2009年5月アーカイブ


  友人から、大切に大切に育てたという朝顔の苗をいただいた。「すっごくふかーい紫色の花が咲くからね!」と言われた。何度も「ふかーい」と言われたので、その"ふかーい紫色"に出会うのがとても楽しみでいる。昔、宿題であったような「観察絵日記」でも書いてみたいなと思った。
   絵日記か・・・・クレヨンと確か、2Bの鉛筆で観察日記を書いたなあ。今では、パソコンという便利な魔法の箱が出来てからは、本当に何もかもが変わった。簡単にデータをメモしておけるし。それにケータイでメール他、様々な事が出来るようになって、生活が根底から変わってしまった気がする。便利だけど、「昔」を知っている人間の何かもどかしさ・・・・とでもいうのだろうか。ただ、プログがあるからこそ、「私は元気ですよ!」とみんなに電話や手紙を書かなくてもサムシングが発信出来るということ。これには、心の底から感謝!感謝!であるのだけれど、たまには2Bの鉛筆で何かを書いてみたい、そんな衝動。

ch10.生活 : 日常生活の副産物

   仕事をしていると、時々面白いというか意外な展開をしてしまうことがある。先般、あるテーマでの本の出版企画の際、類書の調べをしているともうありすぎて~ありすぎて~もう太刀打ち出来ないなと直感した。何とか頑張ればとか、努力すればの程度ではないことが分る。しようがない、紙はもうダメだなあ、電子書籍に回そうと結論。
   「ここでしか」とか「これしか」が好きな自分はどうしても「似たり寄ったり」というのが好きでない。はて、何か出来ないものか・・・・・と思っていた時、別のテーマは「じゃあ!絵本か童話を書いてしまおう!」と見事に方向転換へ。副産物というか、何というか・・・・。
   しかし小学生の時に「物語」のようなものは書いたことがあるものの、先ず童話とかは初体験だ。動物のイラストが゜とってもカワイイ!イラストレーターの河原ちょっとさんに走り書きのような原稿を見せたら「吉田さん~ユニークですねぇ~」と言われた。そしてちょっとさんが「吉田さん、島田ゆかさんという絵本作家っていいですよ~♪」と教えてくれた。ふむふむ、島田ゆかさんね、ふむふむと思っていた。あらら、不思議なこともあるもので、歯医者さんの待合室でふっと手にしたのが島田ゆかさんの「パムとケロ」の絵本であった。久しぶりに数冊の絵本を熟読?してしまった。その光景は結構、奇異に見えたかも知れないほどに熱中した。
  絵本だ童話など、子どもに読み聞かせはしたものの、子どもたちが大きくなれば、もう関係ないなぁ~と無縁に感じていたものだが、日々の生活とは何とも面白い展開があるものだ。さてと・・・・時間を見つけて、ユニークな童話の手直しをしていこうか♪

絵本作家・島田ゆかさん公式ホームページ
イラストレーターの河原ちょっとさんのページ

  人は常に楽しいこと、美味しいこと、美しいこと、愉快なこと・・・・そんな「快」が好きだ。敢えて辛くて苦しくて・・・なんて事は忌避してしまう。でも、いつまでも元気でいたいとは思うものの、避けられぬ「嫌な事」もある。自分がどうなるか?なんては分らない。神様だけが知っていらっしゃる世界だ。
  「まあ、ピンコロでいきたいね~」と作家の国司義彦先生が言う。
  「ピンピン生きてコロッですか?」と言うと先生は「そうそう」とニヤニヤ笑う。
  
  午後から建築家の近澤可也先生の事務所でミーティング。日本シニア総合研究所の事務局長である慶長久和さんの「エバーケアー」の話を聞いて、自分が本当に何も知らない事に唖然としてしまう。いわば、自動排泄処理機とでもいうもの。寝たきりの場合、何と言っても排泄の問題と褥瘡つまり床ずれだ。実際に介護生活を送っている方、家族の気持ちはその当人にならないと分からないものだ。とくに自分の"しもの世話"など・・・・申し訳ない気持ちで考えただけで憂鬱になる。まだ、そんな気持ちがあればいいが、そんな事も分からなくなっていたらと想像するだけでああ憂鬱。そんな気持ちを抑えながら、客観的にその商品の機能をみると、気兼ねなく排泄して、また心地よく揺れることで褥瘡にもなりにくくなるという。排泄物の処理はそれこそ、あっと言う間。洗浄され、乾燥され、常に快適な状態でいられる。ニオイの処理もされる。そして、排泄されたものはタンクにたまり、それは全て液体になり、後はトイレに流せばいい。介護する方にとってもどんなに楽になるか。まさに快護な介護とでもいえそうである。
  機会あれば、勉強をして、いつもバランスの良いものの考え方が出来るようにならないとね。どんな人にもやがて来る「死」というものに、冷静に考えられるバランス感覚というものだろうか。

ch10.生活 : 初夏の散策

木木.jpgのサムネール画像

バルザック像.jpgのサムネール画像

緑眩しい季節は散策がいい。こんなに木々が美しいものだと改めて感じるものだ。例えば上野の森。国立西洋美術館は今、ルーブル美術館展で長蛇の列で混雑しているが、前庭にある「地獄の門」、「カレーの市民」、「考える人」などロダンの代表的作品が揃っている。別に並ばなくても作者の息吹に触れることが出来る。そして、東京藝術大学の構内に入ってみると、至る所に胸像や彫刻が置かれている。そしてやはり、ロダンの「バルザック像」。しばらく言葉も出ないほどにいいものだ。

ch01.政治 : 党首力なし

よく女性は好きだ嫌いだで物事を感情的に判断しがちな生き物とか言われることがある。その点、男性は社会的な適応能力があって、何だかんだと。しかし、麻生首相と民主党の鳩山代表の初の党首討論。麻生さんの分りやすい言葉で言うものの、皮肉たっぷりな物言い。学者肌としいうか評論家の鳩山さんもそれに対して相手の非を突くばかりのものだった。そしてカッコ悪い野次。経済や北朝鮮やら問題は山積みでしょうに、何とも浮き世離れ?したというか、この方々が日本の代表かと思うとやりきれないね。

明日は麻生太郎首相と鳩山由紀夫民主党代表による初の党首討論だ。首相も批判ばかりの弱点攻撃により内閣支持率アップ狙いとか、鳩山さんは友愛だとかいろいろ概念的なことばかりでなく、国民のための本当に役立つ討論を期待している。

ichiko : 人生の"ご縁"

  これまでに、何人の人とめぐりあったのだろう?と時折、考える。学生までとは違い、社会に出てからの人間関係とは本当に自分自身で作っていくものだと思っている。しかし、そんな中でも「ご縁」を感じる人とはいるものだ。たとえ数年会ったり、連絡をとったりしていなくても「元気だった?」と会える、そんな空気だ。


  「この2~3日、いち子さんの事が気になっていたの。時間とれる?」と霊能者の櫻井友子さんからメールが入った。「今週は無理なので、来週は如何ですか」と返信して、今日の昼下がり、並木の綺麗な街で会った。改札口はひとつと何度も確認したけれど、大丈夫かなと心配しているところに「早く、駅に着いちゃった」とメールが入る。
  改札に向かって早歩きしていくと、その場が光り輝くように、櫻井さんは立っていた。暫く会っていなかったし、着ているもののイメージは全く違っていたのだが、やはり特別なオーラで輝いていた。
  「櫻井先生!」と声をかけると、お互いに会わなかった何年もの月日を辿るように笑いあってしまった。予約していたレストランで食事をしながら、本当におしゃべりをした。伊勢神宮と奈良の三輪神社から戻ってこられたばかりだという。相変わらず、美しい櫻井先生だった。
  「どうだった?」と訊かれ「この2~3年は、んんんーっと通り過ぎた」と言うと「私も同じよ」と言われ、似てますねとばかり、お互いに笑いあった。霊能者というより、何かが変わった感じだったので、それを言うと「そうでしょ」と櫻井さんが言う。やはり、何かがあったのだろう。そして「いち子さんね、何よりも心をきれいにしておくことが一番」と言う。
  帰れぎわに「前に話したのっていつだったかしら」と訊かれたものの、時間の区切りさえ思い出せなかった。ただ、最初に櫻井先生とお目にかかった日の事がありありと思い出され、やはり不思議な「ご縁」とはあるものだなと感じた日であった。

そば.jpg信州に来たら、やはり蕎麦でしょ!というわけで、地元の人もいち押し?!という蕎麦屋があると聞いた。なんと「長野で一番旨い!」とも。そりゃ勿論、美味しい蕎麦屋は沢山ある筈。甲乙つけがたしである。店は、長野信用金庫本店の丁度裏手あたり、東東〔とんとん〕通りにある戸隠そば「山喜屋」。店構えは・・・・といったらまあ普通というか、多分、いろいろ情報を知らなければ見過ごすだろう。平日は長蛇の列らしい。かなりの人気店だという。ふむふむ・・・・と思いながらも?。「兎に角、絶対に旨いから!」と言われ、大ざるそばを注文。信州に来たら蕎麦!と意気込んでみたが豪快な「大ざる」はちと私には量が多かった。旨い蕎麦に出会えた!。カニを食べるが如く、無口になっている・・・・。店内のおでんも何故か気にかかりながら、久しぶりの感動。 信州そば漫遊

ch12.その他 : 七年に一度の御開帳

ぜんこうじ.jpgのサムネール画像  今年は七年に一度の盛儀。善光寺の御開帳ということで長野県へ行く。"前立本尊さまとのありがたい結縁"であるという。ご本堂前の回向柱に触れることは、前立本尊に触れるのと同じことだというが、この日は2時間待ち。日本全国からありがたい結縁が生まれ、その功徳にふれる。

善光寺ホームページ

ch12.その他 : 不可解


  常日頃から、人のものの感じ方とは十人十色であると思うし、思うようにしている。同じことに出会っても、感じ方や見方が多少違っていることは多い。勿論、いろいろな条件はあるのだが。しかし、防ぎようのないこととは、やはり人生にあるのか・・・・と思う。何かがあって?恨み、辛み、嫉み・・・・ぐつぐつと心に生まれてきてしまうのだろうか。

  2009年になって間もない頃だったが中央大学のキャンパスで、教授が何者かに刺殺された事件があった。殺害現場は構内のトイレで、胸や背中などを数十カ所も刃物で刺した犯行は「怨恨」であろうかと言われていた。余りにも内部の事情に精通している犯行であったから、謎は深まっていた。
   しかし、昨日、事件発生から急展開があった。なんと、犯人は教授が卒論を指導した教え子の卒業生だったという衝撃。犯行の動機が不明。だが、高窪統教授は生前、研究室の学生に「こういう〔容疑者の事〕人が訪ねてはきたら連絡してほしい」とか告げていたという。教授は、何か?を予期していのだろうか?怖れていたのだろうか?それは解決出来ない、出来そうもない何かがあったのだろうか。犯行に走った男の卒論の担当教授であり、勿論、彼に就職のアドバイスだってあった筈だ。その教え子との再会がこんな事件になるとは。


ch07.味 : 美味い刺身!

 目に青葉~♪♪
  
   鰹のたたきが旨い季節になった。何よりも新鮮な鰹を絶妙なあぶり加減にして、多めのショウガとニンニクのスライスとワケギをた~っぷり。あとはカボスなどあれば最高だ!香りも楽しみながらこれもたっぷりとかける・・・・これが自分流とでもいうか、大好きな食べ方だ。
 
  時折、仕事で打ち合わせをしていると意外?な方が「私は魚は自分でおろしますよ~」なんて聞くと、男女問わず、何ともカッコよく見えてしまう。家庭科の調理実習で確かに魚のおろしかたは習ったり、料理教室で習う事もあるだろうが、日常生活ではたいがい、スーパーなどで柵で買ってきてしまう人か多いのも事実だろう。
  


  さて、ファミリーマートが、刺し身を含む生鮮品「ファミマフレッシュ」の取り扱いを、現在の1200店舗から2012年2月末までに約3500店舗にまで拡大するらしい。ターゲットが20~40代の男性層。そして団塊世代から主婦層とか。新鮮で健康と美容に良いということをもっとアピールすれば若い女性だって買うはずだ。刺身そして発泡酒、ちょさっとサラダも・・・・となれば確実に客単価はあがってくる。それに「いつも新鮮!」と分れば、人は通うものだ。ちょっと料理屋でビールに刺身をつまんで3000円くらい支払うのなら、日常では気安く、そして財布にもやさしいのが一番だろう。しかし、従来のチルド商品よりも低い1~4度の温度帯で保冷するという技術に感服するばかりだ。

ch12.その他 : まるで回想劇


  昨夜、ニュースで元アナウンサーの頼近美津子さんの訃報を聞いて、本当に驚いた。まだまだ若いというのに・・・・病魔には勝てなかったのか?。頭の中はまるて回想劇でも見ているようになった。それは不思議な感覚だった。      NHKを退職して、フジサンケイグループの鹿内春雄さんとの結婚。そして夫の急逝。若くして未亡人となった頼近さんだった。葬儀に参列した時の喪服姿に、何と!この若さで波乱の人生を生きなくてはならないのか?と思ったほどだ。
  いろいろな思い出。一瞬、あの怒涛のような時代の風が頭の中を吹きまくった。当時の自分は一介のマスコミ人でしかなかった。他のマスコミ人にとっては興味津々の材料がフジサンケイグループにはあった。人間関係、そしてゴシップの数々。それらがあり過ぎたのだ。当時、親しい週刊誌記者の態度が何か変わったと感じたのもこの頃だった。何かを機に人との縁とは繋がり、そして切れるものだ。
   だが、組織というものは実に不思議だ。そんな巨大なものの中で、私はもがきながらも、小さな力でも必死に無言でいた日々。親しい友人と思っていても、その波乱の中では姿を変えていくものだと知った。
   鹿内宏明さんのあのクーデーター事件のあたりから、グループも何かが変貌してきた気がする。まさに組織とは生き物。新陳代謝しながら生きているということなのだ。そして大仰であるが、組織の中にあっては、どこでも「時の為政者」のあり方というものが何であるのかが分った日々だった。
  

   いろいろな事があったにしても、頼近さん、、享年53歳なんて。人生にたられば・・・・はないのだが、「もし、貴女があの時に・・・・」と思える日だ。


   体力増強、老化防止に良いということでブルーベリーに似た紫色の果物のアサイーは美味しい。夏バテしそうな時、アサイージュースを飲んで感動したことがある。色合いには「えっ?」と思ったが味はベリーのよヴて美味しい。
  今、米国での需要が急増しているらしい。日本でもこうした傾向はあるが、米国でも圧倒的な人気を誇るトーク番組の司会者のオプラ・ウィンフリーさんがアサイーを「スーパーフード」として紹介したのが原因のようだ。
   アサイーは栄養満点。鶏卵や牛乳よりも高い割合でタンパク質が含まれている他、豊富なアントシアニン、ブルーベリーの2倍の抗抗酸化物質、ビタミンE、同B1、カリウムなどが含まれ、骨や筋肉の強化、長寿や免疫システムの健全化にも効果があるとされすっかり米国民の心を掴んだわけだ。
   しかし、原産地のブラジルでは、何世代にもわたりアサイーを主食としてきたアマゾン川流域の住民たちが、急激な価格上昇に困惑しているということだ。つまり、日常生活にふつうにあったものが、贅沢品となってしまったわけで、アサイーなしで暮らすことは考えられない地元の人々は苦しみを感じはじめ、それまでの当たり前の生活が壊れそうになっているのだ。何とも皮肉な現象を生んでいる。

ch05.エンタテイメント : 風水がこんなところに・・・・・

 「何?ホルモン?」と勘違い。ホルモンではない、ホルモーだ。映画タイトル「鴨川ホルモー」は興味があって知っていたが、まだ見に行ってはいない。風水師の安藤正龍先生から「京都の4大学と風水のことが映画となっていますね。私も見に行くことにします」というメールをいただいた。上映から随分時間が経っているが風水に興味がある方には面白いだろう。
「鴨川ホルモー」公式ホームページ

三社祭り209.jpg 朝からの激しい雨・・・・。どうなることかと思っていたが。 最終日を迎えた浅草三社祭。逮捕者を出した一昨年であったが2年ぶりに復活した「宮出し」。やはり、活気ある祭りである。人々の激しいうねりに流されてしまいそうだ。携帯でパシッとするのもやっとだ。しかし、浅草三社祭はいい!いよいよ夏を迎える、そんな気持ちになる。

  言葉って不思議だ。話しているうちに、意外な魅力を発見することがある。勿論、イントネーションや、言い方などもあうるのだけれど。だから言葉ひとつで美人になれる。
  会話の中で「やばいっすよね」とか「ウザくて」「ですよねー?!」「ぶっちゃけ」など出てくると自然と頭の中でカウントし始めてしまう。どんなに仕事が出来るとしても、何か不愉快極まりなくなる。勿論、顔には出さないでじっと我慢するが。
  何の映画であったか忘れてしまったが、字幕スーパーに「マジ?」とあって、その瞬間、あっと思った。翻訳までが「マジ?」だから嫌ですね~。もっと他に言葉があったと思うけれど。


   先日、「いつもぶつぶつ英国人」と言う記事があった。英大衆紙サンが「欧州で一番不平を言うのは英国人」との調査結果を伝えたものだ。英国の平均的な大人が不平を言うことに費やしている時間が1週間に計10時間18分。英国人の中でもイングランドの人が11時間46分と最も長く、その後にスコットランドの人が10時間24分、ウェールズの人が9時間30分と続くというものだ。
   英国人のぶつぶつが多いのは天候が影響しているのか?ともあったが、私のぶつぶつは「若者言葉」にちょっと反応してしまう。なんでもかんでも略して言ったり、美味しいと感じた時になんでもかんでも「マジ!ヤバくないっすか?」なんて発するのはやめてほしいものだ。本来はどういう表現をしたらいいのか?考えてほしいもの。美しい深い日本語の素晴らしさを壊してほしくない。

ichiko : 親友

   ちょっとある事があり、先日久しぶりに学生時代の友人に電話をかけた。学校の教師をしているので、忙しいだろうからと思って夜分に自宅へ。
  「もしもし」というちょっとこもった感じの声が懐かしい。「元気?」というと一瞬、"あっ"と驚いたような間があった。「本当に御無沙汰しています!」と笑う。
  暫く話していると少し、彼女の声が次第に暗くなっている。「どうしたの?」と訊くと「実は耳の聞こえがどんどん悪くなってね、最近は鍼治療に通っているのよ」と言う。健康状態の事もあり、非常勤講師になってしまったとますます声の調子が暗くなっている。病院の先生には遺伝ということも考えられると言われ、しかし原因不明だということで、彼女の不安が手にとるように分る。
   「今、仕事忙しいんでしょ?忙しいだろうと思っていたのよ~連絡もしなくてごめん」と彼女が言う。「一昨年に会社作ったのよ」と言うと「やっぱりね!高校の時から、なんか絶対なんかやるって思ってた!」と声が明るくなってきた。
  

  時間がふっと、高校時代に戻っていた。性格はどちらかと言うと真逆か。「冬の白いマフラーを編んであげる!」といわれたものの、待てど暮らせどマフラーは出来上がらない。その冬が来て・・・・そして春がきて、だいぶ暖かくなるころ「これ」と言われて渡されたのは約束の白いマフラーではなく、少し灰色がかっていた。貸した本にはいつもお煎餅の粉がはさまっている。「何よ!これ!」としょっちゅう喧嘩となる。でも、せっかちでおっちょこちょいの私と違い、じっくり型の彼女の作るプリンの美味しさは本当に!格別。ああ、何もかもが懐かしい思い出だ。

  
  電話のところどころで「えっ?何?」と訊く彼女の健康がとても心配で、実は何日か眠りが浅い日が続いていた。ご主人を癌で亡くしてからも、教師という仕事も続けていた。多分、日々疲労やストレスも・・・・いろいろな事が原因のような気がする。私自身も出来る限りのことを親友にしてあげようと思った。
  「何をするのも健康第一だからね!」と言った言葉を聞き取れずいた彼女に、はっとしたが「元気が一番」と大きな声で言うと「そうね!ありがとう!」と言う声が返ってきた。そして「いち子ね、私、いざとなれば自宅で教室をひらいたっていいしね!」という言葉に胸が熱くなった。

ch05.エンタテイメント : アジア文化の素晴らしさ

  
  中国建国六十周年記念「張紹成が贈る 中国文化・藝術の響き」が日本歯科大学の主催で行われた。
  張紹成さんは10歳で中国戯曲学院に入学し、卒業後には中国京劇院で主役俳優をつとめた。日本に来て18年もの年月が経った。まだまだ京劇は馴染みのない人も多いが、感情の高まりなどを表現するために、演技の途中で一瞬ポーズをつくって静止する演技、つまり、「見得を切る」動作は日本の歌舞伎と同じものがある。例えば歌舞伎では荒事の役では、大きく首を振ったり、足を大きく踏み出したり、手を大きく広げたりする動作したり、また、若衆役や世話物の役では、あごを引く程度の小さな動きをするが、京劇でもその動作は似ている。本当に不思議で、アジアの文化そのものという感じである。オペラにはない演技だ。
  開演して、一瞬にして顔が変わる、世界の七不思議?ともいえる「変面」を披露してくれた。変わるたびに場内はわあーっとどよめいた。張さんの舞いと立ち回りでは鍛えて鍛えて鍛えぬいた肉体の美しい動き。完璧な美しさだ。そして研ぎ澄まされた精神力を感じる。張さんの舞台は本当に釘付けとなってしまうほど凄い・・・。
 張紹成さんのホームページ

ch01.政治 : あいた口が・・・・


   現状の民主党内の情勢では鳩山さんが優勢らしいが・・・・。例えばネット上では所謂、二世ではない岡田さんが人気らしい。近未来の事を思えば、総理大臣の資質のある「存在」でないとね。その点で、岡田さんは与党にとってはかなり「嫌な存在」である筈だ。そんな中、ふと、車内の中吊りに「与党 岡田潰しに躍起」なんて見出しを見ると、たとえ「嫌な存在」であっても・・・・呆れてあいた口が塞がらない。
  永田町の一部の危機意識のない人といえば、話しは飛ぶが、13日に体調不調という理由で鴻池祥肇官房副長官は河村建夫官房長官に辞任する意向を伝えたりとまたあいた口が塞がらない。いろいろ取りざたされている問題に対して「親のDND」とまで言い出す始末。思わず、その理由に吹き出してしまう。酒を呑もうが、愛人をかこおうが構わないが、おのれの力量でおやりなさい。しかしあくまでも自分立場を考えてからですよ。JR無料パスを不正に使用するなど、言葉も出ないほど意地汚い事をよくぞしていたものだと思う。それも日本丸の船長の側近だ。まだ、永田町は他にも叩けば埃がでそうだ・・・・・。



   政治の世界にいるわけでもないので、よく分からないところは多いのだが、民主党の小沢一郎代表の辞任発表には本当にも驚いた。「挙党一致をより強固にするために」とは言うが、何故?今?というのが率直な感想だ。13日には麻生太郎首相との党首討論も決まっていたというのにだ。ふっと誕生日の前には綺麗さっぱり!ということかとも思ってしまった・・・・。
   「日本のために、また国民にとって、民主党にとって、そして私自身にとっても、何が何でもここで勝たなければならない。まさに身を捨て、必ず勝利する。私の覚悟、私の決断は、その一点にある」という言葉。そしてとても草臥れ果てた小沢さんの表情は辛い。ゴールデンウイークに熟慮を重ねて出した結論そして決断。本当に考えれば考えるほど、何故?今なんだ?という思いである。


   時々、無性に食べたくなるカレーライス。食べながら、不思議に思うこと度々。特に、ちょっと呑みすぎたかな?という翌日はカレーライスが頭の中からはなれなくなる。
  ところで、カレーライスはジャガイモ、タマネギ、ニンジンなどのたっぷり野菜とコメの消費にも繋がり、自給率の優等生メニュ-ということだ。ルーの自給率はゼロであるというのにねえ。
 この野菜にしても旬のものを利用できるのもカレーの素晴らしさだ。トマト、ナス、ピーマン、アスパラとこれからますます美味しい野菜の出番でもある。
  新しくオープンしたカレー店などを発見するとつい、入ってしまうのだが、先日も本場!という文字につられて入ってしまった。ランチメニューのカレーを指差すと「あっ、それはぁ~シジミが入っていますぅ~」と?聞こえた。「シジミとは珍しい!ですね」と言ったところ、シジミではなくシメジが入っていたカレーだった。笑い話ではあるが、本当に何でもござれのカレーライスという感。調理に時間がとれない時だって、ちょっとでもベースを残しておけば、「わおっ」と感激するほどのカレーライスが出来上がる。まさに魔法のメニューでもある。
  日ごろの食生活で、つい野菜不足のメニューになってしまうという声を聞く。また、いつも同じメニューという悩みもある。最近では醤油やみりん、砂糖などを使った野菜料理をしない、出来ない?主婦も増えているとも聞く。そんな食生活の中では、カレーのルーは救いの神様。せめて、日本の四季の野菜を意識した野菜をカレーに応用していきたいものだ。ただ、意外とカロリーが高いのが気になりつつ・・・・・この点も注意と工夫が必要だ。


   団塊の世代の定年が続々である。やはり男性は社会の中で酷使されているからか、それを否定しそして肯定し・・・・定年を前に思うことも多いようだ。40年近くの社会生活の中で、とくに組織の中で生きてきた先輩諸氏と酒でも呑みながらいろいろな思いを聞くこともなかなか深い勉強時間である。
  一人が「1じゃだためなんだよな」と言う。一瞬何だか分らなかったが「人生掛け算なんだよ」と付け加えて、よく意味が分かった。1をいくら掛け続けてもいつまでも1。1.01でもいい。掛け続ければ増えていく。「1にならずに、足らずに、いつまでもいつまでも掛けていったらどうなると思うか?」と言う質問にハッとした。掛ければ掛けるほどに減っていってしまう。
  人はそれぞれのありったけの能力を生かし、経験を積んで。毎日毎日を過ごしてきた。小さなことであっても社会の氷河期もあればバブル経済を狂ったように生きた時代もあった。そんな日々を過ごして、「次」にステップを踏むために、皆それぞれの「思い」に地団駄ふんでいるのだ。それは給料であったり、役職であったり、いや全く考えもしない出来事であるかも知れない。テレビコマーシャルにあるような「あなたお疲れ様~」「あら素適なお花~ありがとう、あなた」なんて会話は本当に一部の「こうあったらいいな」という理想ドラマのひとこまにさえ思えてくる。人の世界しはもっと生臭い世界である。そんな生臭い世界の話しを聞くほどに、つくづく「生」を受けて、決して完璧にならない人生を愛おしく思えるのだ。

ch12.その他 : ペンギンたちが危ない!


  エコロジーに関心が高くなっている。しかし、環境問題の中でも地球温暖化の話しを聞けば聞くほど・・・・実に難しい。全く逆?と思える説に出会うとよりわけ分からなくなるのだが・・・・・。
  しかし、あのダーウィンが進化論を唱えるきっかけにもなったエクアドル領のガラパゴス諸島。そこに生息しているゾウガメ、ウミイグアナ、ガラパゴスペンギンなどの固有種に絶滅の危機に今、危機が迫っているということだ。海流の影響から熱帯性と冷水性の魚や動物が共存しているガラパゴスは、2007年6月にユネスコの「危機遺産リスト」に登録されている。
  今回、国連に提出された報告がぞっとするものだ。エクアドル沖の広い水域で水温が上昇する「エルニーニョ現象」が地球温暖化によってますます促進される恐れがあるという報告。極域の氷の融解により今世紀末までに少なくとも50センチの海面上昇が起こりうるというのだ。
  なかでもガラパゴスペンギンは、赤道直下に生息している唯一の動物。性格?がちょっと気難しいガラパゴスペンギンは営巣地を変えたがらないらしい。刻々と進む危機に対して今後、日陰ができる石やコンクリートの住居が必要になりそうだということだ。地球温暖化と海面上昇から身を守るいわばシェルターが必要だということだ。 エコエコと口ではいうものの、相変わらず、快適で限りない満足を得ようとする生活を続けている私たち。多分生きている限りは満足を追い続けてしまう人間と違い、動物達にとっては身に迫る危機は防げるものではない。せめて・・・とは思いつつ、既に深刻な時代になってしまったということだ。

ch06.音楽 : 晴れたらいいな~♪

 このところ、東京は寒くて雨降りの日が続いている・・・・・。

  「晴れたらいいな~野外で盛り上がりましょう!」と枝豆王子ことミュージシャンの児島啓介さんが畑でミニライブをするというお知らせをいただいた。
  農業がちょっとブームの昨今。ブームとかいうが、農業はとても奥深い世界だ。でも"気分"から入るのもそれなりにいいのではないかって最近は思う。
  「農業の奥の深さに一歩ずつでも近づけたらいいですね」と伝えたところ「農業と音楽は似ていると気づいたときから農業にはまりました。祈りとか感謝とか、畑で歌うと音楽のルーツに出会えるような気がするんですね」と枝豆王子。音楽も笑顔も勿論、素適な王子だが、純粋に「気持ち」が真っ直ぐなところが兎に角素晴らしい!とつくづく感心しきり。

枝豆王子 畑でLIVE♪
5月17日(日)は千葉県横芝光町にて、耕耘機をかけて畝を作り、枝豆&夏野菜を植えるそうだ。そして最後に畑LIVE♪とか。
詳細は枝豆王子のブログへ

「えだまめ旬宴会」
また6月7日(日)はNPO法人「そい・びーんず」主催、野田市後援ということで千葉県野田市 清水公園 松風苑で「えだまめ旬宴会」。ここでも王子のミニLIVE♪。開宴は13時です。楽しくなりそうですね♪
「えだまめ旬宴会」の申し込みはコチラ

ch10.生活 : 幸せシャワー

  連休最後の日は某結婚式場のブライダルフェァに参加していた。摸擬結婚式・・・・この響きが懐かしいが今でも人気ということだ。しかし、大昔とは大違い。結婚式、披露宴の一部?というか、これほどまでにショービジネスのようでビックリシャックリ状態であった。
  キャンドルサービスというのが出現した時も驚かされたものだが、今回は各テーブルにバルーンが!。そして新郎新婦がお色直しから戻ったのか?と思うと、何と入り口にスポットライト。そこには白い巨大なバルーンが出現しているではないか。そしてパーン!という音ともに、中から新郎新婦が登場する。そして軽快な音楽に合わせて、新郎新婦が各テーブルを回り、キャンドルサービスのように?、バルーンをパーンパーンと割っていく。その度に周囲では「キャアキャア」という声が。そして割れたバルーンの中からは可愛いハート型の小さなバルーンがパーッと飛び散るのだ。
  そして、新郎新婦が退場する際、両側からシュワーッシュワーッと花火が!再び場内は「わーっ」と大歓声!。まるでショーだね。キャアキャアと感激しているカップルの数をひいふうみい・・・・と数えてみた。とらぬタヌキのなんとやらではないけどれど、ブライダル市場はこんなにも活気づいているの?!
  両親への花束贈呈。この時、父親の目にも涙が溢れる瞬間だ。しかし、最近ではテディペアが贈呈されるサービスも。このクマさんの重さ。これがポイント。持ってみると何ともいえない重みなのだ。そう、新郎が、新婦が生まれた時の体重と身長で作られている。それを受け取った母親はその重みに感極まり号泣するらしい。わかる、わかるその気持ち。多分堪えきれない涙がドッと溢れる瞬間だろう。わが子が「オギャー」と生まれた、あの瞬間。そしてその熱き想いは一気に爆発してしまう・・・・。
  また、新婦の持つブーケも最近は生花と思えるほどの素晴らしいドライフラワーや押し花にしてくれるそうだ。押し花?なんて馬鹿にできないほど藝術的仕上がり。「ほーっ」と溜息。純白のウエディングドレスもそのままのデザインで小さなドレスに仕上げてくれるサービスもある。
  引き出物だって、大昔のような鯛や角砂糖はどこへやら。目出度いの「鯛」はお洒落なパイになっていたり・・・・。腰が抜けるほと重たい大皿セット、広辞苑、台車・・・・昔は「何?何故?」という引き出物もあった。今、思い出すととっても可笑しくなる。しかし、幸せのシャワーに包まれた、大勢のカップルを見るとやはり、ワクワクして楽しくなるものだね♪

ch12.その他 : サクランボ

090502_1258~0001.jpg青葉が実に美しい季節だ。「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」かな。五月はとっても過ごしやすくて好きだ。この時期「見て!見て!」とばかりにバラが咲きほこっている。早朝からスズメたちがチュンチュンと大騒ぎだ。昔、植木市で小さな苗木で買ったサクランボの木。年々大きく成長して、一年一年と年月を経るこどに実も大きくなっているようだ。植物の成長とは本当に驚くばかり。暫く、暑い日か続いたのでまた大きく成長した。今はまさに食べ頃となった。スズメたちも今が食べ頃!とばかりに真っ赤に熟したサクランボの実を忙しそうに啄ばんでいる。何羽もやってきて、その鳴き声はチュチュチュンチューンチューンとまるで合唱のようだ。昨夜の雨ですっかりあらわれたその実は赤さを増して輝いている。まるでルビイのように。

ch10.生活 : 菖蒲湯

  端午の節句。菖蒲は「勝負」にもつながり子どもが剛健に育つことを願ったことが始まりとか。そんな菖蒲湯は血行を促進して、肌にも良い。また良い香りは気分も爽やかになる。こんなところって本当に日本の良いところだなあって思う。日々の生活の中で忘れないようにしたいもの♪

ch02.健康 : Оh!脳

  「今後も3年~5年に一度は受けておいたほうがいいですよ」と言われた脳ドック。気がつけば、その"時"は既に過ぎてしまった・・・・・。
  先般、仕事仲間のある方が、昨年の5月の話しをしてくれた。誕生月に脳の検査をして「まあ、様子を見ましょう」とある所見があったが、医師に言われた。そして、ある日の夜遅くに、バットで頭をガーンと強く殴られたようになって倒れた。クモ膜下出血だったという。まだ意識がある中で、自分で救急車を呼んで、入院そして緊急手術だったという話しを聞き、2~3日間は、夜になると妙な不安でよく眠れなかったのだ。
  「あの夜、いつものように酒でも飲んで、そのまま、寝てしまっていたら・・・・・僕は今、ここにいませんね~」と額をトントンと指で叩きながらいう。「ここに鉄板が入っているんですよ~」と笑う。「酒でも飲んでそのまま・・・・」とはなんとも分りやすい?言葉。酒の勢いで寝てしまうと熟睡はしていないらしいが、次の日に「あっ!」と目覚めるまでなーんにも分らないものだ。なんとも・・・・・。
   「多分、あの日は、奇跡だったと思いますよ」という言葉に、奇跡なんて滅多に起こるわけがない。「脳のトラブル」は本当に白か黒かのどちらかだなあと思った。
  そんな話しを聞いてから、既に時間は経ってしまったものの、久しぶりに脳の精密検査をする。検査結果を聞くまでは実に不安な気持ちだ。他の臓器に関しては、いろいろ食事や運動やもろもろ、自分でも努力しようと思えるのだが、どうも「脳の話」となると、小心になっていくのだ・・・・・。
  所見・・・・専門用語がよく分からないため、かなりしつこく先生に質問するのだが、あまりのしつこさに医師の表情がきりっとちょっと変化したのがわかる。「だから異常はないということですよ」との言葉にまだ引っかかっている。この「経過観察」という言葉が素人の自分には嫌な言葉だ。簡単なことでいいから、素人にも分りやすく解説、そして日頃の生活の注意などを教えてほしいものだ。多分、医師にとっては「異常なし」でしかないのだろうが。


  脳といえば、「若返る」ためのちょっとの工夫満載したという本『定年する脳しない脳』〔佐藤富雄・著〕という本が出た。定年退職後に老け込む可能性が高いという項目が5つある。
  (1)「よっこいしょ」と思わず言っている(2)ゴルフ以外で運動する習慣がない(3)仕事以外の話題で若い異性と話せない(4)週に3回は飲みに行っている(5)「今の若いヤツは」が口ぐせ。一つでもあてはまれば・・・なんていうけれど、先輩諸氏の話を聞いていると、3つか4つ・・・・いや全てが当てはまっている人もいる。仕事以外の話しって結構、難しいものだし、今の云々というより「最近の若い人の行動が全く理解できない」という事を仰る人も多い。
  だが、生活習慣を少し変えるだけで脳は何度でも成長するというのだから、加齢によっての脳萎縮はきしようもないことらしいが、大いに「欲」を肯定して生活すれば、脳は活性化していくらしい。
  まあ、カッカカッカしたり、イライラしたり、プンプンしたりしないで、まあ、「良きに計らえ~」とばかりに、穏やかに、そして人に優しい気持ちで毎日ニコニコと暮らすことにしよう。脳のトラブルは「NО!」だ。


   嗚呼!また偉大なミュージシャンがこの世を去った。忌野清志郎さんの訃報に、かなりショック・・・・。癌性リンパ管症。享年58歳とは!。
  咽頭癌の治療の為に一年ちょっと、活動を中止していた時期もあったものの、活動再開したというのに何故?。天才そしてあついロック魂が消えてしまった。なんだか・・・・嗚呼!歓声をすっとすり抜けていってしまった感じ。ご冥福をお祈りします。



   今後、健康で無事に長生きると仮定して・・・・人生半分?ほどきて、地球の上で、こんなちっぽけな何十年の自分の歴史の中で、面食らうことばかりだ。直接関係はないものの、例えばクライスラーの破産申請の話などは想像もしなかった。小学生の頃などの感覚で言えば「クライスラーはまさに「絶対的な存在」であった。結局は事業を必要な規模に縮小することで利点を生かしていくわけなのだが。本当に昔の夢だとか絶対などないものだとこの年齢になって、この情勢になって初めて理解できる。
  この連休に、超一流企業の社員であっても収入の不足分を補う為にアルバイトをしなくてはならなかったり、業績悪化という一言で、いきなり他所がらきたばかりの担当者に「働く場場所はありません」と辞職勧告されたり。誰が想像したか?ということばかりだ。フィクションでなく、現実。ひとつひとつを冷静に認めていかなくてはならない。


   ふっと思い出してみる。昔、勤務していたサンケイリビング新聞がフリーペーパーを発行した頃は、その勢いは想像を絶するほどに凄いものだった。周囲にこれほどのパワーがあるものがなかったもそんな時代。「世界一の発行部数」とうたった。人々は「何故、販売せずに発行できるのか」と聞いた。今ではもう当たり前の事が、当時はその仕組みさえ皆が知らない時代があったのだ。広告収入が命。しかし、その広告を支えるのは独自の編集だ。その企画に日夜没頭した。いつの間にか、営業センスで編集をする・・・・ような力を得た。不思議な感覚だ。これはフリーペーパーならではの知恵というものだ。
  発行をしたメディアを支えてくれたのが新聞をそれぞれの家庭に配布するコンパニオンさん。当時はそれぞれ地域に住んで、且つ読者である主婦の方々の力に支えられていた。思い出せば、そのコンパニオンさんたちが毎週、密かに行う「お値段調べ」というもの。それぞれの担当のスーパーにある商品の価格を調査するものだ。指定された"時"のお値段を調べる仕事だ。「今週の調査商品は・・・・・・・です」とそれぞれのコンパニオンさんに電話で伝達する時は、何故か胸がドキドキしていものだ。人気の成城のイシイさんにもお値段調べをしていたのだから今考えるとなかなか凄いことをしていたと思える。毎週、その価格表が記事になり、各家庭の主婦はスーパーのチラシとともにサンケイリビングを見比べていたのだ。各スーパーの担当者も首っ引きとなる。
  主婦の興味といえば、「家計診断」。読者からその家庭の家計簿を専門家に診断してもらうというもの。今ではフツーかも知れないが、当時の企画としてはやはり画期的だろう。一ヶ月の収支。給料、食費、預金・・・・まさに「生」の数字がそこに発表されているのだから。読者は他人の家計簿と自分の家計簿を密かに見比べ、何を思っていたのだろうか。よそのうちの家計簿。多くの主婦は興味を持った。人気のページだった。
  当時はパソコンもないデスク。原稿は全て原稿用紙に手書き。地区本部にいた時は本社に原稿を持っていくために先輩諸氏の原稿が書き終わるまで待っていた時代もある。ファックスが導入された時は、歓声をあげたこともあった。勤務表も確か、手書きだった。レイアウトはレイアウト用紙にバイジャクを使う。今では何もかもがパソコンの世界で終始する。
  思えば数十年の間に何もかもが予想もしない時代になった。広告収入が激減している現在は、フリーペーパーの発行は青息吐息だろう。人気の雑誌も休刊、廃刊となる時代だ。テレビだって然り。「最近は本当に番組がつまらない」と多くのお年寄りが口々に言う。私にとっては面白くて好きな番組はあるけれど、高齢者にとってはつまらないと感じる番組が多いのかもしれない。まさにメディアが生まれ変わる過渡期ということだろう。生まれ変わるのは苦しい。
  今後も・・・・生きている限りは多くの「変化」の中を進んでいかなくてはならないのだろう。心に余裕をもって進むことだ。「昔は・・・」とかいうことは月でもあおぎながら語るにとめたほうが良いのだろう。その月の美しさは昔とちっとも変わっていないのに。

ch12.その他 : ん?運の変わり目?


  5月になった。2009年5月1日。
  ちょっと前に「ああっ!」ということがあった。そして「ん?これか・・・・」と思った。

  陰陽五行の伊勢瑞祥先生曰く「人生には春夏秋冬があり、それぞれ30年ずつ」と。私が今いる季節は「冬」。その冬にも初冬、仲冬、晩冬があるということで、私の場合、1999年10月から始まった「初冬」は今年の10月で終わり、これから機運が上昇する為にあらゆることがみるみる変化していくということ・・・・・そんな事を思い出した。例えば出会っている人々、出来事、仕事・・・・と次のステップのために変化していくということだ。
  だからなのか?最近「あれれ?」と思うことがバタバタと押し寄せてくる。脱皮する時にその過去の皮は捨てなければならないという感覚か。だから「ああっ!」という展開があったのも何かの力か?伊勢先生にお礼に、お気に入りらしい剣菱でも贈ろう。
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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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