大晦日である。
正月料理もほぼ作り終えた。
「あ・・・」
栗きんとんの色が冴えない。
そうだ!
クチナシを入れることをすっかり忘れていた。
まあ、よかろう。
朝いちばんで映画館へ。
『海賊とよばれた男』を見る。
上下巻の書籍はさらりと讀んだが、映画はなかなか時間がとれずにいた。
百田尚樹による歴史経済小説である。
出光興産創業者の出光佐三をモデルとした主人公・国岡鐡造の一生。
あくまでも出光興産をモデルにした国岡商店が成長する過程がどのように映像になるのか?楽しみであった。
上映のほとんどの時間、感涙である。
これほどに涙がでるものなのか?と。
特攻、空襲、焼野原、戦後復興・・・多分、この数年間、語り部の方々のインタビューを通じて記事を書く中で、自分の中で何か意識がかわってしまったのだと思う。
単なる「戦争」「戦後復興」という言葉上の響きでなく、その時代を否が応でも生き抜いた人々の命の欠片でも理解しようとつとめたのだと思う。
来年は日本の高度成長、そしていわゆるバブル経済に絞って取材をすすめていくつもり。
2017年を迎えるにあたり、見上げれば平和な青空。
心の底から平和に乾杯である。