先般、ある人がどうしても「ことりカフェ」に行きたいという。想像もできないが「じゃあ、お茶でも」と行った。
頭の中では、小鳥のにおいが気になっていた。珈琲を飲むお客の回りを飛び回っているのか?など考えていたが・・・
完全に飲食スペースとことり小屋というかショールームのようになったところは隔離されているので全く臭気はない。
しかし、ガラスの向こうで文鳥やらインコやらが飛び回っている。ことり好き!の人々がうっとりとその様子を見ながらお茶を飲んでいる。
私は・・・どうも落ち着かない。小鳥が嫌いなわけではないが落ちつかないのだ。
なんでもフクロウがいるフクロウカフェというのも人気のようだと聞いた。「可愛いの!フクロウが」と言う。
心の中では「どうもねぇ・・・」である。
バードウオッチングは好きであるけれど、一緒のスペースでお茶を飲む気がしない。
心中はワサワサ・・・
昔々の話だが・・・
サンシャインシティ(池袋)が出来る時に、当時の社長だった元国鉄総裁の磯崎叡さんが「館内に鳥を飛ばせたらいいかと思うがどうかなぁ?」と相談されたことがある。呆気に取られた。言葉が見つからなかった。小鳥は生物だから糞や臭気、そして何よりもサンシャインは商業スペースである。疑問だらけでだったが「いいんじやないですか?」と何とも無責任な回答をしてしまったことがある。結局は実現しなかったアイデアではあるが、あの時代、突飛もない発想をした磯崎叡さん。ただただ懐かしい。過ぎ去りし日々。今は何か時代のうねりを感じる。