2005年7月アーカイブ


   太陽系で10番目の惑星とみられる星が発見された。太陽から最も遠い冥王星のさらに外側だそうだ。太陽から惑星までの距離の順に昔ひとつのリズムのようにして覚えた「水金地火木土天海冥」の配列が1979 年から1999 年までは距離的に「水金地火木土天冥海」になった。クリッカブルマップでわかるように海王星より内側になることがあるのだ。これが1999年2月9日に20 年ぶりに「水金地火木土天海冥」に戻った。
「天文観測技術が発達しているにもかかわらず、これまで見つけられなかったのが不思議」という人もいるが、まだまだ宇宙の未知の領域が広がっている中で認定されれば10番目の惑星の発見はなんとも心ワクワク躍る。
  小学校の低学年の頃に、母が「火星にはこんな生物がいて、トマトを食べているのよ」と面白おかしく言い、怪訝な顔をする私にまるでクラゲのような宇宙人を描いて笑っていた「夏」がついこの前のことのように思い出された。

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   米経済誌のフォーブスが「世界で最も影響力のある女性100人」を発表しトップは前年に続いてライス米国務長官が選ばれた。日本からは、BMW東京社長から大手スーパー、ダイエーの会長兼最高経営責任者に転じ、再建のかじ取り役を任されている林文子さんが66位にランクインした。
林さんは1946年生まれ。所謂、団塊の世代でもある。77年ホンダの販売店に入社して当時としては珍しい女性セールスとなった人だ。そして87年BMWに入社し、初のセールスウーマンとして、約5年間に400台の販売を達成した人。毎日、気づくと午前零時近くまで仕事をして、顧客のところに夜中でもセールスに。ほろ酔い加減のその家の主がご帰還あそばすと「一台!」とセールスにかけたというなんとも!凄腕だ。
 2003年BMW東京社長に就任。2005年5月からダイエー代表取締役会長兼CEOになった。ダイエーグループは連結決算で1兆8000億円の売り上げがある。「主婦の買い物の5円、10円が積み重なってできた数字。それが経営の中に入るといきなり『きょうは1日27億円売れた』となる。ダイエーで働いている8割のパートタイマーの女性達が売り場で一生懸命やっていることなのに遠い世界のことになってしまう」という。確かに、毎日日常を5円、10円と細かな日常の経済の中を生きている大半は主婦だ。
  これまで女性はスーパーなどのトップマネージメントをつとめることがなかったが、こうした素晴らしい主婦の活躍は本当に素晴らしい流通業界の潮流だ。拍手!

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社会問題 : 事実は明らかに

とても心配だ。。。。
  スペースシャトル「ディスカバリー」が日本時間の28日夜、高度約350キロの地球周回軌道で、国際宇宙ステーションとドッキングしものの、NASAはこの日、打ち上げ直後に外部燃料タンクから断熱材が剥がれ落ちたことについて「極めて重大な事態」とした。この問題が解決するまで新たなシャトルの打ち上げを凍結すると発表した。
  2003年の「コロンビア」の空中分解事故も、燃料タンクからはがれ落ちた断熱材が機体に衝突したことが原因だ。コロンビア空中分解事故の破片より大きく、翼にあたった可能性があるらしい。パーソンズ・シャトル計画部長は「間違っていたのは明白だ」と会見、9月に予定していた「アトランティス」の打ち上げを見合わせると発表した。
 ところで、今回の脱落でシャトルの地球への帰還に問題が出た場合、何が起こるのか?修理して帰還するか、シャトルを見捨てて、国際宇宙ステーションに移動し救援を待つのか?どちらか。

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  宇宙飛行士の野口聡一さんが搭乗したスペースシャトル「ディスカバリー」に日清食品などが開発した初の宇宙食用インスタントラーメン「スペース・ラム」を積み込まれている。無重力のシャトル内でも食べられるようになっている。通常は沸騰したお湯でなければならないが、これは約70℃でも作れるそうだ。
 この宇宙用即席めんは、あの日清食品の安藤百福創業者会長の発案と宇宙航空研究開発機構の共同開発によるもので、プロジェクトチームが発足したのは今から3年前。きっと試行錯誤の繰り返しだったに違いない。
  普通のラーメンを想像していたが、無重力状態では無理。(とは言いながらも無重力がどんなものかは、全く分からない)飛び散らないように麺の周りを蛋白質で覆っているらしい。一口大の麺で、「しょうゆ」「みそ」「カレー」のほか、野口さんの希望で加えた「とんこつ」の4種類があるそうだ。宇宙に行くと?これまた、味覚が鈍感になるので味は濃い目だという。濃い目の餡かけといった感じらしい。んーっなかなか!
  市販はされないそうだが、ちょっと食べてみたい気もする。兎にも角にも、日本で誕生したインスタントラーメンが、宇宙を飛んでいることを考えるだけで何故か嬉しい。
 


 

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   「円満退職致しましたしました」というハガキを手にして驚いた。所謂「定年」まであと4~5年あるだろに?彼は40代の時、仕事場で急に心筋梗塞で倒れたことがあったので、もしや体調を崩したのかな?と慌てて彼に電話を入れた。彼が数十年も勤務していたのは暫くマスコミを賑わしていた有名な某ホテルだ。電話の声は元気そうだったのでほっと一安心した。

  電話をかけてから1週間後、まだそのホテルに現役で仕事をしている女性と、来年には定年を迎えるという女性の4人で席を囲んだ。「今はゆっくりしているよ」という彼の表情は爽やかだった。その企業のカリスマとも言うべきトップが去った今、「会社の中は激変した」という。「信じられないほどよ」と彼女は付け加えた。去年は忙殺され、連絡しても、何かいつも心ここにあらずといった表情だった彼女も今は明るい。


  今、高度成長時代とバブル絶頂の時の多くの経営者や政治家は、いまや、そのほとんどが表舞台から姿を消しつつある。しかし、摩訶不思議?名誉顧問などという形で、今もその組織に影響力をおよぼしている場合がある。多くは、創業者であり、カリスマであった者にだけ許される特権のようなもの。しかし、上の者をみて育った下の世代がリーダーとなる時、創業者のみに許された特権を、恰も自らの力と勘違いするものも多くいる。
  バブル崩壊以後の信じ難い有名企業の倒産。その多くが恰も自分の力が特権であるかのように勘違いした企業もあった。イエスマンが残り、イエスしか言えない企業風土だ。カリスマ経営者」が権勢を振るった企業は一様に組織が内向きで、外より内を見なければどんな目に合うか分からない。企業が伸びるためには「内」よりも「外」に目を向けることが鉄則であるというのにだ。いずれ長続きはせず、そして、破綻する。「老害」を自覚しないのが「老害」なのだ。

   「生涯現役」という言葉がある。いつまでも元気で、仕事一筋に打ち込んでいる姿を理想としたもので、私もついこの前まで「生涯現役」をかたくかたく信じていた。しかし、最近はある年になれば第一線を離れた方がはるかに立派だということが分かってきた。潔い、社会で体を張って生きてきた、ある種の美学だ。「隠居制度なんて!そんな馬鹿な!」と思っていたが、よく考えると実によい制度だとつくづく思うようになった。これまた「とし」なのかも知れないが。
後継者に渡し、隠居者として余裕を持って、事業の相談役・社会の支援・世話役として努める。そして、好きな趣味に向かう。培ってきた経験や技術を生かせ、精神的な満足度も上がり、いい意味での「生涯現役」こそ理想なのだ。付け加えれば、企業だけじゃない。政界だってそうだ。長老の中途半端な「おれが踏ん張らなきゃこの日本はどうなる?」なんて気炎だけじゃ社会は良くならない。

  「定年適齢期ってあるってことが分かったよ」と冷静に言う彼の言葉に対して、現在、課長職で頑張っている彼女は「そうですかぁ?」と少し理解出来ないような表情を一瞬した。少し酔っていたのか、「ふぅーっ」とため息をつき、そして暫くすると、軽く頷いた。
  夜も更けていった。久しぶりの楽しい飲み会だった。私たちはまた、近々会おうということで別れた。ホテルマンとして培ってきた彼のノウハウに期待して、「いろいろ助けてほしいことがあるんだ」というと彼はニコリとした。「いつでもいいよ」といいながら。

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  野口聡一郎さんらが乗った米航空宇宙局のスペースシャトル「ディスカバリー」が日本時間26日午後11時39分に米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。1時間ほど前からなんとも表現しがたいワクワク感で私はテレビの前にいた。定刻に主エンジンと固体補助ロケットに点火。轟音とともに真っ青なフロリダ沖の空に飛び立った。おととしの悲しく痛ましいコロンビアの事故から約2年半ぶりのシャトル飛行の再開だ。
  飛び立った瞬間、私は感激で体中がゾクッとした。そうだ、あの日と同じほどに。
1969年の7月20日。史上初となるアポロ11号の月着陸の様子はテレビで実況中継された。ニール・アームストロング船長が印した月着陸の第一歩を世界中の6億人が見つめていた。あの歴史的瞬間の映像は、世界に同時中継され、あの有名な「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍だ」というアームストロング船長の言葉とともに地球を駆け巡ったのだ。全共闘運動もピークの頃になんとも多くの日本人が21世紀の明るい未来に思いを馳せた時でもあったと思う。
  今回は船外活動をし、生活活動としてのリーダーも勤めるという野口さんは日本人としての誇りだ。今後日本が5年間に何回シャトルを打ち上げられるかなど問題も多いが、少年の頃からの夢の実現とともに、私たちに明るい話題を提供してくれた。一緒に搭乗するメンバーに渡したというワッペン。そこには野口さんの生まれ故郷である茅ヶ崎の烏帽子岩から飛び立ったロケットがデザインされている。本当に嬉しい日だった。

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 7月16日に東京・九段にある靖国神社の「みたま祭りに行ってきた。お盆にちなんで戦歿者246万6000余柱の「みたま」を慰めるため昭和22年から始めたもの。今年で59回目。境内には懸雪洞(かけぼんぼり)や大小様々な提灯が奉納されている。今、戦後60年が経過して、祭神と縁のあった遺族や戦友の減少、そして英霊に対する崇敬な意識が希薄化は否めない。
境内には若い浴衣姿の男女の姿も多くあった。楚楚という感じではないのだが、なんとも弾けた雰囲気がまた、なんともいい。
 「すいませーん、写真摂ってくれませんかぁ?」とその男女がインスタントカメラを差し出してきた。背景に「みたま祭り」の提灯をいれて欲しいという。

 平成14年の全面改装した「遊就館」がある。ここは明治15年我が国最初で最古の軍事博物館として開館したところ。近代史の真実を理解するためには一度は訪れるのもいい。年末まで特別展として「日露戦争百年展」が開催されている。国家・国民が明治天皇の御下に一丸となり、私事を投げ打って戦い抜いた史実の一端を見ることが出来る。

 先ほどの弾けた若い浴衣姿の男性が「ここのシンポジウムにも参加したことあるんっすよ」と外見からはちょっと予想もつかない(失礼・・・・)意外な言葉を微笑みながらかえしてきた。
そう、難しいことでなく、「国を思い」「故郷を愛し」「家族を慈しむ」そんな人として当たり前の気持を持ちつつ散華した英霊。何かのきっかけでいい。考えてみたい。

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ichiko : 思いのままに

  最近、仕事を一緒にしている人々の年齢が・・・・実に「若い」。例えば大学を卒業したのが平成ですというのが殆どで、最初はピンと来なかった。平成も17年なのだから、当たり前といえば当たり前か。
  時々、娘と同年齢の方々と仕事もする。大概、先方が「ええっ!」とびっくりすることが多く、最近ではこれもまた、楽しいこととなった。21歳になる次女に、このことを話したら「バイト先には平成生まれの人もいるよ~」と言う。なるほど。そういうことか。。。。。
じきに平成生まれと仕事をする日も近いのかも知れない。
  
 
 そんな次女と先週、飲みに行った。自宅の一駅先に新しくオープンした「沖縄民謡酒場」。オープン当初から興味があって誘ったのだ。大好きな古酒も味わうことが出来るし・・・。
 丁度、この日は那覇出身の双葉さんという歌手がのライブがあった。「アイヤーサッサー」など明るい掛け声で客席は大いに盛り上がった。「島唄」などポピュラーな歌の他、双葉さんが作詞・作曲したという「ありがとう」という曲も披露された。


元気にしてますか 腰の痛みの方はどうですか
あれから父さんの機嫌は少しよくなりましたか
あいつの勉強  今は誰が見ているのでしょうか
がんばってと伝えて  私のようになってはいけないと

あれからやがて二回目の冬を迎える
大きな期待に胸ふくらませ やってきたこの街も
非難と罵声と心ない人たちに罵られ
自分を見失いかけそうで 今あなたに会いたい

ありがとうお母さん 私を産んでくれて
その愛の大きさを 今離れてやっと気がついた
そのしわのひとつも 白髪の一本一本も
他の誰より一番きれいです 母さん


 知らず知らず、私の頬を涙が伝わっていった。まさか、こんな歌が聴けるとは思わなかった。横を見ると、娘も静かに涙をぬぐっていた。
 ライブが終わり、双葉さんが客席に降りてきた。「私くらいのおとしですか?」と娘に尋ねた。双葉さんはひとつ上だった。次のライブの日を教えてくれた。大阪と東京を中心にライブ活動をしているという。インディーズのオリコン第5位で、今頑張っているという。応援するために、CDを買った。「今夜は七夕ですね」と言いながらサインをしてくれた。

 ふっと娘が「お母さん、なんだか吹っ切れちゃった」と言った。今、彼女は中南米の音楽サークルに属している。コンサートの度、どうしたら相手を感動させることができるか?相手に巧く思われるか?そんな思いに終始していたという。
 「双葉さんのように自分の気持を思いのまま伝えればいいってことがわかった」と言って明るく笑った。いい夜が過ぎていった。

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  和食の基本の「き」をまとめた「和食のいろは」(生活情報センター 刊)が出来上がった。素材の選び方からだしのとりかた、ご飯の炊き方など本当に覚えておきたい和食の基本だ。料理研究家の武蔵裕子さんには家庭で是非味わいたい和食の基本の数々を作ってもらった。
 料理作家の道場六三郎さんには、1時間のインタビューの中で、料理魂のエッセンスを教えてもらった気がする。卓越、極める・・・・なんと表現したら良いのか。仕事を極めていくことの難しさを学ぶ。自分の甘さに妥協することなく、仕事に磨きをかけていこう、そう思えた。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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