2008年1月アーカイブ

ch07.味 : 一人の食卓



   大手町は「仕事」というシーンでは本当に慣れ親しんでいる土地だ。しかし、昼時は好きではない。特に地下街の飲食店に、どっとビルからはきだされた人々が慌しい感じで吸い込まれていく光景。時に自分も吸い込まれた時の慌しさ。こんな状態ははっきり嫌なのだ。
  「昼食はサラリーマンの唯一の楽しみでも、大手町では料理よりも「地価」を食べているような気がしてならない」という文章の一節を読み、余りに高い大手町のランチに対し、全くその通り!だと思っている。その上、あの混雑ぶり。折角の楽しみのひとときさえ、ストレスになりそうである・・・・。


  今朝、何を食べたか?昼に何を食べたか?・・・・・そして夕食には?と意外と意識せず、空腹が満たされると忘れていく。時間の波に乗っていくほどに忘却だ。しかし、今日のように、夕方近くに打ち合わせをしながらの昼食、また仲間との深夜近くにとった夕食となると、しっかりと食事の内容だけでなく、そのレストランの給仕の事も何もかもしっかりと記憶してしまう。日ごろ忘れてしまうカロリーさえ計算している。一人でいい加減にささっと済ませたなら、いつものように何を食べたか?など時間と共に、忘却~なのだろう。
  昼のビジネス街は、一人でランチタイムを過ごしているサラリーマンやОLさんも多い。食べている以外は携帯メールを見ながら・・・・そん姿が多い。「この人々は家でも一人で食事をしているのだろうか?」なんて考えることもある。
   そして夜も更けていくと、いろんな事を思う。夫婦別れして、一人になった友人の食卓。連れ合いをなくした友人の食卓。「最近、揚げ物なんてししたことがないの」「これといって食べたいものが見つからない」なんて言葉を聞くと、やはり一人の食事とは本当にさびしいものだと思う。多分、そんな食卓が年齢を問わずこれからは多くなっていくのだろう。


   米国の研究者が先般、面白い研究結果を発表していた。
夫婦間で感情を押し殺す人々は早死にする傾向があり、夫婦げんかが健康に役立つ可能性があるというもの。研究結果を聞いただけでは「ふーん、それで?何か?」という方も多いと思うが、多分「それで?」という方は結構、日頃良き妻(を演じている)なのではないか?と思う。
   ミシガン大の公衆衛生学部と心理学部の研究者が、192組の夫婦を対象に17年間にわたって実施した追跡調査なのだが(これまた忍耐強いね)、その結果として、怒りを我慢した人たちは怒りをあらわにした人たちよりも早く死亡する確率が2倍だったというのだ。17年間、お疲れ様です。
   怒りとまでいかなくても、結構、女性同士が集まってわいわい話す場では必ず「母親」「姑」などの話しで盛り上がるものだ。「友人のお母さんがねぇ」なんて表現は結構、「姑」であったりするとも思って聞いている。
   その中でも最近、多いのが、つれあいが亡くなった後に愚痴を言うひとが多いということだ。
「休みの日にどこにも連れて行ってくれなかった」「旅行にさえ連れて行かなかった」「子育てから家の事まで全部、やらされた」などなど。中には「たいしたものも買ってくれなかった」というものもある。共通していることは「不満」だ。つまりつれあいが生きている時に「ちょっとぉー」とでも言えばよかったと思うのだが、なんで亡くなってからグチグチいうのだろうか。不思議な気もする。
   しかし、ちょっと私の回りを見回してみると、そのグチグチ言っている方々より少し若い団塊の世代は結構、あっさり別居生活、ぱっと離婚組が目立つ。グチグチ言いそうな人々も確かに見受けられる。確かに、毎週、接待だ接待だとゴルフづくめのご主人や・・・・・いろいろ見ていると、多分「不満」は熟成すると怒りになるのではないかとも思う。しかし、つれあいが亡くなった後も不満で愚痴を言っても、女性は長生き、ますます元気だ。ホントに不思議だ。
  研究チームを率いたアーネスト・ハーバーグ氏は「長生きがしたければ、自分が不当な攻撃を受けていると認識するのは健康的であり、それについて話し合い、解決を図ろうとするのはより健康的なことだ」と語る。考えてみれば、当たり前の事かも。いずれにしても、健康と美容のためはカッとした怒りはためずに出そう!しかし、そこで品位、品性、品格もでてくるから・・・・ご用心ご用心。


社会問題 : 残業って?

   最近、日本マクドナルドはいろいろと報道されることが多い。埼玉県熊谷市の店長の高野広志さんがが「権限のない店長を管理職扱いし、残業代を支払わないのは不当」として、2年分の未払い残業代や慰謝料など計約1350万円の支払いを求めた訴訟の判決で、東京地裁は残業代約503万円など計約755万円を支払うよう命じた。しかし日本マクドナルドはこれを控訴する方針ということだ。
   月に100時間をこえる残業とか、部下より少ない手取りとか、今回の高野さんだけでなく、サービス業にいる人々から聞こえる話は本当に壮絶だ。確かに、勿論、多くの仕事もハード極まりないものも多事は十分承知しているが、深夜営業の方々の生活を聞くと、やはり言葉も出ないことがあるのだ。
   「私だって月の残業が100時間はこえている!」とか「接待も仕事というなら、時間に換算できないよ!」なんて声も聞こえてくる。残業代目当てで、日中に出来る仕事をしないで、会社に戻ってから「やれやれ~」と残業開始という話しは別に、ドラマや漫画の世界ではない。見聞きするだけでも実際に結構あるものだ。

   しかし、今回の争点は経営者と一体的で、残業代の支払い義務がない「管理監督者」に当たるかどうか。管理職には当たらないという裁判官の判断は日本マクドナルドの直営店数千人の店長にそれはそれは大きな影響を与えそうだ。
  「誰か」が言い出すという大切さ。勿論これまでに外食産業チェーン店の店長の残業代不払いをめぐる問題は多い中、日本マクドナルドという大企業のケースでの判決は初めての事だ。人は大きな相手にはなかなか言い出せずということが多いのだ。判決の後の高野さんの目が潤んで見えたたのは私の気のせいか。それでも 「当社の主張が認められず残念。当社の主張は正しいと認識しいる。」と言い切ってしまう、日本マクドナルドの姿勢をあらためて一つの企業の驕りではないか?とみた。

 

ch10.生活 : がたが来るとは


   年月はいろいろなものを変化させる。人の顔も年齢をかさねると、なぜあんなに「大きな顔」になるのだろう?と思う。名前は敢えてださないが、一世を風靡した人気アイドルもタレントも俳優も、何故か「大きな顔」になっている感じがしてならない。自分の顔もよくよく観察してみると、昔にくらべて、やはり「大きな顔」になってきている。フェイスラインも崩壊・・・多分これがタルミなのだろう。
  では痩せた人が美しいか?というとそうでもない。女性の場合はたいがいが山姥的になってしまっている。トータルの美しさを保持するのは実に大変なことである。

  家も時間が経つと、あちこちがいたんでくる。そんな「家」を見つけ!休みの日などはひっきりなしにピンポ~ンピンポ~ン。あちらがどーした、こちらがどーしたと実に五月蝿い。こちらも考えていないわけではないが、いろいろいろいろ検討しているのだから、少し静かにしてほしいと常々思っている。訪問する側の苦労も分かるが、訪問される側もストレスがたまるものなのだ。
   ところで、来月に住友林業が発売する「マイフォレスト-大樹」環境をかなり結集したものらしい。柱や土台などの主要な構造材には、国産ヒノキを100%使用、室内の壁は火山灰を主原料として調湿・消臭性能に優れたしらす壁、外装は天然の土や貝殻、サンゴを混ぜたシーサンドコートを用いる。この時代、「自然素材」が実に贅沢だ。とくにCO2排出量を少なくするための設計手法とはなかなか!
  しかし、あちこち、点検すればするほど、人も住宅もあらばかりが目立ってくる。いっそ建て替えが理想だ!なんてと思ってみても、寒い季節は動きが実に鈍い。しかし、時間を見つけては多少、がたついてもガサガサと動き回らないとならず。「まだ、冬眠しているのぉ」なんて優雅なことを言っていた友人が羨ましい。

ch05.エンタテイメント : 「ななにんかい」旗揚げだ!



   あくまでも個人的なプログなので、エンターテイメントというカテゴリーに入れるのもどうかしら?という感覚。さてさて?


   今日は「ななにんかい」(主催/ななにんかい、(社)日本精神科看護技術協会、ペパーミント・ウェーブ実行委員会、後援/(社)日本精神科病院協会、協賛/ ヤンセンファーマ株式会社)の旗揚げ公演に行ってきた。
  「ななにん」の七人とは女優の岩崎加根子さん、歌手のクミコさん、女優の高田敏江さん、俳優の竹下景子さん、フリーアナウンサーの深野弘子さん、タレントの山田邦子さん。そしてまさに「ななにんかい」のこの指とまれ!をした評論家の吉武輝子さん。各分野で活躍中の人々の、語りと朗読を通じて、自分の隣にいる人との心の交流、後に続く世代に遺すものを表現で伝えようとするものだ。
  

   「心をみつめる、心をつたえる、心をはぐくむ  未来へ」をテーマの語りと朗読。第二部の「心の病気―他人(ひと)ごと?自分ごと?」のトークセッションでは、各人が経験、体験してさまざまな「心」の問題を自由に語った。うつは100人に3~5人、統合失調症は100人に1人が発症するらしい。メンバーの体験談は実に貴重だ。専門医や看護師とともに、真面目に、時に笑いありのトーク・セッションを繰り広げられた。
   会場となった慶応義塾大学三田キャンパスの北館ホールはとても素晴らしいところであったが、このように素晴らしいチャンスはより多くの人々の「心」に伝えるべくPRが必要であると思った。そのために、私が出来うることを精一杯協力していこう。

ch12.その他 : 奇跡のドラマ


 久しぶりに心あたたまる話。絵本にでもしたい・・・・そんな気持ちだ。


   千葉県銚子市の銚子漁港で水揚げした魚とともに15年前、川崎市の児童が風船で飛ばした手紙が、見つかったというニュース。不愉快なことが多い昨今、なんとも心がほわっとした。
  その手紙はサメガレイの表面に付着していたとはいうものの、ザラザラした皮で、粘液があるといっても、手紙がくっついていたとは驚きである。それが、市場で選別中に手紙が見つかったなんてドラマチックな話なのか!。テレビで見る限り、劣化していない手紙。端に開けられた穴に糸が通されていて、糸でとめられた赤い風船の一部も残っていた。
  当時、川崎市宮前区の市立宮崎小学校の1年生だったという白髭奈津実さんは今、美しい21歳の大学生になっていた。開校120周年を祝った93年にみんなで飛ばしたという風船。15年間、どんな旅をしてきたのか?と思うと本当にドキドキワクワクし、ふと、随分昔々の夏休みのこと。ガラス瓶に手紙を入れた。父親の実家のあった千葉県勝浦の海。ガラス瓶は波にのまれていった・・・・・遠い遠い記憶が戻ってきた。



   相次ぐ値上げ。牛乳、マヨネーズ、食用油、カップめんからティッシュペーパーと生活に密着している商品だ。各メーカーは、原油や穀物価格などの原材料の高騰を理由に挙げているがこれほどの値上げラッシュは、消費税率が3%から5%に上がった1997年以来といわれている。その上、電気にガスとくれば完全に生活を直撃する。
  「どの家庭も大変だ」とはいうものの、ざっとではあるものの社会の1割ほどの大企業に勤務している人々と大半を占める中小企業、そしてフリーランスの世界の厳しさには違いがありすぎる感がする。
  たとえば、身近な出版の世界にしても、昨年末から今年にかけて山海堂、草思社、新風社と出版社の倒産が続いた。フリーランスで活動しているライターやカメラマン、編集者の中にはギャラの回収ができなくなる人が本当に多くいる。回収の業務は大切な仕事であるものの倒産した後の回収は実に切実な世界。回収しようと動けば、また経費も発生する。まさにディレンマといえる。「禁じ手」さえ使わないとならない過酷な世界なのだ。超大手というか、基盤のしっかりした出版社はそれなりではあるものの、それ以外は本当に水商売なのだ・・・・。まあ、出版だけでない、殆どの世界で発生する事柄である。

  

   長く企業に勤務してサラリーマン生活をして、その後にフリーでライター稼業をして、そして法人を設立して自らが死ぬ気?で営業活動をしないと意味のない生き方を選んだ今、これまでに「見えなかった世界」が見えてきた。まだ2008年になったばかりではあるものの「いち子さん、本当の2008年は2月4日からよ!」と微笑んだ友人の言葉に励まされた。本当の勝負が始まる。

社会問題 : 残されしもの

 
  また、いたましいニュースが流れた。大阪の守口市で、生後18日の男の赤ちゃんが殺害された事件があったが、その母親が23日の未明に大阪市の歩道橋から飛び降りて死亡したという。まだ22歳という若い母親の夢も希望も何もかもを奪ってしまったのだ。その若い母親を育てた残された家族、お母さんの気持ちを考えてみた。どんなに辛い事か。
「自殺をしたものとみられます」とニュースは淡々と伝える。
  赤ちゃんが生まれて、自宅に戻り、そこを強盗に襲われ、最愛の赤ちゃんが殺害された。お祝い金をもって逃げたという強盗。何故?何故?という怒りがこみ上げるばかりだ。
  便箋10枚にもおよぶ遺書が見つかったという。どんな気持ちで書いたのだろうと思うと本当に胸が痛い。「マスコミにおわれて、これでは(赤ちゃんの名前)がうかばれない」という文面も見た。ニュースで淡々と伝える事はしようもないが、特にワイドショーの取り上げ方の品格のなさというか。本当に事件・事故が起こった時のマスコミの動きには実に腹立たしいものがあることは確かだ。 

ch04.カルチャー : 気付かぬままに時は過ぎ



   第5版までの累計が約1100万部に達し、まさに「国民的辞書」と言われる「広辞苑」の第6版が岩波書店から出版された。1998年以来10年ぶりの改訂だということで早速?購入した。学生時代から使っているもの、夫が持っていたもの、友人の結婚式でなんと!引き出物だったもの、そして、今回の改訂のものの合計4冊の広辞苑が我が家に鎮座。娘に「そんなに必要なの?」という目で見られた。
  日頃、「あれ?」と思ったものは大体、ケータイの辞書などデジタル世界で済ませている昨今だ。しかし今回の第6版では、「ブログ」や「顔文字」といったネット・携帯電話関連用語も新たに収録された。追加された新語は約1万語で収録語数は計24万項目に増えたという。例えば10万語の候補から選んだという新収録語はほかに、「いけ面」「うざい」「ニート」などもある。「そんなのは、別に広辞苑に入れなくてもいいのにねぇ?」と娘がまたやも言う。
  こんなにもデジタル優位の中で何故「紙の辞書」にこだわるのか?理由として、一覧性。目的語以外にもどんどん興味が広がって、調べた言葉が記憶に残りやすい。なるほど、学生時代はそんなことで発見が新たな発見を呼んでいたものだ。次に辞書の余白に書き込みができること。自分だけのための使い方の注意点や関心度の高さを記録でき、「自分だけの辞書」に成長させることができる。「こういうことができるのは紙だけです」と 紙の辞書の大いになる強みについて岩波書店の山口昭男社長が述べていた。
 且つ、その道の専門家を動員する編集と校閲に今回は165人が関わったことも強調したが・・・・・ミスも見つかった。こんな時に「紙」の弱さをつくづく感じる。新聞などではお詫びと訂正で済ますこともあるが、こんなにも重たい紙の辞書だ。その「ミス情報」を知らない人はそのまま。誰も注意しなければ、そのまま。その説明文をアタマに入れてしまう。

   地名「芦屋」の説明に誤りがあることが分かった。兵庫県芦屋市を「在原行平と松風・村雨の伝説などの舞台」としているが、この舞台は正しくは「須磨」(神戸市)。修正は増刷時にするというが、どんなものか?しかし、誤記は1955年の初版から続いていたということがまさに、オドロキモモノキサンショノキ!。驚き、桃の木、山椒の木!もう死語か?!あらためて言葉の面白さを感じてしまった。
 

社会問題 : 真実はどこに


  人は墓場まで持っていかなければならないことが誰でも一つや二つはあると思う・・・・・のだが。


 NHKがインサイダー取引疑惑を受けて、株取引に関する職員の聞き取り調査の判明分を発表した。勤務時間中に株の売買を行っていた職員が二人いることを明らかにしながらも、過去の取引の有無、この職員のセクションなどはあかさないままでいる。

 「この期間で、できるだけのことはやった」というNHKの荒巻優之・コンプライアンス室長の言葉は今、日本国内で起こっている、起こりつつある事象に全て言えてしまうことと思える。調査結果に自信?なんてあるわけはない。隠して隠して隠して・・・・出来る限り忘却の彼方へというのがホンネだ。多分。
  「株を持っているか?持っていればこの一年、株取引を行ったか」の質問をぶつけ、たとえ株を持っていても誰が全てを詳らかに白状するか。「いいえ」と否定したらそれはそれでお終い。
  しかし、墓場までというと、NHKだけじゃない。多分?もうよく言う、氷山の一角だ。「何を今さら?気でもおかしくなったか?」となる事だらけだ、この世は。子ども達に、若い世代に・・・・もう「終わった人々はいい、これから!という世代に対してこうした理不尽さをどう説明していけばいいのだ?とあらためて思う。真実、正直、正義だけでは・・・・のこの世の中だ。正義もおられ、正直さも無視され・・・・墓場まで持っていかなければならない「事実」をたとえ知っていても。儚さか、諸行無常か。苦い気持ちが甦る。

 


  某地方都市へ出掛け・・・・夜になった。帰りの特急の中でのこと。もう遅いから自由席でいいか・・・と乗り込んだ。意外と混んでいる車両。「ああ、指定席にすればよかったか」と後悔。
  私の斜め前方の男性グループは荷物から葬式の帰りか。彼らは座席にすわるやいなやワアワアと騒がしく、缶ビールと駅弁を広げ始めた。話の内容から、やはり葬式の帰りようだった。そして、彼らの前にいる中年男性はかなり酔っているようだった。
  しばらくして、疲労からウトウトとしていた・・・。そんな時だった。男性グループの一人が左斜め前の中年女性になにやらコソコソと話しかけた。最初は知り合い?なのかと思っていたが、次第にその女性が声高に「じゃあ!何か私が迷惑かけたって言うの?!」と言う。話しかけた男性は「いやいや」と言うものの中年女性はスクッと立ち上がり、大きな声で罵声を浴びせた。車内は一時的にこおりついた。ウトウトしていたが、、わっと目が覚めて、何がなんだか分からないもののその様子を見ていた。どうも原因はその女性が連れていたペットのネコであった。勿論、彼女は鞄のようなケースに入れていたのだが一瞬かそのネコが顔を出したのだ。且つ、その注意した男性は特にネコが嫌い?だったのだろう。中年女性が「あんただって、子どもいるんでしょ!ちょっといるんでしょ!」と何回も何回も怒鳴り続けた。すると右斜め前方の酔った中年男性が「うるせーっ!うるせーっんだよ、この野郎」とその中年女性を怒鳴った。「うるせーっ?何よ!あんた、なんて言った?」・・・・・・もうそれからは「キレる」の連鎖連鎖・・・・・。
  


  終点までは特急は止まらない。皆、じっとしているだけだ。若い男性は「申し訳ない」と謝り続けるが、彼もビールを飲んで少し酩酊している。このまま、その女性の怒りがおさまるまで何とかもちこたえて欲しいと思っていた。もし、彼が爆発したらもう御終いだ。「うるせーっ」と先ほど怒鳴った男性は荷物をまとめるとかっかっと車両をうつっていった。
  20分ほどして終点の駅に到着した。途中でケータイがなって私はデッキに出ていたが、何とも後味の悪い帰宅となった・・・。


   「あんただって、子どもいるんでしょ!」と怒鳴ったあの中年女性の声が耳に残る。彼女にとって、あのネコは大切な宝だったのだろう。宝は静かにしていた。ちょっとだけほんのちょっとだけ「顔」を出してしまった・・・・・。それだけの事だったのだが。

社会問題 : 地球の悲鳴


   東京などまだ「寒いなんていっちゃあいけない」と雪国育ちの友人が言う。確かに、氷点下何度という生活は経験していない。しかし毎日「寒いから風邪に気をつけよう」と思いながら、日々蕾が大きくなっていく梅の木を見ながら、着実に忍び寄る地球温暖化が今はかなり怖い。おかしなことを言うようだが、どんなファッション、グルメ、芸能など様々な情報があったとしても、何か、空洞化しているものを感じるのだ。今、地球がティッピングポイントであるということに、一体何人の人が気付いているのだろうかって。何もかもが他人事で、「私には関係ない」「まだ大丈夫なんでしょ」挙句には「その頃、生きていないし~」なんてかえってくると、今、がんばって生まれてきた子どもたちの哀しい将来をどう考えるんだ!と思う。春が二週間近くも早く訪れたり夏が溶けるくらいの猛暑(昨年だって40度をこえた)そしてだらだらと長い秋・・・・これらの現象はみな温暖化現象だ。南極の厚い氷が溶けるとどうなるのか?海面上昇は私たちの生活にどんな影響があるのか?日本だけではない。世界中の特に海沿いは危ないのだ。「関係ないでしょ」ではなく、例えば、首都圏ていえば400万人の人に影響があるといったら?

   経済産業省が地球温暖化対策として、発電時にCO2などの温室効果ガスを発生しない水力発電の建設支援制度を拡充することになった。現在、水力発電所は全国に約1850カ所あり日本の発電量の約10%を担っているものだ。建設費の助成制度や、電力会社に新エネルギーの利用を義務付けた新エネルギー利用法の対象範囲を拡大して、中小規模の水力発電所を設置しやすくするそうだ。CO2を大量に排出する火力発電を減らすことで日本全体のCO2排出量を数%単位で削減できるものとされている。兎に角、じっと我慢をしている地球も我々が CO2をだし続ける生活を楽しんでいては何れ悲鳴をあげるのだから、出来ることからはじめる「意識」を持とう。

 

ch11.経済 : 暗い海


  娘が米国のサブプライムローンの焦げ付き問題について質問をしてきた。「アメリカの住宅ローンの問題が、どうして日本の株価までを下げていくのか?」そんな点が分からないということだ。
   今や、世界的に株式相場が低迷し、国内の急落も酷い。原因があるから結果が生まれるのだが、やはり、米国の低所得者向けサブプライムつまり高金利型の住宅ローンの問題はなかなか分かりにくい点が多い。だからこそ、プロによる分かりやすい解説を聞くことが大切だ。
  
 
  今、ビジネスパートナーとして仕事している仲間も金融関係出身者が多い。富裕層の資産運用~ばかりでなく、例えば我が家の娘のような若い世代の素朴な質問にも分かりやすい解説をしてくれる「シーン」が必要だとつくづく思った。
   いずれにしても、そう簡単に景気が回復するわけではなく、特に今、心配なことはスタグフレーションというもの。これはStagnationつまり停滞とInflationインフレーションの合成語。景気が停滞している状況下で、同時にインフレになる現象の事だ。思い出せば1970年代のオイルショックの時に多くの国々でこのスタグフレーションに見舞われた。 たとえ給与所得者の場合、賃金アップがあっても物価上昇に追いつかないため家計は逼迫する。実質所得の低下で生活はますます苦しくなる。年金生活者にとってはますます厳しい世の中となる。いやはや真の政治家の出番こそ、「今」ではないのか?!自分の党の事ばかり、自分の選挙の事ばかりしか考えていないのにいざマスコミの前では「国民のために」というとってつけたような言葉は見苦しいばかりだ。
  
  まさに暗澹たる気持ち。この経済の暗いトンネルはそう簡単には通過できないそうだ。日本国がすっぽりと暗闇の海に投げ込まれたかのようだ。暗い海に漂う木の葉を思い浮かべた。自分ひとりの力なんて木の葉くらいのものだ。波にのまれることだってある。だからといって大きな軍艦だから安心ということもない海の上だ。今、自分の内にあるものを精一杯使って仕事をしていかないとならない。決して弱音をはくことだけは禁物だ。

  

   例えば電球がきれるたびに「ああ、何とかならないものか」と思うし、今、使用しているパソコンの調子もなんとなく「変」。パソコンの寿命はさぁなんてきくと何とかならないのか!と思う。人の健康と同じ、丈夫で長持ちがいい。

   松下電器産業が4月に、世界一長持ちする新型乾電池エボルタを発売するという。世界一長持ちという響きがいいね。従来製品に比べて2割以上長持ちで使用可能期間も従来の5年から10年と業界最長を実現。丈夫で長持ちは何でもいいものだ。


   寒い寒い~というわけで、ガスだ電気の消費量が増え続けている。暑い暑いという「夏」も同じ。余りにも恵まれた私たちの生活。もう「ある」ことが当たり前になっている。そんな中で「地球温暖化」について意識はどれくらいあるのだろう、どうしたらいいのだろうと常々考えている。
   今日も、朝からダダダッーと打ち合わせが続いていた。ランチミーティングの後にまた打ち合わせが続いていた。そんな中でケータイがなった。「4時になりそうです」と。「ふぁー~今日は1日大手町で打ち合わせかぁ~」ということになった。
  いつもは駆け抜けていく新大手町ビルの中。ふっと「大手町カフェ」の前で立ち止まる。ここは別に新しい施設ではない。ただ、これまでに利用したことがなかった。ビルの中のグリーン。武蔵野がテーマの「丸の内雑木林」で環境やエコをテーマとした「丸の内型サステイナビリティカフェ」ということだ。  
  「地球温暖化をどう意識しているんだ?」と朝から考えていたところその初めて利用したスペースで「サステナ」というフリーペーパーと出会うとは!。地球環境・社会・人間について真剣の考えたい人のための雑誌で、国立環境研究所の研究室探訪の記事もあった。この研究所はつくば駅からバスで10分のところにある。2005年8月につくばエクスプレスが開通してから本当にアクセスがよくなったという。なにせ、秋葉原からなんと45分で到着だ。つくばエクスプレスにもいろんな思い出がある・・・・・いろいろな事や人々の事を思い出してみる。今はちょっと微笑んでしまう。
   「吉田さん、全国展開のセミナーの企画ですがね・・・」とSさんが言う。今年になってまだ間もないがまるでシナプスのように仕事が広がっていく。いつもだったら気が急いてメモをしてちょっと紅潮してしまうのだろうが、今日は気分が違った。いつも近くにあるのに、気が付かなかったグリーンの中で、いろんな気付きをさせてくれる雑誌に出会い、なんか数分であっても心が癒されたんだなあと思った。やっぱりいいね、グリーン!

フリーペーパー「サステナ」とは



   受験シーズン真っ只中。今週末は確か、共通一次か。一年の中で1月下旬が一番寒いらしい。2月と思っていたが、これを聞いたら、外を歩いていてももう猫背もいいところだ。この寒さの中を受験生は闘う。そして勝つか負けるか。 菓子などの受験生を応援する商品も出揃っている。受験生活を"砂を噛むような・・・"という悲壮感よりも現代は「キットカット!」とチョコを忍ばせて受験生を応援するようになっているようだ。  
  たまたま上野でイベントの長い長い打ち合わせが終わったのが6時過ぎ。外に出ると、風が本当に冷たい。こんな夜は熱燗でくっといきたい。17日の夜半から東京では初雪が降ったそうだね。1月7日に新店舗オープンと聞いていた鮨店に向かう。「吉田さん、受験の神様、湯島天神の目の前ですから!是非お越し下さい!」と威勢のいい大将の伝言メッセージが年末に残っていた。誰もが身体を縮めて前かがみで歩いている寒い寒い季節はそんな威勢のいい声を聞きたくなるものだ。「おっ!いらっしゃい!」そんなはりのある威勢のある声!を聞こうじゃないか。
  

ch02.健康 : 細菌から人間までに



   寒い日が続くせいか、最近では「ちよっと不整脈でね・・・」と胸のあたりをそっとおさえる方に会う。「不整脈だと脳梗塞になりやすいらしいですね?」と訊かれ、専門家でもないので「はぁ・・・そうですか」と答えるだけ。本当に人のからだとは不思議なもので、季節やその時の「調子」というのだろうか、体調や体力にも大きくかかわつている気がする。睡眠不足が続いたりストレスが多かったりすると何かが変わる。毎日、楽しいことや可笑しなことにケタケタと笑うことが多かったりするとまた何かが違う。例えば痛みにも鈍感というか強い感じもするものだ。


  兵庫県の高輝度光科学研究センターというところの研究チームで、神経や筋肉などあらゆる細胞の膜に存在し、細胞内外に情報を伝達するイオンの通路となるイオンチャネル分子の一種が、変形して通路を開閉する様子を解明したという。この分子の機能異常は不整脈やてんかんなどの原因になるそうだ。それに情報伝達を担っているイオンにはナトリウム、カルシウム、カリウムなどがあってそれぞれに対応したチャネル分子があり、その仕組みがなんと細菌から人間までが共通しているというのは面白いというか驚きだ。細菌から人間まで共通という言葉の響きにしばし感動さえ覚える。日本のこうしたコツコツと地道な研究成果というのが本当に嬉しくなる。こうした成果ひそ新薬や治療法の開発に役立って我々の健康を保っていくものだからだ。

 


  昼下がり、今日もまた、久しぶりの面会であった。5年ぶりの事だった。お目にかかるやいなや、昨年に会社を設立した話から始まってあっという間に30分が経過してした。「実はねぇ・・・・社長は昨年末に倒れたんですよ」と専務が言う。吃驚して言葉に詰った。新年早々に久しぶりにお電話をいただいて、今日得は新年のご挨拶に伺っての事。年末に再び倒れて、一ヶ月ほどの入院をしたというから驚いた。9年前に、脳梗塞で倒れられ、暫く療養されていた。本当に業界では"やんちゃ"な社長。倒れてからは大好きなお酒も煙草も完全にやめたと言う。健康的な生活をしていたにも拘わらず、「やはり、齢ですかねぇ~」と今日もまた、ニコニコと嬉しそうに微笑んでいらした。「で・・・・吉田さんはいくつになられましたぁ?」といきなりの質問。即答すると社長も専務も顔を見合わせ、一瞬「間」があった。そして再び、お二方ともニコニコと微笑んだ。「今さら?さばよんでもしようもありませんからねぇ」と言って私も笑った。「そうだねぇ!全く!」と今度は皆で大笑いした。
   


   60代には一年先の事、70代には1ヵ月先の事、80代になったに1日先の事を考えて生きよう・・・・なんて昔々聞いたことがある。本当に生きているからこそ!の事柄が人生には多い。泣いたり笑ったり、怒ったり。喜怒哀楽か。それに妬みだ嫉みだと人生をいろいろ楽しませてくれる人々の感情。最近は本当に人って「感情」に成り立っているものだとつくつ゜く感じる。一生は一度きり。それこそ泣いても笑っても。だからこそ、この世で、いつ何時会っても「ああ!会いたかったね」と言える関係は素晴らしい!

ch10.生活 : 正しく話すということ

   先週末から「DVD敬語レッスン」(廣済堂出版)が大手書店の店頭に並んだ。実際の敬語レッスンが分かりやすくまとめられている上、DVDも初めての試みだ。書店をまわると平積みになっていた。昨年、撮影の時はモデルの杉山恭子ちゃんはまだ「ミス・インターナショナル日本代表」の選考の前だった。撮影後の数ヵ月後に本当に栄冠を勝ち取ったというわけだ。今年はいよいよ世界大会に臨む。数ヶ月の間に、みんなの生活がいろいろ変化がある。 
  2月22日には著者の唐沢明さんの「敬語セミナー」を実施する予定だ。就活もいよいよ佳境。そんな学生に対してと企業の人事担当者や親御さん向けの2コースを企画している。今日(1月14日付け)のフジサンケイビジネスアイに広告も掲載した。2月と言ってもあっという間にやってくる。2月はまた「逃げ月」というくらい早く過ぎる。
  言葉がかなり乱れている昨今。果たして、自分は正しい日本語を話しているのだろうか・・・・気付きのセミナーになれば。一時間だけ皆さんに時間をとっていただければと思っている。

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ch01.政治 : 節目

  民主党の小沢代表が衆院本会議での新テロ対策特別措置法の採決直前に退席したことについて、「国民におわびしなければならない。国会議員としての責務は果たすべきだった」と鳩山さんの陳謝シーンがテレビで流れていた。悪意はなかった、飛行機の時間が間に合わないため・・・・など理由はいろいろあったとしても、採決は大きな節目ではないのか?
   確かに、「結論はわかり切っている」そのための欠席ということは時折ビジネスシーンでもある。しかし、小沢さんは政治家だ。「みなさんの大阪を何とかしなきゃいけない」と大阪を何とかしなければ、約1キロの行脚を終えた小沢さんは晴れ晴れした表情だったとはいうが、未だ小沢さん自身からの説明はひとつも聞かれないのではないか?。
  
   政治家の節目とは何なのかって考えてみる。
安倍さんが『文藝春秋』の2月号に「独占手記」をよせている。安倍さんにとっての節目であったのかも知れないが、総理時代に安倍さんは政治家として本当に"良くやった"と思っている。だからこそ、総理辞任の真相などなにも10ページにもわたって語る必要があったか?と私自身不思議に思う。

ch05.エンタテイメント : 感動! earth

  月並だが趣味の欄に映画鑑賞と記入したいほど映画は好きだ。今日1月12日からのロードショーの『アース』」は公開前から本当に見たくてたまらなかった。午後2時からの早慶ラグビーに間に合う様に?朝一番、降りしきる冷たい冷たい雨の中を映画館に急いだ。
  あの『ディープ・ブルー』のスタッフが再集結し、地球上の生命の神秘に迫るドキュメンタリーだ。製作に5年、撮影日数は4500日、ロケ地全世界200か所以上とスケールがとにかく凄い。「ああ。私はこういう映画が好きなんだ」と感動しきり。46億歳の地球の環境について改めて考えさせられる。

 
   50万年前、巨大な隕石が地球に衝突し、その衝撃により地球は23.5度も傾く。その傾斜こそが運命だ。その奇跡が地球に四季や多様な地形をもたらし、生命の誕生に重大な役割を果たしている。
   その自然の中で初めて出会うだろう生き物たちのスペクタルをベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のフルオーケストラにのせてダイナミックに映し出されていく。

  ホッキョクグマの生息地であるコン・カールス・ランドにはなんと四半世紀ぶりにロケのための上陸がノルウェー政府から許可されたそうだ。チーターの地上最速の狩りは弾道テストや衝突テストで使用される高速カメラが追う。超望遠で撮影されたホッキョクオオカミのトナカイの狩りなど史上初のことだ。
   乾ききった砂の中を象の群れが行く。何万キロも先の水を求めて。砂嵐で歩けなく母親から離れた小象は彷徨う。そして。獲物を獲れなくなったものに訪れるのは死しかない。
   

   自然の素晴らしさと苛酷さを、例えば小学生低学年であっても理解できる筈だ。自分もあの頃に見た映画の記憶はしっかりとある。理解しにくかったことも記憶のあるものだ。是非、みせて欲しい映画だと思った。

映画「アース」のホームページはこちら

   今日は1月11日。元旦から3日まではフツーの生活?ほろ酔い気分の正月。4日から仕事を開始して、まだ一週間ほどか・・・・・
   四柱推命・陰陽五行の研究家である伊勢瑞祥先生が「来年(2008年)は再会の年ですよ」と仰ってくれた。その時はなるほどね~・・・くらいにしか思っていなかったのだが、この一週間に8人の方と偶然の再会をしている。偶然の一致といえばそれまての事なのだが。
   慌てて歩いていた地下道で、ある街かとで、ある駅の階段で・・・・これって、ドッキリカメラ?と思うほどにドラマチックな出逢いだった。実に久しぶりの出逢い。慌しくも名刺交換をして近況を伝え合った。
   今日も、御茶ノ水で待ち合わせの時間に15分ほど時間があり、ほっーと前方を見た時、そこにはぼーっとKさんが立っていた。じっと見つめてみた。Kさんは気がつかない。「もしや間違い?」と思って再度、見つめた。すると相手の表情がびっくりしたように変わった。「あーっ!」と声を出した。それはほんの一瞬の出来事だった。彼はちょうど3時に大阪から来たお客さんと会うところだという。久しぶりの再会だった。「シンクロニシティかぁ~?」とKさんは笑った。
   突然の電話も今年になって3件。その中の二人とはお茶を飲みながら話しをして、いいビジネスチャンスを掴んだ。あと一人とは今週の日曜日に会うことになった。
   「偶然だよ。そんな事~」と言われれば確かにそうなのだけれど・・・・不思議な一週間が過ぎた。
陰陽五行学の伊勢瑞祥先生のブログはコチラ
   

  中谷彰宏さんのメルマガにチュートリアルへのレターがあった。М1グランプリをとる前からチュートリアルのネタというか芸風?が好きで注目していたが、最近はますます磨きがかかったように思える。文章の達人でもある中谷さんは流石に面白い。


  「『情熱大陸』で、チュートリアルを観ました。タクシーの中で、ボケの徳井義実さんが黙って妄想して、ツッコミの福田充徳さんが雑談してる姿が、印象的でした。僕は、「妄想型」か「雑談型」かと言われると、完全に、「妄想型」です。
講演やテレビで、いつもしゃべっているので、年中、しゃべっている「雑談型」と思われがちだけど、あきらかに、無口な「妄想型」です。なにかを見つめて、別のことを考えています。うちの父親が「妄想型」で、母親が「雑談型」で、いいコンビでした。」とある。


  なるほど!自分はどちらかと考えたらやはりよくしゃべっているが「妄想型」だなあと思った。妄想というとちょいと病的だが、やはり人と話していてもあれこれ「妄想」しているのは確かか。
  こんなことを書いていたら「吉田さん、妄想するのはやめてください!」と人と話している時に注意をされそうだ・・・

ch10.生活 : "薄さ"が熱い!


   家電量販店に入るとつい薄型テレビの前で長い時間を過ごしてしまう。携帯電話と同じ?くらい「進化」している。大画面化が行き着くところまできた中で各社が競っているのはテレビの"薄さだ。携帯も9ミリという薄さについフラフラっとしてしまった。何で、こんなに薄さに拘るのか自分でも不思議な気がする。

  さて、シャープでは試作品として、最も薄い部分が約2センチ最も厚い部分でも約3・5センチの65型液晶テレビで薄型化に成功したという。 大画面化競争では、松下電器産業が世界最大の150型のプラズマテレビを発表。こんなに大きいのを設置できる家庭はかなり限られているだろうが・・・・。パイオニアは最も薄い部分が9ミリの50型プラズマテレビ。まさに壁から映像が浮かび上がるような壁掛けテレビ時代の到来を告げている。
  激化する「薄さ」争い。大画面テレビをいかに、どこまで薄くできるか・・・今、ステージが変わってきている。


ジャズピアニストの河野康弘さんから「青葉通 ケヤキ 惜別コンサート」のお知らせが届いた。 主催は杜の市民力。宮城県仙台市の青葉通のケヤキが地下鉄東西線建設の為に伐採・移転されるということだ。地下鉄が通るためにケヤキとさようなら・・・・か。子どもの頃に読んだバージニア・リー・バートンの絵本「ちいさいおうち」を思い出した。なんか・・・・セツナイ思いがした。「 お別れのコンサート」という響きもちよっとセツナイね。

  ♪2008年1月13日(日)14:20~mont bell club 野外ステージ。無料。
                  15:00~仙台弁護士会館。会費は500円。
演奏曲目
○きみのまち ぼくのまち ふるさと
○たからもの             
○イマジン、              
○時を止めないで          
○アリガトウ
○カントリー・ロード 
○大きな古時計
○ふるさと
○世界に一つだけの花
○アイ・ラブせんだい わがふるさと

  
それと、2008年1月のコンサートスケジュールです。


01月08日(火)18:30~宮城県矢本町土井さん宅(問)0225-82-2614(土井)
01月11日(金)10:00~宮城県栗原町マリア幼稚園(問)090-8925-5506(仙北信用金庫・若林)
      12:30~宮城県登米市さくら幼稚園(問)090-8925-5506(仙北信用金庫・若林)
      19:00~宮城県栗原市ジャズ喫茶JAKI(問)090-8925-5506(仙北信用金庫・若林)
01月12日(土)10:00~宮城県仙台市みやぎ生協(問)022-218-3880(みやぎ生協・生活文化部)
16:00~宮城県仙台市みやぎ生協(問)022-218-3880(みやぎ生協・生活文化部)
      19:00~宮城県仙台市LIVEVAN(問)022-723-0566(色彩研究所)
01月13日(日)14:20~宮城県仙台市monbel club(問)090-3642-4373(杜の市民力)
      15:00~宮城県仙台市仙台弁護士会館(問)090-3642-4373(杜の市民力)
01月17日(木)09:50~東京都江東区元加賀幼稚園(問)03-3641-1778(元加賀幼稚園)
○01月18日(金)~27日(日)四国地方出前ツアー主催者募集(問い合わせ・申し込み)090-1657-0174(河野)info@wahhahha.com
01月23日(水)18:00~高知県高知市自由民権記念館(問)090-5914-8083(坂田)
01月24日(木)20:00~高知県高知市レストラン「レ・パルミエ」(問)090-5914-8083(坂田)
01月25日(金)19:00~高知県夜須町菖蒲谷団地(問)090-3181-6969(塩井)
01月26日(土)19:00~高知県春野町ライブハウス「聖屋」(問)088-842-3030(聖屋)
01月27日(日)18:00~高知県高知市ウインタージャズ(問)090-5914-8083(坂田)
01月28日(月)13:00~高知県土佐清水市足摺小学校(問)090-4788-8042(浅利)


2月以降のコンサートスケジュール

ichiko : 笑顔



  久しぶりに映画監督の槙坪夛鶴子さんのオフィスを訪ねた。オフィス内のホワイトボードのスケジュール表には私の名前が書いてあった。面会の時刻よりちょっと早く駅に着いてしまった。昨年の力ない槇坪さんの言葉が気がかりで、何か気持ちがせいたのか・・・・・。


  年末言われた通りというか、予定通りに午前9時半に確認の電話をいれた。
「ごめんなさいね~、今、薬を丁度飲んでいたところ・・・・」という槙坪夛鶴子さんの声の調子にちょっと安心して「こちらこそ、ごめんなさ~い。では2時に!」と電話を切ったのだ。
  


  本当に何年ぶりだろうか? しかし、人は会うと一気にその経過した時間が凝縮するものだ。
「ほらほら、最初の映画を作った時。ホテルで映写会をしたでしょ?。私はよーく覚えているわよ」と槙坪さんが言う。
1986年か・・・・・。何年が経ったのだろうか?
  当時、そのホテルの企画担当の部長が夜の営業時間まで空いているラウンジの件で「吉田さん、何かできないかなあ」と相談を持ちかけられた。すぐさま私は槇坪さんに連絡をした。上映会をしないか?と。
  「そうそう、本当によく覚えていますよ。それにしても実に贅沢な集まりでしたよねぇ」と私は言った。
 

  数人の読者を集めて、豪華なラウンジで撮りたての映画の上映会をした。子ども達の教育について考えてみないかと、若いお母さんたちに声をかけた記憶がある。
  あの日の事を今もありありと思い出せる。今は・・・・と言っても昨年末にそのホテル友人たちと行ったが、お洒落なレストランに変貌していた。その夜も私は上映会の事を思い出していたのだが・・・・・


   時計を見ると入稿の時間がきていた。早く戻らないとならない・・・・そう思いながらも、何ともいえない心豊かな時間が心地よかった。美味しい淹れたての珈琲とお菓子と積もる思い出話。2008年は"再会の年"と言われた。それが実感できる。思っていた以上に元気だった槙坪さんの笑顔が嬉しかった・・・そんな一日。


  映画監督・槙坪夛鶴子さんの作品


   NHKで「小皇帝の涙」というスペシャル番組を放映していた。「一人っ子」政策を実施以来、中国では一人っ子家庭で、過保護に育てられた所謂「小皇帝」問題が指摘されている。番組の舞台は雲南省。人口500万の省都・昆明の公立小学校5年生のクラス。
  登場する親たちは子供達をよりいい学校へ進学させたい!と強く願う。彼らの学歴崇拝は高まるばかりだ。学校側も成績の良い子供を多く輩出するためにより教育に力を入れていく。
  毎日毎日出される山ほどの宿題を子供達はこなしていく。ある親は「大学を卒業しても就職口はない」「よほどの特技でもなければリストラされるのだ」と子どもを叱咤する。親子の間で繰り返される葛藤。そんな中で日々子供達は悩み、苦しみ、もがく。そして「理解してほしい」「気持ちをわかって」と涙を浮かべ親たちに訴えるのだ。しかし親は自分のリストラなどによる苦しみを子どもには与えたくないばかりに親としての精一杯の「愛」を伝えるのだ。


  富裕層である生活は現在の日本と変わらない。
今、中国は北京五輪を前に高成長が続いている。2007年の国内総生産は世界3位のドイツにほぼ並んだ。グローバル化により今の中国はわが国以上に豊かな面もある。例えば数年前から始まっているマイカーブーム。そして不動産投機。五輪後も高成長を続けた日本に見習って技術革新などにもっともっと力を入れるべきという風潮もある。
  豊かさに向かって中国は突進している。しかし、ますます広がる貧富の格差がそこにはある。番組内である親が子どもにいみじくも農村の子どもとの比較を口走るあのシーン。彼らの中にある格差。
  1人当たりGDPはまだ日本の10%未満という現状。農村と都市の格差は甚だ深刻な問題だ。今後の経済の安定成長のうらに必ず発生する数多くの問題をも忘れずに真っ向から見つめていかなくてはならない。

ichiko :

  ふと見たテレビ番組で、江戸中期には30歳もいけば結構、長生き・・・ということを言っていた。いくばかりかの不満や不安はあっても、寝込みを敵に襲われるなどということもなく平成時代をいわばぬくぬくと生きていることを改めて気付かされた。時代が進むにつれ人々は本当に長く生きていくのだ。
  よくいう「平均寿命」とは、0歳児における平均余命、つまり後にどれくらい生きられるか?のこと。紀元前11世紀~1世紀「縄文時代」の日本人の寿命は、男女ともに14.6歳 だったそうだ。縄文時代は長いものの、その過酷な時代を日々生きていくことさえ、想像を絶するほどのことだ。そして紀元前8世紀~3世紀の弥生時代、3世紀~7世紀古墳時代になっても縄文時代と、ほとんど変わらず。14~16世紀の室町時代では、15.2歳とほんの少しだけのびる。そして17~19世紀の江戸時代へ。17世紀では、20歳代後半~30歳。明治、大正時代とみてもせいぜい40代前半。人生50年といわれるのもそれほど長い歴史があるわけではない。初めて男性が70.17歳、女性が75.58歳と70代を越したのは昭和46年くらいという。短い歴史だ。
  平均寿命が伸びた一番の理由は乳幼児の死亡率の減少。大正末期すぎから漸く低下していったのだ。そんな目でふわっと柔らかで暖かな小さな赤ちゃんたちの姿を見ると、「この時代」に生まれてきたことに感動さえおぼえる。ありがとう!ありがとう!と。


  そう、2007年の年末の事・・・・・
  「この年末を越せるかどうか・・・・それさえ心配なのよ・・・」と映画監督のMさんが電話の向こうでぽつんと呟いた。痛むほどの身体の不調を聞いた師走の慌しいあの日のあの時間。
  「来年?・・・・そうねぇ、7日に会えるかも。午前中に電話してね。待っているからね」と。私はずっと携帯を耳に当てていた。彼女から電話を切った。電話は切れても、そこには長い溜息にも似た、彼女の「息」が残った。精力的にまっしぐらに仕事をし続けた映画監督のМさん。メガホンをにぎりしめていたあの時間が甦る。絶対に会おう。何がなんでも!。そう思いこの正月を迎えたのだから。
 

ch10.生活 : 興味津々

  今日が仕事はじめという会社が多い・・・ようだ。サラリーマンでなくなってからは先ず取引している先方の都合を聞いてから「さて!」ということになるのだが、この正月は私の中では「4日」と「7日」というのが交錯していた。7日という方はまだふるさとに帰省したままであったり海外であったり。4日の方からは「データはまだでしょうか?」とつつかれる。7日からという方に今日の午前中に携帯電話をかけてしまった。なかなか緊張がはしる行為であったが。
  ビジネス街であるが今日の大手町はまだ閑散としていた。普段、見かけない観光客のような人々が歩いていた。外国人も結構見かけた。まあ、本格的に街が動き出すのは7日なのだろう。今日も一日、携帯を手放せずに過ごした。7日からと思っていても6日の日曜日にも打ち合わせが入り込んでいる。結局、メリハリはない。
  年末から年始にかけて「~でしたぁ」なんてメールが届いて、ははっ!と思った。昔々、マーケティングの研究所でレポートを作っていたことがあるが、もう一度生活者の年末年始の過ごし方を調べてみたくなった。確認はしていないので公表は出来ないけれど、なんて面白い過ごし方をみんなはしているだろう!と思った。そう、所謂仕事納めの28日から仕事始めの日までの時間を。

ch10.生活 : 福をよぶ


   昔からキャアキャア大騒ぎしている友人・知人の姿は見ていたけれど未だ買った経験のないのが「福袋」。さてさて、全国の主要百貨店では今年もまた「福袋」を目当てのお客さまで賑わったという。高島屋横浜店は2万人近い行列ができたそうだ。2008万もの日産自動車のスポーツカーをはじめ、超高級品の出足も好調とか。今夜はすき焼きにしたけれど、純金製!のすきやき鍋も売れたというのだから、溜息もでる。銀座の「松屋」では、Rita's Diaryの福袋がなんと用意された60個が開店と同時に1分21秒、つまり81秒で売れたというのだから。とにかく、何が何だかスゴイことだが。来年こそ(新年早々オニも笑いが出ないか?・・・・)福袋で「あっ」と言ってみようかなんて考えてみる。

Rita's Diary



   毎年のことならかもがら、年賀状は嬉しいものだ。年末に「今、ニューヨーク。いよいよカウントダウンよ!」なんてケータイにメールが送られてきた。次々とケータイに年賀メールが届けられる。こんな時代になったんだなぁ~と思う。しかし、混雑して届かないものもあると思うとやはり、ハガキの年賀状がいいのかも知れない。

  「ああ、元気にしているんだ!」と思える賀状は嬉しくなる。結婚前から仕事と結婚の両立に悩んでいた女性から「今、妊娠4ヵ月になりました!」なんてメッセージをもらうと、新聞社勤務時代に一緒に仕事をしていた、あの時間を思い出す。多分あれこれ相談してきた彼女に「悩んでいないで結婚しちゃえばいいよ。仕事はね、いつでも出来るもの」と言ったのだと思う。
  ある時から私は「仕事はいつでも出来るよ」と言い始めていた。仕事が仕事が・・・・と言いながら、結局、結婚もそして出産も諦めてしまったような女性を何人も見てきたか。子どもだってそうだ。仕事が仕事がと言っているうちに女性の場合には「時期」を逸してしまう。小学生になりました、いよいよ受験生、大学に見事入学・・・・今や、就職しました。結婚しました。孫がかわいくて!といメッセージが繰り返される。年賀状はまさに「人生」の縮図。人生そのものを映しているのだ。便りがあるのは・・・・いいことだ。何もかも全て「関係なくなること」ではないから。そんな打算で生きていくのは寂しい。哀しくなる。
  そんな中に私の旧姓できたものが一通あった。ちょっと届いたこと自体が信じられなかったのだが、多分その方にとって私は「渡辺いち子」であるのだろう。今は亡き父の友人。小さいころからいや、私が生まれる前からの父の友人。これまでに、何通も何通も賀状をいただいているというのに・・・・・今回初めての事。不思議な感覚がした。「今度お食事でもしましょう」とある。思い出話をしよう、そして、今年は父の十三回忌でもある。いろんな思いが去来する。


大蛇が出てきて、「あれーっ」と思い、闘って闘って・・・そして殺した・・・・・。
そんな夢から覚めて2008年を迎えた。しかし不思議な夢をみたものだ。結構、キラキラと美しい大蛇であった。シンプルで、何か童話のような夢。初夢か?と思ったがそうではない。そんな幕開け。

このアーカイブについて

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次のアーカイブは2008年2月です。

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プロフィール

ichiko.tv

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吉田いち子
東京麹町生まれ。日本女子大学卒業後、サンケイリビング新聞社に勤務。2004年3月独立。
その後フリーランスで単行本取材・執筆。主婦、母親、会社員の慌しい?人生経験を生かした取材が得意テーマ。強みは「人脈」。名刺交換だけでなくまさに「魂」の交換?を理想にした密度の濃い人脈作りを目指している。2005年10月に首都圏在住の40歳以上のミドル層をターゲットとした生活情報誌『ありか』を創刊。2007年5月に、これまでに培ったノウハウを生かし編集企画・出版プロデュースをメーンとする株式会社『吉田事務所』を設立した。2011年春から豊島区の地域紙『豊島の選択』の取材・編集。

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