先般、カンヌ国際映画賞で脚本賞を受賞した濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」を見た。上映時間はなんと3時間。映画鑑賞の時間としては長いほうだ。「日本のいちばん長い日」も2時間45分。「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程も3時間10分と長かったが これは確か途中休憩があった・・・まあ、映画の長さはそれほど関係ないか!と思うほどにたんたんと進行した。静かに静かに・・・たんたんと。村上春樹さんの短編小説であるが、主人公を演じた西島秀俊さんのやはりたんたんとした演技が抜群にうまかったというしかない。よく意味が?分からない謎めいた部分はさておいても車窓からの「景色」が素晴らしい。一緒にドライブしている感覚に陥る。ドライバー役の三浦透子さんの演技が何ともいい。ギアチェンジに全く気付く事なく進む。この女優さんは凄い。