っていても、やはり何かが麻痺している自分に反省!勿論、魚は新鮮で味もいいし副菜もご飯も最高だから更に驚いたのだ。
 

  コンビニエンスストアのローソンが14日に、高級牛肉を使った「スタミナ牛焼肉弁当」を発売すると発表。すき焼きやしゃぶしゃぶ用の肉というからやはり1000円前後を考えていたところ、450円だと知り、またまた反省。牛肉を一括調達するなどして仕入れ価格を抑えたそうだ。本来は700円程度の価値ある肉だと言う。今後も500円前後の弁当を今後も定期的に発売するらしい。
  消費者の生活防衛意識が高まっている中で、ローソンは300円台の低価格帯の弁当や、105円の総菜やサラダなどの品揃えは人気だ。そんな傾向をも掴み「コンビニでしか買えない付加価値の高い商品は、現在の上値といえる500円前後でもきちんと売れている」と言い切り、こうした商品開発に着手した新浪剛史社長の決断はやはり拍手!拍手である。随分大昔の話しになるが、やはり既存のコンビニ弁当をかえると発表の記者会見席での新浪パワーは未だ衰えずかっこいいね。「驚きの商品開発プロジェクト」とは!またまた拍手だ。昔から言われている安かろう悪かろう~は崩して欲しい。まだまだその「世界」はあるから本当に消費者を騙すことのない商品開発にしてほしいとつくづく思う。

ローソン・新浪剛史社長のコラム

   大きな声では言えないが、最近の電子メールやら会話で何とも腹立たしいことが多い中、あの石川遼君とはも何と「会話」が素適なのだろうとつくづく感心する。変な胸のつかえがとれたほど。

  7月16日に開幕する今季の海外メジャー第3戦「全英オープン」。あのタイガー・ウッズと、石川遼君が、同じ組でラウンドすることになった。そのことを記者が伝えると「本当ですか?」「緊張しますね」「貴重な情報をありがとうございます」とくる。「マジっすか?」「ヤバイっすよ」なんて間違っても言わず、あの礼儀正しさが本当にいい。まだはたちにもなっていない石川遼君。しかし天才的な資質。是非、この礼儀正しさと美しい日本語を忘れずに、世界に注目されるプレーヤーになってほしいと思う。



   たまたま仕事で初めて知ったのだが、与那国島で育つ長命草(和名:ボタンボウフウ)という植物が今、人気上昇中らしい。そして、この草のおかげ?か、与那国島では、今、長命草が町興しの特産品に位置づけられているそうである。いやはや! 既に大手化粧品会社がこの長命草をいろいろと商品開発をしているわけだが・・・・・

   東京から約1900km。日本最西端の島である与那国島。日本で最後に夕日が沈む島としても有名だ。しかし私はまだ行ったことがない。以前、沖縄に行った時、地図上でこの島を見つけた時もなんともロマンをかきたてられる島だったが。
  そもそも長命草は与那国の海岸の岩場の厳しい環境の中で逞しく自生していた野草である。古来、その生命力に島の人々が長命草と名づけて茎を煎じたり、葉を和え物にしたりして食してきたという。紫外線と海の潮風に育まれた長命草にはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸とルチンが沢山含まれている。
   長い時間、厳しい厳しい環境で育っている長命草は今や、畑で栽培されるようになり、今、22の農家で栽培をしているということだ。サトウキビよりも生育が早く、そして何よりもキロ単位の価格が良いのだ・・・・・となると!要は商売になるのだね。しかし、マーケティングの世界とはそんな野草をも発掘していく。岸壁に野生している草をも「ヨッシャ」「これはイケル!」と思えば、知恵をフル回転して何としても獲得する。まあ、逞しき野草VS逞しき商売人ということである。

ch12.その他 : さようなら

   
  昔から路地裏とか横丁が好きだ。あのちょっと不思議な感覚がたまらなく好きである。だから、ちょっと呑みたい、そんな店もそうしたところにある事が多い。
  夕方になって、蒸し暑さがなんとも身体に重たく感じる、そんな時にいつも訪れる飲み屋があった。6~7人も入れば一杯になってしまうカウンターの店だ。いつも殆どが常連さんでうまっている。
  「ちょっとねぇ・・・つめられるぅ?」と新しい客が入ってくるとママさんはゆったりと座っている常連客に視線で合図をおくるのだ。茨城出身のママのなんともそのあったかーいイントネーションいい。そんな店だ。
  
  乗降客の多い駅前の小さな小さな店。夕方の開店時間になっても灯りがつかない。電話をかけてみるとコールはするものの誰も出ない。暫く、看板を見上げていると、隣りの寿司屋のお兄さんが裏口から出てきた。すかさず「今日は休みなのかしら?」と聞くと「ここのママさん、亡くなったらしいですよ」と言う。予想もしない言葉に一瞬戸惑う。かえす言葉が見つからなかった。「え?いつ亡くなったの?」と聞くと「もう一年経つんじゃないですかぁ?」と寿司屋のお兄さんは言う。

  思い起こせば、最後にここに来たのはこんな蒸し暑い夏の夜だった。一年前っていったら・・・・・・ママがいつものように「一本、いれとくねぇ?」とあの独特の声ですすめられ、焼酎のボトルをキープした。ちょっと一杯呑みたいだけなのに、「もう、お腹はいっぱいだから」と言っても得意料理のポテトサラダを出し、そして、楽しそうに鯵のフライをジュウジュウと揚げるのだ。
  
   主のいなくなった店の前で暫く立ち竦んでいた。頭の中は、古くて懐かしい映像のテープがカタカタカタカタと回り始めたようだった。もう、名前さえ忘れてしまった、あの楽しい常連さんたちは、どこへ行ってしまったのだろうって思う。そして陽気なママがちょっと酔うと歌いだす。あの十八番『お別れ公衆電話』が聞こえてきそうな夜だった。


ch12.その他 : 人生一巡


   アラフォーだアラカンだと、よくぞ次々と流行語が出てくるものだが、日本人なら日本語の基本だけはやはりおさえていてほしいと思うのだが・・・・・。


  先輩諸氏が次々と還暦を迎え、そのお祝い会が続々。還暦は、数え年でいえば61歳のことだが、どうもこの数え年というものが最近は分らない人も多い。その誕生日とともに「お祝い会」が結局多くなる。60年で干支が一回りする。だから今年は丑年。丑年の先輩も実に多い。本卦還りという言い方もあるということで、なかなか奥深い。
  「人生50といわれた時にくらべたら、俺達は長生きだよなあ~」と皆が口々に言うが、やはり人生を一巡したということは喜ばしいことだ。
   そもそもが、祝いの対象になるのは男性だけで、家長が数え年の61歳になると、家督を後継者に譲り、引退するというしきたりからきているという。単なる長寿のお祝いではなく、家系が代々続き、家業が繁栄することを願う儀式とということだ。時代の流れの中でいろいろなことが変化していく。
  「いよいよ第二の人生か!と感慨深そうな先輩たち。ごちゃごちゃとあれこれ言う事もなく、みんな元気でいてくれればいいなあとただそれだけを願う。人生一巡・・・・なんだか一里塚の感もあり。

ch07.味 : 天然の旨さ


  夜はメルダ・ジャパンの柴田道良さんが主催する「塩と食の研究会」に参加した。柴田さんはヒマラヤ産の天然岩塩の商売をされている方だ。私自身、その塩の美味しさに惹かれてからは、ヒマラヤ岩塩の中のゴールドソルトを使っている。
  柴田さんの『地球創生と岩塩』の講義を受けたあと、ジャパンスモークミート株式会社の矢野幸夫社長がヒマラヤの岩塩と和風だしのみで作ったハム、スペアリブ、ソーセージなどを食した。スモークの釜を持ち込んでのまさに焼きたてハムだ。塩にしても肉にしても、天然とはこんなにも美味であるか?と思うほど旨い!
  少し硫黄のニオイのするブラック岩塩を「ちょっと焼酎にいれるとなかなかですよ~」と矢野社長が教えてくれる。岩塩の中でもかなり個性的な味わいのブラック岩塩。焼酎にパラパラとブラック岩塩を振りかけてみる。その独特な個性と焼酎の強さがまたまた・・・・・不思議な世界へと誘ってくれるのだ。人間の"舌"そして何よりも"脳"とは実に神秘なる世界だと思う。


   家具とはその人の生活そのものの感覚というか、そんなものがでるものだと思う。よく、部屋のレイアウトをかえるのが好きで、一緒に家具もかえてしまったとか、引越しの度に家具を全部買い換えたとかいう友人・知人も多いのだが、ことに家具に関しては私は実に「昔」のものが捨てられずというか、未練がましいというか・・・・・今でも本当にびっくりするほど古い思い出の家具を使っている。年代から言ったら確実に「昭和」か・・・・。

  実は、甥の星匠(「ほし たくみ」と読む)が、ずっと「家具」の勉強をして、現在は家具デザイン・制作をしている。先般、あるお宅が百数年前に建てられた家を、もう使い勝手が悪いためこの夏に建て直すということになった。壊す前に、ちょっとお邪魔をして一晩泊まらせていただいた。「時」の流れとはお金では決して買えないものだな・・・・古い時代の素晴らしさと味わい深さをしみじみ感じているうちに信じられないほど漠睡してしまった。
   そして、甥の匠に"あるお願い"をした。そして先週、そのお宅に伺わせて頂き、家具にふさわしい?というのか、頭の中でいろいろと創造のための想像をしてもらった。
  要は新築祝いに、何か思い出のこもった材料で何か希望の家具を制作してもらおうと思ったのだ。もうすぐ、長い時間を家族とともに過ごしてきた古いおうちが壊される。そして、その家の少しの部分ではあるが再び、何かのかたちで命を吹き込んでもらおうと思っている。

  今年も暑い夏がもうすぐやってくる・・・・・・。

家具職人「星 匠」のホームページ


  昨夜は梅雨の晴れ間というか、七夕は雨降りの思い出が多い。こんなに美しい夜は久しぶりではないか?と思えた。各地で、多くの星を観測することが出来たようだ。
  夜は友人の吉岡しげ美ちゃんの「七夕コンサート」が浜離宮ホールで行われた。コンサートの企画の中で、しげ美ちゃんが「素適な彦星いないかなあ~」と言うので、京劇俳優の張紹成さんをご紹介した。しげ実ちゃんの真面目で明るいキャラクターそして実力。そして張さんのやはり実力と何とも言えぬ華やかさ。充実したコンサートとだった。
  コンサートが終わり、携帯をオンすると友人たちから「織姫と彦星は出会えたのでしょうか」なんてメールが沢山入っていた。みんなが仰ぎ見る夜空にはそれぞれの思いがキラキラと輝いていたに違いない。

  みんなが幸せになること。そして全人々の幸せ!。その一歩がやはり「政治」と「経済」なんじゃないかな・・・と思っている。特に「経済」は社会の血流でもあるから。
  まさに七夕に、楽天が政治情報配信サイト「LOVE JAPAN」を開設したと発表した。クレジットカード決済を利用した政治献金サービスの提供だ。ネットを通じた個人献金サービスだから、まさに「故人」の献金はない?ということだろう。まさに国内初のサービスだ。政治家へのメッセージを入力してクレジットカードで決済することで、サイトを通じて政治家の資金管理団体に献金する仕組み。よく考えたとつくづく感心する。政治への関心が低いとされる若年層に訴えとしてネットを重視する動き。まさにポイントを絞ったものだが、やはりターゲットとしている若者の政治無関心ぶりがちょっと気にはなる。だが、何事も前向きにトライ!トライ!して行くこと「時流」というものだろう。一歩を踏み出さないと何事も進まない。


  「知恵を絞れ」「知恵を出せ」と毎日毎日言われ続けてきた20代のころを思い出す。何も構築されていない"世界"で生きていくにはやはり知恵を搾り出すことが一番なのだ。それしかない。レールは新たにしいていくものだ。完璧などないからだ。そのためにも兎に角、あーだこーだ言わずに何事にも関心を持ってかかわって生きて行く事。「出来ないし、無駄だよ」と思っても「そんな考え方もあるな」と余裕を持つことが大切だ。何しろ、不幸が楽しい人はいないだろう。疑問だらけの現代だけれど、みんなが幸せになるための事を考えて生きようよ。

 

ch02.健康 : 頭に「う」のつくもの


  夏バテというには早すぎる・・・・しかし先日、妙なだるさに襲われた。ちょっと前も冷凍庫内にいるような二時間半の講演会の後にこのだるさを経験したが、先日の体調の悪さといったら・・・・・。吐き気はするし、めまいはするし、呼吸は苦しくなるしであった。ふうふう言いながら、地下鉄のホームでスポーツドリンクを飲んで一息ついたところ、漸くもそのだるさが少し消えていったのた。むしむしする梅雨に意外や意外、熱中症が多いということを聞いて、驚いた。熱中症に似た症状だ。結構肌寒い日の後に暑くなったりする日がある。こんな時は危ないらしい。気をつけよう。


  さて、7月7日は「小暑」。七夕の節句でもある。今日から、いよいよ7月が始まる。この小暑を境にして梅雨が明ける。そしてギラギラ太陽の照りつける夏本番となる。日本では女子が裁縫の上達を願うために五色の短冊に裁縫の上達の願いを書いたそうだ。今じゃ、勝手な願い事ばかりだけれど・・・・というより、最近は願い事がばかに多すぎる。嗚呼!

  伊勢瑞祥先生の陰陽五行学では、水っ気の全くなくなるこの七夕には身体が衰弱するのを防ぐために水浴びをしたり髪を洗ったりするというらしい。また、この水浴びのことを「ねぶた流し」とも言い、例えば青森のねぷた祭りも本来はけがれを水に流す行事だったということだ。「ねぷた」というのはつまり、「眠たさ」のことで、睡魔(丑の刻)を追い払う意味。勉強になるね!本当に陰陽五行は人間の生活の根底にあるものの考えだなと思う。そしてこの月は頭に「う」のつく食べ物が運気アップだとか。そうだ!「土用の丑」の鰻、牛をうしと読んでステーキでもすき焼きでもいいだろう。そしてうどん?まだまだあるかもね。さあ、頭に「う」のつく食べ物を探そう!



  毎日毎日、梅雨空のはっきりしない空模様だが、昨夜の満月はまるで、空に向かって吼えたくなるような美しさであった! どんな気持ちで吼えるか吼えないかはそれぞれ違うだろうが・・・・・

  しかし、静岡県知事選挙の開票。その結果は民主・社民・国民新党の推薦する川勝平太氏が見事当選した。これをどう見るか?だ。今は選挙戦真っ只中。投票日当日は仕事の関係で会場へ行けないため、昨日、期日前投票をしてきた。さて、都議会議員選挙の結果は?迂闊な事は言えないが、麻生政権の行方が注目される。

ch12.その他 : 愛するって・・・・


   女子校育ちとは・・・・よくもあり、つまらなくもありとでも言おうか。所謂、同窓会は女子ばかり。男子がいたのは幼稚園だけだったが・・・・。幼稚園時代の友人にはまず会わない。だからこそ、社会に出てから、男女共学で過ごした諸先輩の同窓会の話は本当にドラマを見ているように興味深いのだ。
だいたいが、憧れのマドンナがいてという話。つい先日も憧れて~憧れて~のマドンナに同窓会で会えると意気揚々、飛行場へ。そこで見かけた"現在"のマドンナの姿にびっくり仰天。なんとそのまま逃げてしまったという男性。また一人は同窓会の会場で数十年ぶりの昔の彼女が声をかけてきた、しかし目の前のあまりの変貌ぶりに、声も出ず。やはりバタバタと隣りのテーブルに逃げ出したとか。男心とは。そんなにもデリケートなものなのか?
  しかし、具体的には言わぬが、男性だって青春時代にくらべれば大変貌をしているだろうに。変貌した男性から逃げだす女性はそうはいないだろう。多分、その変貌ぶりに「あああ」と落胆するのは、数日経ってからだと思う。現実を現実として受け止められるのはやはり女性の方が強いのかも知れない。
  ところで、離婚に向けて着々と準備を始める所謂「離活」に取り組む女性が増えているそうだ。とくに、リーマン・ショック以降の相談件数が多いらしい。件の年金分割とやらの熟年世代だけでなく、「自立したい」という若い世代も多くなっているという。また、離婚カウンセラーという資格取得も人気らしいし・・・・しかし、やはり女性とは現実にしっかり生きられるものだとつくづく思う。女性側がこんな準備をしているとは夢にも思わないのが男性だろう。そして準備万端!妻からの「別れて下さい」の「その時」を想像しただけで身震いしそうだ。
  別れる原因としても、ドメスティックバイオレンスやモラルハラスメントなど、そうだなと理解できるものもあるけど、「全く会話がありませんから!」とサバサバ言う方もいる。「じゃ、会話する努力すれば」とでも言おうものなら、大変だ。波風立たぬよう「なるほど」と言ってしまう。

  明治生まれの祖母はよく「戸籍を汚してはいけない」と言っていた。小学生の子どもには理解不能だっただろうに・・・。しかし、様々な大人たちの難しい世界を垣間見ながら、子供なりにいろいろと理解をしていった気がする。今じゃ、戸籍も何もないのだろう。最近では、よく「はぁ・・・バツさんですかぁ?」なんて言うと「吉田さん、最近はバツじゃなくてマルさんって言うんですよぉ」なんてあっけらかんと言う方もいる時代のようだ。

   「離婚件数が減っているのは、婚姻件数が減っているのが大きな要因」と国立社会保障・人口問題研究所の解説。関心は高まっているものの、離婚件数そのものはここ数年、減少しているという事実。好きで好きで一生傍にいてなんて思って人は惹かれあっても、いつ何がどう変化していくのか、本当に未知である。昔、何かの台詞に「愛するって耐えることなの」なんてあったけれどね。

ch02.健康 : うつ病への理解


  俳優の萩原流行さんと奥さんが夫婦共に患っているうつ病の真相を綴った著書『Wうつ』(廣済堂出版)が発売されたという記事を読んだ。5年ほど前にテレビ番組内でうつ病を患っていることをカミングアウトした萩原流行さんだが、いろいろ病気の相談を受けるようになったことで今回の出版にいたったらしい。


  たまたま、ある友人が共通の二人の知人が現在、うつ病と診断されたという話しをしてくれた。「あんなに元気な彼女なのになあ・・・・」とポツリと言った。一人は全く社会活動ができなくなってしまっているという。歌のせりふじゃないけれど人生いろいろある。出会いがあれば必ず悲しい別れだってある。疲労困憊の時は「もういいっ!」という気持ちにだってなるさ。人間って生身だもの。しかし、仕事一筋というか、かなり頑張ってきた二人がと思うと辛い気持ちになる。
  昔、「うつ病の人にはね、頑張ってとは絶対に言ってはだめ」と言うことを聞いたことがある。つい、励ますために言ってしまいたい言葉だ。だからこそ、何と言えば良いのか?どう伝えたら良いのか?気持ちも右往左往してしまう。「決して、特別視をせず、協力して欲しい。薬の力だけで治る病気ではないからと目に見えない病気への理解を求めたい」という萩原流行さんの奥さんの言葉が胸に響く。



  最近、「はて」と考え込んでしまうことがある。電子メールとは実に便利であり、これはなくてはならないものである・・・・そう感じている。毎日必ず使うものという存在はなかなである!とも思っている。
  多く人は「電子メール教室」のようなものに通ったことはないだろう。多分?。会社などで「文書」としての基本の「き」は覚えるものだが、殆どは自由である。業務連絡というか、「~のお知らせ」くらいのメールは具体的で誰もが書けるものだろう。
  しかし、ニュアンスを伝える、とくに「断る」といった「微妙」な世界を電子メールでこなせる人は本当に少ない。相手に不快な気持ちにさせない書き方。多分、天然記念物くらい少ないと思う。客観的。具体的は書き方ひとつで、間違いをおこす。なんか高飛車ね、強引?、怒っているの?冷たい感じ!など、相手によっていろいろ感じられるものとなる。
  電子メールがなかったハガキや封書の時代。多分、直筆で一生懸命の時はその人の個性的な文字や一生懸命さでメッセージが伝わるものだ。よく「乱筆乱文お許しを」などというメッセージがあった場合もあった。でも、非の打ち所のない立派な文書が達筆で書かれた後に、この何とも不思議なシメの文書が付けらることが多いものだ。電子メールでは「乱筆乱文お許しを」なんてこと見た事もない。しかし、しっかり「断り」を出来る人の少ないことよ・・・・・。予想は出来るのだが、やはり『断り」とはかなり高度な文章テクニックがないと出来ないものだ。(この場合の「断り」とは食事会や映画に行くか行かないか?など簡単な事柄゛ではない場合)
  多分、電子メールのない時代であったら一生懸命に「断る」という文章を人は工夫できたのだなあと思っている。だが、このプログでさえ、生々しい具体事例をあげていないから、一体自分が何を言いたいのか、よく分からないものになってしまった。まあ、ある日の呟きとでもしておこう。乱筆乱文お許しを!

ch06.音楽 : 幻の一番


  時の経過とは一体何なのだろうか?と時折考える。どんな人も時が過ぎれば年をとり、老いていく。楽しいことも辛いことも、多くの記憶は遠くにいってしまうものだ。
  「あの時に聞いておけば」「あの時に伝えておけば」と、後悔に似た気持ちをいだくことも多いだろう。戦後、60数年経過し、やはり多くの事は遠い記憶となり風化していくのだろう。事実も、またそうでない事も。
  


  『リンゴの唄』(サトウ・ハチロー作詞 万城目正・作曲)という曲を初めて聴いたのは中学生か高校の時。今では記憶もさだかではないが、テレビで流れたその曲を覚えて「赤いりんごにくちびるよせて~」と歌ってみた時に、それを聴いた母が急に「やめてちょうだい、歌わないで」と少し語気を強めて言った。当時はショックだった。それからは、何故、あの時に母親が嫌がったのか?真意など分らぬまま、時間が過ぎた。別段、当時10代の私にとっては口ずさむこともない単に"昔の歌"でしかなかった。


  敗戦という状況の中、混乱した廃墟となった日本に流れたのがこの歌だったと聞いた。この歌の持つ明るさは、虚脱感の中にいた国民の心を明るくしたとも聞いた。しかし、それぞれの人にはそれぞれの思いがあるのだろう・・・・。この歌を嫌がった母にも何かの思いがあったに違いない。


  その「赤いりんごに・・・」で始まる『リンゴの唄』だが、なんとこの唄には幻の一番があると聞いた。「赤いりんごに~」で始まるのは実は二番であるということ。いやあ、びっくりした。
   幻の一番は「りんご畑の香りにむせて 若さに濡れてる りんごの瞳 乙女の希望が光っている りんご可愛いやりんご」。戦前に作られた。日本軍の検閲に通らなかったという背景があったのだ。並木路子さんもこの幻の一番の事は知らず、歌うこともなかったという事実。何故、幻のまま年月を経てしまったのか・・・・・今、平成21年という時代に、この唄の詩に秘められたこととは一体何だったのか?その当時を想像してみる。

  喫煙を避け、酒も適度に、脂質を控えた食事。果物と野菜を十分に摂取。適度な運動をする。早寝早起き。適度なストレス。まあ、こんなことかん゛守られたら健康でいられるはずだろう。
  しかし、血液検査でいつも気になるコレステロール値。コレステロールはホルモンの合成には欠かせないけれど、血液中で濃度が上昇すると心臓病のリスクが高まる可能性もある。善玉コレステロールは、心臓発作を抑える働きがあるのだが、やはり悪玉は怖い。
  アメリカでの研究結果だが、やはり投薬や治療により、この怖い怖い悪玉コレステロール値を下げた米国人の割合が、最近10年間で2倍以上に増えたということだ。日々の医療の進歩って本当にすごいと思う。 今はジェネリック製品も提供されているそうだから、日々の忙しさにというか怠けて薬を飲むのを忘れたり、そんな生活習慣にも気をつけましょう!

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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