新年早々というか・・・いろいろな日の事を思い出す。
日本大学の元理事長で相撲部元監督の田中英寿さんが1月13日に亡くなっていたという新聞記事を読んだ。享年77。肺に病気を抱えて、約2カ月前から入院していたという。
2008年に理事長に就任すると絶大な影響力を持った。まさしく当時は「日大のドン」であった。
昔々の話だが、夏のセミナーの講師として依頼の為、理事長室に行った事があった・・・が次から次へと理事長室へ人がやってきた。多分、業務連絡、報告、相談も山の様に、怒涛の如くあったのだろう。
とにかくその日のその時間はバタバタの時間を過ごした。舞の海の相撲のとりかたの話でいっぱいいっぱい。もう嬉々として話していた田中氏。
しかし、本題は、全く話が進まないということがあるものだなと思った。「この講師案は無しだな」と心の中で思って、そろそろと思った。実に不思議な感覚だった、こりゃ進まんわいという稀にみる感覚だった。バシッと断るでもなく、また改めて来訪したいでもない・・・そんな感覚だった。
帰り道、どんな心持であったかも全く記憶にない。
そして・・・
時は経ち、所得税法違反容疑で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けるなど波瀾万丈の人生をおくられたというのだろうか?
あの「時」の田中氏の権力感が今も脳裏にある。