2009年1月アーカイブ

ch12.その他 : もうすぐ春だよ

  1月31日は朝から大雨、そして風も強かった。でも某地方都市へ行かねばならず。朝、駅で切符を買おうとしたら「突風のため、電車が止まっています」と言われ、あたふた。仕方ない!高速バスに乗ろうと東京駅へ。八重洲構内がワサワサしている。消防士がバタバタ。構内のコンビニでボヤ騒ぎのようだ。こちらは時間がないと慌ててホースをうっかり踏んで「踏まないでくださいっ」と注意される。バス乗り場は長蛇の列。思わず溜息が。ホースを片付けるまでバスが乗り場まで入ってこれない。時間が過ぎる。雨は小ぶりになったものの寒い。また溜息・・・・。
   今朝、慌しく出かける時に、ふと見た庭の梅の花。ほころびはじめたというのに雨に打たれて、すっかり散ってしまっていたのを思い出した。雨が降って風が吹いて、いろんな事があっても・・・・・もうすぐ暖かい春になるよ。

ch02.健康 : 腰痛とは怒りである?

   あるセミナー会場でのこと。大正大学の廣澤隆之教授が腰をいためられたということで、「いやあ・・・調子が悪くて」とかなり絶不調のご様子だった。「春秋社の編集者が、"腰痛とは怒りである"って本があるんですよと言うんですがねぇ」と話しを続けられた。
  確かに、心身は一体であると常日頃から感じている。そうか・・・・腰痛と怒りはやはり繋がっていたか!と思った。私自身、あの忌々しい腰痛は今何処?となっている。当時は整形は勿論の事、鍼、整体、マッサージ、腰痛ベルト、漢方薬とありとあらゆるものにチャレンジをしたのだがしたが、いつもいつもスッキリしなかった。   
  しかし現在、不思議なことに腰痛がどこかへ飛んでいった。もう不思議としかいいようがない。多分であるすが、強い強いストレスが何かが、激しい火の色になって怒りとなって溜まったという感覚だ。
   廣澤教授のお辛そうな表情を見て、やはり「それはストレス!」と思わず叫びそうであった。


   おのれの身にふりかからないとどうも人というのはいつまでたっても「他人事」で済ませる。まあ、これが人間だからしようもないね。
  しかし、昔オレオレ?今は振り込め詐欺というのか、この被害が、昨年10月に実行された撲滅月間より前の水準に再び拡大しているそうだ。金融機関にはいろいろポスターが貼られたり、警備の方がお年寄りに懇切丁寧に訊ねている光景も目にするが、何と言っても東京都内が全国最多の被害発生地だそうだ。

  以前、娘が学生時代に一人暮らしをしていた頃、早朝に事故を起こしたと泣き叫ぶ電話をとったことがある。詐欺被害の事は頭では十二分に理解していたつもりだ。しかし、早朝に友達のクルマで事故ったという。痛いと泣く。大学生ともなればいちいち娘の友人のプロフィルなど親は認知していない。頭の中で「これは違う、これは違う」と思いつつ「もしや?」という不安感が少しだけ顔を出す。そして冷静な声で警察官か弁護士か?男性の声が。私は受話器を持つ手と反対の手で娘に携帯電話をかける。こんな時に限って娘は電話に出ない・・・・。ほんの一瞬の焦りと感覚が狂えば多分、この魔の手に引っかかっていたのだろう。
   丁度、この日、別の手口で娘の同級生の自宅にも魔の手が忍び込んでいた。友達は監禁された仕立てとなっていた。幸い、そのお友達のお母様は興奮状態で警察に飛び込んで・・・・これが幸いして何事も起こらなかったのだが・・・・ちょうどそのお嬢さんは歯医者さんで歯の治療をしていたため、携帯電話には出られなかったという。
  現在は"振り込め"に代わり"手渡せ"の詐欺が増加しているという。とにかく、いつも冷静沈着に考え行動を。うまい話やおいしい話しはないという事。本当に世の中には悪知恵だけの輩がいるものだから注意を。

ch07.味 : 春の味

   結構吹く風は冷たい毎日だが、光に"春"を感じている。この光を感じるとと恰も冬眠から目覚めた熊のようにフキノトウが食べたくなるのは何故だろう。春になると一番最初に顔をだすというフキノトウ。あの独特の香りと何とも言えないほろ苦さ。子ども時代の舌には絶対に理解出来ない味だ。あのほろ苦さは気持ちを引き締めてこれからのスタートを切るためのカラダの準備なのかも知れない。じっくりと低温の油で天ぷらにしてみよう。春の味そのものだ。

スポーツ : "夢"は叶えて欲しい


  よほどの極秘情報でない限り、人はたいがいの情報に日々さらされている。もう、ありすぎる情報に振り回されているのかも知れない・・・・。その場その場で都合いい考え方もしてしまう。どんな世界に生きてもぶれちゃいけないんだよね?

   一時は引退か?とも言われていた横綱朝青龍の見事な優勝。「やっぱりねっ!」と喜びに大いに湧いた街の声・声・声。内閣総理大臣賞の賞を言い忘れた人の事はもういい。呆れると言葉もない。
  いきなり「人生の勝利者!」とマスコミは朝青龍を持て囃す。また彼が「モンゴル大統領」を目指していることが分かれば、今後、この勢いは止まることはないのだろう。
   しかし、床山さんであった日向端隆寿さんのコメントの「千秋楽は楽しみにして、オープンカーで待ってるよ」と朝青龍の言葉。信頼関係にあったからこそ出た言葉だと思える。なかなかだ。
  忘れてはいけない。激しいバッシングの連続。それもマスコミというカメレオンの如く色や形や姿を変えて、情報を流す相手を見据えて、闘った男、負けなかった男はやはり英雄なのかも知れない。
  「横綱のチンギスハンへの思いはすごいものがある。だからこそ、将来は国のトップに立つ思いも相当強い」と言われる中で、今後の取組が愉しみでもある。

ch10.生活 : すごいよ!若者パワー


  毎日、頭の中にある言葉は「突破口」。日本人の体質ってどうしちゃったんだろうと思う日々。何とも元気がない。体で言えば、動脈硬化をおこしている感覚だ。「今更・・・」とか「もう・・・・」とかいう言葉はやめよう。
  
  従業員数人の零細な町工場や個人経営の商店主が産学連携に意外と積極的であるという記事を読んで、気持ちが明るくなった。まあ政府系金融機関の統合で2008年10月に発足した日本政策金融公庫が実施した初のアンケート結果ではあるが。特に、事業者側が産学連携の活用で商品・サービスの開発企画や評価委託、販路開拓などに結びつけた実例のうち、大学側に連携を直接申し入れたケースが5割以上を占めたという実態。
  昨年、発足させた産学ラボ「U-BRAINS」だが、寄せられる大学生からのレポートを読んでいても、若さのエネルギーを使わぬ手はないでしょ!?という思いで一杯である。

産学ラボU-BRAINSはこちら

ch12.その他 : ご縁とは・・・・


   1月24日は伊勢会の新年会だった。2009年を迎えるにあたり東京のお伊勢さまと言われる東京大神宮でご祈祷をいいただく。毎年のことながらも、いろいろあっても無事に新年を迎えられたことに心から感謝する、そんな気持ちの大切さが分かるようになってきている。会場で一年ぶりにお目にかかる方々にもある"ご縁"を感じるわけだ。「いち子さん、3月に無事結婚式をあげることになりました」と結婚が決まったという報告もあって、何とも華やいだ気持ちになる。
  この日は、ミキモトパールのオーナーの御木本澄子さんもいらっしゃる予定であったが、お風邪のために残念ながら欠席ということを聞いた。しかし、受付で思わず「あっ・・・」という出会いをした。ずっと主婦の投稿誌「わいふ」の編集長をされていた田中喜美子さんにお目にかかった。なんと、御木本澄子さんの実妹であるというから、本当に驚きである。
  「わいふ」が刊行された時に、取材に行ったことを思い出した。当時は新宿区にいらした元テレビ局のプロデューサーをしていた林さんを訪ねたところ、またわが母校の同窓であり、わいわいと話しも弾んだ記憶がある。林さんが「とっても優秀な編集長なのよ」と紹介してくださったのが田中喜美子さんだ。
  また、それとは別に、アイムパーソナルカレッジの設立記念パーティーの席でもご一緒した。本当に人生の出会いとは不思議なものであるとつくづく思った。久しぶりの名刺交換。今はファム・ポリティク編集部の編集長をされているということだ。「生涯、現役で」という田中さんの力強い言葉が胸に残った日であった。

ch05.エンタテイメント : 「おくりびと」がノミネートされた!


   映画「おくりびと」が、第81回米国アカデミー賞の「最優秀外国語映画賞」部門の最終ノミネート5作品に選ばれたというニュースを聞き、ふっと「もしかしたら・・・・・」と言う感覚が過ぎった。別段、私は映画業界に何か関係しているわけでも、力があるわけでもないのだが、実に日本ならではの内容に心打たれていたからだ。特に、現在の情勢、この不可思議な時代にあって、総費用何百億円というフレーズに鈍くなってしまったのだろうか?いや、人が人として絶対に避けられない「死」という普遍的なテーマだからこそ魂を揺さぶる。そんな感覚が過ぎったのだと思う。
  私はロードショーに行ったが、「どうしよう・・・入れるかなあ?」と思うほど、長蛇の列だった。あの列に並んだ人々もこのニュースを聞いて喜んでくれるといいなあ・・・と勝手に思う・・・。
   しかし、主演の本木雅弘さんの直筆のコメントは素晴らしい。達筆ということもさること、「信じがたい出来事にボウ然と悦びをかみしめています...。作品も生き物で...人間同様...多くの皆さんに愛された結果、大きく成長できたのだと思います」という言葉は彼の内から出たもの。
  是非是非、この日本の物語に栄光を!と心から思う。

ch04.カルチャー : 頑張れ!サヘル!

サヘル.jpg  イラン出身のサヘルさんが自らの人生を綴った本が文藝春秋から出版された。タイトルは 『戦場から女優へ』 。「滝川クリサヘル」の別名でも知られているが、単なる物まねタレントではなく、続々と女優としても活躍中である。頭の回転ははやいし、日本語の使い方が実にきれい。そしていつも惚れ惚れしているのはサヘルさんの礼儀正しさ。

  あの、イラン・イラク戦争で孤児となった一人の少女が、養母とともに来日して、それから日本で起こる様々な出来事・・・・。ホームレス、極貧、クラスメートの過酷ないじめ・・・・。知らなかった話が沢山。本を読みすすめるうちに、私は流れる涙を止められなかった。まだ20代で若くて、そして底抜けに明るくて、笑顔のきれいなサヘルさん。そんなイメージが強いだけに、そのあまりについ昨日と思えるほどの近い辛かったであろう"過去"の時間。しかし、優しく接してきてくれた、多くの日本の人々の応援が今のサヘルさんをどれだけ勇気付けてくれたのかが想像できる一冊だ。
  サヘルさん!これからもずっと応援します!頑張れ!サヘル!
サヘルさんの著書『戦場から女優へ』


  今、エクセリングという会社の社長をしている木谷真規さんと仕事をさせていただいている。先般も某説明会の講演にエクセリングに所属する女優のサヘル・ローズさんに講師を依頼するなど、いいお付き合いをしているわけでありまして。真規さんはまだ20代の若い女性社長。
  ところで、彼女の名刺にはグループ会社であるジーアイ・ホールディングのロゴがズラリと載っている。たまたま、真規さんのプログを読んで「いやはや」と思った。書き出しは『別に「どーでもいいや。気にしない」って思ってた事ですが...』となっている。年末の忘年会シーズンに業界関係の方の集まる会で、あるプロダクション系の方と名刺交換をした時の話しだ。・・・・ということは嫌な思いは、年越ししてしまったのですなあ・・・・。
 

  『私の名刺を見るなり、見ず知らずの酔っ払いに、こう言われました。
男:「若いのに凄いね。で、どの人の愛人なの?」
私:「は?」
私はキョトンとしてしまいました。
愛人??まさか。そんな訳、あるはずがありません』


  そして怒りのマーク。 真規さんの怒りがジンジンと伝わってくる。勿論、ジーアイのグループ会社の社長達は、真規さんの諸先輩で、尊敬している仲であり、その男性が云々などありえないと彼女の怒りの頂点に達している。そして『そういう発想がでる事自体ビックリしました!』とある。

   しかし、女性が仕事をしていると本当に矢鱈といろいろ言われるものだ。私も、昔々のある時の事を思い出した。サラリーマン時代の事だけど・・・・。
  ある建築家の女性とある仕事が一段落して「いろいろお世話になったのでご馳走させてほしい」ということでレストランにご招待をうけたことがある。多分、ワインなど飲んで、少し気分も解放されていた時か。「吉田さんって、どなたかパトロンがいらつしゃるのでしょう?」と聞かれた。一瞬、意味が分からず「はっ?」と考え込んでしまった。「だから、パトロンがいらっしゃるんでしょう?一体、どなたなの?」と再度しつこく聞かれた。「私は会社員ですよ・・・」と言うと、彼女は訝しげな表情をして、ふふふと笑った。何とも、後味の悪い食事会であった。何を言おうと、彼女は私の言うことは耳に入らずもそのまま・・・・。


  まあ、真規さんの経験したような話は枚挙に暇がない。サラリーマンであった時でも、あーだこーだとつまらない事を言われる。寧ろ、私の場合は会社経営者になってからの方がそんな事は全くないが・・・・というか確かに年もとった?ということか。思わず笑い出しそうだ。何れにしても、女性が仕事していく上には、まあ、どうでもいい問題がいろいろ山積みなのである。

頑張っている女社長・木谷真規さんのプログはコチラ/


ch01.政治 : 再生へ

   1776年の建国以来初の黒人大統領となるオバマの就任。日本時間の21日午前2時。米国の再生の責務を担い、米国民に変革と団結を訴えるオバマ。かつてのライバルとも手をたずさえる。大恐慌以来といわれるほどに深刻化した経済低迷の打開などにどう向かっていくか。やはり歴史的な日である。


ch12.その他 : 人類の奇跡をみた


   新しい年にひったりの映画だった「ザ・ムーン」。映画館を出るときは何か、自分の存在が何か新しく、そして愛おしく感じるほどだった。
  時は随分と前の話し。1969年7月20日のこと。アポロ11号が月面に着陸した時、ニール・アームストロング船長によって、月に初めて人類の足跡がしるされた。
  NASA提供による初公開の映像は言葉が出ないほどすごい。出演しているのはアポロ11号のバズ・オルドリン、マイク・コリンズ、奇跡的な生還を果たしたアポロ13号のジム・ラベルなど月へ向かった10人の宇宙飛行士たち。年月を経て、当時の体験を語る。その一言一言が実に重い。心をうつ。何か、わけもなくよどんでいたものが消えていった。人類の歴史の中で、地球外の地に立った人間、本当に奇跡だと思える。
ザ・ムーン公式ホームページ

ch02.健康 : 安堵感に包まれた夜

   昨夜は人が健康であるということが本当にいいなと思った。癌を早期発見して、昨年、大変な手術をして入院。そして退院。体力がようやく回復した友人のお祝い会をした。
   一番先に店に到着していた彼女を見て「わぁっ!」と思わず歓声をあげてしまった。変な言い方だが、思っていたよりずっとずっと元気そうで、「いち子さ~ん」と手をあげた彼女の笑顔に何か胸がほっとしたのだ。会えなかった数ヶ月の彼女の静かな闘いが見えた。医者から告知された時のどうしようもない不安な気持ち、そして何時間にもわたる大変な手術、そして回復に向けての日々の努力・・・・。
  親しい友人が集まって祝杯。私は安堵感に包まれた。良かった!良かった。健康の有難さと何よりも日頃からの体調管理の大切さが分かる。

ch10.生活 : 己丑の年へ

   一月末に陰陽五行の伊勢先生との新年会が、東京大神宮で行われるため、会場の下見に行った。余興でハーモニカ演奏をチャーリーさんに頼むため、舞台のチェックも必要。しかし、東京の伊勢神宮と言われる東京大神宮で新年会など、ある意味、夢のよう。ご祈祷と御神楽もあり2月4日から2009年の幸を祈願する。2009年は己丑の年ということで「土用」の作用が強いという。「見えないところの努力が必要、つまり見えざるところを磨く時」と伊勢瑞祥先生が言う。当日は真珠の女王と呼ばれる御木本澄子さんもいらっしゃるという。楽しみでである。

東京大神宮

   昨夜は2009年になって初めての合唱団のコーラスレッスンだった。昨年末のクリスマスチャリティディナーショーから本当に久しぶりにメンバーに会う。なんとも嬉しいものだ。新曲二曲に挑戦。今年は10周年という特別な年になる。「あっと言う間だったね」とみなでいいあう。
  そんな中、「どうしたの?肌がスゴイきれいだけど」「何かしているの?エステに通ってるの?」と数人から言われた。何故?何故?と聞かれて、ああ!と思った。それは年末から。正月料理に一工夫したことか。例えば、おなますも、色鮮やかな京人参をふんだんに使ってみた。海老芋の料理をしたり、ちょっと野菜を多く使った。
  年があけてからも、「タマネギとジャガイモを買わないと!」というような、これまでの"~ねばならない"方式の買い物でなく、先ず、野菜を目の前にし、色鮮やかで「わあっ!」「と感動するほど美味しそうな野菜を買い、料理をしている。そして、例えば新鮮な大根、人参などは出来る限り皮をむかずに丸ごと調理をしている。素材の旨味を活かす為、これまた出来る限り薄味にしている。びっくりするほど、新鮮な野菜を摂る。そんな毎日。約二週間でこんなに効果が出たのか?と不思議なくらいに肌の調子が良くなる。嫌な肩こりもない・・・・。不思議不思議!改めて、野菜パワーに脱帽である。

社会問題 : "現代"病か


   日々送られてくる"情報"にどうも現代人は当たり前のように麻痺しているように感じる。やはり社会の大きな問題だ。インターネットという魅惑的な世界を知ると、やはり良いものも悪いものも、何もかもが混沌としてある。麻痺した感覚は一度リセットしたほうがいいかも知れない。電子メールのトラブルもよく聞く。簡単な業務連絡であるならまだしも、ちょっと複雑になると、文章力というかそれなりのリテラシーが絶必である。意思が伝わっていない、その為の誤解も多い。その誤解で怒ったり嘆いたり・・・・・「そんな事ない」と思っているのがやはり麻痺だと思う。まあ、多くは語れないが・・・・・
  
  年末調整だなんだかんだが終わり、税金問題も頭が痛い。楽しいことってないかしらん?なんて考えていると「吉田さん、もう、兎に角、コツコツコツコツ。それしかないですよ」と公認会計士の先生が言う。「そうですねぇ」と溜息。
  この不景気の中、本当に、甘い話は転がっていないので注意が必要だ。こんな不安定な時代になると、とんでもない輩が出てくるから本当に注意が必要だ。深く考えず、その場凌ぎの何とやら。
 
   落ち着いて、落ち着いて。こんな時こそ、静かにものを考えるのに最適だということ。『唯識三十頌』のページを開く・・・・・・。あの三蔵法師が命をかけて求めたという心の思想だ。

ch11.経済 : 変わるということ


100年に1度の不景気だと言われても・・・実はどこか言葉に左右されてしまっている。
  
  1月12日の成人式に晴れ着で華やいでいる新成人を見ながら、この若者達が誕生した頃を思い出してみる。所謂、バブルの波にのり、当時、就職は売り手市場。内定の後に、他の企業にいかないためにクルマをプレゼントした会社もあった。株も化け物のように姿を変えていた。ゼロがひとつ違うというボーナス支給で、女の子にダイヤモンドをプレゼントする男も多かった。何もかもが絶頂期で、某不動産屋さんのパーティーではレミーの回しのみという実に品の無い光景さえあった。銀座も活気づいて、ママたちの頬は紅潮していた。銀行は「貸しますよ~貸しますよ~いくら必要か言って下さ~い」と迫っていた・・・・・今となっては、まるでマッチ売りの少女がマッチをすり、その明かりの中に見えるつかの間の夢の光景。


  このところ「もしや・・・・」といろいろ危惧していたことが次々と現実になる。今年は「東京モーターショー」の開催予定の年だ。10月といえども既に、準備に向けて着々と進むものなのだ。しかし、米自動車大手3社など海外の主要メーカーは昨年12月末の期限を過ぎても参加登録を済ませていないらしい。主催者側の日本自動車工業会は「引き続き申し込みを受け入れる」との事だが、そうとしか言いようがないだろう。勿論、国内の自動車メーカーもいろいろ検討するだろうが、海外からの参加無しで果たして展示会になるのか?実に危い。
   変わるということは、血だらけになるほどに苦しい。しかしこれまでの快感や思考回路、価値観など新しい触角で転換していかないと本当に生き延びることは出来ない世の中となっている。実感実感の日々。死んでしまったらしようもない。死なない程度に大手術して変わっていかなければならない時代なのだ。それも楽ちんな、喉元すぎれば何とやらの一時凌ぎではなく必ず来る「未来」を見つめながら。しかし、一度ついてしまったいろいろな垢はなかなかとれない。考えている以上に難しいものなのだが。


   人には「公」と「私」があるが普通は、殆ど「公」の顔としか会わないものだろう。どんなに親しくなっても、きちんと伝えることなく、人は曖昧のまま過ぎ去るものだ。


2007年3月に亡くなった城山三郎さんの本は何冊か読んだものだが、昨日、1月12日の夜、テレビドラマで『そうか、もう君はいないのか』を見た。「落日燃ゆ」「男子の本懐」をはじめ、何冊か読んだが、これまでにまさに城山三郎さんの深い「私」の部分は初めて知った。


  城山さんの奥様の容子さんは、ある日、体調が悪く、診察を受けた。癌とわかってからなんと僅か四ヶ月。2000年の2月に亡くなったという。享年68歳。やはり若い。若すぎる。何故か実母の事を思いだしてしまった。そして奥様の七回忌を終えて城山さんも亡くなった。この本はご自身が亡くなる半年ほど前から、ようやく本腰を入れ始めて書いたものだという。そんな事ってあるんだなあと思った。この不思議な感覚。
  
  印象に残ったシーン。奥様が検査に行き、その帰りを心配して待っている。そこに、奥さんの、呑気な鼻唄が聞こえて来る。それは、癌が呆れるような明るい唄声。しかし、夫の姿を見るや否や、崩れ落ちそうな妻を抱きかかえ「大丈夫だ、おれがついている」と言う。何が一体大丈夫なのか?わからぬままに「大丈夫」を連発して妻の背を叩く。それから、夫婦の「死」へ向けての過酷な日々が始まるわけである。
 
  「死」ということなど10代や20代では全く「未知」の話か?仕事に夢中な30代も考えもしないだろう。しかし、どんなに健康であっても、病弱だと言ってはしょっちゅう病院通いをしていても、人はいつか必ず死ぬということ。
  最近になって、私より年上ではあるが、団塊世代の友人たちが時折、まるで人生にもエコロジー?と言ったらおかしいが、無駄なくスッキリ、サッパリと終わるためにはどうすべきか?何をどう整理するか?最後はこう言いたいよ!なんて言い出す。また、ある友人は、スポーツ観戦の後の興奮した後に、空を仰ぎ「宇宙の果てって一体、何があるんだろうなあ?」なんて少年のような事も言い出す。「いつか、弔辞を読むときがあるんだろうな?」なんて言いながら「今、言ってもしようもないな」と腹をかかえて笑いあう。友人たちの中で、誰が先で誰が後なんて誰も分かりはしない。神様が知っているだけだ。しかし、精一杯、仕事をし、家族を守り、友情をあたためながら飲み、未来を語りそして笑いあう。いろんなアクシデントやトラブルでズタズタになろうとも、友達は変わらずにそれぞれが傍にいる。経済危機だ、政治不安だと山積みの今の世も、友情とは本当に培ってこられたものだと思う。支えにもなる。
  しかし、何れの日、残されしものは皆、呆然と「そうか・・・もう、いないのか」と思う日が来るのであろう。人として生まれたのだから、どんなにもがいてもしようもないことだが。

ch01.政治 : 支持率の行方

   数字を見ると「もしや」という気持ちが「やはり」となる。麻生内閣の支持率はもう予想を超えたというか危険値である。気になる自民党の渡辺喜美元行政改革担当相の離党表明。麻生さんは某番組で「自分の所属する政党を離党するしないは個人の問題だ。するなとも、しろとも言える種類の話では全くない」と言っていた。同調者が出る可能性が無いと言い切れるのか?


   次期米大統領のオバマさんの生声が聴けるCD付きの『オバマ演説集』が昨年の11月20日発売以来、売れに売れて今月の7日時点で40万部の売れ行きだそうだ。まあCD付きで1050円という価格設定もよかったが、やはり、「Yes,We can」「Change!」と叫ぶオバマさんの臨場感あふれる声は魅力的だ。今の日本には全くないし、ワクワク感を感じさせてくれる。
  その点、麻生太郎首相の"関連本"も好調というのは皮肉というか恥ずべき話。最近、セミナーなどでも「最近じゃあ、みぞうゆうのって言うんですか、ハハハ、この不景気云々」と茶化して言われる方も多い。しかし多すぎると、本当に腹が立つ。己の国、日本の総理大臣の恥ずべき姿を敢えて言うなよと思い、むかむかする。まさに「麻生効果で急上昇した漢字本!としてワアワアとマスコミも持て囃すから大躍進だ。何とも皮肉というか、日本人の品格さえない話しである。これからの日本国も日本人こそ、Change!Change!と叫びたい。

   ある動物園のチンパンジーが長ネギを食べることでで風邪をひかなくなったという話しを聞いた。昔から「ネギを食べると頭か良くなるから」と、親にはよく言われたものだが・・・・。しかし長ネギは子ども時代はやはり苦手な味だ。出来る限り避けてきた記憶がある。しかし大人になってくると長ネギのうまさが分かってくるから不思議だ。
  このところ風邪をひいたということでキャンセルになった集まりや打ち合わせが多くて、はて?と思っていた。この季節はしようもない事なのだが・・・・・

  やはり風邪予防の為には長ネギ!ということで横浜中華街の「徳記 」に行き、ネギそばを食べた。中華街の店とは思えないほどスッキリ、あっさりした佇まい。路地裏なのでとても分かりにくい店だ。しかし、ここのネギそばの味は最高だ。自家製のちょっと平べったい麺にあっさり、それでいてコクのあるスープとからむ。シャキシャキした長ネギが本当に風邪予防になりそうだ。もっと!元気になりたいという時は"とんそくソバ"がおすすめだ。豚足!と苦手な人も多いだろうがこれがまた旨い。


  あれこれ、ドキドキし思い悩んだりするのならば、敢えてひかなければいいものなのだが・・・・ついついひいてしまう御神籤。今年、生まれて初めて?ということが起こった。初詣で某神社でひいた御神籤は「吉」だった。「大吉」とは少し怖い気持ちがするから、何となくホッとした。そして、先般、ある仕事の帰りに都内某神社で、ぐぐっと引き寄せられるように商売繁盛を願ってお参りした。そしてひいた御神籤は「吉」だった。ご神託を読みながら途中で「あれっ?」と思った。初詣でひいた、大事に財布にしまった御神籤を取り出して見た。ほーっ!こんなことってあるんだな!と思った。それは同じ番号の御神籤だった。体裁?は全く違うのだが、内容は全く同じだった。ちょっと呆然。いろいろ考えた。偶然といわれれば偶然だろう。


   忘れもしない。あの年の御神籤。初詣で「凶」が出た。初めての事で少し動揺した。動揺しながらも「凶」という御神籤が本当にあるのだと思った。しかし、何となく、気分がすぐれずに他の神社でまた御神籤をひいた。次も「凶」だった。この時の落ち着かなさは今でも思い出すのも嫌なほど。やめればいいのに・・・・また次の日に別の神社でひいた。「凶」が出た・・・・・ 「吉田さん、どうしたの?顔が真っ青よ」と友人たちに言われた。三度も「凶」をひいてしまった。落ち着かない一月が過ぎ、二月になり、実母が急に倒れた。そして亡くなった。
  

  昔から人々の生活の中に浸透している御神籤。吉凶よりも運勢の説明が大切であると言われるが、人生は身に余るほどの幸福は望まない。まさにお釈迦様の仰る小欲知足でいい。

ch12.その他 : おめでとう!の春だね

  嬉しい年賀状が届いた。
  
  一昨年にいろいろな大学のマスコミ講座のゲスト講師を務めたことがあった。確かに、放送局、新聞社、出版社などふくめマスコミ界というのは人気があるようだ。まあ、冷静に考えてみれば自分の生きてきた"小さな狭い"世界であるが、その中でもしっかりと掴んだものを今後、こうした世界を目指す若者達に伝達できればと思ってのぞんだ。
  その中の受講生の一人のSさんからの年賀状に"無事、就職先が決まりました。夢を常に持ち続け一日一日を大切にしていきたいと思っています"というメッセージがあった。それを受け取り、もう、小躍りするほど嬉しく思った。

  マスコミセミナーが終了した時、彼女から、それはそれは丁寧な手紙が届いた。しっかりとした文字と文章で書かれていた手紙は今でも私の宝物である。今は退職願いさえもメールや携帯電話で済ませてしまう人もいるという世の中。便利さ、安易さに頼りきってしまい、要は「区別」が出来なくなっている人の多いことよ。
  いろいろな世界に時流にうまくのった事でもその後にたいした努力もなしにその力が恰も永遠であると勘違いしている不遜な輩の多いことよ。兎に角"初心にかえる"事。それはんな事があってもだ。弛まぬ努力をし続け徹底的に不遜であれという事。

  Sさん!おめでとう。心からエールをおくります!!


   エコ活動の一環として、北新工業販売の末国健吾社長をお訪ねしてお話しを聞いた。兎に角、情熱的で且つ話し上手な社長。聞いているうちに、本当に時間の経つのを忘れてしまう。
  社長が開発した節水弁のスーパーフローの事はこれまで、いろいろと聞いていた。通常の30~70%の節水になるという。しかし、節水とはいっても、出る量がタラタラじゃあねえ?と自分の中では実はペンディングしていたのだ。まあ、一度つけたら(それも8000円であればかなり安い)一生モノ!というフレーズには何ともいえない魅力は感じていたのだが・・・・・。

  しかし百聞は一見にしかずである!!
「いいですか?吉田さん、しっかりとタイムをはかってね」と末国社長と節水弁をつけての実験をしてみた。弁をつけた時とつけない時の水が洗面器に溜まる時間をはかる。何れの場合もまさに水出し全開!という感じ。日常生活では決して出さない水の"出し方"である。「ハイ、27秒」・・・・これが普通かと思った、そして弁を外した。すると「あっ!9秒」という結果が出た。一瞬、手品を見ている感覚と言ったほうが良い。時間をはかった後「何故?」と思った。それほど不思議な差だ。俄かには信じられない感じ。
  また、トイレのタンクにも"賢い節約""主婦の知恵"ということでペットボトルやレンガを入れたりする人も多い。しかし、ここにも節水弁を取り付けると・・・・・あらららら~。説明を読むより、やはり実際に光景を見たほうが良い。
  この特許を欲しがる人も多く、ある大手企業が「~円で売って欲しい」と社長に言ってきたこともあるそうだ。自宅につけたら、どれくらい節約できるか?程度に考えるより、多分大企業としてはもっともっと大規模な計画があったに違いない。しかし、こんな話しも末国社長はなんと断ったという。「まあ、いろいろな人や会社の方がきましたよ」と教えてくれた。
  水や空気は使い放題!という感覚がいつもある。しかし、地球の事を真剣に考えれば、美しい水や空気を大切に使うという心を忘れかけてはいないだろうか?決して「ケチ」ではない。大切な水をはじめ資源はもっともっと大切に使うという、当たり前の事を忘れがちだね。

節水でエコ活動を!北新工業販売のホームページはこちら


  日々生活をしている中で、いろいろな事に好奇心と興味が湧いてくる。"ちょっと落ち着きなさいよっ!"というほどまあ、いろんな分野が広がっているのだが・・・・。特に、六角形の構造をして鋼鉄の約20倍もの強さを持つカーボンナノチューブ、そしてバイオマスはいつも頭の中を動き回っている。
  なかなか、これまで人間は石油依存エネルギーからの脱却が出来なかったのだが、原油価格、資源枯渇、そして地球温暖化防止といことでいよいよ代替の一つとしてのバイオマスがとりあげられてきているのだ。植物は二酸化炭素を増やさないカーボンニュートラルの性質を持つということ。燃料としても所謂CO2の排出分としてカウントされないから温暖化対策としても有利。
  カーボンナノチューブにしても今後は電気自動車にも応用されると聞いた。バイオマスもエネルギーや製造装置などを含めた利用市場は4000億も予想されているらしい。
  毎日毎日、雇用問題をはじめ、歯軋りしたくなるほどの社会情勢。みんな苦しい。その苦しさで変わっていく人を何人も見ている。(いや、確かに潤沢な人もいるだろうが・・・・)
   しかし、よく考えれば、利他行動が出来るのは"人"ならではの事である。知恵が湧き、そして作り出すのも"人"である。今か゜マイナス100ならひとつでもプラスに。ゼロになったらプラス1にしていこう。生きていれば出来る。

 

ch10.生活 : 幻の群像大作と出会う


   世界中の研究者やファンを魅了している「レオナール・フジタ展」が昨年から札幌を皮切りに日本全国を巡回している。1月18日(日)まで東京は上野の美術館で開催中だ。「レオナール・フジタ」と言っても「誰?」という方も多い。「藤田嗣治」といえば「ああ」と言う方もいる。何れにしても"最初で最後"の日本公開であるから、是非、時間を見つけて行かれると良いと思う。東京のあとは福岡市美術館2009年2月22日(日)~4月19日(日)、そしてせんだいメディアテークで2009年4月26日(日)~6月7日(日)の予定。
   
   たまたま・・・・・ああ!年月は「人」を変えてしまうな・・・・と思うことがあった、そんな日に敢えて上野の美術館を訪れた。
  初期の頃から晩年にかけての作風というか色使いの差異に本当に一人の画家の作品だろうか!と驚かされた。洗礼をうけた後の作風はこれまで、私の頭の奥にあった記憶が覆された。再現されたアトリエでは画家の生の生活が手にとるように分かる。幻の群像大作に出会える時間。人生の中での貴重な体験。ふと、あたたかい気持ちになれる、そんな日もなかなかいいものだ。
レオナール・フジタ展はこちら


   考えてみれば21世紀に入ってから9年目の正月を迎えたわけでありまして・・・・今日、1月5日は「小寒」。そして所謂"仕事はじめ"。いよいよ!です。

  さて、不景気ということで初詣客が今年は倍増したと聞いた。例えば、干支の「丑」に因んでか、文京の地、春日にある牛天神は、願いが叶うという撫で岩(ねがい牛)発祥の神社らしい。知らなかった・・・・。鎌倉時代に源頼朝公が岩に腰掛け、休んだ時に、夢に牛に乗った菅原道真が現れて「二つの喜びがある」と告げられたとかで、この岩を祀り牛天神を創立。境内にある牛の形をしたこの岩を撫でると願いが叶うと言われているらしい。願いが叶う?ああ!願い事も沢山あるし、ちょっと行ってみようという気持ちになる。
  
   さて、昨日4日は、ラジオのパーソナリティ-でまた歌手でもある、さこみちよちゃんに誘われて、作曲家の吉岡しげ美ちゃんともども「下谷七福神めぐり」に出掛けた。歩きながら「東京で生まれて、東京で育っているのに知らない事ばかりよねえーっ!」としげ美ちゃんはしきりに感嘆。まさに初めて歩く土地には発見!発見!の連続だった。ここを歩かなければ、多分一生知らずに終わってしまうことだろう。頭の中の知識だけではねぇ。
 
  
  集合はJR鶯谷駅の北口改札口。改札口には七福神巡りの分かりやすいチラシが設置されている。参加者の中には間違って、快速電車に乗ってしまい「あーっ!」「ギャーッ」と鶯谷駅を通過してしまった人もちらりほらり・・・・・ということで予定時間より数分遅れての出発となった。
  寿老神(元三島神社) の本殿の屋根は鶯谷のホーム上からも見ることが出来る。しかし場所柄というか・・・・何ともギラギラのラプホテル街の真ん中にあるので、そこをミドル軍団がぞろぞろぞろぞろ歩いている光景はなかなかだ!これはお正月ならではのものだろう。
  福禄寿(入谷鬼子母神 )は下谷あさがお市が開催されるお寺としても有名だ。そして 三面大黒天(英信寺)は浄土宗の名刹だ。御本尊は弘法大師作といわれる三面大黒天。毘沙門天(法昌寺 )へ。ここには元プロボクサーでコメディアンの たこ八郎さんの菩提寺でもあり、境内には「たこ地藏」がまつられている。弁財天(弁天院 )から、きく恵比寿(飛不動尊正宝院 )へ。近くには、酉の市で有名な鷲神社や樋口一葉資料館がある。急遽、みんなて゜一葉記念館へ行こうよ!ということになった。ああ、なんという幸せ。ゆっくりと樋口一葉の世界へ入り込む。24歳という若さで走り抜けた天才の姿がそこにあった・・・・。そしていよいよ最終! 布袋尊(寿永寺)へ。最後に全員で記念撮影をした。もっと前だ後ろだ横だと、まるで修学旅行の写真撮影のような大騒ぎ。
   ほぼ半日、いろいろおしゃべりしながら七福神巡り。遠足気分で楽しかった。ゆっくり歩いて三ノ輪で解散。「せっかくだから!」と、しげ美ちゃんと私は三ノ輪橋からチンチン電車に乗る事にした。下町を走り抜ける都電の車窓から次第に暮れなずむ風景が何とも言えない気持ちにしてくれる。「いっちゃん!夕暮れっていいよね!」としげ美ちゃんが呟く。その横顔に、また彼女の頭の中には夕暮れの旋律が生まれたのかな?と思った。
  
   正月4日、さこみちよちゃんをはじめ、ご主人の立川ぜん馬さんにも大変お世話になった。楽しい時間を本当にありがとうこざいました!
   
   皆にとって佳き一年でありますように・・・・・

機会があれば「一葉記念館」へ


   久しぶりに感動的だった。第85回の東京箱根間往復大学駅伝。東洋大が初の総合優勝をした。最優秀選手に東洋大の1年生エースの柏原竜二さんが選出された。彼は5区山上りで驚異の8人抜きをした。この光景は信じられないほどすごかった。「夢でみたんです、やれるなっ!と思った」と柏原選手が語っていた。正夢だね。
  自分も何度かクルマで通ったことのあるあ箱根のきつい上り道。風景や傾斜などいろいろ頭にめぐらせるそれだけでも息がきれてくる・・・・。信じられないパワーを感じる。
  いつの世も「最近の若者は云々」言われるが、努力、根性、そして信頼。チームワークで心がひとつになった。いつまでも仲間達のたすきを胸にかけていた気持ちも十分に伝わってくる。何区と何区が「誤算だった」なんて言葉は言わないでほしい、これは本音だ。兎に角、アクシデントはあったにしても全ての選手、そして仲間達に拍手!拍手!


  サンディエゴで活躍中の画家・弓クレメイソンさんから正月の便りが届いた。
「元旦は荘厳な朝日のようですね。私達に大きな期待と希望をもたらしてくれます。アメリカは元旦の光りのもとで、1月20日に就任する新大統領オバマの言葉 "Change comes from the bottom up, not from the top down" の精神で、庶民も一緒に国の改善に前進です」とあった。そのメッセージに光が見えた。
  アメリカの経済の破綻はこれほどまでに世界をまき込んだ。しかし、2009年は新大統領がオバマだということが全てである。まさに"Change comes from the bottom up, not from the top down" の精神でアメリカは再生していくだろう。
  日本の三が日は実に良い天気が続いている。まだ世の中はまだ屠蘇気分でしようもないことだが、"日本丸"の行方はどうなるのだろうか。オバマの精神をもつ指導者は今何処?
弓さんのホームページはコチラ

ichiko : 100通の年賀状

   日頃の運動不足の為か、昨日はちょっと歩きすぎて、草臥れて・・・。夜中になってから漸く元旦に届けられた賀状に目を通す。まあ、学校の友人から始まって、仕事の付き合い、その他もろもろ・・・・・なんとも広がり続ける人間関係。今年は約500近い賀状を書いたのだが、最近は所謂、電子メールの賀状の多いこと多いこと!編集プロダクションの天才工場社長の吉田浩さんのメール年賀状を読んでビックリした。「昨年まで毎年4000枚の葉書を印刷して、皆さんおひとりづつにお送りしていたのですが、社員が年末に悲鳴をあげ、社長がアルバイトに吊るし上げられ(笑)、今年からメールにて年賀状をお送りすることにさせていただきました」とある。400通ではない。4000通という膨大な賀状。こりゃ、一人一人には無理だぁと思った。電子メールは実に便利だ。簡単だ。電子メールを書くたびに私はふーっと戦国時代の武将がもし電子メールを使える環境にあったなら?・・・・なんてどうでもいいことを想像して一人愉しんでいる。
  まあ、現役バリバリで仕事をしているうちは何千通も何万通でもいいのだろう。しかし、ひとそれぞれの「一言メッセージ」の嬉しいことよ。いただいた瞬間に笑みが毀れるものだ。これは一斉に放出する電子メールには決してない事。あり得ないね。便利だけと、もう何とも言えない「漠」とした感覚の一斉メール。いつもこれをひらく度に私は「ハイハイ、分かりました、了解でありますよ」という感覚になる。人は便利になればなるほど、それに甘える。昔の感覚を忘れていくものだ。別段、それを悪いとは思わないが、薄れていく感覚に気付かなくなっていくことが哀しいね。
  まあ、としもとったが、まだ晩年でもない?。賀状をいただくたびに、親しい友人のお父上が病床で「今年いただいた年賀状の方々に連絡を願う・・・・」と言って亡くなられたことを思い出す。それはちょうど100通の年賀状だった。

bluesky_10.jpg 2009年になった。つい数時間前というのに、あの慌しい師走が遠い過去の様に思えるのは何故だろう?新年とは不思議な力がある。風は冷たいが、青空が広がっている。辛いこともあるが、平和である。

   石川啄木が『悲しき玩具』の中で正月を詠むあのうたのように・・・そんな気分。

何となく、今年はよい事あるごとし。元日の朝晴れて風無し。

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プロフィール

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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