2010年3月アーカイブ

ch07.味 : 牛丼話

   先般、イベントが始まるまで少し時間があったのでティールームで珈琲を飲むことにした。大好きな窓際で外の景色でも眺めながら・・・と思って珈琲を飲んでいると、すぐ近くの席にビジネスマン風の男性が三人座った。私は本でも少し読んでいようと文庫本を広げていたのだが・・・・


  三人はマーケティング関連の話しを一生懸命にしていたのだが、一人が「やっぱり王将は満足!という感じですよね」というと、二人も「そうそう」と同感のようだ。そして「でも牛丼といったら絶対に吉野家ですよね、すき家の社長があの味は出せないって言ったらしいっすよ、ハハハ」と牛丼話にうつる。すると「そりゃすごい話しだねぇ!確かに!あの味は出せないかもな」とピシッと言う。そうなのか・・そんな味なのか!と思う。実は恥ずかしながら、私はまだ牛丼屋の前は通ったことはあっても牛丼を食べたことがないのだ・・・
  「吉野家の牛丼だってもう食べ方が千差万別ですよ」と言うと、「紅ショウガは兎に角沢山入れて、一気に混ぜると旨いですよ」と一人が言う。するともう一人が「いやいや、半分はその食べ方にしてもいいけど、残り半分には卵をさっさっと混ぜる。これに限るよ」と言い返している。彼らは熱気をおびて暫く牛丼の食べ方の話しを続けている。内容がちょっと面白くて、結局は本は"読んでいるふり"で終わってしまった・・・・あああ。

  ところで吉野家ホールディングスは4月7日午前11時~13日午後3時までの期間限定で、牛丼や牛皿などをそれぞれ110円値下げするそうだ。牛丼の並盛りは380円というから270円となる。ゼンショーが展開する「すき家」が打ち出す280円という最安値を下回るということか。しかし牛丼の世界も"深い"。もさもさ言っていなていで私も牛丼に挑戦しようっと。


ch04.カルチャー : 詩集

  最近はどういうわけか、しばし忘れていた本に手をのばすことが多くなった。

  たまたま、現在、長野県安曇野にある虹の村診療所・意識教育研究所の所長である小林正信先生のお話しの中で、先生が三好達治の一篇の詩をよまれた。「わが名をよびてたまはれ」という詩であった。二回ほど繰り返しよまれた。うつ、不登校、ひきこもりなど心に問題をかかえる子どもたちと日々会話をかわす小林先生の優しい気持ちが感じられる。よまれている時に、こんな季節の空気が妙に懐かしくも思えた。

  春といえば、新しい教科書を手にワクワクしながらそれぞれの教科の教科書の一ページを開いたものだ。国語などは必ず詩があった。当時はそれほど気にもならず過ぎていた時間が今になってみるとこんなにも懐かしいものかと思える。
  帰宅してから、書棚の上の方をぐるぐると見回してみた。「あった・・・」。三好達治の詩集。詩などゆっくりよんでみようなどと言う気持ちは久しぶりの事だ。打ち合わせ、料金交渉、締め切り、受注だ発注だと気持ちはいつもギリギリとしている。ささくれる時だってある。そんな慌しいだけの日々の中で、ソーダ水のように何かが弾け飛ぶ。ひとつひとつの詩人の言葉を目でおうだけでなく、ちょっと声をだしてよんでみた。ああ!一篇の詩。


わが名をよびてたまはれ
いとけなき日のよび名もてわが名をよびてたまはれ
あはれいまひとたびわがいとけなき日の名をよびてたまはれ
風のふく日のとほくよりわが名をよびてたまはれ
座のかたへに茶の花のさきのこる日の
ちらちらと雪ふる日のとほくよりわが名をよびてたまはれ
よびてたまはれ
わが名をよびてたまはれ
(三好達治)


小林正信先生の「虹の村診療所」はこちら

100329_1145~01.jpgのサムネール画像雨がやんで晴れてもやはり寒い日が続いている。お花見の予定も少しずつはいってきている今。外で花見と考えただけで、冷え冷えしてくる。春というのにまだ冬のコートに包まれている。暑さ寒さもなんとやら。しかし毎日が寒い。「上野公園の桜です」と元気な友人が携帯に送ってきてくれた桜。ああ!美しいね!もう少し、暖かくなってほしいな。

ch01.政治 : 再び・・・迷走

  ここまでくると失笑?となる。ゆうちょ銀行の預け入れ限度額が2,000万円に引き上げることはつい先日携帯のニュースで知った。しかしこの郵政改革に「限度額聞いていない」と菅直人副総理兼財務相。「電話で話した。あなたの耳が悪い」と金融・郵政担当相亀井さん。双方の口げんかは本当に信じられない光景だ。亀井さんの回答に「了解はしていません」と相変わらずの無表情の鳩山さん。今回もまた、迷走。振り回される鳩山政権の弱点が丸見えになった感だ。だが、記者の質問に対しても「あんたはどこの人」など、亀井さんは言い方も実に品がない方だ。
  先般、友人が「あああ、つくづく日本は酷い状態だよなぁ~日本脱出したい気分だよ」と冗談めかしに言っていたが、冗談にも考えられない現在の国家運営だ。

ch07.味 : 海鞘?

  誰にも好物というものがあると思うが、最近、自分の好物って何かと考えてみた。小学校の入学試験の時、面接で「あなたの好きな食べ物はなんですか?」と聞かれ「梅干です」と言い、先生が一瞬びっくりしたという記憶がある。
  確かに、今でも梅干は本当に好きであるのだが・・・年月も流れ、今の好物は?と聞かれるとなんか口から「ホヤです」と出てしまう。多分「ええっ!?」と驚かれることと思うのだが、このホヤの旨さは何とも説明出来ないほどだ。ホヤ特有のあの香りは不飽和アルコールによるものだそうだ。何と言っても、見た目のグロテスクさ。大体の人はひいてしまうだろう。漢字では海鞘と書くようだが、実に「分る!」のだ。
  これからの季節はしっかりと栄養をため、5月から8月までの夏場が旬となるホヤ。冬に比べグリコーゲンが何倍にもなり、甘みと旨味が増すという。二杯酢など最高である。ホヤを食べると、「ああ!人間って海から生まれたのだなあ」と思ってしまう。

  全くというか・・・良く分らない世の中であります。何が売れて何がヒットするのかが。時間が経って、いきなり火がついてというものがあるんですねぇ。詳細は少し落ち着いてからと思いますが。今、そんな状態であります。やはり出版というのは昔から"みずもの~"なんて聞いたことがありますが、やはり流動的な世界なんだとつくづく。

ch04.カルチャー : 春の愉しみ

さかもとふさ.jpg

型絵染版画作家のさかもとふささんとは本当に長いお付き合いになる。日本や外国の風景や祭り、動植物など様々な題材を作品にしてこられた。型絵染版画は日本の伝統工芸の着物の染色技法を使ったものだという。最初にさかもとふささんの作品を拝見した時は、その何ともいえない風合いにドキッとしたものだった。2003年からはオーストリアのウィーンを中心にスロバキア、チェコ、ウクライナなどで展覧会を開催してこられた。外国でも好評なその魅力が何なのか?作品を間近に見ると分る筈だ。今回はハイドン教会などオーストリアの風景を中心に、動物、植物の新作を含む約25点を展示する展示会が企画された。花見の季節だがまだまだ吹く風が冷たい。でも、もう直ぐ、美しい花と素適な作品に出会えそうだ。

さかもと ふさ 型絵染版画展
会期:2010年4月2日(金)~13日(火)  
時間:11:00-19:00(水曜休廊)
会場:国立・ギャラリーカフェ亀福
ギャラリー亀福ホームページ

ch01.政治 : 迷走内閣


   この内閣はどこまで迷走していくのだろうか?笑い事ではない。
  
   政治とカネ問題など、まだ解決もせぬままの鳩山政権。あの呆気なく終わった「生方の乱」のあとはホステスとの路上キス写真が週刊誌に掲載された中井洽国家公安委員長。お相手の女性には、議員宿舎のお掃除をしてもらっている?とカードキーを貸与していたらしい。「法的に何の問題も無い」と言うが本当にそうか?たとえ民間の会社組織であっても、始末書ならぬ大問題ではないのか?ましてや、この人は公人である。色恋のどうしたこうしたの問題だけではない。女性とは6年間のお付き合いといえば、随分と長いじゃないか?。大臣になるためには「身体検査」があっただろうに?。組織でいえば警察庁長官の上の立場の人である。このようにわきが甘すぎる人間がこの立場でよいわけがないだろう?記者会見の席で、まあよくわかったな~位の発言をしてペロッと舌まて出す。ふざけるな。飲み屋のホステスばかりじゃないだろう。立場を利用して手練手管でどんなことが仕組まれる場合だって予想される。そんな時、国としてどうするのだ?
  そしてまた、郵政改革法案のニュースが流れたあと、亀井静香郵政改革担当相がまた暴走?の発覚。鳩山さんは閣議決定の前は大いに議論すればいいとはいうが、民主党らしい?などて言っている場合ではない。議論以前の問題であろうに。


 

  日頃、風邪気味だとか、頭痛がする、胃が痛いなどの症状は経験するものの、自分の「舌」などまじまじと見ることなどないのだが・・・。
  北京中医薬大学医学部の医学博士である陳志強先生の「中国伝統医学」のお話を聞いた。陳先生は「心身一如」の生体肝炎に基づいた伝統技術をはじめ漢方薬、鍼灸、薬膳などを用いた技術指導そして講演活動をされている方だ。お話の中の「舌」の項目で、所謂健康でない「舌」の画像を拝見したところ何ともいえない恐怖感があった。ひとこと「ひえーっ」と言う感じでありまして・・・。こんな舌の人がいるのか?とちょっと信じられなかった。舌はあくまでもカラダの一部。胃も腸も、肝臓も腎臓もあらゆるものすべてが人体そのものだということ、日常生活ではつい忘れがちである。日ごろの不摂生、栄養の偏り、不足、ストレスの蓄積と今、カラダの悲鳴が「舌」にでているかも知れない。たまにはべろーっと鏡で見てみようじゃないか。

ch12.その他 : 金魚がたくさん・・・


  昨日は 風は冷たいけれど晴れ渡って気持ちの良い日だった。開花が発表されて、夜は花見客で賑わったと聞いた。しかし、寒かっただろうに・・・。いよいよ花見は今週末から来週が楽しみとなる。

  ちょっと何かがある時に墓参をするのが習慣となっているが、やはり春のお彼岸の墓参は欠かさない。無事に「今」いることがやはり有難いことに思えてくるからだ。特に晴れて青空のもとでは尚、その気持ちが晴れやかになるものだ。清々しい週がまたやってくる。

  しかし、明け方に不思議な夢を見た。
  何か神々しい会場の設営がされていて、そこに招待をされている。手元にあるチケットの番号もしっかりと覚えている。それが面白い。それよりも「うわぁ~うわぁ~」と思ったのが会場の中に綺麗な川が流れていて、そこに沢山の金魚がス~イス~イと泳いでいるのだ。本当に驚いた。たまたま私の席の前に川が流れているのでその驚きが強かった。少しだけその金魚をいただいき、なんと私は新緑の綺麗な山にある別の川に流しているのだ。そして目が覚めた。何とも不思議な朝だった。

  夢占いが分る方なら、もしかしたら、クククっと笑える内容なのかも知れない。時間を見つけて、ちょっと調べてみようかな・・・・

ch06.音楽 : 『また君に恋してる』

  人の声質の不思議というのだろうか。ふっと気持ちが入り込んでしまう、そんな声質がある。
  歌手の坂本冬美さんはデビュー当時から、何かが違うと思っていた。私は音楽のプロでもないので、その何かが一体何であるのかは分からなかったのだが、この人の声質は、すべてのジャンルを飛び越えで行く、そんな魅力を持っている声であると思ったのだ。

  大分県の焼酎『いいちこ』のCM曲の『また君に恋してる』という曲が人気だ。ビリー・バンバンも『いいちこ』のCM曲を歌っていた。その時はその時でいい歌だと思っていたが、坂本冬美さんの声になるとまた、これがこんなにも違って聞こえてしまうのかと思える。改めて松井五郎の詩はいいなあと。勿論、森正明の曲と相俟ってなのだが。それに「愛している」でなく「恋している」という言葉。こんな季節には良く似合う。

ch12.その他 : 花の季節には・・・

   ある女性が言う。辞めたくても辞められない事情があって会社に長年勤務してきた。漸く、退職して、思い切って船に乗り三ヶ月が過ぎた時、今までの気持ちは一体何だったのかと思うようになったと。その時に一番自分がしてみたいことは何かと思った時、「ああ!日本の桜が見たい!桜が見たい!」と心の底から思ったという。日本に戻り、満開の桜の下で、暫く涙がとまらなかったと言う。


   思えば、人間一人の生き様はどんなに辛苦辛酸を嘗めたとしても、今のこの時点のでの長い長い歴史の中で実に儚いものだ。しかし、そんな儚い中であってもそれなりに人生の中で齢を重ねてみると垣間見るものがあるのかも知れない。たとえ、本質がしかと理解出来なくともよいだろあ。しみじみと良さを味わうことが出来るのならば良いと思える。

  暫く、廣澤隆之先生の「唯識論」を学んでいるうちに、急に仏像のことをもっと知りたいと思うようになっている。仏像の魅力とは何だろうと思う。修学旅行の時や、若い時代には決して感じなかったものだろう。こんなにも惹かれる気持ちは。
  昨年、東京国立博物館で「国宝 阿修羅展」が開催されたが、来場者はのべで94万人を突破したという。最多の約150万人を動員した1974年「モナ・リザ展」、同じく約129万人の「ツタンカーメン展」(1965年)に次ぐ歴代3位だったというが、こうした時代にあって何か時代の風雪を乗り越えてきた仏像には、圧倒的な歴史の重みが"そこ"にあるのだろう。幾多の修行僧が見届けてきた仏像、そして寺社仏閣を桜の美しい季節に訪れてみるのも日本人ならではのものだと思える。

社会問題 : モンスター


  先般、某所で団塊モンスターの話しになった。一時期、盛んにいわれたモンスターペアレンツのように理不尽なことを言うわけでもないらしいのだが・・・。

  ところで、先日、スーパーで買い物をした時の事。荷物をまとめようとカウンターに行ったところ、店内のコーナーのところでお客さんらしい男性がなにやらグタグタと言っている。その男性の前には30代~40代とおぼしき男性が頭を下げている。店長か?まあその店の責任者なのだろう。グタグタ何かを言っている男性の方は50代かまたは60代か?。よくは分らないのだが、兎に角一方的に文句を言っているようだ。しばらくすると、その担当者に「それでいいと思っているのか!」と声高になり、怒り始めた。お辞儀の角度が気に入らなかったようだ。「こうだ!こうするのが当たり前だろうっ!」と自分がお辞儀の仕方をして見せている。深々と。その後に担当者は相手がしたように、深々とお辞儀をした。話しの内容はまったく分らない。もう少し聞いていようかと思い、商品をゆっくり~ゆっくり~と詰めていたのだが、さすがに詰め終わり、その場を立ち去ることにした。
  
  別の日に元流通の会社にいた友人にこのことを話し、お客のクレーム処理の事を聞いた。「そりゃぁ専門の部署があって、プロ中のプロが対応していましたよ」と彼は言う。「しかし大変な仕事よねぇ」と言うと「もう、懐がふかいというか・・・僕には絶対に出来ないなと思える仕事ですよ~」と言う。しかし、消費者のクレームは対応方法があとあとまで響くものだ。結構、担当者=企業のイメージにもなってしまうものだ。

  今日は朝から良い天気である。サクラもいよいよ見ごろだ。スーパーにいたあの男性は今、どうしているのだろう?っと思う。そして結局、担当者の人はどれくらいの時間を対応処理に費やしたのたかと思う。しかし、いつの時代も人の心とは不可思議であるというしかないな。

ch07.味 : 春!

土筆.jpg  「サクラの見ごろは~」といろいろニュースでいわれている。我が家にはサクランボの木があるのだが、3月の始め頃には花がちらほらと。植木市で苗木を買ってきたのが、月日とはすごいもので、今ではみち行く人が「ああ~」と見上げながらちょっとした花見をしていかれる。

  しかし、花粉症さえなければ、春とは素晴らしい。友人から「春を見つけました」なんてタイトルで画像が携帯に送られてきた。「はっ?」と思ってよく見ると土筆。近くの土手で見つけたという。都内にもそんな春があるのだと思うと嬉しくなる。

  釣り名人・作家の三浦修さんのプログにも「野蒜」の紹介がされていて嬉しくなった。私が野蒜を知ったのは小学生低学年の頃。実母の群馬県の実家の近くを流れる川の土手で見つけた。楽しい春休みの思い出でもある。当時、祖母が「それはノビルというのよ」と教え、食べ方も教えてくれた。しかし、小学生の私にとってはただ不思議な味でしかなかった。また甘辛煮した土筆やフキノトウの天ぷらも、やはり当時の味覚にはピンとはこなかった。しかし、今は本当に春の味覚がたまらないほど好きである!あの、ほっこりした感じの土のにおいはまだ頭のかたすみにある。ああ、春のにおいだ!


三浦修さんのプログはこちら

ch06.音楽 : JAZZの魅力

  昔から"四十の手習い"とは言うが、ジャスボーカルで活躍中の富樫勝彦さんは、なんと、還暦過ぎてから念願だったというジャズボーカルのレッスンに励まれた。聞けば聞くほどにすごい。バリバリのビジネスマンであった富樫さんだが、どうしてもジャズボーカリストになりたい!なりたい!と思い続けたという。「それこそ寝てもさめてもですよ~」と明るく笑う。「いやいや、やはりDNAじゃないですか」と私も軽くかえす。

  先般、富樫さんに銀座にあるジャズバーに連れて行っていただいた。お洒落で、まさに大人のパーであった。ジャズが流れる中、旨いウイスキイを味わった。クラッシックはその音の世界に誘われ、入り込んで、そして溶けていく、そんな感じがあるが、ジャズはその音たちと一緒にノッていく、そんな感覚だった。ジャズを聴きながら、静かに更けていく。実に至福の時である。

  富樫勝彦さんのジャズライブが3月31日(水)に老舗のジャズスポットである新宿の「JAZZ  SPOT  J」で行われる。味わい深い富樫さんのジャズボーカルが楽しめる筈だ。是非♪


「JAZZ  SPOT  J」はこちら

ch12.その他 : 何かがおかしい

   嫌な事件が報道されるたびに本当に悲しい気持ちになる。福岡でおきた女性の殺人事件にしても、また、未解決の事件にしても、何故か最近はバラバラ殺人が多いような気がする。どんな恨みがあったにしても、猟奇的であるというほか、言葉が見つからない。福岡の事件もまだ犯人も動機も何もかもが不明。自宅から数キロ離れた島にうちあけられたのだろうか。両親の捜索願いから直ぐにご遺体が見つかったわけだが、何とも悲しく胸が痛むだけだ。最近は何かがおかしい。

ch01.政治 : 混乱が混乱をよぶ


  しかし、ややこしい人である。新進党やら旧民主党などの入・離党を繰り返すのはこの人の癖なのだろうか?
  元総務相の鳩山邦夫さんが自民党を離党した。与謝野馨さんが谷垣総裁の辞任を求めてからというもの、党内は改革を求める意見が噴き出しているのは確かであろうが、「坂本龍馬の役を果たしたい」と言いきるところもこの人のすごいところ。ふつう、言えないだろう。それに「兄にも入ってもらって」とか、風呂でもあるまいし、と噴出してしまう。抜群の記憶能力はこれまで学力には生かされたのだうが、どうも社会では?と思ってしまう。新党結成結成と騒いで、何をどうするのか?全く不明。まあ、この人の癖はおいといても、この自民党の混乱ぶり。どう収集つくのか?谷垣さんは辞めるわけないし、変な内輪もめで長引くことは国民の信頼を確実に失う。支持を失っていくだけだ。国民に訴えるものがなければ、結局「道楽?」とまで言われて終わりだ。

   厳しい雰囲気で警察官が銀行内に立っていて、「なになに?」と思う時があった。最近では振込みの手続きをしようとすると確認するような画面まで出てくる。それほどに振り込め詐欺が多いのだと聞いた。しかし、この振り込め詐欺を上回って被害が増えているのが、高齢者を狙った海外投資にまつわる話しらしい。やはり、なんだかんだと言っても高齢者はお金を持っている。「私は大丈夫!」と思っていても、この異常ともいえる低金利時代。そして「まもなく年金制度は破綻する」などと言って年金制度への不安をあおられる。そんな中で、元本保証や高配当をうたった甘い投資話にフラフラきてしまうようだ。はっきりいって海外事業への投資話など実態が如何に把握しにくいか、冷静に考えれば分りそうなのでが、やはり狙われた獲物は捉われてしまうのだろう。

  「中国の好景気を見逃すことはない」とゴルフ会員権の話。またよく聞くのが財宝を積んで沈没した船の引き上げ事業、植林による地球環境への貢献事業、海外の鉱山採掘事業など、一瞬"夢"も感じてしまう話しだ。しかしみんな嘘。虚偽の資産形成話だから注意が必要だ。だが、騙す方と騙される方。騙された側は騙されたと気付くまで騙され続ける。この関係は本当に微妙な心の揺れというか。兎に角、うまい話はないとアタマに叩き込んでいたほうが良い。それでも、騙される人は増え続けている。

  入会権という言葉をご存知だろうか。このドキュメンタリーを観た後に、人がその地域で人間として生存していくための根本にある思想であると感じた。
  最近は優れたドキュメンタリー映画が作られてているが、 『こつなぎ』 も素晴らしい作品であった。「小繋事件」について詳細を知らない人でも登場する人物の表情、会話、自然、そして何よりも明治、大正、昭和、平成と厳粛な流れの中の社会矛盾について胸がつまる思いだ。
  「10分あまりでまわれるほどの小繋集落を目の前にした時、3人のジャーナリストの取材記録をまとめるのが私の役目だと思いました」と言う監督の中村一夫さん。その言葉には重みがある。
  既に半世紀近く前に、ドキュメンタリーカメラマンの菊地周氏、写真家の川島浩氏、ドキュメンタリー作家の篠崎五六氏のジャーナリストたちが小繋集落を訪れた時に記録した気が遠くなるほどの膨大なフイルム・写真・テープなどが活かされている作品で、2時間にわたる作品だが完成までに7年間の歳月が費やされたという。
  登場する大学教授の職を投げ打ち彼らのために弁護士なった戒能通孝氏や戒能先生の早稲田大学教授時代の教え子の藤本正利さん。多くの方々が既に故人になっている。そうした人々が住民と一緒になり、理不尽な権力との闘いをしてきた生の姿がそこにはある。
 
  終演後、ふと豊かさの中で何を失ってしまったのか・・・と思った。

ドキュメンタリー映画「こつなぎ」


   ずーっと昔の話であるが、結婚する時に自分なりのレシピをまとめた一冊のノートがあった。例えば、いろいろな種類のソースの作り方から始まって・・・ふぅっ。今では「一体何を目指していたのか?」と恥ずかしくなるような内容が多い。また何を気負って、気取っていたのか?と、今見れば、ふふふと思わず笑ってしまう。要はそんなに役立つ事はなかった料理ノートと言えそうだ。
  実際の家庭生活というのは、気取った料理よりも、例えばゴロッとしたおいもの煮物や、さっと茹でた青菜などが美味しいものだ。気負った料理はねぇ。まあ若い時の独特な発想というか、アタマでっかち。そんなものだろう。

  料理研究家のかっちゃんこと小林カツ代さんに会った時も、野菜の皮むきについても何かごちゃごちゃ言ったのだろう。その時「な~に言ってるのよ~。これ使いなさい。そうしたらサササーッなんだから!」と言われた。万能皮むき器というものだった。ピーラーだ。カツ代さんは「ほーら!ね!」と言ってその万能ぶりを見せてくれた。
  何でも「こうあるべき」と兎に角アタマでっかちの私にとって、それはその時は「果たして・・・」という感覚であったが、今や、その便利さにひたりきっている。今はピーラーなしなんて・・・。要は便利なものはさっさと使うと良い。ふだんの料理でかつらむきなどは、それほどしなくてもよいだろうし・・・ね。

  そんなカツ代さんの知恵がいっぱいのレシピをケータイで日々便利に活用してみよう♪QRコードで簡単にアクセスできる。「こんな時・・・」と困ったらケータイでキャッチしてみるともっともっと料理が楽しくなると思う。健康で美しくいるためには美味しい"家庭料理"が欠かせない。

カツ代の家庭料理はコチラ♪

ch04.カルチャー : 庭師の仕事


   米国の日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」が「2009年日本庭園ランキング」を発表し、初回の2003年から7年連続で「庭園日本一」に選ばれた足立美術館の庭園。「成功の要因は、美術館のスタッフ一人ひとりが毎日参加する、徹底した庭の手入れと維持管理によるところが大きい」と評価されている。
   創設者の足立全康氏は92歳で亡くなるまで、自分の目と足で全国から植栽の松や石を蒐集し、庭造りに情熱を傾けたという。枯山水庭をはじめ、50,000坪にもおよぶ6つの庭園には四季折々の表情を醸し出している。
  勿論、日本庭園にはそれぞれの美しさがあり、それこそ好みというのもある。私自身、大好きな日本庭園も沢山ある。庭園というものでなくても、例えば主を失って、それでも季節ごとに木々の芽の息吹を感じる、そんな庭も好きである。
  この足立美術館の庭園は何とも不思議な感覚に捉われる・・・。日本人そして外国人の美意識や文化というものについて考えさせられる。冷静に冷静にそしてあつい気持ちで鑑賞しながら、自然と人工との見事な調和を感じる庭園なのかも知れない。

  さて、この足立美術館の庭園部には、現在7名の庭師がいるそうである。日々休むことなく庭園の手入れを行い、また木々の手入れの合間をぬって焼いているものに竹炭スプーンがある。これまたひとつひとつ丁寧に作っているという。スプーンの他に炭のオブジェもすべて庭師の手によるものらしい。

竹炭スプーン作りの様子はこちら

  
  ※この足立美術館の創設者・足立全康の自叙伝『庭園日本一 足立美術館をつくった男』が、米国ストーン・ブリッジ・プレス社から英語に翻訳され出版される。(価格は2,700円(US$29.95)米国での発売日予定は2010年4月15日。

書籍名は『My Life in Japanese Art and Gardens- From Entrepreneur to Connoisseur』

ch12.その他 : 宝物

100312_1029~0001.jpg2月22日に自己破産を申請した手芸用品販売のキンカ堂。その日は、既にシャッターが閉められ、告示書が貼られていただけであった。たまたまその前を通り過ぎようとすると、何枚ものメッセージを書いた紙がはられているではないか。風に吹かれてパタパタといっている。変なことが書いてあったらいやだなあ・・・と咄嗟に思い、その前に立ち止まった。「長い間、有難う!」「ありがとうございました」という感謝の言葉が並んでいる。そして「母に連れられて布地を買いにきた思い出があります」と、そこにはお母さんに連れられて布地や刺繍糸やボタンを買いに来たという娘達の声や思い出がいっぱいの声だった。この一枚一枚はたとえ倒れたとしても大切な宝物ではないか。そう思った。風の冷たい日だったが心の中があたたかくなった。

ch12.その他 : 大銀杏


  暖かくなったり寒さがぶりかえしたりと、本当に目まぐるしい天気が続いている。昨夜の雪には驚かされるし・・・

  ところで、鎌倉市の鶴岡八幡宮の大銀杏が早朝に倒れたという。もうビックリだった。昨日の夕方以来の雪を含んだ強い北西の風が原因だというけれど、これまでも台風も大雪もあっただろうに・・・と思ってしまう。樹齢1000年である。いわば鶴岡八幡宮のシンボルだった。根の状態から回復は不可能だといううニュースも聞くと、本当に本当に残念でならない。
  ゆったりと時間のあるある日の日曜日。鶴岡八幡宮を訪れたことを思い出す。実朝暗殺の話しなど聞きながら、大銀杏を思いっきり見上げてみた。本当に日本の歴史のひとこまに触れた日であった。思い出すと、何か哀しい。


   7日にウオッカの現役引退が正式に決まったが、お疲れ様という気持ちとともに何とも言えない複雑な気持ちだ。最高の牝馬ではなかったかと思うほどの馬だった。ラストランに予定していた27日のドバイワールドCを待たずに引退することになったわけだが、鼻出血を発症が確認され、「もう無理はできない」との結論だったという。6歳か・・・。しかし日本の競馬ではこのウオッカ登場以来、実に優秀な牝馬の時代が続いたものだ。
  今後は母親になるためにアイルランドへ渡って数年間過ごす予定らしい。人は口々に「歴史的名牝のDNAは次世代へと受け継がれる。楽しみだ」と言うけれど、優秀すぎる親の間に生まれてくる子どももまた・・・嗚呼大変だなあ。

   申告シーズン真っ盛りの今、本当に税金についてしみじみと考えてしまう。日々の忙殺の中では、税金の問題を何となく曖昧にしてしまうことが多いのだが、こうした時期になると、不思議なもので本気になってしまう。
 

  しかし、民主党政権のトップの胡散臭い話しが続出する中。思い出せば鳩山さんは母親からの12億円以上の資金を当時は貸付金だと抗弁を検討していたものの、昨年末には贈与である事を認め6億の贈与税を納めた。要は何事も判明しなかった場合、巨額の相続税を逃れたことにもなりかねない。幹事長の小沢さんも不動産購入原資をめぐって個人資産を家族名義にし、あくまで個人資産である事で贈与税のかかるものではないといいきった。政治資金規正法上では何もかもを"すべて決着済み"とはできないことをご承知なのだろうか。

  共同通信社が鳩山政権に対して全国電話世論調査を実施した結果、内閣支持率は36.3%に。昨年9月の内閣発足以来最低であり、支持率が40%を割り込んだのも初めだという。要は発足時の72%が半減したということだ。理由のトップが「首相に指導力がない」というものらしいが、それだけではない。やはり政治資金問題をめぐっての強い不信感が国民の根底にあるのは間違いないのだと思っている。北海道教職員組合の不正資金提供事件もあったが「必ずがんばるから」という、関係者の何とも薄っぺらい弁明。呆れてしまう。
  鳩山式の税逃れはきちんと国税は調査してほしいと思う。一国の首相ですから。また鳩山首相は小沢さんの続投の意向を表明しているけれど、何となく時間は過ぎない。やはり小沢さんは国会で説明すべきでしょう。

ch10.生活 : ベビーマッサージ

  ベビーマッサージが最近の子育てママさんの間で流行しているようだ。もう本当にかなり前なのだが、カルチャー教室でベビーマッサージのプランが出た時があった。でも、当時は「??」とまだまだ知られていなかった。
  でも、最近になって、私の身の回りでも若いママさんたちが「ちょっと時間ずらせていただけますか?今日はベビーマッサージなんですぅ」と言う。一瞬「え?」と分らなかったのだが・・・。聞くところによると生後2ヵ月くらいから1歳くらいまでの赤ちゃんが対象とか。まだ実際にみていないので、何とも言えないが、大人でもマッサージは夢心地になるのだから、赤ちゃんにとっても最高に気持ちいいのじゃないかって思う。お母さんの手のぬくもりと、そしてお母さんの声かけが何よりも赤ちゃんの心に伝わっていくと思う。
  思えば、子育て期間とは長いようで短い。精一杯、優しいぬくもりで多くの赤ちゃんを包んであげてほしい。そう思うとほっと心が温かくなる。

ch05.エンタテイメント : 邦画の魅力

  本場アメリカのアカデミー賞と比べると、日本アカデミー賞は少し地味な感じる人も多いだろうが、最近の邦画はなかなかも本当に素晴らしい作品が多い。
  3月5日に第33回、日本アカデミー賞授賞式が開催され、最優秀作品賞は『沈まぬ太陽』が受賞した。『劔岳 点の記』が最優秀作品賞では?と思われていたらしいが、『沈まぬ太陽』は原作を読んだ上でも、期待を裏切らない作品であったと思った。途中休憩が入るほどに長時間だったなあ。
  変な癖?があって「あれっ?!」と思った作品は2回、3回とみなおすことがある。さらっと1回目はみても何か気になるシーンや台詞があるとまたみなおしてしまうのだ。それが実は『劔岳 点の記』であった。今回、最優秀作品賞は逃したものの、最多6部門で最優秀賞を受賞する圧倒的な強さだった。とくに、最優秀撮影賞だが、木村大作監督の作品は、ステージにあがるなり「これが取れなかったら帰ってるよ」と言うほどの出来栄えだ。兎に角木村大作さんの撮影の"目"は天才的だと思う。細かな部分が実にすごいのだ。あの雪崩シーンなど、声も出ないほど凄かった。結局3回みてしまった映画であったが、本当にいつまでも心に残る作品だ。

  しかし・・・鳩山総理の祝辞・・・「妻もいつも映画を撮りたい」と言っていると、いろんなところで仰っているようだが、あの気の抜けたような表情でそんな事ばかり。何か辟易である。もちろんも言うのは自由なことではあるが。

ch07.味 : 家庭の味


  先日、仕事関係者と蕎麦屋に入った。温かい蕎麦を注文した。食べながら「吉田さん、この味は・・・好きですか?」と聞く。かなり薄味で、私は気に入っていた。「美味しい美味しい」と答えたが、相手は「ん・・・」と言っている。
  関東より関西の方が薄味だと聞いたが、九州はどうなのだろうと思った。私は関東出身だが、濃い味は意外と苦手だ・・・・・というより、やはり家庭での「味」というものが刷り込まれているのだろうと思った。それはやはり「親」の影響が強いのかも知れない。


  先般、知人のОさんの"いなりずし"の話しが頭に残っていて、料理研究家の加藤和子さんに「美味しいいなりずしの作り方を教えてほしい」と言ったところ、プログ(3月4日付け)で早速紹介してくれた。和子さん、有難うこざいます!最近では味付けのこーいいなりずし用のおあげも売っているが、やはり手作りでわが家の味を作りたいものだ。

加藤和子さんのいなりずし

   
  日本人は本当にマグロが好きだ。8割は日本人が消費しているとは考えてみればすごい数字だ。
地中海を含む大西洋クロマグロの国際取引を禁止する案に米国が賛意を表明したことで、山田正彦副農相は取引禁止にあくまで反対する姿勢を強調していたが、どこかに「米国だって・・・」というある思い込みがあったのだろう。変な思い込みをしてしまうのは、いい意味でも悪い意味でも日本人らしい。しかし、冷凍も含めても来年一年くらい、クロマグロが食卓から消える!と慌てている声も多く、どうかな?と思ってしまう。「あるうちに食べてしまいましょう」などという人など見ている根本問題が全くわかっていないなと感じる。日本人は古来からそんな考え方はしないものだと思っている。


  以前、釣り名人!の作家である三浦修さんから一冊の本をいただいた。それは 『 サバがマグロを産む日』(監修:東京海洋大学副学長/刑部真弘、フィッシング・カレッジ校長/奥山文弥・つり人社)という本だが、登場する国立大学博士をはじめ、テレビなどでもお馴染みの"さかなクン"など12人の魚大好き先生たちが、我々と魚とのかかわりなど、食べ物(食材・味覚)、暮らし、健康(心の問題・病気)、文化、社会そして未来などの各テーマを通じて立体的に語ってくれる。今後、おおいに期待されるマグロの養殖の事も考えながら、楽しみながら読める一冊である。

ch12.その他 : MOON!


  科学雑誌『Newton』の4月号の特集の中に天体に関する記事があった。となりにあるアンドロメダ銀河までの距離は230万光年、最も速く進む光でさえ230万年かかる・・・・そんな文章を読みながら、途方もない天体の距離について考えてみる。人間は途方もない事を考え、途方もない世界にロマンさえ感じてしまう。

  心ときめくニュースを読んだ。NASAが無人探査機エルクロスによる観測で、月の南極に近いクレーターに凍った水が存在することがわかったとの発表があった。なんか興奮してしまう。これまでにインドの周回探査機などの観測で、月面の広い範囲の砂の表面に水が結合して存在していることが確認されいるそうであるが、まとまった量の水が確かめられたのは今回が初めてだという。これまで、月は完全に乾燥していると考えられてきた。そんな月に大量の水が存在しているとは!デスクの上に置いてある月カレンダーを見ながら、気持ちはまさに"ウオー!ター"です。
 


  いつも季節のお便りを下さるОさん。いろいろなイベントの企画をされ、とーんでもなくお忙しい日々だと思うのだが・・・。郵便物の中にそのお葉書があると、「わぁ!」とウキウキ喜んでしまう。パソコンメールが多い昨今で本当にひとつの感動でもある。
  そのお便りのタイトルが『求ム!あいなりさん』であった。「えっ?」と思って読む。なんでも、Оさんの気に入っていたお店の経営者がご高齢の為、相次いで閉店してしまっているということだ。それほどおいなりさんに対して深く考えたことがなかったのだが。おいなりさんの店といっても甘味系、専門店系、すしや系、おにぎりや系・・・と何ともいろいろあるらしい。

   だいぶ前に、ローソンの取材をした時に地域でおいなりさんの味付けをきめ細かく変えている・・・そんな話しを聞いたことがあった。東京で生まれて東京に育って、文化がまさに"東京"そのものなので、他のことはあまり意識したことがなかったが、今回はおいなりさんひとつにしても深いなぁと感心した。

  ちょっと聞いた話ではあるが、キムタクが面接の時に好きな料理の事を聞かれ、「おかあさんが作るおいなりさん」と答えたそうだ。その話を聞いた時は何か、本当にほんわりといい気持ちがした。そして、あるコンサートのイベントの時、キムタクのお母様が司会・進行をしていらした事があり、その手作りのおいなりさんの話を思い出したことがあった。"おふくろの味"ってやはりいいものだなあと思った瞬間かも知れない。
 

 さて、話しは戻って・・・Оさんが「このままでは私はほうれんそうのないポパイのように・・・。どなたか。おいしいあいなりさんのお店を教えてください」と!Оさんの真剣な声にあれこれ考えていた。先日「吉田さん、これ、最高なのよ、召し上がってみて」と渡されたのはしっとりしたおあげの中の酢飯には、ほんのり山葵味がしたものだった。「へぇ・・・面白い~この味、面白い~」と思いながら、3つも一気に食べてしまった。
  また、おあげにしても関東は酢飯をあおあげでくるりとくるんだ四角いものが多いが関西はおあげを三角形にしたものだとも。しかし、「求ム!おいなりさん」というОさんのメッセージ。なんかいろいろなレシピや話題満載になると面白そうだなぁ。


 しかし感動が多かった。いろいろ気付くことも多かった。
  第21回バンクーバー冬季五輪が28日午後(日本時間3月1日午前)に閉会式が行われた。17日間、7競技・過去最多の86種目にわたっての熱戦が繰り広げられた。
  
  いろいろなエピソードがあるのだろうが、フィギアで銅メダルを獲得した高橋大輔の話しを聞いて、少し血の気がひいた。3年間師事したモロゾフコーチから離れてのシーズン。「あなたが決めること」と言われ、人生で初めての大きな決断をしたという。それはそうだろう。決断まではかなりしんどかったということだなのが・・・。
  ところで、織田信成選手の、競技途中で靴ひもが切れる事態を見た時は「えっ?まさか・・・そんなことが?」という気持ちもあった。しかし、選手にとってはくつ紐はまさに一心同体ともいうもの。微妙な感覚的なものらしい。だからプレッシャーでナーバスにもなっている選手にとって、試合前に取り替えることなどしないのがふつうらしい。だが、高橋大輔のコーチは点検の時、思うことがあって「靴墨をぬるから」と言い、彼には内緒でくつ紐を交換したらしい。高橋選手は競技が終わってから初めて、そのことを知らされたらしい。
  まあ、それぞれの選手には忘れえぬ思いがたくさんたくさんある事だと思う。しかしそれぞれの国の選手の活躍にスポーツとは本当に世界のいろいろな壁をこえるものだと思えた。

このアーカイブについて

このページには、2010年3月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2010年2月です。

次のアーカイブは2010年4月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

プロフィール

ichiko.tv

ichiko.jpg
吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

メール

ご意見・ご感想はコチラまで!

著書紹介

「にっぽんの旨い!を取り寄せる」
食文化研究家・永山久夫さんの全国津々浦々のお取り寄せグルメ100選。「おいしい」の裏側にある生産者の思いにも触れられる一冊。未知の「味」と出会える。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街行列店の秘伝レシピ」
横浜中華街で特に評判の高い厳選29店の味を家庭で再現するためレシピ。秘伝の味を再現するためのコツや工夫を惜しみなく公開。プロの味が家庭で再現できるか?について検証した。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街オフィシャルガイドブック2005-06」
独立して初めて関わった思い出のガイドブック。横浜中華街発展会協同組合の325店全店完全取材! 「食」と「文化」、「歴史」そして華僑・華人の「生活」に触れられるオフィシャルガイドブック。あの燃えるような夏の取材の日々は良かった。
価格950円(税込み)

「和食のいろは」
和食のおいしさを支える基本をあらゆる角度から紹介。プロに教わる目利きのコツから料理研究家直伝の和食レシピ満載。ずっと会いたかった道場六三郎さんをインタビュー。
価格1,470円(税込み)

「マヨネーズってわっはっは」
 親友のかっちゃんこと小林カツ代さんのマヨネーズを使って驚きレシピを紹介。遊び心がいっぱいのレシピや薀蓄も盛りだくさん。
価格1,470円(税込み)

「浅草散歩ガイド」
一カ月に一回は必ず遊びにいく浅草。路地裏は最高。どうしても「浅草のガイドブック」を作りたかった。浅草今昔物語から「食べる」「歩く」「憩う」「買う」浅草が満載だ。
価格1,260円(税込み)

2013年9月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

月別 アーカイブ