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調べるという大切な姿勢 昔の人は意外と長生き | ichikoTV ichikoTV

調べるという大切な姿勢 昔の人は意外と長生き

現代の情報社会の中で本当に感動する事がある。

定期的に歴史のCOLUMNを執筆しているのだが、ある時のテーマは雑司ヶ谷の土から「竹本焼」という焼き物を作った竹本隼太という人物がいる。彼にスポットを当てた。竹本焼といってもあまり知られていない焼き物ではあるが、この竹本という人物は40代で亡くなっている。

いろいろ調べていた時に、彼か仕事中は妻が子どもたちに物音もさせないようにかなり気を配っているような描写があって、私は心の中で「ああ~!なんと神経質な男と暮らすと大変だなぁ~胃癌タイプだなぁ~」なんて阿保な事をつらつらと考えていた。

そうこうして・・・時間が経ち・・・

ある方から「歴史の研究の一環で、1900年以前に亡くなられた歴史人物の、寿命と死亡状況について調べております。Wikipedia等の辞典には、お墓の記載はあっても死亡状況に関する記載はほとんどありません。・・・・竹本隼太氏に関する記事を拝見させていただきました。竹本氏の死因・死亡状況についてご存じのことがございましたら教えていただきたく、よろしくお願いいたします」とメールをいだたいた。「え?」と思った。そしてうっかり「胃癌じゃないか?」なんて言いそうになったが、あまりに簡単に言う事など出来ないし・・・と思い、早速調べ始めた。

まだお目にかかった事もない方とのメールのやりとりとは本当に「現代の情報時代のど真ん中」という感覚だった。その方がこうした研究を始めたきっかけは、魏志倭人伝に「この国は高齢者が多い」という記載からだという。なるほど!と思った。昔の人の平均寿命が低いのは、新生児や乳幼児の死亡率が高かったためで、ざっくりいって時代によっては6割ほどが成人できなかったようだ。それから成人した人々はどうだったのだろうかと歴史に残った人物の寿命を調べられるというそんな姿勢は実に素晴らしいと思った。昔は、みんな短命・・・ではなかった。子ども時代を丈夫に乗り切りればみんなが長生きできたという事だ。

さて、例の竹本隼太だが・・・やはり!というかある文献から「不治の病 胃癌」と見つけた。その記載を見つけた時はかなり小躍り状態。「やはり!ね」と。

しかしあるきっかけから、もう一歩進めるというこうした機会に恵まれるとは幸せな事だ!有難うございます。

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