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2014年1月18日 | ichikoTV ichikoTV

2014 年 1 月 18 日 のアーカイブ

胆が据わるということ

2014 年 1 月 18 日 土曜日

都内某所のカウンターというとカッコいい響きだが、下町に長年、昭和時代そのままを慣れ親しんだ感のするカウンター酒場がある。その店自慢の焼酎を、こそっと呑むのが好きである。そこの店主が料理を作り、そして「おねえさん」と呼ばれるものの、おばさんが給仕をしてくれる。殆どがパートの方々だろう。時間?がくるとそそくさと「ではね」と帰ってしまう。それぞれに馴染み客もいるようだが。10人も座ればいっぱいになる店で、定食ならば簡単ではあるが、客は我儘に酒のおかわりだ、つまみだと注文を繰り返す。それも、あちこちから。まあ、大変なことである。新顔のパートのおばさまなどはその状況にプチパニックをおこし、ぶづぶつと文句を言い出す始末。しかし、そこへ大御所登場!ともなると新顔さんの注文ミスを静かに指摘する。プチパニックもなんだかんだと時間が経って、大御所の手際の良さを見せつけられるとおさまってくる。大御所は落ち着いていてめったなことには驚かない。要は胆据わっているということだ。無駄な動きはしない。ゆったりしているようで、実にきちんと客の注文にこたえる。過ぎた愛想はない。これだ!これなのだ!と思う一瞬である。そんな姿はやはり一番だね。