どんなに時代が流れても「おれおれ」何とかから始まって詐欺さんはなくならない。経産省のエリート官僚の給付金詐欺のニュースを見て、「はぁ?」と。年齢的にか?ふっと、その20代エリート官僚の親の事を考えてしまった。生まれて、育てて、「この子は優秀だ」と思ってきっと親は育んできたのだろうと、勝手に思いをめぐらせた。彼らは、職場でもいわゆる「一を聞いて十を知る」タイプだったと同僚の言葉もあった。
新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業などの賃料の負担を軽減する「家賃支援給付金」。ここで、実体のない会社を使ってうその申請を行い、およそ550万円を騙し取るという手口。申請書の書き方だけでも「大変だあ」「難しい~」と言う人が多い中、彼らは多分、そつなくスイスイと申請書を作成して、作業してしまった。その上、後から、データの隠滅までを・・・そんな中で、日々の仕事もススイノスーイスーイとこなしていたのだろうな。額に汗してなんて、決してしなかった筈だ。
やはり・・・子育てって・・・親が感じ取れず、ある時に、摘み取らなくてはならない何に気づかずそのままにしてしまったのか?おせっかい極まりなくても数申し訳ないが、「人生のタラレバ」を感じる。
いざ!という時に、相手の立場にたってものを考えられる子どもに育ってほしいものだと思う。最近はとくに感じる。
優秀なキャリア官僚となってまだ20代の彼ら。こけから!という時に、ジャンプできる30代(私はそう思っている年代)に向かって、何とも何とも!大馬鹿な行動をしたものだ。きっと・・・まだ若い親たちだろう。祖父母も健在かも知れない。そしてもしいれば兄弟たちもいるだろう。どんな気持ちでいるのかと。
頭脳明晰であったも、ふっと悪さを考える事があるのだろう。几帳面?な金融関係のメールが飛び交う日々。「え?」「あれ?」と思ってい私は、本店に電話などをして聞くのだ。「お客様、それはフィッシング詐欺ですので、決してクリックなどしないでください」と相手にきつく言われる。多分、こういう問い合わせは日常茶飯なのだろう。実にスピーディーに対応してくれる。
フィッシング詐欺。人は油断すれば騙される。とくに、インターネットの世界の恐怖は知ったものにしか分からない世界がある。アタマの中が大混乱するほど巧妙だから。こうしたものを作っているのもきっと相手の立場など考えたこともない、そんな人々が「騙す!」という一心でいるのだろう。もしかしたら、外面はとても謙虚で清潔な青年たちなのかも知れない・・・またもどーでもいい想像をする。私が言っても始まらないだろうが、もって生まれたアタマの良さがあったなら、いったん世の中を見まわしてみよう。自分というもの以外の事を。多くの個性のある人間たちが必死に生きていることを。