2007年6月アーカイブ

ch10.生活 : 漣状雲よ


 
    先日、このブログへこられる方々の検索ワードについて書いたのだが、なんか今、マイブームというか・・・・「宇田進一先生のさざなみ雲」が凄い。熱い。
  コメントが寄せられる。「私、見たんです。~でさざなみ雲を。それから起こったんです・・・」と、なんか、昔(いや、今現在もか)流行したUFОのような人気だ。


「漣状雲は下からはただの雲にしか見えないのですが・・・。人工衛星の映像で初めて見えるものです。
宇田さんは、毎日人工衛星の映像を眺めているわけで、空を見上げているわけではありませんよ。 念のため」と、その道のプロがそそっと教えてくれた。そうなのか・・・・やはり、バタバタしている場合ではない。宇田先生に会わなくては!


人気の手打ち蕎麦店に入った。
“もしよろしければこの箸をお持ちください”と箸袋に書いてあった。なかなか洒落た割り箸だ。色は黒い。
   

  実は、今、主要輸入先の中国から大幅値上げ要求を突きつけられ、日本の割り箸業界が揺れているのだ。近年、中国の森林伐採の行き過ぎで反省の機運が高まり、やたらに伐採できなくなっている。
  現在は99%が中国からの輸入で賄っている状態。日本の年間輸入量は約240億膳。日本人は年間で約200膳の割り箸を消費している計算となる。
  「割り箸ぃおつけしますかぁ」とコンビニなどで何となく、タダでもらってしまう割り箸。使い捨てすることが当たり前の生活だ。しかし、本気で考えなくてはならない時期になっている。その上、日本での人気は白い割り箸。色の黒いのや原木のコブが見えているようなのは受け付けない風土のようなものがある。しかし白くするためには薬品が使われているのは周知のこと。
  たかが割り箸、されど割り箸。買い物袋もそうだが、なんとなく便利で“タダ”から有料に移行していけば消費者にとって抵抗感はあるだろうが、今後を見通さなくてはならない時期なのだ。


   電話の向こうから聞こえてくる言葉。蒸し暑さ、そして雑踏の騒音の中、湿度の高い、不快な東京の昼下がり。気だるさと何ともいいようのない辛さ。どうしようもない・・・・そう思いながら、数年前に咽頭癌で逝った友人のことを思い出していた。「ソラマメが美味しい季節だから。天ぷらにしますね」と携帯メールにメッセージ。もう思い切り“声”が出ないから・・・。そして数ヶ月後、彼女は神に召された。

  そして、今日、知人の余命8ヶ月という宣告を聞いた。そう、あの時もこんな季節の中で。
「お医者さんの言うことなんか信用しなくていいよ」と言いながらも・・・静かに首を横にふる姿が映る。煙草もお酒も飲まない女性が、何で肺癌になんかなるんだ?!一本の煙草も一滴の酒も飲まない人間の、肺を何故癌が蝕んでいくのか?「仕事で、相手が煙草を吸う人が多かったからかしら・・・だからなのかも・・・・」とその人は言う。8ヶ月なんていう時間、どう過ごしていけばいいのだ?

ch10.生活 : 人と人

   
   日常生活とは、本当に時として“意外”なことがおこるものだ・・・・

   今日は午後から某大学のキャンパスにいた。初めて降りた駅。久しぶりに乗るスクールバス。周りは勿論、学生ばかり。また1~2年生が通っているというから、皆18歳~20歳くらいと本当に若い!
  新聞を読んで、その中から自分が興味を持った話題について書いてもらったもので、今日はその文章・表現について、ひとりひとりにアドバイスなどをした。赤ペンでの添削も久しぶりのこと。
  IT世界の中で、手書きの作文とは、なかなかいいものだ。3年生ともなると、就活で忙しくなる。その点、まだ1年生や2年生は、何かおっとりとしたものを感じる。しかし、どうしてそのテーマを自分が選んで書いたのか?いろいろと話しあっているうちにそのフレッシュで真剣な目に何とも言えぬ心地よさを感じた。「将来は学校の教師になって、子どもの教育に頑張って行きたい」という学生の真摯な目。「どうしてもマスコミにいきたい。どんな勉強をすればいいか?」という女子学生に対して、単なる技術論は言わなかった。暫しの会話のあと、彼女がニコリと微笑んだ。「頑張ってね。脳味噌って意外と単純なものなんだから」と言うと、再び彼女は微笑んだ。いろんなコミュニケーションの形があった。


  授業が終わったのはもう、6時半を過ぎていた。梅雨明けももう直ぐ。いよいよこれから夏を迎える前の空気がほほに気持ちいい。
  「これからはもっと新聞を読んでみようと思った」「あらたな自分が発見できた」「自信がついた」なんてコトバの数々が嬉しくて、再びスクールバスに乗って駅へ向かった。


  心地よい酒席で、時として大激論会になることがある。政治・宗教は「まあまあまあ・・・」ということである時点で収束するのだが、先般は「塩鯨」で揉めた。何も揉める必要もないのであるが・・・・
  たまたま、“鯨の竜田揚げ”を注文して、ワイワイ食べていた。みんな嬉しそうに「旨いよなぁ~俺達、子どもの頃は・・・」とまたまた団塊世代お決まりの台詞が始まったのだ。と、だんだん鯨の話となり、くだんの「塩鯨」の話題にうつった!!


 「赤身の部分を塩で漬け込んだものだ!」と九州出身者はいうものの「違う違う、黒い皮の部分と脂身のところを塩漬けにしたもののことを言うんだ。ナスとの相性が最高だよ、味噌汁にすると旨いんだぁ」と群馬出身者が言い張る。
  それからは赤身だ脂身だとついに話しは平行線へ。ほっと湘南出身者が「あのゆがいた、パサパサした感じのところかな?」と聞くと「それはさらし鯨!」とふたりはムキになった。
  ああ、そのまま議論が止まらない。私自身も「塩鯨」が何であるのか?はっきりと分からないままだ。ああ、夜は更ける・・・・・

社会問題 : 決戦!



   昨日は、株主総会の会場までをも都心に移しての、まさに“決戦の日”であった。

  このところ、消費者に対してここまで馬鹿にしたことが出来るのか、偽装のミンチをあれこれした企業の経営者の対応に辟易していた。そんな中、この企業の経営者はなかなか!


米系投資ファンドのスティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドに敵対的TOBを仕掛けられたブルドックソースの株主総会があった。:結果、買収防衛策の導入が80%強の賛成で可決、承認された。多くの個人株主も賛同し、特別決議に必要な3分の2以上をクリアしたからだ。
ブルドックソースとは本当に馴染み深い商品ブランドだ。創業100年以上の企業だ。買収防衛に向けて、ここで大きな関門を突破したのだ。
   「ファンドは株で利益を得ようとするが、企業は長期的な利益回収を目指す」という池田章子社長は、本当にカッコイイ!全株主に対し1株当たり3個の新株予約権を発行するという防衛策、。スティールはこれを差し止めを求める仮処分申請を東京地裁に申し立てている。いよいよ法廷闘争に移る。

ichiko : 夏越の祓え


 先般、不注意にも携帯電話を落としてしまい、「ああ、個人情報が流れるぅぅぅぅ」と泣いていたところだったが、“見つかりました と警察署から通知が来た。本当に嬉しくなって、警察署へと飛んでいった。
  通知書と身分証明のための運転免許証を出していると、担当の人が「ひろって交番に届けてくれた方は、お礼は要りませんと言っていたそうですよ」と伝えてくれた。「もしや、アキバに売られたんじゃあ~ないかぁ~」といいとしして子どものように騒いでいた自分がココロの底から恥ずかしい・・・・・。
  久しぶりに手にした携帯電話。ご苦労様でした。多分、無造作に道端に落ちていたのだろう。むしろ、何で落ちてるんだ?と不思議に思っただろう。落とした直前のメール「了解です」までは覚えている・・・・その後の行動だ。しかし、届けてくださった方には、本当に感謝!感謝!である。
  警察署の帰り道、近くの神社へ感謝の気持ちもあって、お参りした。丁度、その神社では茅の輪くぐり行事をしていた。


水無月の 夏越の祓へする人は
千歳の命 延というなり
           (拾遺和歌集)

母の分 も一つくぐる 茅の輪かな
                (一茶)

  茅草で作られた大きな茅の輪は、正月から6月までの半年間の罪穢れを祓う夏越の大祓えに使用されて、それをくぐることによって、疫病や罪穢れを祓うものと言われているそうだ。
 先ず、左に、次に右に、そして左へと八の字をかくように三度くぐり抜けるのだ。こうすることで心身ともが清らかになると言う。
  昨夜の雨で、樹木の緑が本当に美しい。今日は、少し肌寒いくらいの梅雨だが、心は何とも清々しくなっていく、そんな気持ちだった。そうか・・・・半年間の罪穢れか・・・・・なるほど。


  高鳴る気持ちで、御神籤をひいてみた。「大吉」と出た。

 
    「ときくれば 枯木とみえし やまかげの さくらも 花の さきにおいつつ」とあった。
  初めは冬の枯木の葉落ちて花もなく寂しくこの末如何なろうかと気遣うも 其内に春となって花咲く如くよき運なり何事も慎め退屈せず時をまてば必ずよし・・・・・ということだ。

 

  神社を出て、地下鉄に乗り、駅で降りようとした時、携帯が鳴った。国際心相学研究所の宮城悟先生からだった。本当に本当にご無沙汰しており、ご連絡せねばと考えていたところだったので吃驚した。
 

「いち子さん、元気してる?」
「ええ!」
「そうでしょ!?これからね、ますます運気上昇期に入っているからね、頑張ってね」と宮城先生。
「先生、近々、お訪ねしますね」と言って電話をきった。


改札口を出ると、梅雨明けももう直ぐ・・・・そんな空が見えた。


   「宇田進一・さざなみ雲」で検索してか、当方のプログに飛んでこられた方が「びわの歌」を超えた。その伸び方が凄い・・・のだ。なんだ?、この変なウキウキ感は。地震を一週間前に察知できる?でも分かったと言っても果たして自分に何が出来るのだろうと考えてしまう。東京に大地震と言われても、多分右往左往した毎日だろう。ビリーのエクササイズで一週間に2・5キロウエイトダウンしたというデータも興味津々だが、さざなみ雲に揺れる。もう、宇田先生に会って話しを聞いてこようか。

ch10.生活 : 何だってやれる?

   
   今私は、いろいろなメルマガを愛読しているが、中谷彰宏さんののメルマガの、パープル@AN-Jさんのメッセージが好きだ。一度、夏休みの宿題というテーマの時に投稿したことがあり、「吉田さんから、お便りいただきました」とその投稿を掲載していただいたことがある。お目にかかったことはないが、妙に親しみを感じている。

  ある日のパープル@AN-Jさん。


 「歩きながら、何かひらめいたら、携帯電話を取り出して、
 すぐに自分にメールを送ります。
 以前は、メモ帳にメモっていました。
 今は、もっぱらメールです。」


 なーるほど。やはりケータイをそう使われていますか!
私もメモの整理にそんな使い方をしている。本当に便利な機能!てですよね。

  先般、あるセミナーで、私の横に座っていた女性が必死に何かを打っていた。最初は友達にメールでもしているんだな・・・と思っていたが、いざ、セミナーが始まっても、彼女は打ち続けていた。そうか、セミナー内容をメモっているのか?と思った。
  講師の話はいよいよ面白くなっている。会場内から笑いも聞こえる。しかし、彼女の手はケータイのキーを打ち続けたままだ。演壇など一度も見ない。ケータイのディスプレイを見たままだ。
  急に「おかしいぞ?」と思い始めた。そして、何か、その姿に腹が立ってきた。「おいおい、君はセミナーで話しを聞きにきたんじゃないの?」と。
  二時間経った。セミナー終了。彼女は漸く、顔をあげた。よく分からない行動だった。セミナーの主催者にその話しをした。すると、その人は「あ~はいはい」と言いながら私に微笑んでみせた。「あの方は、メール作家なんですよぉ」と付け加えた。彼女は小説を書いて・・・いや、うっていたのである。再び「なーるほどね」と言ってはみたものの、複雑な気持ち。講師から、会場の彼女はどう見えたのだろうか?と思うと、何か現代の不可思議な光景に決して納得していない自分がいた。


   昨日の昼は新宿の高層ビルのイタリアンレストランにいた。相変わらずの蒸し暑さでも、なんだかテラスでのランチミーティングが「いいね!」ということになった。ガラス窓の向こうに何組ものお客さんが涼しい室内で静かに食事をしている。それを横目で見ながら、私たちは外の空気を感じる。
  芝にはチュンチュンとスズメがやってくる。あれ?メヒシバも見える。高校の生物の時間。夏休みの宿題で遺伝の何とやらを調べたことがあった。必死にメヒシバを調べていたなぁ。あっ、ドクダミもある。小学校の時には、よく母親がこの葉をすり潰してケガの時につけてくれた思い出がある。あと、父親は何かというと「医者要らず、医者要らず」とアロエの葉のぬるぬるもつけてくれた。さて?これらは果たして正しい使い方だったのだろうか?
 


  「ねっ、やっぱり、外でよかったねぇ」と一人が言う。そして「おめでとう!」ということで、スパークリングワインをご馳走になった。昨日は誕生日。一年に1回(当たり前か!)の誕生日。仕事の打ち合わせと一緒にお祝いをしてくれるということだった。いくつになっても嬉しいもの。そして、草花を見て、亡くなった両親の事や、夏休みの宿題を思い出してみるのもなかなかいいものだ。

  夜になり、蒸し暑さの続く中、また打ち合わせの現場へ向かう。途中、ケータイに「お誕生日おめでとう」と続々とメールが入った。この時代だからこその愉しみ、嬉しさというものだろう。嬉しいメッセージの数々。そして、打ち合わせの前に、また祝杯をいただいた。頑張らなきゃね!と力が漲ってきた。

ch12.その他 : 子育てって・・・・・


    2007年版「男女共同参画白書」が決定、女性が出産や育児でキャリアを中断しなくてもよい社会を目指すべきだと提言された。2005年時点で日本国内の就業者全体に占める女性の比率は他国(米国、韓国、ノルウェー、フィリピンなど11カ国)とほぼ同水準の41.4%であるものの管理職に絞ると10.1%に落ち、調査された10カ国の8位。
  指導的立場にある管理職につく女性の少ない理由が「子育て期に就業を中断する者が多い」と挙げられているが、考えてみればこれは女性、母親になれば、どうにもこうにもしようのないことだ。割り切ることしかないのだ。全て割り切りなのだ。
  これまでの人生で、いろいろ思い出してみても、子育てと仕事とどちらがなんて考えはナンセンスであることが分かる。もし、子どもに恵まれたなら「子育て優先」は当たり前のことである・・・・とはいっても仕事でノッてきたときなどは、こうした悩みが立ちはだかってくるものだ。周囲にも「仕事が面白くて、結婚とか子育てとか考えられない!」なんていう未婚の30代がとくに多いように感じる。とは言っても仕事に完全に満足しているとも思えない発言を聞くこともある。すると、不思議な感覚に捉われるのだが、多分、心の奥底には、自分も結婚して子どもを産み育てたいという“気持ち”を感じ取ることが出来る。
  確かに、仕事は 楽しい。しかし人生の中で、もし、子育てというチャンスに恵まれたのなら、全身全霊!で楽しんでほしいと思う。最近、感じたことだが“仕事”はいつでもできるが、“子育て”は期間限定。いつでも出来ない。まあ、その前によき伴侶に巡りあい、割り切り、努力していくことが先ずは大切なことである。


  タレントの山田邦子さんが乳がんを患っていたことをテレビで見て、本当にビックリした。邦ちゃんとは今、所属している神楽坂女声合唱団で一緒に歌のレッスンをしている。いつもいつも明るく楽しい邦ちゃん。そんなことがあったなど全く感じさせないほど本当にいつもいつも明るい人なのだ。

  テレビ朝日系の「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」の3月に収録を行った同番組に出演して異変に気付いたという。そして、「以前この番組に出演したときに乳がんを扱って、その後、なんと乳がんが見つかったんです」と明らかにしたという。
  テレビで「あれ?」と思った時から、「死ぬのかな・・・」と不安になった気持ち、そして何よりも早期発見の大切さを力説していた。そのしこりは8年前くらいにできたものと診断されたというのだから、本当に早期発見の大切さがわかる。他人事ではない。本当に、身体は大切にしたい。邦ちゃん、早期発見で本当に良かったね。無理しないでね。

ichiko : いろんな実験

今朝、インタビュアーのAさんからケータイが入った。
「もしもし」という彼女の声に私は「ああ!やっとかけてくれた?」という感覚で応答していた。
海外スパム退治のためにいろいろな“ワザ”をかけているうちに、彼女からのメールが私に届いていなかつたことが判明した。「吉田さんって直ぐ返信してくださるから・・・・」(そうそう変だなぁと思ったのでしょ)。こちらも「変だな」。あちらも「変だな」とお互いに考えていた日々であったようだ。いろんな悪条件が見事に重なっていたのだ。しかし、Aさんの次の一言で、もうお腹がよじれるくらい笑ってしまった。

「吉田さん?暫く、プログを更新していらっしゃらなかったでしょう?」
「・・・・・」(ええ、実はずっと夜中帰宅が続いたもので・・・・)
「ほら、私と打ち合わせした時に、今度、年齢退行と前世療法の実験してくるっておっしゃっていたから、なんか、その後に体調でも悪くしたんじゃないか・・・・?と思っていたんですよ」
「は?」
「ほら、年齢退行の実験、されたんでしょ?」とAさんは、いたって真面目に聞いてくる。

もう、その後はお腹の皮がよじれるくらい笑った。申し訳ない。確かに、Aさんには全く予想もしていなかつた心配をしていただいていたのだ・・・・・


「・・・で、吉田さん、実験はどうだったんですか」ということで、暫くは書くことを躊躇っていたことをハッと思い出した。「変になっちゃった?と思われそうだし」というと「そんなことないですよ」と言ってくれたものの、やはり、摩訶不思議な体験はもう少し、頭の中で整理整頓してからでないと、季節の変わり目にであるし、この辺で・・・・


さてさて、本題で、Aさんとは出版の話をまとめていかないとなりません。朝から大笑いさせて頂きました。ありがとうございました。

  日常生活の中で、時々、なんだかホッ!とすることがある。
今夜もそんなひとつのホッが・・・・。ポストに一枚のお知らせの紙が入っていた。


 探していた みずいろのセキセイインコ 見つかりました!
 ~のご家族からお電話を頂き。6月9日に確認させていただいたところ、かなり痩せてはいましたが、う ちのピーちゃんでした。ケガはなく、元気です。 みな様、ご心配、ご協力 本当にありがとうございました。


 (ピーちやん、随分遠くまで飛んで行ったんだねぇ)


 ピーちゃんは家族の元に帰って、ホッとしているだろう。犬の散歩の時にテニスコートの前の掲示板に「探しています」という張り紙があったことを思い出した。そうか、そうか・・・あのピーちゃんが帰ってきたんだね。だけど、よくぞ、そんなに遠くの人から連絡があったものぞ!レポートしたいくらい凄い話しじゃないか?まあ、めでたしめでたし!
   「よかったね!」と心の中て呟いた。


  生活している中で、注目すべきモノやコトは多いのだが、LEDつまり発光ダイオードの開発が活発化している。これはエネルギー消費量が大幅に少なく、これからのエコを重視した産業・生活の中では期待大!だ。
  しかし、発光ダイオードというと、あのドロドロしたものを思いだす。以前カリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授と日亜化学との間で、特許の価値を巡る裁判が強く印象に残っている。一審判決で200億円という数字が多くのマスコミでわんわん取り上げられた。中村教授は企業出身の技術者では知名度もアップ。彼の人柄まではよく分からないが、あの、ノーベル賞受賞者の田中耕一さんとはなんだか、全く逆のタイプに見受けられた。


   ところで、これまでLEDは明るさが足りないため、キッチンの主照明には不向きとされてきたのだがこの度 松下電工がシステムキッチンの最高級シリーズ「オーメイド・エクシモ」に初めて、LED照明ユニット搭載しで、今月から受注活動が開始した。均一に広範囲を明るく照らすので、食材本来の色も正しく表現できる利点があるとい言う。明るさが解決できればあとはコスト問題。これも徐々に解消していくようだから楽しみでもある。従来の照明が発光ダイオードに置き換わっていくのだろう。私たちの生活のいろいろな部分が置き換わって進化していく。
   例えば、日本国内の信号機をすべてLED化した場合、CO2排出量を年間約32・7万トン抑制できるという試算結果もある(LED照明推進協議会)。これは二酸化炭素を吸収する樹木を約2300万本植林したのに匹敵する数値らしい。二酸化炭素の排出削減という日本政府の公約の元に各企業も必死に知恵を絞っている。兎にもかくにもコスト低減を進めて、一般家庭に負担ない普及をしていってほしい。

ichiko : 暑い夏


  今年の夏も猛暑だといわれている。2004年の7月に東京が最も高い42.7度を記録した。丁度、独立した年で、その時は横浜中華街の取材活動をしていた頃だ。東京も暑かったが、横浜もまるで中華鍋の中にいるように暑かったと記憶している。その年の前、2003年8月にはパリでも熱波が襲い、1万5000人の人が亡くなった。ヨーロッパ全体では5万人もの人が亡くなった。この時の現象が、今年は東京でも起こるのではないかといわれているから、本当に憂鬱になる。40度を超せば、体温も上がり、熱中症で倒れる人も出るのだ。40度以上の気温に、慣れるというか慣れていかざるを得ないほどのこと。確実に地球が暑くなっている。海風を遮ってしまう高層ビル。今更、なくしてともいえるわけではないが、ヒートアップは止まらない。
  一昨日は30.7度、昨日は31.2度。今日は何とか風もあった1日で過ごせたが・・・・梅雨があけたかのような6月。画材店で引き寄せられた、若くして亡くなった藤田三歩さんの描く、向日葵、浴衣、西瓜、井戸水・・・あの懐かしい昔の“夏”はもうどこかへ行ってしまったのだろうか。


  このプログを見てくださる方がどんなキーワードで検索されているのか、データを時折チェックする。今月はなんと?「びわの歌」か゜ダントツ。ある日、散歩の時に小学校の音楽の授業で習った歌を口ずさんでいたところ、曖昧な記憶で、ある歌詞のところで「えっぇぇぇぇっ!ヤギを食うのか!?」と我ながらビックリした。そのトンマの話を書いたところ、神楽坂女声合唱団で歌の指導をしてくださっている栗原寛先生が、きちんと調べて、正確な歌詞を教えてくださったのだ。栗原先生は短歌もよまれる方。私のようにいい加減に記憶して「何とかなるさ」ではない、きちんとした「日本語」を大切にされる方だ。だからこそ、感謝感激した。これで、私の「びわの歌」の歌詞への疑問はなくなった。
  ベスト2が「宇田進一」というワード。地震学者の宇田先生。1週間前には地震を予知できるといわれる先生だ。淡路、奥尻などの地震も予知された。先般の能登は予知できず・・・というより、先生のいう「さざなみ雲」というのが台湾に向かっていたということだ。しかし、こんな立派な研究も全て自費であると聞いた。なんだかおかしい!と思った。ユング(いきなり登場?)にしても天才は何故、世の中が認めないのだろう。こうした研究が自費というのはどう考えてもおかしいと思うのだが。
  そしてベスト3が宮城悟先生の「心相数」の話。先生の話を聞いて、自分の心相数が「191」と分かってから、本当に意識している。特に「裏数字」というものもあり、この凄さは実体験している。だから、お目にかかった方に「心相数を調べるから生年月日を教えてください」と言うと、たいていの方が教えてくださる。あまり怪しい人間にならないように注意しないとならないが・・・・・。宮城先生も学者。だからこそ、ひょぃひょいとおっちょこちょいタイプの私の出番なのかも知れない。

   なんと!昨日ケータイを落とした。外出先だから、落とした場所が分からないのだからコールしたところで、その着信音は聞こえない・・・あっ!マナーモードにしている。多分ケータイはブルブル震えているだけだろうと気づく。最後に「了解です」とメールしてから多分15分後くらいに気が付いて、歩いたあたりを下向きながらきょろきょろと歩き回る。客観的にいと怪し。手も足もでないというのはこういうことか。あらためて「紛失」の凄さを感じる。
  近くの派出所に行く。警官に「?」という顔をされる。「ケータイ落としたみたいなんです」とここでも「みたい」と曖昧表現をする。「遺失物届けだしますか?」と聞かれ「ハイ」と頷く。どこで落としたかなんて分からない。大体この辺くらいしか・・・・形状を聞かれ、また「?」という顔をされる。「彫り物?シールかなんかでしょ?」と言われる。「いえいえ、横浜中華街で彫ってもらったんです、弁天様」。警官は首をかしげる。弁天様の彫り物なんて・・・・・ちょっとねぇ。「なんかストラップとかついてるか?」と聞かれたので「金のスプーンとフォーク」と答えると、また「何?」と何度も聞かれる。著名な料理家からいただいた、大切なストラップ。でも「金のスプーンとフォーク」なんて事を聞くだけでは「?」であろう。
  「連絡先を書いてください。見つかったら電話しますよ」とおまわりさん。「えっ!見つからなかったら?」と聞くと「電話はないです!」と語気も荒い。「電話があったら電話がある、電話がなければ電話はない・・・・ですね?」。「そうです」と会話は終わる。そりゃそうだ・・・・・。本当に脆弱・・・・と呟くしかない。

  その夜、仕事で会食。
「で、吉田さん、勿論、バックアップしてあったんでしょう?」と聞かれ、首を横に振る。「えっ!」という顔をされる。もう話題を変えるしかない。紛失したのは会社関連専門のケータイだが、迷惑かけないだろうか。アキバで売られちゃう?と暫し青ざめる。ケータイとは個人情報は丸出し。皆様くれぐれも“落し物”にはご注意ください。

ch11.経済 : ちょっとだけケチ



  長年サラリーマンをして、定年になり、いざ起業し、事業を開始しようとするとき、ボールペン一本も自分で買わなくてはならないことにビックリする人が多いと聞いた。「えっ!自腹?」と。
  サラリーマンをしている時、このことを聞いても多分、ピンとはこないと思った。「今、経費がかえってこなくて大変なんだよ~」なんてサラリーマンの友人の言い分を聞くと、「ああ、そんなものかぁ」と思う今日この頃。「ほほぅっ!かえってきたきた」と喜んでいる姿をみると、やはり「ああ、そんなものかぁ」と。

  しぶちんとか、吝嗇とか、守銭奴とかには絶対になりたくはないのだが、やはり、コピー1枚でも計算する自分がいることに気が付く。矢鱈と分厚い企画書をばっさばっさと持ってくる人には、もうちょっとコンパクトにまとめられないかな?と思う。
  例えば、大王製紙がこの度、重油やチップや古紙などの原燃料価格が高騰のため、来月の出荷分から印刷用紙と情報用紙の値上げを発表した。別に、馬に食わせるほど日々紙を使っているわけではないが、印刷用紙全品種とコピー用紙、フォーム用紙が1キロ当たり10円以上の値上げ幅とか。それこそ、馬に~という企業は本当に大変だと思う。なるべく資源無駄にしないよう、ちょっとだけ「ケチ」といわれてもいい。

  
  フリーペーパーのさきがけともいうべき、サンケイリビングという会社に勤務していたことがあるのだが、それこそ、創刊間もない頃は、クライアント先や取材先に行くと「どうしてこの新聞が無料なのですか?」「何でタダで配れるのですか?」と本当に不思議だという表情で真剣に聞かれたものだ。
  その仕組みについて、今ではとうとうと述べる方々も多々いるのだが、本当に「最初の最初」を築いた人、考えた人、日本のマーケットに取り込んだ人の功績は大きい。その後・・・なのだ。それこそ“ウゴノタケノコ”の如く様々な紙媒体が現われたのは。
  最近では情報がただ!というのが余りにも当たり前になっている。紙であってもデジタルであってもだ。しかし価値ある情報を入手するためには、どんな形であっても、対価を払わなければならない、これを思い出してほしい。誰もかれもが 情報を無料で手に入れようとしている。だからこそ、無料に頼るからこそ、人間関係が出来ていない人が多い。最も情報を持っているのは“人間”なのですから。人間関係も上手くできず、大切にしないで「いいさ、ネットで調べるから」なんていうことばかりしていると全く“人脈”のない人間となるよ。名刺交換すれば人脈が広がったなんて思ったら大間違い。しかし、大切なことをしなくなったというが出来なくなったビジネスマンの多いこと多いこと。金はつぎ込むときはつぎ込め、そして財布の紐をしめるときはしめろ・・・・です。



  何人かで集まって話していた。一人が時折、ケータイでメールチェックをしている。何も気にせず打ち合わせが続いていた。ふっと一人が着信のあったケータイを手にして外へ出て行った。電話が終わって戻ってきた。手にはケータイがある。一人がケータイを書類の横に置いた。あれっ?・・・・何故か機種や種類は違うのに、3人がみんなブラックではないか。不思議な感覚だった。いや、昨日も地下鉄で前に座っていた男性のケータイが二人ともブラックだったよなぁ・・・・・。
  「男のケータイって、黒が多いのかなぁ?」と言うと「当ったり前だろ」と一人が言う。(えっ!当たり前じゃないでしょ?)
 「で、君は何色なの?」と聞かれ、機種変したばかりのケータイを出してみる。カラーは自分の「心相カラー」であるシルバー。何故かシルバーを持つようになってから、いろいろと“いい”感じになっている。

ch07.味 : 幸せな気持ち

そりゃ勿論!人は辛いより楽しい方がよいだろう。
しかしいろいろなシーンに出会うたび、価値観の根っこにあるのはその人の生きてきた日々で培われたものだということが分かる。今更ねぇ・・・・ということも多い。しようもないことだ。
  

  先般、ラディアンスの山崎先生の話を聞いていた。山崎さんは昔、ソニーの井深大さんの生命情報研究所で、「病気にならない体を作る」ための第三の医学の研究をしていた人だ。所長がソニー創立者の故・井深大、顧問は人工心臓の渥美和彦・東大名誉教授とそうそうたるメンバー。「様々な調査をしていくうちに、食事と健康、潜在意識と免疫の関係が非常に密接であることが分かった」という。そして栄養学と精神神経免疫学の研究が始まった。
  外面に出ているのは1割、残り9割が潜在意識だと聞いた。分かっていたつもりだが驚いた。時々、実に良い人だと思って付き合っていたがあるトラブルでイキナリ「なーに!あの人、どーかしているんじゃないのっ!」なんていうシーンだってある。しかし、それが氷山の一角であるとは・・・・あとの9割を見たらと思うとぞっとする。だから、言い方は変だが、私はトラブルが好きだ。「金」「力」「女や男」などだいたい、「欲」に絡んだことでトラブルは発生する。その時の対応、身の振り方などパニックになればなるほど、その人の深い部分の価値観が優先される。だからこそ本当に冷静であればの話しだが、そんな点ではパニックは愉しい。
  

   そんなことを言っていても、本当はどうなの?と思う時、ほっとするコトバや映像に出会えた。小林カツ代キッチンスタジオの加藤和子さん(私はかずこねーさんと呼んでいる)から『おいしい人生』(ジュニア・ドリーマーズ・インターナショナル製作・著作)というDVDが届いた。出逢い編と人生編の二巻。日常で幸せな気持ちにしてくれる料理を作る楽しさを伝道師としてドリーマーである子供達に教えている。子供達と買い物をして、食材である野菜や肉を切って料理を愉しむ。ぎこちないながらも子供達は一生懸命に料理を作る。幸せな気持ちになっているのが分かる。カツ代さんがいつも言っているやさしいコトバ「いただきます  ごちそうさま」。料理をするといっても何も大袈裟なことでなく、どんな家庭であっても、いつもあるもので「たべたいなっ」と思うものを作っていく楽しさを体験していく。そんな中で人にもそして地球にも優しい人間が育っていくんじやないか?そうそう、免疫力だってアップじゃないの?と感動して見ていた。子供達の飾らない笑顔と台詞ではないコトバや笑い顔、そして何よりも加藤和子さんのおおらかさが本当に心地良い。


  「当時はイワシが安かったからね、お袋がいつもそんなイワシでつみれ汁を作ってくれたんだ。忘れられないな」「ちょっと崩れたジャガイモの肉じゃが、食べたいよ。ちょっとしょっぱいんだけどね」なんて仕事仲間が時々ふっと言うコトバを思い出した。そこには懐かしいお袋の味があったのだと思う。彼らのお母さん達は無理せず、一生懸命に料理をしたのだろう。湯気の中に子供達の家族の笑顔を見つけたと思う。
  ドリーマーの子供達も、いつかお母さん、そしてお父さんになっていく。人間のいろんなことのベースになるのは0歳から13歳ときく。食育!食育!と気負うことなく、当たり前の事を当たり前にやっていきたいものだと思った。加藤和子さん、有難う!なんだかもやもや哀しかったものが消えました。

ichiko : 腑におちて


  1日の少しの時間だけ過ごす“仕事場”に続々と花だ観葉植物だと届けられる。自宅にも会社設立のお祝いということで額縁のものが届けられる。はて・・・・・仕事場とはやはり空間だったのかと再認識。銀座のクラブのママからもたいそう立派な胡蝶蘭が届くから、来週早々挨拶に行かないとなんて思いつつ。案内状を読んだ友人・知人から久しぶりに元気なメールが届き、本当に嬉しくなる。ビジネスだから稼がなければならないのだが、やはり人生の後半は月並みだが社会貢献していきたい。長いサラリーマン生活の良い意味でも悪い意味でも、ひとつの垢は落とし、またフリーランスでの「まっ、こんなところで」感覚も落とし、良きビジネスパートナーたちと組んで、仕事をしていかないとと思っている。もう、6月。また今年も誕生月に突入した。またプラス1歳ということで・・・・。ちょっと凄い体験をした。この数年、疑問に思っていたことがなんとも整理整頓できた。腑におちた・・・そんな感じか。気持ちがより前向きになってきた。

社会問題 : なんか変だ


  最近のニッポンは変だ。子どもが親を殺しても女子高生が学校のトイレで子どもを産み落としても、女子大生がホームレスの人のダンボールの家に放火しようとしても・、警察関係者が痴漢をしても・・・・・驚かない自分も変だ。
  そして、今回もなんとも、気分が悪くなる。厚生労働省が、訪問介護の最大手のコムスンによる介護報酬の不正請求問題で、同社への処分を正式に発表した。“ハローコムスン!”となんともほのぼのしたテレビコマーシャルを見て、ホッとした人々はおおいのではないか?今後、介護サービス事業の大幅縮小を迫られれば゜利用者への影響大だ。処分で、2008年4月以降、指定の更新時期が到来した同社の事業所は順次廃止されていくそうだ。
  コムスンの「テイク12」というスローガンというものがあったことを読んだ。社員へかせられた厳しいノルマということで、これは月間12人の新規顧客を獲得することらしい。確かに、営業にはノルマは絶必のことだが、厳しさに負けそうな社員はノルマを達成するために、架空の客を作っていた・・・まあ、言語道断な話だ。ずっと年金問題で、社会保険庁の紙のデータは全て捨てたとか、コンピュータに入力するときに名前を確認せず適当に入れたなど、呆気にとられることばかりが続いている。コムスンも社会貢献という熱い姿勢にたって、折口社長のセミナーに心打たれ感動した人々も多いと聞く。平成17年07月には日本赤十字社に対する貢献として紺綬褒章を受賞している。功績をたたえての結果だったのだろう。というのに、なんとも、侘しい。
  週刊誌などには、好奇心を擽る内容が踊るだろう。例えば、リゾートホテルのような折口社長の別荘だ、また豪邸だと騒ぎたてることだろう。そして人の噂もなんとやらで過ぎていくのか。

ichiko : 今夜も非日常

  昨日、「忘れることの大切さ」について書いたのだが・・・・・先般、非日常的行動を夜中に決行したのだが、ついにその書籍が届いた。数十年も前の自分の書籍が届いた。丁寧に丁寧に梱包されていた。静かに包みをとっていく。帯はなくなっていたが、とても保存状態がよく綺麗なままだ。いくつかのショートストーリーは今更、恥ずかしくて読みたくもないのだが、とにかく一刻も早く、表紙をめくりたい・・・・早くサインが見たい・・・・・胸が騒ぐ。


  さっと表紙を開けた。マジックで書かれた名前は、ある愛称であった。暫く考え込んだ。一瞬では分からない。しかし、この愛称は記憶の片隅にある。一人の女性の顔が浮かんできた。彼女の住んでいた地域も思い出した。そして、声質。そうだ、一緒に仕事をしていたから、性格も思い出した。しかし、その後の事はぷっつりと記憶がない。全く無い。今、どこで何をしているのかも分からない。勿論、私のケータイにも連絡先はない。過去の一瞬に出会った女性なのだ。顔は浮かんでも本名も分からない。そこには黒く書かれた愛称のみがあった。1日中、仕事で駆け回り、くたくたになった身体がなんとも不思議な感覚で弛緩していった。忘れていく快感というものか・・・・・アマゾン様様のなせる技。

ichiko : 忘れる大切さ


 
  世の中、やたらと記憶力の良い人がいる。例えば、女性では着ているものの記憶が天才的?と思える人が多いようだ。私など男性のネクタイなどよほどインパクトのある柄か、よほど興味のある人で無い限り、殆ど記憶に残らない。その人の興味の深度が如何に記憶に繫がっていることが分かる。
  米スタンフォード大学の研究チームが、人間の脳は大事な記憶をすぐ思いだせるようにするため、関連する相対的に不必要な記憶を忘れ、脳の活動を効率化している可能性があるということを発表した。要は頭の中は常に整理整頓していなくてはならないということか。
  人の噂もなんとやら・・・・ではあるが、本当に最近のマスコミ報道というか、様々なメディアでは「もう、忘れようよ」と思えることも取り上げている。たまたまある写真雑誌に松岡農水大臣のスキャンダルを扱っているのを見て本当に気分が悪くなった。いろいろなことがあったことは確かだ。しかし、死者に対して、今更、何を掘り返しているのたろうと思った。時間差はあったにしても、もうやめないか。読者も視聴者も然り。あつく報道されている時は一緒になってあつくなっていく。そして、何れ忘れていくことさえ、忘れ、声高らかに騒ぎ立てる。本筋はいつまでも忘れずに、忘れ去っていいことは消していこう。そうでないと、頭の中はいつまでたっても整理整頓できないままでいることになる。


   5月のはじめに株式会社を設立して、本当に嵐のような日々が続いた・・・いや今なおも続いているのだが。会社設立案内状を出したのだが、皆さん、それぞれの反応が面白い。素早くメールで「おめでとう」と言ってくださる方をはじめ、朝一からお電話してくださる方もいる。しかし、サラリーマン生活の長かった私にとってはくる日もくる日も?よちよち歩きでなんとも覚束無い歩みでもある。  
  
  「吉田さん、お祝いは何がいい?観葉植物がいいでしょう?」という方には丁重にお断りをするのだが「やっぱりオフィスには観葉植物でしょ?」と言われるので「観葉植物も胡蝶蘭も本当に結構でございます」と何度も何度も丁寧にお断りする。多分、その方にとってオフィスには観葉植物が絶必条件なのだろう。そうそう、ひと昔前、取引先の方などが昇進された時などはよく、「胡蝶蘭を送っておくように」と上司に言われたことがある。「予算は?」「三本でいいか」「はい、分かりました」という感じだったなあ・・・・。ワイシャツのお仕立券やゴルフ場の予約など、お祝いの形にはいろいろあったものだ。


 まあ、何れにしても、ビジネスの形態は刻々と変化している。だから、今の“自分”にとって必要不可欠なものだけを揃えたというわけだ。IT世界・時代だからこそ、実現できることが多い。数十年、いや、数年前では考えられなかったことも今では実現可能だ。
  ファクス導入の日、そして、パソコン導入の日を思い出してみる・・・・・そして時間は遡れば、今、私のデスクがあるその空間には、活字そしてインクのにおいがした時代もあった。慌しい電話の音、人々の足音・・・・怒号と歓声。ビジネス開始から、そんな過去、そして現在の時間に未来をじっと見据えながら漂流している。
 

ch06.音楽 : 知床旅情

  
  私は、「神楽坂女声合唱団」に所属している。今年もまた、年末に動物愛護のためのチャリティーディナーショーをする予定だ。そのために毎年いろいろ趣向をこらし、企画を練る。女声だからというわけではないが、会員は皆、社会で仕事をしている女性が多い。
  今年は、そんな会員の出身地というか、ご当地ソングをプランにいれることになった。ニッポン縦断!まず北海道から・・・・で、少し立ち止まっている。 森繁久弥さんの作詞・作曲の「知床旅情」なのだが、どうも歌詞がいろいなところでバラバラしている。
 二番の「君を今宵こそ」が「「今宵こそ君を」の二通りある。先般も練習の時に「今宵こそ君だ」「いや君を今宵こそだ」と意見が分かれた。まあ、どちらにしても抱きしめられることには間違いないのだが・・・・・そして三番の「白いかもめを」が多分正しいのだが「白いかもめよ」になっているものが多い。さてさて、歌詞は大切なものだから、ちょっと調べなくては・・・・・

「知床旅情」

知床の岬に はまなすの咲く頃
思い出しておくれ 俺たちのことを
飲んで騒いで 丘に登れば
はるか国後に白夜は明ける


旅の情けか 酔うほどにさまよい
浜に出て見れば 月は照る波の上
君を今宵こそ 抱きしめんと
岩陰によれば ピリカが笑う


別れの日は来た 知床の村にも
君は出てゆく 峠を越えて
忘れちゃいやだよ 気まぐれ烏さん
私を泣かすな 白いかもめを
白いかもめを


  “日進月歩”なんてコトバが完全に死語になっている今、時々自分がサイエンスフィクションの世界にいるのではないか?と勘違いするほどに世の中の何もかもが変化している。 
  米マイクロソフトがは5月末に、四角いテーブルの上面部分に30型のタッチスクリーンを埋め込んだ形状の新型パソコンの「サーフェス」を発表した。普通のパソコンは殆どが一人で使用するものだが、これは同時に複数のユーザーが利用できるものだ。内臓された5台のカメラがスクリーン上の物体を識別する。今後はコンサートチケット予約、レストランでの食事のオーダーが出来るらしい。何も遠い未来ではなく今年の11月以降にはシェラトン系列のホテルやラスベガスのカジノなどにお目見えするということだ。ケータイで撮影された画像を受信する機能やバーコード読み取りもする。それも5000ドルから1万ドルという価格なのだから、そんな!途方も無い数字ではない。
  昔、「テレビを録画できる」なんて今で言えば当たり前のようなこともその当時はビデオ機能は数百万もした。ケータイだってそうだ。新し物好きの私が購入した時は十数万したと思う。「吉田さんはそんなに電話が好きなの?」と言われた。しかし、今、ケータイは殆どの人が所有している。時々「ケータイは持たないんですよ」という人にめぐり合うと、その方がとても“未来的”な人に思えてしまうことがある。
  保険のコマーシャルではないが「ごじゅうはちじゅう喜んで~」とばかり、せいぜい長生きして変化を愉しんでいくのも悪くない。まあ、愉しむためには一にも二にも「心の余裕」だろうが・・・・

 

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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