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奇跡の「水月湖」で | ichikoTV ichikoTV

奇跡の「水月湖」で

その分野の研究者にはよく知られているのだが一般的には意外と知られていない湖がある。「水月湖」は福井県にある。地質時代に何が起こったのか?ではなく、そのイベントが「いつ」だったのか?を世界最高の精度で知ることが出来る、そんな湖なのである。地質、気象など諸々の条件がまさに奇跡ともいえる状態であるのだ、今も。地球の年代の目盛りは「年縞」という科学で証明されている。その変化の速さ、伝播の仕方が物凄く正確に分かる。まだまだ現在進行形という実に何ともいえないロマンを秘めている。

2021年10月3日(日)の朝一、私はその湖上にいた。風に吹かれ、太陽の光を浴びていた。山々には時折、野生生物の気配があり、多くの鳥の大合唱だった。

湖面は地球の生きてきた時間そのものを含有し、優しく揺れ続けていた。

船は進んでいく。私は過去の声、そして今もなお聞こえる地球そのものの拍動。そんなロマンをカラダいっぱいに感じる。

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Ohttp://varve-museum.pref.fukui.lg.jp/
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写真(上)は福井県にある奇跡の湖とよばれる「水月湖」

写真(下)は「年縞博物館」。湖沼に堆積した層が特徴的な縞模様を作る。1年の1層(0.7ミリほど)を形成される。年縞は見事にその時代を証明する。湖底には厚さ45メートルもの層が縞となり、それは7万年という時間の堆積である。この年縞の発掘が成功し、それは世界で比類のないものである。年代決定の世界標準のモノサシに採用されている。

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