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10月, 2023 | ichikoTV ichikoTV

2023 年 10 月 のアーカイブ

調べるという大切な姿勢 昔の人は意外と長生き

2023 年 10 月 31 日 火曜日

現代の情報社会の中で本当に感動する事がある。

定期的に歴史のCOLUMNを執筆しているのだが、ある時のテーマは雑司ヶ谷の土から「竹本焼」という焼き物を作った竹本隼太という人物がいる。彼にスポットを当てた。竹本焼といってもあまり知られていない焼き物ではあるが、この竹本という人物は40代で亡くなっている。

いろいろ調べていた時に、彼か仕事中は妻が子どもたちに物音もさせないようにかなり気を配っているような描写があって、私は心の中で「ああ~!なんと神経質な男と暮らすと大変だなぁ~胃癌タイプだなぁ~」なんて阿保な事をつらつらと考えていた。

そうこうして・・・時間が経ち・・・

ある方から「歴史の研究の一環で、1900年以前に亡くなられた歴史人物の、寿命と死亡状況について調べております。Wikipedia等の辞典には、お墓の記載はあっても死亡状況に関する記載はほとんどありません。・・・・竹本隼太氏に関する記事を拝見させていただきました。竹本氏の死因・死亡状況についてご存じのことがございましたら教えていただきたく、よろしくお願いいたします」とメールをいだたいた。「え?」と思った。そしてうっかり「胃癌じゃないか?」なんて言いそうになったが、あまりに簡単に言う事など出来ないし・・・と思い、早速調べ始めた。

まだお目にかかった事もない方とのメールのやりとりとは本当に「現代の情報時代のど真ん中」という感覚だった。その方がこうした研究を始めたきっかけは、魏志倭人伝に「この国は高齢者が多い」という記載からだという。なるほど!と思った。昔の人の平均寿命が低いのは、新生児や乳幼児の死亡率が高かったためで、ざっくりいって時代によっては6割ほどが成人できなかったようだ。それから成人した人々はどうだったのだろうかと歴史に残った人物の寿命を調べられるというそんな姿勢は実に素晴らしいと思った。昔は、みんな短命・・・ではなかった。子ども時代を丈夫に乗り切りればみんなが長生きできたという事だ。

さて、例の竹本隼太だが・・・やはり!というかある文献から「不治の病 胃癌」と見つけた。その記載を見つけた時はかなり小躍り状態。「やはり!ね」と。

しかしあるきっかけから、もう一歩進めるというこうした機会に恵まれるとは幸せな事だ!有難うございます。

暗渠をたずねて

2023 年 10 月 28 日 土曜日

10月28日は弦巻川の暗渠をたずねる散策。

青空のもと、本当に気持ちの良い一日を過ごした。

一昨年くらいからずっと趣味の暗渠巡りを企画したら人は集まるのか?どうか?と考えてきい実行に移した。かなりマニアックで、どうかなと思ったところやはり世の中にはいろんな人と巡り合えるきっかけがあるものだと思った。

そもそも「疲れる」「何の為に❔」と諸々言う方は絶対といっていいほど参加しない。だから私もいちいち説明はしない事にしている。人の興味とはそんなものだから。

しかし、想像力を掻き立てられる事と、地形の変化に気付ける頃になると何とも言えない面白さに入り込んでしまうものだ。

次回は・・・約11キロメートルの暗渠をたずねる予定(^^♪

それはあまりにも突然に

2023 年 10 月 26 日 木曜日

2023年10月18日、ミュージシャンのもんたよしのりさんが亡くなった。享年72。大動脈解離だという。

この大動脈解離という病気。バラエティー番組などで活躍した落語家でタレントの笑福亭笑瓶さんも急性大動脈解離で何と66歳で急逝。人気漫画家の三浦建太郎さんも54歳だった。本当にいきなり、急に!襲われる病気のようだ。

今年の夏、友人のご主人も別荘先でこの病で亡くなられた。ご主人は3日前に友人たちと元気にゴルフを楽しんでいたと葬儀の時に友人から聞いた。

東京で仕事をしていた彼女は、携帯電話に出ない・・・これまできちんとしていたメールに返信がない・・・不安に駆られ、別荘の管理人さんに確認してもらったところ、ベッドに静かによこになっている御主人を発見してもらったという。警察が入ったという。葬儀場で「人生でこんなにびっくりした事はなかった・・・本当に」と何度も言った。かえすことばがないままでいた。ふっとみんなでワインを飲んだ夜を思い出し、哀しくなった。

ニュースでは。もんたさんも前日は元気だったと。人生っていろいろな事が起るのは分っているつもりだが・・・んか、人生とお別れする時に、何か「言葉」を残したいと思う。

ああ、いろいろ考えるね。10代や20代じゃそんな意識は全くなかった。ついこの前まではホントに突然死の事を深くは考えたことがなかったな。人生って本当にいろいろな!いろいろな事を考えさせられるんだね・・・

リアルに熊と遭遇した時の話

2023 年 10 月 23 日 月曜日

全国的に?特に秋田県などではクマに出会っての被害ニュースが流れてくる。動物園でオリの中の熊でなく、実際にリアルに熊と出会うと本当に怖い。怖いという感情の前にアタマの中が真っ白になる。

昔々の話だが、栃木県の庚申山という山に登っていた時だった。それこそ笹がざわざわ揺れ、「犬かな?」なんてふっと思った時だった。ぬめりと黒光りした何かが笹の中から現れ・・・次の瞬間ふっと、何かと目があった。「熊だ・・・」と咄嗟に口に出たが、人は余りにもと想定外の事が起ると猛烈なスピードでいろんな事を考えるものだ。「死んだふりをするか?絵本にあったな」「木に登るか?あれ、熊も得意な筈だ」「全力で逃げてるか?」・・・ほんの数秒の考えだったろう。しかし「多分全てダメだろう・・・人生ってなんて儚いんだ・・・こんなところで熊に食われてしまうのか・・・」と身動きできないまま、多分、数秒が経った時に、熊は何もなかったようにゆさゆさと笹の中に消えていった。

硬直したカラダ。われにかえって山小屋へ急ぐ。山小屋のご主人にその話をすると「この山には熊は出ないよ、猿だろう?鹿だろう?」と言って笑ったのだ。「会えばわかるよ!」と心から思った。

しかし、思い起こせば、熊と出あう数秒前に山道で足がしばし硬直して動けなくなって前へ進めなくなって「?」と感じていた時間があった。いわゆる金縛り状態。初めての感覚だった。夢でも見ていたのでは?と言われそうだが。そう!夢だった・・・と思いたかったが、リアルに熊と遭遇すると、日常の諸々は完全に消えた。生きているといろんな事に遭遇するものだと思った。

随分、昔の話だけれど、さすがにその頃は住宅地にまで熊は出現しなかったと思う。

時は流れる・・・今年!合唱団再び!

2023 年 10 月 19 日 木曜日

2000年5月に料理研究家の小林カツ代がつくった「神楽坂女声合唱団」。今年で23年目である。時の経つのは早いとつくづく感じる。毎年一回、年末にチャリティーディナーショーを実施しているが、2019年の年末。想定もしない時にぶつかった。翌年、あのコロナウイルス発生。アクシデントとはこういうものか!としみじみ思った。日本だけでない。世界中がこの未確認のウイルスの恐怖に襲われた。

世の中の時間の流れが全く変わった。世界全体がコロナウイルスに翻弄された。合唱団の活動も勿論、中止せざるを得ず。2020年、2021年、2022年・・・はっきり言って何の活動をも中止となった。リモートでの練習が続いたが、リモートのコーラスレッスンは・・・やはりレッスンに「私」にとってはレッスンにはならなかった。疫病、戦争・・・社会のアクシデントは実に脅威であり、人々の生活を根底から変えていくものだ。活動の場も失われれば、チャリティ活動も手足をもぎ取られたように出来ない。なんて、弱いものだとつくづく感じた。

今年2023年12月8日!4年ぶりか?チャリティーディナーショーが開催されることとなり、今、猛レッスンが続いている。まだコロナの驚異、いろいろな不安とは付き合っていかないとならないが、とにもかくにも人生の一瞬はまたたくまに過ぎ去っていく。命を得てこれまで生きてきた証なのかも知れないと、この合唱団を最初に作った人生の偉大なる冒険者である小林カツ代に拍手!拍手!の気持ちと愛で一杯である。

カツ代さん、もう一度、会いたいよ!

安らかに・・・チンペイさん

2023 年 10 月 16 日 月曜日

谷村新司さんが、10月16日に亡くなっていた事が分かった。享年74。今年の3月に急性腸炎のために手術を受けて、治療中だったという。年内いっぱいの休業を決断していたというのに・・・哀しい。

思い起こせば、あれはたしか深夜のラジオで聴いていた。3人組「アリス」を結成した時か。司会者が「なんでアリス?」とグループ名を聞いたところ「不思議の国のアリス」?と言って、みんなの笑い声が。そんな記憶が残る・・・が実のとこは、当時ロサンゼルスで営業していたレストランの名前の「Alice」。プロになるんだったらこの名前‼と思っていたらしい。

 一橋大学て行われたライブコンサートに行った。初めて聴いた「アリス」の演奏。なんか・・・ときめいた。それからアリスの人気は急上昇。間違いなく!あのステージは私の青春のひとコマだった・・・

チンペイさん、安らかに。

素敵な音楽を有難うございます‼

壁にぶち当たる  幸せかも

2023 年 10 月 16 日 月曜日

定期的に歴史COLUMNを書いているのだが、何とも難しい壁にぶち当たると本当に解決しないまま、生き地獄のような感覚で過ごす。そんな時、当方の記事を見た方からメールである質問があった。なんでも「歴史の研究の一環で、1900年以前に亡くなられた歴史人物の、寿命と死亡状況について調べております。」とあり、以前つ、焼き物の作家の話を書いた事がある。40代で亡くなり、「若いな」という記憶で終わっていたのでハーッ!と目が覚めた。やはり分からない事はある程度分かる所まで近づく必要がある。

古地図をずっと見ていると、眼の疲れが酷い。というのに目が虫眼鏡になっていたらいいのに~といつも思っている。そんな事で目を酷使したら、そりゃ大変な肩こりになってしまうだろうが…

人にとって分からない事がやってくるのは、やはり幸せな事なんだと思う。全て、逃げ回っている事もできなくはないが、壁の強度もいろいろ(笑)ぶつかるしかないね。

鬢糸茶烟

2023 年 10 月 12 日 木曜日

昔の新聞社時代の皆々で、ある時から必ず「酉の市」には集まろう!という習慣が出来ている。メンバーの中のしっかりものがいつも幹事さんを引き受けてくれている。彼から一斉のメールが届くのだが・・・

「〇〇さんのメールに難しい四文字熟語がありましたので早速調べました」とある。確かに「鬢糸茶烟」とは難しいな。

“びんしさえん”と読む。意味は?なんでも、若いころ遊びにふけった者が、年老いてから淡白な生活を楽しんで余生を送る心境とあるそうな。「あまりに〇〇さんににぴったりなので笑えました」とメールの最後の文言に私も、昔の事を思い出し、思わず、ぷふふっ!と笑ってしまった。

そんな~こんな~あんな~時代を過ぎた仲間たちがも、今年もまた「酉の市」で大いに盛り上がり、大いに語り笑うんだろうなあと思った。楽しみ!楽しみ!

日本の天才たち

2023 年 10 月 12 日 木曜日

野球界の大谷さんもなみなみならぬ努力があっての天才なのだと思うが、将棋の最年少の藤井聡太竜王が全8冠制覇を目指して永瀬拓矢王座に挑戦、、史上初の全8冠制覇を達成した。一試合でなんでも2~3キロ体重が落ちると聞いて、全く将棋は分からないものの、なみなみならぬ集中力と神経で体重さえ落ちるのか?と思った。いや・・・話がよこみちにそれた・・・

日本の天才たちに拍手!

凡々の私などは、死ぬ気の努力?してもこの程度か?と思う日々だ・・・愚直に生きるしかないよ。

自然の怖さを知る

2023 年 10 月 9 日 月曜日

朝日岳で高齢の登山者たちが低体温で亡くなったというニュースを見た。真冬でもないのに「まさか」と思う人もいると思うが、とにかく自然界の驚異というものは人間の習慣や知識や想定のようなものを一気に奪う。

登山というほど本格的なものではないものの、山登りを始めた時に「夏山で人は凍死する事がある」と聞いてそれこそ「まさか」と思った事があった。しかし、いくつかの山に挑戦していくとその怖さが分かってくる。地上にいるときとは全く、全てが昔の話ではあるが違う事に気づく。

昔の話だが、谷川岳に行ったことがある。5人ほどのメンバーだった。順調に登り始めたかと思ったが・・・山小屋までもうすぐ!という地点でだんだんと霧が濃くなり、どうも風も強くなった。その時に、私の内に戦慄がはしった。わけがわからないが、とにかく「進むな!」という戦慄。私は大きく声をあげた「進みたくない!」声を荒げた。暫く、霧と風の中でメンバーが止まった。一人が「もう、小屋はそこだ!」と強く言い返した。しかし、あまりの私の狂ったような言動に対して、皆の意見は一致した。また数時間かけて下山開始。

登山口にかえった時、そこの小屋か?多くの管理者たちが「何故?とおしたんだ!」と大騒ぎだった事を知った。私達の前のグルーブが遭難して大変な事になっていたその間隙に私たちは、登り始めたようだった。「時」の怖さを全身で感じた。「本当に下山してくれてよかった!またご遺体をおろさなくてはならないのかと思った」とその管理の人が言った。今まで味わったことのない変な興奮の中。私はその夜、泥の様に眠った。

決して決して甘くみてはいけない。自然の驚異に人は実に無力である。