先般、企画ものの件で、アートセラピーなるものを体験した。一人で絵を描いて。いろいろアドバイスを受けるものかと、簡単に考えていたが・・・参加者の二人が面と向かって好きな色のクレパスを選び、時間内でいろいろ絵を描くのだが・・・絵とというより寧ろ記号に近い感じか・・・
私は黄色いクレパスを選んだ。とくに「月」が好きなので、白い画用紙に真ん中ドーン❢と満月を描きたいと思ったその瞬間、相手がピンク色でワワワーっと描き出した。その女性の意外性?に一瞬たじろいだが、ふっと不思議な気持ちになった。あらら・・・相手が見えてきて、且つ自分の心の動きがだんたん分かるようになってくるのだ。これは不思議としか言いようがなかった。「会話は一切禁止」と言われたからか。会話なしで友人でもない人間とは?そしてう数分か、時間が経つと、他の人に交代する。いやはや、次は相手のイライラした神経?ストレスか?疲労感?なんともザワザワとした波が押し寄せてきた。「ああ・・・」と思った時、私は木を描き出し、そして枝に葉をつけ足していく。一体なんなんだ❢と叫びたくなる感覚だったが、相手の押し殺したような爆発しそうなストレスが伝播した。多分、私は必至にその木にしがみついたのか?そんな感覚で時間が過ぎた。
まだまだアートセラピーの第一歩らしいが・・・たまには数十年の間にたまった、社会性というか、生活垢を落としてもいいのかなと妙にすっきりした。