2008年11月アーカイブ

ch10.生活 : お疲れ様「0系」


  今日、2008年11月30日。1964年にデビューした初代新幹線「0系」が定期運転を終えた。"夢の超特急"として走り、44年の歴史に幕を下ろした日。いろんな事を思い出す。何か、思い出が多すぎる。夢の超特急!夢のハワイ!日本人にまだまだいろんな夢があった時代だったんだね!お疲れ様「0系」。

ch10.生活 : ようやく・・・・


  日々、慌しく過ごしている中で、と゜うしても『背を向けた若い女性のいる室内』の絵画が気になっていた。その絵に会いに行かなくては!と思いながら、残酷にも時間が経っていた・・・・時間を気にすることなく、ゆっくりと時間をかけて作品を観たかった。
   ようやく・・・・ヴィルヘルム・ハンマースホイの絵画展に行った。上野の公園は抜けるような青空。銀杏が映えていた。国立西洋美術館へ行く。これほどまでに多くの作品にふれられることはないほど!感動だ。開催は12月7日まで。ああ、間に合った。手帳とずっと睨めっこしながら、多分、来週は全く時間がないから。会いに行けないのでは?と心の中で焦っていたなぁ・・・・。本日2時間弱か?、どっぷりとヴィルヘルム・ハンマースホイの世界に浸った。

あと7日間・・・・ヴィルヘルム・ハンマースホイ

ch10.生活 : 今日は"三の酉" 

   ああ!今年ものこすところ一ヶ月か・・・・。
   2008年もいろんな事が山盛りあって。沢山の方々に感謝!感謝!なのである。  
   
  さてさて、鷲神社の祭礼である酉の日に行われる酉の市。今日11月29日は「三の酉」。昔は「酉の町または市と呼ばれたそうだ。ところであの縁起物の熊手だが、"とりこむ"を酉に掛け、まさに" 福や金をとりこむ "と言われ商売繁盛を願う人々で賑わう。熊手は決して値切ってはならないと教えられた。そして、あの三三七拍子がいい。何とも気分が浮き足立つなあ。「三の酉」のある年は火事が゜多いとも言われるから気をつけないとね。さあ、今夜は友人皆で賑やかに景気良く、♪シャンシャンシャンといこう!!
 

UBRAINS2.pdf 未来センス!22世紀産学コラボレーションラボ がスタートということで、スタッフ全員何かワクワク感で盛り上がっている今。   よく「インターシップの事でしょ?」と言われるが、ちと違う。どこが違うの?という方には是非、参加していただきたいイベント。じっくりと仕組みとインターシップとの違いについて説明も致します。   株式会社就職課の内田雅章社長も「今こそ世代を超えたコミュニケーション!」、また、今、テレビでも大活躍のサヘル・ローズちゃんが「イランの学生事情と日本の学生意識」について講演をする。こんなテーマ、滅多に聞けない!そんな自信があります。 申し込みはコチラ。ご質問も受け付け中 ★記事は12月2日付 ビジネスアイ掲載予定

ichiko : 呪縛・・・か

   この数週間で漸くこれまで進めてきた事業のプロジェクトが無事着地した。"未来センス!22世紀 産学コラボレーションラボ"として12月18日(木)に企業への説明会とともに講演会の二部構成のイベントを実施する予定だ。しかし22世紀のことまで考えている事業だ。「学生募集のバナーができたので皆さんのプログなどにリンクはってくださーい」と今、一緒に仕事をしているちーさんこと茅根大嗣さんからのメールがきた。ふむふむとプログに貼り付けようとし、そこで気がついた。不思議なものだ。いつも"あるもの"と思うと人は安心してしまうのか?全く気にもかけない?いや、日常生活の中で安心して、ふっと忘れてしまうもののだね。
 私のブログには産経新聞の宝田茂樹さんのプログ「たからしげるプログ」をリンクしているのだが、しばしご挨拶もしていなかった・・・・。昨夜、宝田さん、久しぶりに拝見致しました!
   たからしげること宝田茂樹さんは児童文学の作家でもある。もう何冊も児童図書を出版されている。昔、フジサンケイグループの中堅社員研修で箱根合宿をしたことがある。なんと表現したら良いのか?いつもニコニコしていて、一緒にいると何かゆったーりした気持ちになれる方である。さてさて、ある日のタイトルは"呪縛"。なかなかいい。宝田さん、ちょっと引用させていただきます。

  『しばらく、更新をさぼっていた・・・・。しかし、ブログって、だれに向かって発信しているんだろう?日記みたいに純粋に自分自身に向けてだったら、ネットで、不特定多数の読者に向けて発信する必要はない』とある。そうか・・・・・私も読者を意識していないつもりでやはり大切な「言葉」を扱う以上、かなり意識はしている。日々、会えない友達にも発信している気持ちもある。「元気ですよ!あなたは?」なんて考えながら。しかし時としてその存在をすっかり忘れる時もある。猛烈に冷めた時か白熱した時か。確かに発信者はギューッと絞られている時だ。
  『仕事ではなくても、なにかをしなければいけないと思い込むことは、呪縛である。勤めている人は、毎日職場にいかなければならない、というのは義務でもあるが、やっぱり呪縛でもある。ということは、もの書きが次々と新しい文章を書くことも、飼い主が犬を散歩に連れていくことも、客がいつも決まった店で買い物をすることも、料理人が定まった献立によって食事を作ることも、長びく結婚生活も、あるいは冬になって風邪をひくことすら、すべてはこれ、呪縛なのかもしれない』

   ん!まさに同感!!しかし、トシをとるごとに、この呪縛に振り回される自分に気がつく。"解き放されたい"とどこかで考えているのにも拘わらずね。ある締め切りに追われながらも「何だ?この気分は?」と自問自答しながら、歩きながら、その気分がまるでワインの澱の如く・・・・。むしろその澱を愉しんでいる自分を発見しましたよ。そんな発見のあとに締め切りにまた慌ててね。若い頃だったら"パニック"なんて洒落た?事もいえたのだろうが、今ではこんなことを愉しめるのも余裕が出来てきたからか。下卑た言葉でいえば、バカズふんだ!からか。お腹の中からくっくっと笑えてくる。これまた人生の面白さだと思えるようになった。

ch12.その他 : "思い込み"の恐怖


  「他に真犯人がいるのではないか?」とか「本当の理由は別にある筈だ」などといろいろな報道がされているが、何ともやりきれない気持ちとこのことか・・・・・。

  元厚生次官の襲撃事件。逮捕された小泉毅容疑者は取り調べで、取調官に「保健所の所管は厚生労働省ではない」とと取調官に指摘され絶句したという。飼い犬を保健所で殺されたという恨み、怒りの感情が増幅し、「自分の飼い犬を殺したのは厚生省」と思い込んだまま何とも取り返しのつかない犯行に走ったのだ。その上、「歴代厚生次官ら10人ぐらいを襲おうと考えていた」という供述は身の毛もよだつ。
  いまなお、他の動機がないかどうかの取調べが続いているというが、犯行の動機は単なる思い込み違いの理由でしかないのだろう。しかし、こうしたいわば防ぎようのない出来事に言葉もない。理由の分からぬ恐怖。そして楽しい人生をいきなり、こんな理由でなくされてしまった方々のご冥福を祈るしか出来ない。

ch06.音楽 : 還暦過ぎたって?!

081125_2127~0001.jpg    再び生まれた時に帰るといわれる還暦。起算点となった年の干支にふたたび戻る時だ。本卦還りともいうそうだ。サラリーマンであれば所謂定年で「お疲れ様でした」ということにもなるが、まだまだ50代では「その時」の事を想像も出来ない方は多い。人間っていう生き物は「その時」にならないとその気にはならないものだ。「どうする?」「ゆっくりさぁ~」「でも・・」の繰り返し。既に還暦を迎えた団塊世代も多いが、「まだまだ」と言う方がいる一方で元気をなくした方もいる。   しかし、例えば、"色気"というか、いつまでも若々しくいて欲しいものだ。「小さな日記」で一世風靡したフォーセインツでおなじみのダニーさんとハーモニカ奏者のチャーリーこと猪浦教行さんのライブに行った。会場は表参道の『R40』。通常は40歳以上でなければ入店出来ないバーであるが、ライブの日は別・・・とは言え、ダニーさん世代で埋まった!。しかし、還暦とうに過ぎても、なんと色気のあるダニーさん!そしてチャーリーさんのハーモニカは抜群のすごさにもしばしくあんぐり~ということになるのだ。ギター、ハーモニカ・・・・なんかドラマがあるよね。   「今日、最後の曲に!」とダニーさんが選んだのが、70年代を象徴する『アメリカ』のあの歌。イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」。会場から「わぁぁぁぁ!」といういくつもの声が重なりあった。   そう、あの誰もがそれだと分かるギターのイントロ。あの印象的なサウンドが。ダニーさんのギターの音色とチャーリーさんのハーモニカに私は信じられないくらいクラクラしてしまう。 写真は元気もらえるダニーさん(手前)とハーモニカのチャーリーこと猪浦教行さんだ。 チャーリーさんの「ブレストーク」ホームページはこちら

ch11.経済 : ニッポン丸よ!

   今年もまた1等と前後賞を合わせて最高3億円が当る恒例の「年末ジャンボ宝くじ」が一斉発売となった。24日に「ジャンボ!」と慌てて走って、「??あっ・・・・そうか」と思った。相変わらずマヌケな話し。
  しかし、いよいよ師走か。毎年恒例?の気忙しさは相変わらず。鬼も笑うだろうが一市民は必死に走りながら来年の事を考えているのだ。。
  
   さて、米銀大手のシティグループは、保有する3060億ドルの不良資産について、損失の一部を政府が補填する保証を得た。政府は同行に対する追加救済措置により、金融安定化を目指す。約30兆円という額は全く想像できない。あまりにシティという存在は大きすぎる。倒れればその影響は想像を絶するほどに大きい。米国の船も揺らいでいるならニッポン丸も揺らぐ。しかし、わが国の船長は一体何を考えているのだ?小氏曰く"そこらのチンピラ"発言にみる、まるで痴話喧嘩じゃないか?

ch02.健康 : とにかく"野菜"


  つい、ぼ~んやりしていると、絶対に野菜不足になる。常に"頭"で考えながら食事をしないと本当に脱健康という感じになってしまうのだ。美味しい辛口の日本酒に塩辛、甕の泡盛に豆腐よう・・・・なんて事は決して体の為にならない。ということでいつも頭の中は"野菜!"とあるわけだ。それでもダメな時のためにせっせと青汁を飲むが、またこれを忘れて何日も経ってしまう・・・・・

  今年の夏、自宅でプランターにナスとトマトの栽培をした。花が咲いて受粉!受粉!と大騒ぎして漸く収穫した野菜を見て宝石のように思えた。手間隙かけての収穫。結構草臥れた。「農業に興味あるんですよねぇ~」なんて気軽に言う方々が多いが、私はナスとトマトの収穫だけで日々、時間・労力をかけた?ことで、更に、農業のすごさを感じた。農業はスゴイ。私は多分、弱音を吐いてしまうだろう・・・・・結局、近くのスーパーで安易に野菜を購入する。この気楽さ。いやはや。

 ところで、国立の国立ファームが展開する、レストラン「農家の台所 くにたちファーム」の2号店が東京の恵比寿にオープンした。全国各地の厳選した農家の朝採り野菜やそれを使った料理を、その日に提供するのがウリ。人気のサラダバーの他に農家の蔵をイメージした野菜の保冷庫を設置して空調と植物育成用のランプを導入したガラス張りの畑を作ってその場で採れた野菜も提供していくということだ。ふーむ、なかなか手間の掛け方が面白い。

  "今"のカラダを作っているのはもう何ヶ月も前の食生活。「お腹がすいたー!」ととりあえず空腹を満たしたり、「食欲なし」と食事パス。「偏りすぎ~」と後悔のパーティーや飲み会・・・・・今後はもっと野菜の事を考えて食生活をしないといけないね。
 

ch05.エンタテイメント : 50年もの歳月を経て・・・・今


    テレビの創世記1958年に制作された不朽の名作と言われる「私は貝になりたい」。昔、母が何か面白くないこと?などあると「ああ、私は貝になりたい」なんて言っていた記憶があり、そんな思い出もあって私の頭の中にはこのタイトルは随分昔からあった。フランキー堺さんが演じるこの作品は大人になってから見た事がある。その時に、「貝になりたい」などといとも簡単に口にしてはならない重みを感じたものだ。
   50年もの歳月を経て主人公・清水豊松役を中居正広さんが演じる映画が上映中だ。脚本家の橋本忍さんが夫婦のエピソードなども丹念に調べで新たに書き上げてている。
  しかし、これまで2002年の「模倣犯」では冷徹なエリート犯罪者役をしたり、またテレビドラマ「砂の器」では何とも冷ややかな、冷たい人間を演じてきた中居正広さん。彼としては初の戦争映画で見せる演技。どうかな?と思って鑑賞した。飄々とした彼独特の雰囲気を保ち、そして突然の悲劇に翻弄される主人公の生き様を演じきったこの人の才能にしばし言葉が見つからなかった。これ以上の理不尽というものがあるか!?・そんな事に直面した主人公・清水豊松。多分、多くの役者がいるが、この役を演じきれるのは中居正広さんしかいないと私は思った。奥さんの清水房江さん役を仲間由紀恵さんが演じている。ふたりとも若い人々にも人気の役者たちなのだから、是非、若い世代にも大いに見てほしい作品だ。

「私は貝になりたい」公式ホームページ

ch10.生活 : 更上一層樓

唐代の詩人である王之渙の「 登鸛雀樓」は広大な山河をダイナミックに描いた詩だ・・・・。

白日依山盡
黄河入海流
欲窮千里目
更上一層樓

  わが国、日本では中国大陸の壮大な風景を詠じた叙景詩として読まれているのだが、中国では後半の二句を「遠くまで眺望したいのなら更に一層上へ登らなければならない」と詠んでいるという解説を読んだ。要は日本人は単に「戦利の彼方まで眺めを見極めようとさらにひとつの会へと登っていく」と読むところを「人生において素晴らしき天地を切り開くためには常に上に向かって進む努力が必要である」との解釈だ。現代中国語でも"更上一層樓"は更なる高みを目指すという意味になっているという。
  
   価値観について・・・・この一ヶ月ほどちょいと悩み、そして考えていた。何かが違うのはどうして?と。まだスッキリとした回答は出なかったのだが、この解説に触れて、少しだけスッキリした感がある。日本人が「いいねぇ~」と鑑賞している、その反対に中国人とは政治にしても風刺したり何らかの効用性を求め、そこから哲理を汲み取ろうとするわけだ。
  まあ、いろいろ考えながら進むことも良いだろう。季節もいい。紅葉の美しい山々の一歩一歩・・・・高いところを目指して登りながら、且つ人生の"更に上"を目指して行くことにするか。

ch12.その他 : 元気でいること

 

    急に朝夕寒くなった。「もうこちらは真白ですよ」と電話の向こうで金沢の人が言う。寒くなったと言っても東京ではまだ「ええっ?」という感覚か。
  今頃になると毎年思い出すことがある。いや、思い出す人がいる。社会人になってから知り合った、親友の事。ちょうど、こんな季節。朝夕寒くて、それで結構日中は暖かくて。動き回れば汗ばんだり。
   「漸く、一段落したから、銀座でランチしようか」と彼女から急に電話があったあの日。もう随分昔になってしまった。出張続きでなかなか会えなくて、手帳のランチアポは何回も変更された。やっと時間が出来た。ここにしようかと考えて行ったレストランは混雑していた。ふっと目に入ったレストランに入った。相変わらず計画性ないねって言いながら。つもる話しをした。そして、お茶を飲み、「次は忘年会かなあ」と言って4丁目の交差点で別れた。夜には共通の友人のカメラマンと会うと言っていた。じゃあ、忘年会を企画してと伝えてと言った・・・・・何もかもが普通の生活のひとこまだった。翌日の朝、彼女の急死を知るまでは・・・・・

  
   理化学研究所免疫制御研究グループがアレルギー性ぜんそくなど気道過敏症を引き起こす細胞を突き止めたという。ぜんそく治療薬の開発に向けて大きな前進だというニュースを読んで、友人のあっけらかんとした笑い声と笑顔を思い出した。あの夜も急に冷え込んだ。本当に寒かった。彼女の後姿、コートの色をまだ覚えている。
   『今後、IL-17RBを発現したNKT細胞の機能を抑制する治療薬を開発することでアレルギー性ぜんそく克服が可能になる』という記事。文字を追いながら何がどうなのか?素人の自分は分からないが、この科学の進歩が何か嬉しく、そして哀しく、そして思わず友人の名前を呟いてしまう。兎に角も、元気でいること、それだけだ。


 

ch06.音楽 : 不思議な風・・・・

しげ美.jpg     吉岡しげ美ちゃんの音楽詩コンサート「紅葉の宴」が渋谷のJZ Bratで行われた。テーマは茨木のり子と現代詩・青鞜の女たちを歌う。「茨木のり子さんの考え方に触れて私は成長した」というしげ美ちゃんの歌とピアノを心ゆくまで堪能した。久しぶりに心の底から何かが洗い流される、そんな涙が零れた。    ゲスト出演の土井たか子さんが「歳月」「自分の感受性くらい」「倚りかからず」そして「わたしが一番きれいだったとき」の詩を朗読してくださった。そしてプログラムの最後のほうであったが、その時、私は気がつかなかったのだが「 小さな娘が思ったこと」という詩が抜けたのか? 最後のアンコール曲をと、しげ美ちゃんが言った時、客席の一人の和服の女性がすっと立ち「この歌が聞きたいので参りましたので是非・・・」という声がかかった。数秒のことか・・・・不思議な時間が流れた。しげ美ちゃんの数十年にわたる長いアーティストとしての時間がその時、一瞬"風"のように流れたのが見えた。本当にステージに風が吹いた・・・・そんな感覚だった。不思議な感動を覚え、私は必死にその歌を探した・・・・やはり不思議な風が吹いた。


写真は吉岡しげ美ちゃん(左)とゲスト出演の土井たか子さん

吉岡しげ美オフィシャルサイト

ch12.その他 : 飲まれちゃいけない

   これからは忘年会やクリスマスパーティーなども多いことだろう。お酒も入れば、人は気分も楽しくなるものだ。たまにははめをはずしてということにもなるだろう。ストレス発散という場合も。でもいろいろな現場の話を聞くたびに「飲まれないように」とつくづく思う。
  ある会社のパーティー会場になったレストランの担当者がしぶしぶ?愚痴った。貸切りパーティーで、本当に、見事にはめをはずしたものだったということだ。考えられないほどの「イッキ!イッキ!イッキ!」の飲みっぷり。そしてハチャメチャの大騒ぎ。幹部というか、年配者の一人はかなり酔って、お洒落な階段の上から、よほど気分が良くなったのか?なんと放尿したという。勿論男女ともどもトイレは汚し放題。素面で聞いていれば眉をひそめてしまう。しかし酒は魔物だ。決して飲まれてはいけない。「覚えていなかったよ~」では済まされない話が、まあ次から次へと山ほど。迷惑なことに泣いているサービス業のひとが沢山いる、そんな事を忘れてはいけない。

ch12.その他 : ああ・・・嫌な夢をみた

・・・・・・しかし、いやだなあ。別に知り合いでもなんでもないのに、昨夜、元民主党衆院議員の永田寿康さんが自殺した夢をみた。民主党の前原誠司さんが夢の中で大騒ぎしている・・・・・そんな夢だった。嫌でも、別段誰に話すわけでもない。
   今日、やんややんやと仕事が終わり、夕方からの法人会の会合が終わり、帰宅してメールチェックの為にパソコンをあけたらネットニュースに福岡県宗像市で自殺を図っていたことを知った。本当にぞっーとした。ニュースでは宗像市内の保養所で療養中に施設を抜け出し、保護された時に手首には自分で切った傷があったらしい。命に別条はないというから本当に良かったが・・・・・。

  多分、麻生さんと小沢さんの埒明かぬ対談を見て、何ともいえない気持ちを引きずった。それが引っかかっているうちに、頭の片隅に旧ライブドアの粉飾決算事件に絡む偽メール問題で議員辞職した永田議員や、彼だけでなくもろもろお騒がせの議員の顔を思い浮かべたのだろう。
  しかし、こんな夢は見たくないものだが・・・・。まだまだ、永田さんも若いのだから、腹括って生き抜くことしかないんじゃないか?



   気がつけばもう11月も半ば。ああ!年末恒例の「神楽坂女声合唱団チャリテイディナーショー」の開催も迫ってきた。時間の経つことの、あまりの早さに少し動揺しはじめてしまう。こんなに時の経つのって早かったのか?と本当に思う。
  仕事を含め、いろいろな事情で今回、参加をなくなく諦めなくてはならないメンバーからのメッセージを受け取ることは本当に辛い。もし、このイベントが毎月実施されるものであるのなら「じゃあ、来月ね!」とでもいえるが、年末に一回。まさに、この"時"にかけて、仕事の合間に練習を続けてきている団員ばかりだから・・・・。2009年を迎えれば、そうか結成10周年ということになる。しかし、本当に月日の流れって早い!ちょっとご案内をしておきます。


♪ 神楽坂女声合唱団 クリスマスチャリテイディナーショー♪

日時 2008年12月16日(火)受付は17時30分~。ショー開始は20時~
会場 ロイヤルパークホテル
チケット 25000円(チケット代金の5000円は動物愛護のための寄付となります)
問い合わせ 神楽坂女声合唱団事務局 042-683-0651
申し込みはFAXで 042-683-0652
会場となる水天宮の「ロイヤルパークホテル」


  私は街を歩くことが好きだ。集まる人々がその街を活気づけていくものだということが分かる。それにしてもチェーン店ばかりが占めていくいろいろな商店街を見ながら、どうしたものか?今後どうなっていくのだろう?と考えていた。
  さて、新宿に行くといつもいつも気になっていたビルがついに完成した。昔々、新宿西口に高層ビルが建ち始めた時は街が変動していく何かときめき感があった事を思い出した。そんに西口に建設を進めていた総合校舎「モード学園コクーンタワー」が完成した。このコクーンタワーは地上50階、地下3階建ての超高層ビルだ。高さ200メートルを超えた日本一高い校舎となった。とても派手な外観。かなり前から「何て面白い形なんだろう・・・」とずっと思って見ていた。東京都庁舎の設計と同じ、丹下都市建築設計ということで納得だ。本当に面白すぎる"形"。
   創造する若者を包み込み、触発させるという意味を込めイメージしたというコクーンまさに"繭"のような外観が特徴ということだ。なるほど!「環境が人を育てる」というのがこの学園のポリシーということだが、世の為人の為に役立つ絹を紡げる人育てを是非して欲しいものだ。


 

社会問題 : もう時間がない


   誰とはいわないが、ある人が拉致問題について言った。拉致されて、その国にいるのだから、何も日本に戻ることが果して必要なのか?そうは思わないと言った。あまりの発言に私はコメントしなかった。


  1978年8月に鹿児島県の吹上浜から北朝鮮に拉致された市川修一さんのお母様のトミさんが15日にくも膜下出血で亡くなったというニュースを読み、私は居た堪れない気持ちになった。91歳というおとしではあったが息子さんが拉致されてからの30年間を考えたら涙も止まらない。息子と交際中の息子の恋人の帰還と再会を切望しながら、その願いも叶わず亡くなったのだ。
  確実にいえることは拉致被害者の親世代の高齢化が進んでいる事だ。もう本当に時間がないのだ。ひとめでもあわせてあげたかった、これが本音だ。


  毎日が本当に慌しい。一呼吸すればそんなに激したりしなくてもいいのだが、忙殺とは怖い。二乗三乗にもなる。そしてコミュニケーション不足。こんなにツールが発達しているにもかかわらずだ。要はその人の人間性なのだろうと思う。コミュニケーションの不足で思わぬ事態も生まれてしまうのだ。

  最近はなんでも「力」をつければいいと思っているらしく「コミュニケーション」にまで「コミュニケーション力」と言い始めた。新しく身につける「力」だそうだ。対策まで講じる社会になってしまったのだね。
  小学生低学年向けのコミュニケーションを身につけめプログラムまでできているというから驚いた。"相手の身になって考える力"を養うためのプログラムだそうた。ノウハウか?本当に疑問を感じる。違うだろう?


   実に、細かなことであんまり好きな話題ではないのだが国会答弁や挨拶で、麻生太郎首相の漢字の読み間違いが目立っているという記事を読んだ。母校の学習院大学で行われた日中交流行事の挨拶の場で「頻繁」を「はんざつ」と読み誤った。また参院本会議では、「踏襲」を「ふしゅう」と答弁したという。記者団から「読み間違いが多い」との指摘に「単なる読み間違い」と答えたというが。はて?
   そんな事で思い出したことがあった。昔、某会議の席で「脆弱」を「きじゃく」と読まれた方がいた。嫌な言い方だが・・・・とても地位が上でもとても偉い方だったのでその言葉を連発されるたびに、首を傾げる方やキョロキョロ周りを見回す方もいた。一度きりの会合ではなく、今後も続く会議だった。
   その夜、出席した何人かで酒を飲みながら、ひとりが「やはりきちんと注意すべきか?」と言いだした。口々に「あれはまずいよね・・・」と言う。しかし人(特に男性は)の場合は、そんな誤りを指摘されたら多分、かなり気分を悪くするものなのだ。特に、組織の世界では所謂、感情が「クビ」にかかってくる場合もある。「言いたい気持ちは分かるが、やめた方がいい」と私は言った。そして次の会議の席でも同じことがあった。もうしようがない事なのだ。少年の時の記憶違いというかなんと言うか・・・・


しかし、政治の世界は別。やはりまずいのだ。

ch05.エンタテイメント : 心うつ倍賞さんの歌

  12日の夜はグレイス東京パイロットクラブの『倍賞千恵子チャリテイコンサート』〔後援・PI日本ディストリクト・国連WFP協会。浅草おかみさん会・あんしん財団〕が浅草公会堂で行われた。
  倍賞さんとは神楽坂女声合唱団でご一緒させていただいている。久しぶりに倍賞さんのプロの"歌"を聴いた。プログラムに合田道人さんが"彼女の歌にはドラマがある。名女優ゆえかあんなに歌詞がしっかりと聞こえる歌手はいないのではないかと感心するのだ"とあったが、それは倍賞さんが歌詞を大切に大切に理解をして感情をこめていらっしゃるということが分かる。誰とはいわないが、最近のアーティストの中には歌詞がよく聞こえない、分からないことがある。そんな中、久しぶりにいい"歌"をしみじみ聴き入った。そして何よりも公私ともによきパートナーであるピアニスの小六さんとの息もぴったり。惚れ惚れする舞台であった。

  深呼吸したら、思い出した・・・・というキャッチもなかなかいいな。思い出のために曲を連ねておくことにした。「真白き富士の根」の哀しい歴史。そして八代亜紀さんの「舟歌」は、高倉健さんと共演した映画『駅』の中の思い出の曲。映画のストーリーがわわっーと思い出された。そして「死んだ男の残したものは」は涙が止まらなかった・・・・私はこの歌によわいのだ・・・・

♪いらっしゃい、浜千鳥、さくら貝の唄、あざみの歌、 椰子の実、 かあさんの歌、花の街、真白き富士の根、舟唄、島原の子守唄、冬の旅、蘇州夜曲、胸の振り子、死んだ男の残したものは、さくらのバラード、下町の太陽、虹につづく道、忘れな草をあなたに、世界の約束、そして最後は『さよならはダンスの後に』で華やかに終演。


  会場には、今回のチャリティコンサートに女優の竹下景子さんや音楽評論家の湯川れい子さんも駆けつけて下さった。華やかであたたかいコンサートが終わった。

 

ch11.経済 : 衣食足りて・・・


   ・・・・・・どこへ行っても不景気不景気という言葉しか聞かない今日この頃。「貸し渋り、貸しはがしでお得意さんが潰れちゃった」だの、「虚礼廃止というのか、一切歳暮などのやり取りはなしに決まった」「給与の遅配だ」と全く、いい話は聞かない。こんなことが毎日毎日だ。テレビでさえ、広告収入が激減していると聞いた。新聞社の営業もわんわん嘆く。しかし、こんなことをいうのも変だか、まだ、私の目の前で嘆く人々より、もっと深刻な人々もいる。

   先般も駅で「あしなが育英金」の募金活動を子どもたちが大きな声で一生懸命にしていたが、なんとも殆どの人々が素通りだ。親を亡くした悲しみと辛さに加えて遺児家庭の生活はますます追い詰められているのが実態。遺児の母4人に1人が収入がゼロ。今年度、「あしなが育英会」の奨学金で高校に進学した、遺児の母親729人の平均勤労年収131万円という数字を知り本当に胸が痛んだ。私の頭の中にあった200万円台という数字をはるかに下回っている。「頑張ってくださいね!」と言いながら私は本当に僅かな募金活動をした。本当に僅かな募金・・・・。


  政府・与党が2兆円の定額給付金を巡って"自発的な辞退を促す高額所得世帯の基準"を2007年の課税所得で1800万円を目安とする方針を固めた。これはサラリーマンで言えばざっと全体の1%の2000万円以上の年収の所帯だ・・・・というそんな中、またも軽薄に「1万2000円の賢い使い方」なんてテレビ番組で話しているのをきいて溜息だ。
  大きなことは言わない。小さくてもいい。何か人のためになることを考えて生きようよ。 まさに、"倉廩みちて 則ち礼節を知り、衣食足りて則ち 栄辱を知る"である。


「あしなが育英会」


ch12.その他 : エール


  その日まで日本代表の杉山恭子ちゃんにエールをおくった・・・・・。

   11月8日にマカオで2008年ミス・インターナショナル世界大会が開かれ、スペイン代表で学生・アレハンドラ・アンドレウさんに決まった。2位にはコロンビア代表、3位にはポーランド代表だった。参加国は全部で63の国。「悔しい!」と恭子ちゃんはいうものの最終予選の12人まで残ったというのは、本当に凄いことだっ思っている。第一、日本代表に選出されるのも3700人の中から選ばれたのであるから、恭子ちゃんの実力はなかなかなのである。そう、約一年前に日本代表に選ばれたあの瞬間は本当に輝いていた。
  まだ24歳だし、"マジ"これから!!決して笑顔は忘れないでね。私はエールをおくり続けます。

杉山恭子ちゃんのプログはこちら!

 

ch01.政治 : 誰もが「Yes, we can」

 
 私は特に『課長』時代の島さんが好きだった・・・・・。


  ところで、今、弘兼憲史さんの作品・島耕作シリーズに恰も、旧松下電器産業のパナソニックによる三洋電機買収を予言したかのようなストーリーが過去に掲載されたと話題になっているそうだ。漫画の中に登場する初芝とは、弘兼さんがかつて勤務していたパナソニックがモデル。そして五洋とは電池と液晶分野に強い三洋電機とシャープがモデルということでインターネット上に漫画が誘導という書き込みが相次いだらしい。
  しかし、一時はいろいろな"事"で話題となった三洋電機であるが、とーなる事か・・・・と素人ながらひやひやと見守っていた。だが太陽やリチウムだの地味であってもコツコツとした開発部門の底力が今回、会社を救ったという感がする。三洋の電池技術のようなこんな技術力に私は日本ならではの底力を感じるのだ。

  今や、テレビ番組の所謂"オバマ騒ぎ"は殆どが意味ないように思える。ステレオタイプの発想に陥ることなく、日本人はコツコツとした日本の良いところを再発見しようよ。そしてもっと誇りを持つべきである。こんなパワーを日本はもっているのだから、良い政治力で国はいよいよ生まれ変れるのだ。

   そう、アメリカは国民の過半数を大幅に上回る声により「変革」を象徴する初のアフリカ系大統領が誕生し本当に変わったのだ。これまでの閉塞状態を見事に破ったのだ。オバマさんの「戦争が2つ起きて、さらに100年に1度の危機。私は約束します。私たちアメリカ国民はきっとやり抜きます」というあの演説は日本人の自分さえ夢心地であった。涙さえ出そうであった。それこそ日本は結束そして決断を訴える政治家の出番なのだ。
  誰もが「Yes, we can」だろう。


 

 


  ある週刊誌の広告の見出しに「麻生内閣の閣僚おばかランキング?」とか出でいたが、全く笑えない話だ。"馬鹿"とハッキリ言えず、なんとなく"おばか"と表現する手法。タレントでも"おばかタレント"というと何もかもが許されてしまう、寧ろ親近感を与える。そんな感覚がありすぎる昨今だ。テレビのバラエティ番組で"おばか"タレントと言われる方々は見た目勝負は、それもいい、そして勿論、切り返しというかその力がタレントとして生きていく資質だと思っている。別段、格別な教養や知識が必要というわけでもない。でも、政治家は違うでしょ。おばかランキングなんて見出しにされることって笑えないのですよ。

  しかし、例の生活支援定額給付金が発表された時、なんかどうかしちゃったのかと思った。1999年地域振興券を思い出した。7日に生活支援定額給付金の額を一律1万2000円65歳以上且つ18歳以下には8000円が加算されて2万円とすることに大筋で決まった。支給対象の所得制限の基準は12日までに結論を出すことにしたとある。現金かクーポン券かという給付方法も検討するらしいが、なんとも何かズレを感じざるを得ない。所得制限対象が年収1500万円以上の世帯を支給対象から除外する方向とあるが「裕福な人はいらないでしょ」でないでしょ。政治家は基本さえ知らないのかな。年収1500万だと簡単に言うけれど日本には約2%、年収1000万以上でも5%程度のもの。それに収入が多い人は税金も多く納めているし、出るものも多い場合だってある。ライフシーンは同じようなものだから。


 


ch12.その他 : 筑紫哲也さん、安らかに

  11月7日、ジャーナリストの筑紫哲也さんが亡くなった。享年73歳。やはり若すぎる。いろいろあれこれ考えても若すぎる死だ。人は人が亡くなった時に「何故、あの時」とか「何故、早めに」といろいろ後悔をするものだけれど・・・・・。

  筑紫さんといえばテレビ朝日で1978年4月2日 から1982年9月26日に放送された日曜夕方の報道番組の「日曜夕刊こちらデスク」を思い出す。少し無愛想?感じで「筑紫哲也です」という表情を思い出す。これは筑紫哲也がパーソナリティーとして初めての番組であったと思う。あの朴訥とした語りは、決してしゃべりが上手であるとはいえない。しかし、いつもジャーナリストとしての視点のぶれはなかった。いろいろ、好き嫌いは言われただろう。しかし彼独自の視点のぶれはなかった。
  73歳。遣り残した仕事は沢山あると思う。病床でいろいろ考えたと想像する。病魔に勝てなかった悔しさも残る。しかし、全力で駆け抜けた一人のジャーナリストの生き方。これでよしと思うしかないのだろう。人は毎日、朝、元気に目覚められる、つまり生きていたという幸せを一日一日噛み締めていかないとならない。

ch10.生活 : 街は変わる


  しかし!街とは本当に変わるものだ。よくも悪くも。別に悪いとはいうつもりはないが、あの、と言っていいのだろう。家電量販店最大手のヤマダ電機が2009年5月に閉鎖予定の三越池袋店の跡に出店することになったという。三越といえば包装紙だけでもステイタスだといわれた時代があった。包装紙のためにその百貨店で買い物をする時代があったのだ。しかし今や、三越は池袋店を含む全国の不採算店6店舗の閉鎖は現実問題となっている。
  さてさて、このヤマダ電機なんと売り場面積が約2万5000平方メートルで、家電量販店としては国内最大級とか。業界5位と言われているビックカメラとの競争が激しくなりそうだし・・・・・。なんとも不思議な感覚でいる。

 

ch02.健康 : 齢90を超えても

  店の女将がカレンダーを一枚めくり「あらもう一年も終わるのね」と呟いた。街では2009年の手帳やカレンダーが売り出されている。本当に女将のいうように、もう2008年も終わろうとしている。何か気忙しいのはそんな時期だからなのか?いや違うだろうと思っているのだが・・・・・。


  ある日、若い女性の携帯を閉める音が気に入らないと高齢のご婦人が文句を言い始めた。若い女性はキョトンとしていたが「関係ないでしょ!」という風な表情をした。それがまた、気に障ったのか、次第に激しい叱責となっていった。
  また、別のある日の事。シルバーシートに座っている高齢のご婦人を、同じ年頃か?高齢の男性が一瞥した。その視線がやはり、気に障ったのか、「どういう意味だ!」とご婦人が怒りだした。激しい怒りは続いた。 
  二つのシーンはある日のバスの中の出来事。他に何人もの乗客がいたというのに、私も含めて、みな押し黙ったままでいた。その中にはいることはなかった。いずれ、怒りもおさまるだろうと期待しつつ。しかし、何があったのだろうか?本当にふたりのご婦人方の怒りはおさまらずであった。何をあんなに苛苛していたのか・・・・・・
 

  病院の待合室で隣りの女性に声をかけられた。最初は意味が分からなかったが、どうもマニキュアをしている私の指の事を言っている。自分と同じだと。どこかの先生が、お洒落の為に、元気になるわよと言われ、そのピンクのマニキュアをしてくれたと言う。小さな爪に透明なピンクのマニキュアが可愛らしく塗られていた。「もう91歳になるのよ」と言う。「まあ!!」と私が驚くと、ご満悦のようであった。詩吟が趣味でこの間は詩吟の発表会に出たのだと言う。毎日、食事づくりも洗濯も身の回りの事は、全部自分でしているのよ!と話す。大笑いしていた。耳もよく聞こえるし、どこもカラダは悪いところはないのと・・・・・では、どうして病院に?とも思ったが、とても嬉しそうに身奇麗にしているおばあちゃまを見るのはとても嬉しい気持ちであった。高齢のご婦人という言い方はしたくない方だった。"おばあちゃま"と呼びたくなる方だった。
  元気でいれば私も91歳なんて年齢をこんなに元気にそして身奇麗に迎えることができるのだろう。ほっとあたたかい気持ちになった。

  仕事でちょっと関東の某所へ出掛けていた。「そろそろ紅葉か?」と思っていたものの、あまりパッとしない山々。「紅葉は今月の中ごろが最高ですよ~ちょっと早かったねぇ~」と地元の人に言われた。しかし、自然とは本当に美しいものだと思う。特に四季のある日本は最高だ。春の息吹、満開の桜、萌える若草、そして紅葉・・・・それぞれの季節にそれぞれの感動があるものだ。
  
  そんな時、携帯電話のニュースに「音楽プロデューサー小室哲哉逮捕」というタイトルを見た。一瞬、「コムロって誰だっけ?」と思った。「まさか」という気持ちが大半を占めているとその氏名をきちんと認識していても、わけがわからなくなるものだ。
  TRFや安室奈美恵さん、華原朋美さんらの曲を次々にミリオンセラーを出した天才が堕ちた。それも著作権譲渡をめぐる5億円の詐欺容疑ということだ。「誰かに利用されたのでは?」と思ったがやはり本人も事実だと認めているという。1990年代に、"小室ブーム"を社会に巻き起こし、長者番付にも名を連ねたことがある。本当に昇りつめていく!という勢いであった。しかし、私はどこか危さを感じなかったわけではない。冨とか名声というとかっこよく聞こえるが、要は「お金」が人を振り回してしまう魔物であるのということ。分かっているようで実は分かっていない。常々、気にとめておかないとならないことなのだが、それが分からなくなるものまた人間というもの。

  昔、額としては小室さんほどではないものの、ある方がやはり事業に失敗して、一からやり直すことを決意した日の事。「道に咲く、ツツジの花がこんなにきれいだと思わなかったことがあったんですよ。今でもそのツツジの美しさが目に焼きついていますよ」と私に言われたことがある。羽振りの良い時に、有頂天になっている当時の自分にはその美しさは目に全く入らなかったということだった。ツツジといえば、きっと春か初夏の事か・・・・そんなことで私はツツジを見る度にその方の言葉を思い出す。今はちょっと季節が違うが、いつも自然の美しさを意識できる、感動できるそんな人生であればよいと思っている。

スポーツ : 2センチ差の勝利!


  第138回GI天皇賞は競馬史に残るだろうと思われるほどの対決だった。ウオッカvs.ダイワスカーレットのまさに女傑のライバル物語。判定まで、実に長かった。その判定時間は10分だったそうだ。現役最強馬が決まった一瞬であった。ウオッカが2センチ差の勝利!2センチとは考えられない数字だ。
  勝利を告げられた時、どよめく歓声の中、武豊が笑顔でウオッカに駆け寄った。しかしウオッカは強い馬だ。名実ともに歴史的名牝の座も揺るがないものとした。そして何よりも、武豊もさすがとしか言えないね。


ch11.経済 : 継続するということ

  
  とにかく、厳しい。特に身近なところでは広告業界。先輩が大手二社の広告代理店の数字をざっくり教えてくれた。「兎に角、気をつけろよ。本当に冷え込んでいるからなっ」と言う。華やかな業界にも陰か・・・・。大手広告代理店でさえ、ましてや・・・・という意味だ。
 

  「お金とは、手にとった時こそお金だから」と社会人になりたての時に今はなき実父が言っていたことを思い出した。「決して決して人に迷惑をかけるような生き方だけはするな」と、これが父が最も私に強く言ったことだった。今に思えば、信頼している人間からの裏切りによる多大なる損失と被害をうけた頃だった。今のようにこんなにも冷え込んだ時代ではなかったものの。人の世とは思うようにはならないものだ。特に「お金」が絡むと。


  「冬のボーナスなんて大幅カットだよ。すごいぞ。きついよなあぁ」と先輩が日本酒を飲みながら苦笑した。私は独立してからは"ボーナス"なんて存在も感覚が全くない日々だが。しかしボーナスが出る会社はまだいい。「今は本当にきつい会社が大半ですよ」と言うと「そうだよな・・・・」と先輩が再び苦笑している。
  

  この日、馴染みの串焼き屋の大将の手には湿布がはられていた。「もうトシですかねぇ」と大将が言う。串うちしてもう40年近くになる。一日300本の串うちをするらしい。これがもう何年も何年も続いている。「もう板前から数えて50年かな、もう金属疲労ですよ。そろそろかな?」と笑った。みんな「そんな事ないですよ」といいながら笑った。出来合いの串焼きを決して使わない頑固一徹の大将も70近い。「嫁に行った娘ふたりだからねぇ、この店は俺で終わり!」だと言う。ここにも跡継ぎ、後継者のいない店があった。
  
  日本の産業のきもはまさに「技術力」。例えば、日本の伝統工芸の世界だって跡継ぎがいなくてなくなっていく。大半の中小企業が潰れていく原因のひとつに後継者がいないということだ。「出来る限り、頑張りましょう!」なんて、程よい酔いの世界では口にも出せるが、本当に深刻な時代に日本は突入している。


ch10.生活 : よーい どん!


  ようやくというかいよいよという気持ちが強いのだが、「フィンカ・ラ・アニータ オーナーズクラブ」の構想がまとまり、着地した。ウルグアイ大使館などでのイベントを一緒に企画してきた福田庄作さん、そして賛同した仲間達。"福田"だ"吉田"という姓はなんとなく、よき大地、実りある大地を彷彿とさせてくれる。アルゼンチンの大地で葡萄の苗をじっくり育て、そして醸造していく・・・・そんな今回のプロジェクトにはぴったり?と思える。そして、大川さんは大いなる川。我部さんには「がべちゃん、がべちゃん」と言うたびに、独特のキャラでその場がぐっと楽しくなる。その度に、何故か?私はルネ・デカルトの"我思う、ゆえに我あり"を思い出す。多分「我」という文字が脳裏を掠めていく、それだけの事かもしれないが・・・・。そして、何よりも三浦さんは「修」という名のとおり修めてくれる、そんな感じがするわけで。まあ、なんとも勝手な独り言なのだが。
  「アニータクラブなんて、ちょっと怪しい感じしませんか?」と福田さんが訊いたあの時に「いや、いいんじゃないの、いいよいいよ」と言った瞬間、私はこのプロジェクトが何かうまくいくように思えたのだ。所謂「勘」というものだが。どんなことにも「今頃」とか「今さら」とかいろいろ言う人は世の中、たーくさんいる。しかし、メンバーでコツコツと一生懸命に考えてきたプロジェクト。いよいよ始動開始となった。まさに「よーい、どん!」の秋。


「フィンカ・ラ・アニータ オーナーズクラブ」についてはコチラ

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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