サイトトップ

9月, 2015 | ichikoTV - Part 3 ichikoTV

2015 年 9 月 のアーカイブ

フダンソウ

2015 年 9 月 9 日 水曜日

先般、某テレビ番組で南仏ニースの郷土料理を紹介いしていた。「地元野菜のブレットをたっぷり使ったオムレツ」ということで、あまりスーパーでも見かけない野菜だな・・・と思っていたところ日本でも「不断草」ということで栽培している農家も紹介されていた。その途端、「ウワッ!」と声をもらしてしまった。

実は、郷土研究家の矢島勝昭先生の取材をした時の事、焼野原で何か作らないとと「タブンソウ」の種を蒔いたという話を聞いた。「先生、フダンソウってどういう字を書くのですか?」と聞くと「なんだっけなぁ~不だったかなあ?」と少し曖昧なまま取材は終わった。聞けば、種をまくと本当に良く育って、敗戦後の食糧が少ない時代。「やあ、美味しかったよ」と激しい空腹を満たしたと先生は言った。

テレビでそのブレットを見て、「そうか!これか!」と・・・・。でもね、日本ではそれほど認知されていないよね。「最近、野菜が高くって買えないわよ~」とは言うものの、私達はたくさんの野菜に囲まれて生活している日々。そんな食生活を享受している中で、戦後の焼野原に育った不断草の奇跡的な美味しさなど分からないはずだよね。想像しよう。それが大切なことだと思う。

クネクネ道好きにはたまりませんね~

2015 年 9 月 8 日 火曜日

私も取材ではクネクネした道をよく歩いている。横丁とかとにかく大好きである。

さて!黒田涼さん!さすが!新刊が発売されました。タイトルはズバリ『おれの細道 江戸東京狭隘路地探索』(アートダイジェスト社、1836円)。全24か所の細道を紹介し、周辺歴史案内、モデルコースなどを掲載しています。黒田さんの解説、撮影のダイジェスト動画リンクを掲載しているとのことなのでスマホで細道歩きが疑似体験できるそう!。今回は少部数で、書店にはなかなか並ばないとか?ご興味ある方は書店での注文またはアマゾンで。

http://www.amazon.co.jp/dp/4862920268

 

★先ずは「まえがき」から少々・・・

なぜこんな細く狭く曲がりくねっているのだろう?と思うような不思議な道が東京にはあちこちにある。理由がはっきりしているものは少数だ。大部分は「たぶんこういうことなのだろう」と想像するしかない。新旧の歴史の積み重ねが、そんな道を造ってきた。

ここで言う「細道」とは、自動車が通行できず、表通りからは見えにくく、歩く楽しみと驚きのある狭い道、とでもしておこう。原則として公道もしくは近隣の生活道路として機能していること。さらに歴史があり、曲がりくねってアップダウンがあればなおよい。幅が50センチぐらいしかなかったり、両側上空数十メートルビルの壁だったり、扉をくぐったりと、まあ壮絶な東京の細道を本書では紹介していく。

 

さてさて!どうですか?道好きにはたまりませんね~♪

中身のチラ見等はこちら→

http://ameblo.jp/edojyo/entry-12069647385.html

 

太宰治 手紙発見

2015 年 9 月 7 日 月曜日
たまたま太宰治の『御伽草子』を読んでいた時に入ってきたニュース。何と若き日の、作家、太宰治が文壇の重鎮、佐藤春夫に宛てて書いた手紙が新たに発見されたとか。自分の作品を芥川賞に選ぶよう懇願するなどの内容でこれまた驚きです。実践女子大学の河野龍也准教授が、佐藤の遺族が保管していた資料の中から発見されたということで、その瞬間の喜びがこちらにも伝わってきます。
しかし、「こんどの芥川賞も私のまへを素通りするやうでございましたなら、私は再び五里霧中にさまよはなければなりません」「私を忘れないで下さい」「いのちをおまかせ申しあげます」と自分の作品を選ぶよう懇願する内容。何とも自己への自信と葛藤?またいい加減な事を言ってしまうが、太宰ならではの懇願?ですね。

ご協力を!

2015 年 9 月 6 日 日曜日

「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」関連から

八王子で知的障害のある15歳の少年が、9/4(金)夕方から行方不明で公開捜査となっている。

是非、ご協力を!

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150907-00000055-asahi-soci

 

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20150908-00000005-nnn-soci

 

どんな時代も人は逞しく生きよう

2015 年 9 月 5 日 土曜日

昼から「池袋プロジェクト」ギャラリートークの打ち合わせ。ただ・・・普通の・・・打ち合わせとは異なることに気付く事、これが大切なのだ。意識していなければ、また多分だが・・・若すぎたら多分、分からないだろうと思い・・・いやはや真剣に3時間ぶっ続け。

戦後70年は「今年」ということ。そして、戦争にしても闇市にしても戦後の混乱を語れる人間が今後はいなくなってしまうだろうという事実。

今回、私は「池袋プロジェクト」という企画に参画できた幸せをかみしめてかみしめていくがよいと自分に言い聞かせた。ふつう・・ないよな~。

帰りに語り部の一人が「吉田さん、当日は宜しく」と。そしてまだまだ若い研究者が「吉田さん、言いたいことはまだまだ沢山ある・・・」と言いそして「とにかく、当日!」と言った。「こちらこそ」と笑った。

どんな時代に生まれて、どんな親に育ててもらうなど全くそれは「運」。それでも、こうしていろいろな体験者と何度も何度も語り合えるという幸せ・・・これは幸せなのだ!!

「池袋プロジェクト」

http://www.ikebukuro2015.com/

 

 

 

恋文の行方

2015 年 9 月 4 日 金曜日

時々、ごくごくフツ―に日常生活を送っている中で、妙な事に引っかかっていることがある。口にはださないものの、この引っかかり・・・

たまたま9月2日(水)帰宅後にふいっと23:15~放送された『マツコ&有吉の怒り新党』の『新三大○○調査会』を見た。その中で題して『新三大古本マニア古沢和宏が見つけたアンデルセン童話集に残る痕跡』というコーナーで古めかしい文庫本の紹介があった。しかし、問題なのは、ラブレターが挟まったままだったということだ。既に60年以上前の文庫本である。

恋文の主人公は英雄と名乗る男性からの恋文。しかし、最後まで不思議だったのが相手の女性の名前が『F子ちゃん』であるということ。アルファベットである。ふと「もしや、不二子ちゃん?」と勝手に思ってしまったのだが・・・。

しかし、内容が凄い。「君に会いたくて仕様がないのだがウッカリ会いたいと言って又君を苦しめても困ると思って私も困っている。」とF子ちゃんへの強い想いを語る英雄。一度か?喧嘩でもしたのか?挟まれていない本があった。何かあったのだろう。最後は親御さんもきっとわかってくれる?のようなニュアンスだったと記憶しているが・・・困難のある恋だったのだろうか?

その番組を見た時から、ずっと、妙に引っかかって・・・。その本の発行が多分昭和26年あたりだったので二人とも青春時代を戦争でぬられた時もあったと思う。戦後、何があったのか?そして、きちんと全巻そろっている文庫本とは丁寧に扱われたのだろう。一冊ずつに、恋文がたたまれて、はさまれている。クリスマスカードの入っている本もあった。これらは全巻、女性の手元にあったものか?ある日いらなくなって、古本屋さんへ売られたのか?しかし、恋文ははずすだろうに。それとも例えば、女性が亡くなりその後に男性の手元に戻ってきたのか?もう、妄想ばかりがふくらむ!

 

以前、病院に長期入院していたある女性がどうしても自宅に一回戻りたいと家族に懇願したものの願いがかなわず亡くなった。その女性が自宅に戻りたいという理由は「恋文」を捨てたかったか、整理をしたかったようだ。多分・・・昔の恋人とのやりとり。

いろいろな人間がいて人生があるのだけれど、昔からめんめんと続く心の動き。これほどに切ないものが人には必要なのだろうな。

 

 

戦後の人々の力強さ

2015 年 9 月 3 日 木曜日

実は、もう・・・すごい追い込み時期なんです「池袋プロジェクト」。

矢島勝昭先生の展示品の整理が終わりました。

戦後の焼け野原。トタンや瓦を除くため、そして畑として耕すための生活の道具たち。敗戦の東京の空気を吸い取ったものたち。もう、感慨深くて・・・・食糧難時代に配給され他うどん粉やトウモロコシの粉を混ぜてパン作り。どんなに至福の味だったかが想像できる。焼野原に育った野菜たち。特に、フダンソウという草は生育が早かったらしい。力強い日本人の魂のこもった道具たち。キャプションをまとめて出稿する。

いよいよ9月14日スタート!戦後70年の企画として全力で頑張ろう!

模倣

2015 年 9 月 1 日 火曜日
しかし!問題が次々と発覚?する2020年東京オリンピック。今、話題の例のエンブレムについても、組織委員会は佐野研二郎氏デザインしたエンブレムの使用を中止する方針を固めた。臨時会議で最終決定するらしいが・・・ベルギーのグラフィックデザイナーが2年前に作った劇場ロゴマークに似ているとして、国際オリンピック委員会に対しエンブレムの使用差し止めを求める訴えを起こされて以来、まあ飲料メーカーの商品等でるわでるわである。トレース?デザインに関しては良く分からないな。このあたりは難しい。
ずっと思っているのは、何故、あの招致の時に使用していた桜の花の美しいデザインが日本らしくいいのではないか?と思ってしまう。例えば、あのデザインをアレンジすればいいんじゃないの?と単純に思ってしまう。
しかし、画像の検索のニュースを見て「ほう・・・」と声が漏れた。凄い世界ですね、ネットは・・・。
急に、我が吉田事務所の会社のロゴマークが気になりはじめた。IT関連の管理会社に会社設立の時にデザインしていただいたもので数種類の中から「これっ!」と選んだものだ。名刺にもふんだんに使っているし・・・
だが、「模倣」関連については本当に本人の「心」が反映されてしまくうものだと思ってしまう。今回のデザインも佐野研二郎氏自身が「絶対に盗用はしていない」という言葉は私は信じたいが「そんなことあるものか!」と言う人間の多いことよ。まあ、どんなことにも「決断」する時があるもの。生きていればいろんなシーンにぶつかる。嘘も方便はある。しかしね、人を騙すことは絶対にダメである。