幅広い芸域。
舞台やテレビでも活躍した俳優の仲代達矢さんが亡くなったニュースを見て、かなりショックである。享年92。
昭和27年に俳優座養成所4期生として入所。22歳のとき舞台「幽霊」で主演デビューし、脚光を浴びた。
29年、黒澤監督の傑作「七人の侍」にせりふなしの浪人役で出演。31年、「火の鳥」で本格的な映画デビュー。
五味川純平のベストセラー小説を映画化した小林正樹監督作品「人間の條件」の主役の梶役を得て名実ともにスター俳優まっしぐらである。
「用心棒」から黒澤映画の常連となり、それからは「天国と地獄」「影武者」、「乱」と国際的な評価もえた。
実は、自分にとって「下山事件」という事件がライフワークなのだが・・・
あの映画も声も出ぬほどの演技、そこの空気が伝わるのだ。
重厚さと説得力のある演技。
とにかく残念でしかたないが、本当にご冥福を祈ります。






