2006年6月アーカイブ

ブログバージョンアップのテスト中です。

ちなみにバージョンはMT3.3です。

プラグイン・モジュール管理など、いろいろパワーアップしているようです。


  テレビニュースで流される豪雨などの被害状況にどこかなれてしまっている自分の目が嫌になる。梅雨前線の活動の活発化。降り続く激しい雨。
  今年の日照不足も深刻化している。日照時間が平年の半分以下という地域が珍しくなということ。こうした天候の異変は、南米ペルー沖の海水温の高低が深く関係していると考えられいるものの、本気でリスク回避にどうしたら良いのか、考えないとまずいのだ。
  飽満した生活から出された大量の熱とCO2。着実に地球温暖化「緑の惑星」を蝕んでいく。日本も含め、世界での大雨や日照り乾燥という異常気象、そして食糧生産の不足の表面化。CO2排出とCO2吸収のバランスがとれなくなった時、地球は予測通りに温暖化し、われわれの子どもや孫たちの生活は限りなく枯渇した惑星とともに灰色になっていくのか。小さなことでもいいから、なんとかしていくきっかけを早く皆が気づかないと。

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  週末、シンガーソングライターの千鶴伽さんのライブに行った。3rdアルバム「君に話したかったこと」特別先行販売&お誕生ライブということだった。彼女も私同様6月生まれ。
 いろいろな歌手はいるものだが、千鶴伽さんというのは何となく、聴いているうちに「心のそこから応援したくなる」、そんなアーティストだ。兎に角、観客に対して媚びず、漲る元気がいい。ちょっとはにかむ様子がどこか素人っぽい。それがまた、いい。一つ一つのステージを大切にしている感じがするからだ。
  特に、悲しい歴史を秘めて立つ白玉之塔や、今にも星が落ちてきそうな夜空、そして、島のおじいさんの話を聞いて感動のあまりに作った「とかしき島の唄」、そして北九州のイベントステージから始まった車椅子バスケットボールとの縁でできたという「僕のGOALへと」。彼女の良さがより伝わってくる曲だった。
  そして何より、この日、本当に嬉しかったのは私が中学生の時に出会った、島崎藤村の「椰子の実」を聴けたこと。大好きな歌であるからこそ、本当に嬉しかった。
  「椰子の実」は島崎藤村の詩集『落梅集』に収められている。昭和11年国民歌謡の一つとして、山田耕筰門下の大中寅二が作曲してから広く愛唱されているものだ。
  この歌は実は、島崎藤村の想像で作られたものではないということ。 『日本から遙か遠い南の島で、海に投げ出された流木が黒潮の波にもまれながら長い旅路の果てに、日本のとある海岸にたどる着いた。』というのは空想の世界ではなく、この元ネタを提供したのは民俗学として有名な柳田國男。彼が流木を学術的に捉えた最初の日本人であることは意外と知られていない。
  明治31年に柳田國男が大学2年生の夏、愛知県渥美半島の突端にある伊良湖崎に滞在した時のエピソードが名著に残されている。
「椰子の実の流れ寄ってきたのを三度まで見たことがある。(中略)遥かな波路を越えて、まだ新しい姿でこんな浜辺まで、渡ってきていることが私には大きな驚きであった。この話を東京に還って来て、島崎藤村君にしたことが私にはよい記念である」(「海上の道」)。島崎藤村は、柳田國男に対して「君、その話を僕に呉れ給へよ、誰にも云はず呉れ給へ」と言い、こうして「椰子の実」の詩を作ったという。これに大中寅二が曲をつけ、昭和11年に国民歌謡として広まることとなるのだ。


  私にとって既に40年近く。いつもいつも胸の中にある「望郷」にも似た憧れがあった歌だった。本当に、あのライブで、それも千鶴伽さんのライブで聴けることとは!有難う!


「椰子の実」

  名も知らぬ遠き島より
  流れ寄る椰子の実一つ
  故郷の岸をはなれて
  なれはそも波にいく月
  
  もとの樹は 生いや茂れる
  枝はなお かげをやなせる
  われもまた なぎさを枕
  ひとり身の うき寝の旅ぞ
  
  実をとりて 胸にあつれば
  新たなり 流離のうれい
  海の日の 沈むを見れば
  たぎり落つ 異郷の涙
  
  思いやる八重の汐々
  いずれの日にか国に帰らん
  
  
 

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   時折、何があったのかは分からないが(まあ、何かがあったからこそいうのだろうが)会話の中に「恩を仇でかえして!」といきまいている人がいる・・・・・。


  面白い話を読んだ。例えば、鳥たちにとって巣は、大切な子孫を育てる大切な場であり、天敵や自然災害から雛を守る。関東地方の市街地によく見られるタカ科の鳥でツミという鳥がいる。ツミのエサとなる小鳥が豊富に生息しているからだとう。しかし都市部野鳥界の食物連鎖の頂点にはあの真っ黒いカラスが君臨。しかし、ツミは自らの巣の周辺50メートルの範囲内には絶対カラスを近づけないすべをもち、絶対に負けない。そこに目をつけたのがオナガという鳥で、彼らはツミの巣の周辺に巣を作る。ツミがいれば、オナガはカラスに卵を食べられる心配がなく、安心して子育てに専念するというのだ。その上、ツミが保管した獲物を持ち主に気付かれず盗むという芸当もするらしい。まさに「恩を仇でかえす」という。しかしツミはそんなオナガは襲わないという自然界の不思議な光景があるという。

  人は鳥とは異なって複雑な感情が交錯するものであるがいつまでも「仇でかえして!」とその後も、ぶんぶん言っているのを聞いたりすると、私はどんなアドバイスをして良いのか分からないままでいた。しかし、ある方のひとことを聞いた。
「恩は石に刻め、仇は水に流せ・・・・こうして私は生きてますよ」と笑った。苦労は見せず、どことなく飄々としているさまは、思わず「有難うございます」と言ってしまいたくなるふうであった。

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ichiko : 飽食万歳か


   見慣れていても、聞きなれていても、「ん?」と何となくその場で立ち止まってしまう感覚。サントリーが5月に新発売した特定保健用食品のサントリー黒烏龍茶には、そんな感覚があった。コンビニで1店当たり1日平均8本以上売れていることで、発売約1カ月で販売120万ケースを超える予想を上回る売れ行きが続いているという。売上高が、当初の70億円から100億円に引き上げられるとこりゃまた凄いのだ。勿論販売計画も予想を遥かに超えて8400万本。
  飽食の時代にあって、まさに「ツボ」。ウーロン茶は日常で散々飲んでいるし、脂肪吸収を抑えるサプリもいろいろと販売されている中、 ウーロン茶重合ポリフェノールを豊富に含んでいるというだけ。早寝早起き、そして腹八分目でいれば必要のないのだろうが、やはり、「飲まないといられない」というまさに飢餓と対極の時代なのだ。


  ところで、所謂、昭和一桁生まれの人たちは寿命は長いといわれている。この世代は、成長期に食べ物が無かった時代に育ち制限されてしまった世代。事例としては悪いが、成長期に食べ物を制限し、その後制限しなたかったマウスの寿命が長いという学説がある。まさにその世代の寿命が長いのは成長期に食べるものが無かったからか。反面、短命はどうか?というと一生食べ物を制限せず自由に食べさせたマウスという結果が出ている。
  「・・・っつうか、飲み物欲しくない?」「・・・っつうかデザート欲しくない?」と妙なイントネーションのアイドルが出ているコマーシャルさえ、あるファッション感覚で受容してしまう。制限なしで目の前の欲望に手が出せる現代。この飢餓と対極にある今。あまりにアンバランスな食生活は改めたいと自戒のいみもありつくづく感じる今日この頃なのだ。

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ichiko : みじかよ

   
   大人になってしまうと、子ども時代のようにお祝いをすることもない。黙っていれば、フツーに過ぎていく一日。でも誕生日は「特別な日」。そんな日ももう直ぐ。
   太陽が北回帰線上の真上に来る日。北半球で昼間の時間が最も長く、夜が短くなる日。日差しの強さが1年の中で一番強い日。でも、この時期は梅雨。日照時間が短いのでなんとなくその日の長さを実感しにくい。本州では昼と夜の長さがおよそ2対1、緯度の高い北海道では更に昼間の時間が長くなるので短夜(みじかよ)とも呼ばれるそうだ。でも夏至は冬至のようにカボチャを食べたり、柚子湯に入ったりするなんて、これといった過ごし方は無い。
 日本より緯度の高い北欧では夏の訪れを喜ぶ嬉しいシーズンになり、いろいろな祭りが開催され、賑やかに夏至を祝う。フィンランドでは田舎のサマーコテージなどで篝火を焚いたり、また、スウェーデンでも夏至祭としてフォークダンスを踊るなど盛大に祝うという。

  梅雨明けまでは未だ、そんな時期。夏至から数えて11日目の「半夏生」は、昔の農家にとってはこの日までに田植えなどの農作業を終えるという節目だったという。昔の人々の暮らしが本当に自然と一体になっていたことを知る。日本という土地に生まれ、日本人として培われたそんな感覚・感性は忘れないようにしたい。


  因みに今日、6月19日は「桜桃忌」。
作家の太宰治が山崎富栄と玉川上水に入水心中して果てたのは、昭和23年6月13日であるが、毎年一度太宰を偲ぶ会を持とういうことで翌昭和24年の6月19日に第一回の桜桃忌が開かれたのだ。何故6月19日か?実はこの日に太宰の遺体が発見された。奇しくも太宰が39歳の誕生日に当たった事に因んでいるのだ。この日になると、39歳という若さで、あのような珠玉の作品の数々を残し、したい放題に生きた人物に、だだ感服してしまう。死の直前の名作「桜桃」。紅色の宝石のイメージが彼に相応しかったからか。しかし、太宰と言っても、もう彼の作品に心酔する若者もいなくなったのだろなぁ。何れにしても日本は「梅雨」。

   
 

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   先週末、取材のため服部学園 理事長 服部栄養専門学校 校長の服部幸應さんが代表理事をつとめている 「元気な120才を創る会」主催のヘルシーエイジングフェスタに参加した。会場は、六本木ヒルズのハリウッドホール。いつ来ても六本木ヒルズは相変わらず混雑している。どうしても昔の六本木界隈とそこに建っていたメリー牛山さんのハリウッド化粧品の建物が脳裏に焼きついている。未だ、テレビ朝日通りがくっきりと浮かんでしまい、良く行ったレストランの店内さえ懐かしく思い出してしまうのだ。だから六本木に行くと、どうも落ち着かない。
  まあ、落ち着かない話はそれはさておいて、長丁場であったイベントの会場では、もう何十年もお会いしていなかった懐かしい人たちと久しぶりに会うことが出来た。あらあらあら・・・と次から次へと、不思議な感覚だった。ちょっと変な言い方?いやだいぶ変な言い方なのだが「あの世」で久しぶりに懐かしい人々し会う感覚ってこんなものなのか?と思ったほどだ。その上、プログラムを見て、2006年ヘルシー・エイジング・パーソンに渡辺豊隆という私の親戚の叔父が選ばれて、表彰をされることになっていることを会場で知った。それこそ法事などの席でしか会えない親戚たち。叔父も93歳だということで、改めて時の経つ早さを感じ、既に亡くなっている懐かしい懐かしい祖父の年齢を数えてみたほどだ。フェスタの司会をしていた芳村真理さんに「今から20年ほど前に対談をしたことがあるよ」などと言って芳村さんも驚いていた。


   代表理事である服部さんの講演は二十分という限られた時間内でとても興味深いものだった。元気な120才を創るには子どもの頃からの食育が大切だということ。
  0歳から3歳までは親子のスキンシップの時代。3歳から6歳が食卓で親子がコミュニケーションを取りながら食べる時代。1年間で3食合わせると、1095回もある食事の場。こうした「子どもを教育するのに絶好の機会」だと服部さんはいう。「昔のように家族揃って同じものを食べることの大切さ」をというものの、今はたとえ、家族全員が揃っていてもお父さん、お母さん、子どもがみんなバラバラの献立を食べたりする。
   そんな中で服部さんは「元気な120才を創るためには、健康的な食習慣を身に付けた大人を育てなければならない」と断言する。健康的な食習慣とは、たとえば「朝食をキチンと食べる」ことであり、「どんなものを食べたら安全なのかを知っている」こと。
  しかし「脳が成長過程にあり素直に物事を受け入れる8歳までの教育が大切」といっても本当に努力している母親は果たしてどのくらいいるのだろうか?疑問だ。子どもが食欲ないから・・・と言って朝食を与えず、そしてお金さえ与えれば、親が食事を作らなくても食欲を満たす環境があまりに整いすぎている現在。特に母親の責任は重大なのだ。疲れたとか仕事がとか言っている前に、子どもに対してすべきことは当たり前にしないといけない。成長過程にキチンとした食習慣を身に付けることが出来なかった子どもは皆、生きることにもバランスを欠いていく。そんな育ち方をする子どもたちは本当に危ない。日本の未来を生きる子どもたちに、何か微力でも私の出来得ることをしていこう。そう感じた。

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ichiko : 洩れた世代


  資生堂が、大型ブランドに経営資源を集中投入する「メガブランド戦略」の新製品として、低価格帯メーキャップ「インテグレート」と、中価格帯スキンケア「エリクシール シュペリエル」を今夏から発売するということだ。
 8月に発売予定の「インテグレート」は、2000円以下の低価格マーケット向け。団塊世代とその団塊ジュニアが対象。初年度が100億円、3年目に300億円の売り上げを目標としているらしい。宣伝広告費に年間20億円を超えての注入。凄いね。9月には「エリクシール シュペリエル」がなんと30歳代以降の女性がメーンターゲットとか。価格帯が2000円から5000円ということはあれこれ整えていると結構な金額になる。経験した女性なら分かることだが、化粧品は凝りだすと本当に高額消費になる。「これ」という商品に巡れあうまで、なかなか大変。肌の質は十人十色だから。本当に自分の肌に合う化粧品に巡り合った時は実に嬉しいものだ。

  しかし、団塊世代、団塊ジュニア、そして何かにつけて「30代の女性」とマーケット限定の商品が多くて。「洩れた世代」こそ結構ねらい目なんだけどね。余り、金太郎飴発想ばかりしているとホントに金太郎飴になってしまう。自分の娘や奥さん、恋人、まあ愛人や飲み屋のママでもいい、いろんな人の生の意見を聞いて、女性全般のことに関心を。

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スポーツ : W杯で激突

 
   今夜の街は静か。みんなは釘付けだ。ドイツで行われているサッカーW杯が始まった。日本代表チームの登場。オーストラリアは32年ぶりの出場。日豪の交流活性化をめざした「日豪交流年」という記念の年に両国代表が、W杯で激突だ。

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  いろいろなイベントや会合の場で、最近、特に感じること。人はその人にとって最も価値のあると感じる、例えば肩書きや組織名で人を紹介するものだということ別に、気にはしていないものの「元○○」という表現が好まれるようだ。
  今、私はミドル層をターゲットとした『ありか』という生活情報誌を発行しているのだが、まだまだ知名度もない小さな小さな紙媒体である。「今、吉田さんは“ありか”という・・いう」とは言われるものの多くは「元サンケイの名物編集長で・・・」となる。そんな時は大概、ニヤニヤと笑っているが心の中では「おいおい」と思ってしまう。卑近な事例でも「元○○新聞の編集局長で」とか「元○○首相のお孫さんで・・・」という紹介のされ方が多い。また拘りが表に出る場合、例えば「私の後輩が元東大の教授でねぇ・・・しかし本郷は昔とは全く変わっちゃって」などという方は本当に「東大が一番」という気持ちが強き「本郷」という地名を強調したりなさる。 先日も友人の一人と飲んでいた時、彼の言葉の中に「元○○の」という表現が多く、ついに私は笑い転げてしまったのだ。それで「元○○」と「前○○」について語りあった。人生でどのくらい「元」と「前」が必要でそして大切なものか?ということ。彼は理路整然と語っていたが、いずれ自分も「前○○」とか「元○○」と言われる、その日まで、理解出来ないだろうと思って観ていた。
  確かに「元」とか「前」という表現は、一つの大切な情報を伝えることに有効であることは確かではある。しかし裸で生まれて裸で死んでいく人間。いつもいつも「元○○」に拘ることなくその人の持つ能力や才能、煌く魅力。とどのつまり「本質」が一体何なのか?を丸ごと知り、付き合っていきたいものだとつくづく感じる。

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   ザ・ビートルズ、クイーンらのCDを国内で販売する権利、また松任谷由実などが所属しているレコード大手の東芝EMIが自社ビル2棟やその土地売却する上、全社員520人の約37%を6月末にもリストラを実施する予定らしい。35歳以上を対象にした早期退職支援制度で退職者には退職金に加え早期退職支援金が支給される。 この人員削減と資産売却で財務体質の改善を図るらしい。
  宇多田ヒカルのヒットアルバム「First Love」が850万枚以上売れた1999年度の売上高は、約784億円。20044年度の売上高とCDなど音楽ソフトの販売不振による業績が低迷の結果らしい。2005年度は新人アーティストの目立ったヒット作がなかったため、落ち込みは更に進む。矢沢永吉や槇原敬之ら、錚々たるアーティストが所属しているのにねぇ・・・・本当に時代の流れ。「永遠」とか「絶対」という言葉が無いことを実感す今日この頃。

 

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ch03.美容 : 肌は甦る

  ネットのニュースがちょっと目に入った。伊藤園中央研究所の研究でニンジンは、茹でて食べると、ベータカロチンの体内への吸収率が高まるということだ。意外と今の時期は紫外線が強い。この女性の肌の敵の紫外線から肌を守る効果があるとされるベータカロチン。生より効果的であるというなら、どんどん摂取したいものだ。しかし、ただ茹でただけでは、あまり美味しくもない。何か工夫しなければ、如何に肌のためと言っても飽きる。
 ただモニターが24~41歳の男性8人。生のニンジンとゆでたニンジンをそれぞれ200グラム食べてもらい、ベータカロチンの血中濃度を調べたらしいけれど。茹でたニンジンを基に作った野菜果汁を飲んで、肌の状態を調べた別の実験では、摂取後8週間で、13人の対象者全員のシミの面積が減少することが確認された・・・とはいうのだが、シミが気になるのは女性のほうじゃないかな?その対象者の数も気になるが。

  いつのことだったか、かなり前から、右頬のシミが気になっていたことがある。ちょっと出来たニキビ・・というより吹き出物を無理にいじった結果、炎症して、その部分がくすんで、次第にシミになってしまった。そして、一時、仕事や介護、もろもろのことなどで、睡眠不足やストレスがかなり溜め込んだ時、ある日、左の頬にボォッと嫌なシミが出来ていた。右頬と左頬のシミ。本当に鏡で素顔を見ることさえ苦痛なときがあった。化粧品店でコンシーラーをあれこれ探し、一番自然に隠せるか必死で試していた時もある。なかなか消えないシミは見るたびに濃くなっている気もした。「もう、おしまいただ」と気分も塞ぐ。エステティックでフェーシャルを受けても、一生受け続けるのか?と憂鬱になる。最終的には皮膚科でレーザー治療を受けようと思っていた。
  しかし・・・・ある日、気がついた。鏡を余り見なかった時間が続いていたが、その日、私は鏡の中の自分に「わっ」と声を上げていた。シミはなくなっていた。本当に小躍りしたくなるほどに嬉しかった。何故か?回答は簡単だった。つとめて海草類(特にメカブをほぼ毎日摂取)をとり、それこそ大好きなブロッコリーやニンジンなどの温野菜を食べ、その他、牛蒡などの繊維の多い野菜を兎に角食事の献立に入れていたのだ。そして、仕事も自分を追い詰めず「何とかなるんだ」と一種の開き直り。悪意に対しては一線をひき、決して無理をせず。何事にも感謝の気持ちを忘れずに先ずは「有難うございます」と口にだす。心の凝りが消えたのだろうか。本当に肌の調子がよくなってきたのだ。確かに、もともとのアレルギー体質の敏感肌はそんなに大きな変化はないが、シミは皮膚科のレーザー光線を浴びないでも消えた。
  人生は一度。泣いても笑っても。人間だから喜怒哀楽はしようがない。自然に楽に生きればいい。人に優しくして。日本の旬の味覚を五感で感じて、十分に味わい、そして労働して、泥のように眠り、朝日の中で起きよう。これだけで、女性の肌は甦るのだ。

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 埼玉県深谷市にある渋沢栄一が創業した機械式煉瓦製造工場の日本煉瓦製造が今月で工場を閉めるという。需要の落ち込み。7年の連続赤字。時代の流れなのだろう。創業時に名を連ねるのは初代理事長、利根運河会社の創設役員・池田栄亮、三井物産の増田孝、のちの秩父セメントを創設した諸井恒平などがいる。
  ここで作られた煉瓦は、鹿鳴館、東京駅、東大、日銀、迎賓館、法務省旧本館など明治期の多くの西洋建築に用いられている。日本は維新後、欧米に追いつくためには、相手に対等と認められる建造物が必要であった、その時代。当時の近代建築物に必要な煉瓦すら日本には存在しなかったのだ。渋沢栄一は地元深谷で瓦製造に使われている赤土で煉瓦を焼くことに成功したのだ。1世紀の歴史に幕が下りる。

  ちょっと時間が出来たら、ゆっくりと深谷市を歩いてみようと思う。


 

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ch10.生活 : 頑張れ!ハイビスカス

   ロボットによる救助活動の実用化を目指す千葉工業大学の「未来ロボット技術研究センター」が 「ハイビスカス」というレスキューロボットを完成させた。ハイビスカスは8台目に作られたことからアルファベット8番目の「H」をとってつけられた名前。がれきを乗り越え、狭いすき間を進んで、大地震の建物倒壊現場から生存者を探すロボット。6人の学生を中心に約500万円で製作した。今後は22・5キロの重さを20キロ以下に改良し実用性を高めるという。親殺し、子殺し、そして昨夜から村上逮捕など、なんとも空しい事件ばかりが流れる中、こうした地道な技術の進歩が嬉しい。頑張れ、ハイビスカス!

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  シチズン時計がサラリーマンに対して行った「時に関する言葉」のアンケートの結果が面白かった。 「ちょっと一杯」は約1時間20分、「近いうち食事」は1カ月後、「残業でちょっと遅くなる」の平均は1時間34分というものだ。仕事帰りの「ちょっと一杯」は1時間(47・3%)。次が2時間(22・3%)。よく小一時間如何ですか?という誘いも多い。「小」という意味の理解が人様々のこともあるのだが・・・・・この一時間弱という時間の感覚差、なんとも人によって微妙に違い、大概が小一時間と言いながら「あっ、もうこんな時間に!」という流れが多い。

  また所謂「キンメシ」=「近いうちに飯でもどう?」の想定に関して1カ月後の後は1週間後という回答が25.8%。 社交辞令とはよくいうが、「実際には無い」と考えているものが18%。じゃ、いわなきゃいいのに・・・なのだが・・・「キンメシ」とはよく言われる言葉だ。
 昔、如何にも社交辞令だという感じの人に「じゃ、いつにしましょうか?」と言い、相手が困惑して「ええっ!」という顔をされたことがある。
「近いうちに食事をしませんか?」
「はい、喜んで」
「ではいつにしましょうか?」
「来週の金曜日あたり如何でしょうか?」
(「あっスミマセン、金曜日は~が生憎入っていて・・・次週の木曜日などはどうですか?以下延々と続くが )・・・・なんて会話が私はまともだと思うけれどね。

  
  以前、「ご無沙汰」感覚がどのくらいの期間かというアンケート結果を聞いたことがあり、詳しい数字は既に忘れているが、1週間も会わないと「ご無沙汰」感覚だと、超短いのが沖縄県で、それとは反対で東北地方は一年以上だったと思う。この地方色、風土の差異というのも面白いものがある。

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   「おいおい、伊勢屋の小僧さん、そんな乱暴な水のまきかたがあるものか。通行人が迷惑するじゃあないか。八百屋さんも困るねえ。もうすこし天秤棒を軒下に片付けておくれ」と朝早くから小言をふりまく小言幸兵衛。頑固な姿勢で小言を言い続け・・・・・。おいおい、いつまで小言が続くんだ? 五月蝿いなあって言い返したくなる小言幸兵衛さん。今じゃ殆どいない。昔はこういう年寄りがいたが、消滅してから社会が変貌していった気がする。小言を言われ、「もうっ!」と思いながら、わが身を振り返ることが出来たものだ。

  親も、子どもに迎合する時代。面倒なことには「親」であっても関わりたくない、そんな親が増えている。例えば、母親は子どもの体を作るべき食事にも手を抜く。「好きなものだけ」を食べさせて、嫌いなものを食べさせる努力や忍耐力もない。完全に母親力がなくなっているのだ。その上、栄養が・・・と言いながらサプリメントなどを食卓に置いておく。言語道断。
  勿論、家庭で「躾」さえ出来ていない。喩えが古いが、江戸時代、男子では元服の15歳で女子では13歳。つまり女子の場合は子供が産めることが成人の資格であった。十三祝いとして腰巻をつけさせられた。当時の母親は幼いころか家事を手伝わせ、躾は教えるでなく自分で体得させた。ふと、自分の幼い頃のことを思い出して「ひとさまに笑われないように」、「ひとさまに迷惑をかけないいうに」と育てられた。当時は何がなんだか分からなくても、日本というの風土の中で伝統的な価値観に培われたものだということが次第に分かるものなのだ。
 
  毎日の通勤電車や街中で見る風景。子供や若者たちの姿。ところかまわず、化粧、飲食は当たり前。先日は着替える学生さえ目に入ってしまう。耳の中にはイヤホンを入れているから、周囲の状況など全くお構いなしだ。音楽か英会話か知らないけれど、昔は自宅で聞いたものだ。学習したものだ。最近ではそんな傍若無人な中年、老人も多い。この数分我慢していれば・・・・と小言を言うものさえいない。「何が起こるか分からない。黙っているのが一番」と暗黙のうちに理解し合っている。関わらない、関わらない・・・と。嫌なこと、面倒なことには関わらない、関わらない。誰かがいつかなんとかしてくれるんじゃないの?、関係ないものねぇ。
どうしちゃったのだ、最近の日本人は?

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   このところ、通勤の行き帰りで、電車の週刊誌の中刷り広告で気がついた。細木数子の話題でもちきりではないか!元週刊文春の記者・野崎輝さんの「細木数子の黒い真実」を私は既に読んでいたので、今はあれれ、やはり!という感じだ。
  そもそも口火を切ったのは「現代」。ジャーナリストの溝口敦さんが、「魔女の履歴書」のタイトルの如くヤクザとの関わりを言及する記事を書いた。「週刊現代」と「週刊文春」が細木数子の話題を取り上げたところ、次に「週刊新潮」「女性セブン」が参戦。
  細木さんも黙っていない。6億ともいわれる賠償請求のあと、文春のインタビューには「現代の記事は、私の両親、先祖、氏素性に対する冒涜」と大反論を展開した。
 元文春の編集長で現在「WiLL」の編集長・花田紀凱さんがいうように、細木数子の過去にも週刊誌は同様の話題を繰り広げたことがあり、別段新しいネタではない。しかし、テレビのゴールデンタイムにレギュラー出演をして高視聴率を獲得。見た目はブランドものの豪華な衣装。宝飾品はギラギラ。やはり“怪しい実像”に関しては誰もが「どうして?」と思うものなのだろう。まあ、こうした心理は、あの叶姉妹に関して「何であんなにお金があるの?バックには誰がついているの?なんていう感覚に似ている。
  まあ、誰もが読みたくなる、そこをうまく突いたのが今回の一連の報道だ。実際の部数もかなり伸びているに違いない。品の悪い言い方だが、多分ウハウハなのだと思う。熱くなるのはこれから!なのだ。

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ichiko : 逞しさ

  6月になった。誕生月を迎えるとなんとなく、心忙しいのは何故だろう。
雨が多い時期というのに水無月。旧暦ではひとつきずれるから、まあ納得だ。
6月11日は入梅。雑節で、暦の上ではこの日からいよいよ梅雨の季節に入る。田植えや水を蓄える大切な時期。雨の日の過ごした方も、いろいろ考えよう。晴耕雨読の諺とおりに読書で静かに過ごすこともいいだろうし、そして晴れたらとことん働く。晴耕雨読とは本当に良い言葉。昔の人々は本当に逞しい生き方をしていたのだと思う。現代のように欲しいものが何でもかんでも手に容易く入ってしまう・・・そんな時代は人間が本来持ちえる「逞しさ」から乖離していってしまう。
 

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   久しぶりに人と会うときに妙なドキドキ感がある。とかく女性は「太った?痩せた?」という会話で終始してしまいがちであるが、私は以前から美醜でなく、常々その人がどんな「顔つき」であるかが気になっていた。例えば、どんな美人でも食事をしながら「美味しい!」と連発するたび、眉間に皺を寄せる女性とか、何かを考える時に口がへの字になってしまう男性とか、多分こうしたことは、本人が気づいていない「癖」というものだろう。しかしその「癖」の蓄積もその人の「顔つき」を作っていくものなのだ。

  作家の城山三郎さんの著書「無所属の時間で生きる」の一説に、ある商社のトップと話をした時のことが書いてあった。海外駐在前にその婦人たちに講習をして送りだす。数年後、帰国した時の顔がくっきりと二つに分かれていたということだ。例えば、タイに赴任中、タイ料理や歴史や民藝など、その土地に溶け込んで暮らした婦人の顔は生き生きとしていたのに対して、毎日、ゴルフ、マージャばかりしていた婦人は揃って南方呆けした顔になっていたというものだ。「どう生きて、自分をどう生かしてきたか」が顔に現われるという。

  卑近な出来事として、「来週内示だ」と騒ぐサラリーマンたちの顔を何回見てきたことか。しかし、男たちは単純ではあるが、出世していく時に顔つきが生き生きとしていくことが多い。自信が持てたというものだろえ。しかし、活かしきれなかった人の顔つきはくすんでいくようだ。特に顔のつくりは良いのに、自信を無くして、くすんでいく男の顔つきは本当に辛いものだ。女性も然り。「今は仕事が面白くて!」とシングルで頑張っている若い時代はまあ、いいが、何かのきっかけで家庭を持ち、夫や子供の世話、そして親の介護と様々なシーンが登場する主婦たちの顔つきは油断すると大変だ。気がつかないうちに、「ものの考え方」次第でややもするとくすんでいく。「忙しくて、毎日大変!大変」と自己弁護の言葉の積み重ねばかり言っているとますますその女性の顔つきはくすんでいく。


  一日に一つでもいいから「爽快」だと思うことがあればいいと城山さんは言う。造語として「一日一快」を勧めている。無所属の時間の中で、どう自分を活かしきるか?素晴らしいテーマを頂いた。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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横浜中華街で特に評判の高い厳選29店の味を家庭で再現するためレシピ。秘伝の味を再現するためのコツや工夫を惜しみなく公開。プロの味が家庭で再現できるか?について検証した。
価格1,470円(税込み)

「横浜中華街オフィシャルガイドブック2005-06」
独立して初めて関わった思い出のガイドブック。横浜中華街発展会協同組合の325店全店完全取材! 「食」と「文化」、「歴史」そして華僑・華人の「生活」に触れられるオフィシャルガイドブック。あの燃えるような夏の取材の日々は良かった。
価格950円(税込み)

「和食のいろは」
和食のおいしさを支える基本をあらゆる角度から紹介。プロに教わる目利きのコツから料理研究家直伝の和食レシピ満載。ずっと会いたかった道場六三郎さんをインタビュー。
価格1,470円(税込み)

「マヨネーズってわっはっは」
 親友のかっちゃんこと小林カツ代さんのマヨネーズを使って驚きレシピを紹介。遊び心がいっぱいのレシピや薀蓄も盛りだくさん。
価格1,470円(税込み)

「浅草散歩ガイド」
一カ月に一回は必ず遊びにいく浅草。路地裏は最高。どうしても「浅草のガイドブック」を作りたかった。浅草今昔物語から「食べる」「歩く」「憩う」「買う」浅草が満載だ。
価格1,260円(税込み)

2013年9月

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