戦後70年に因んで夏の企画展をご紹介。
しょうけい館 平成27年 夏の企画展「戦傷病とは? ~第1部 戦傷~」
「戦傷病」とは「軍人、軍属、準軍属の公務上の傷病」のことですが、戦後70年を 迎え、戦傷病者とその家族が高齢化する中、若い世代では「戦傷病」を具体的にイ メージするのが難しくなりつつあります。 今回の企画展では、第1部として「戦傷」について紹介します。
(「戦病」については、第2部として来春の企画展で紹介する予定です)
「戦傷」には、多様な原因があり、その傷名も様々です。 銃砲による「銃創」や「破片創」などの『射創』、爆弾や地雷などの爆発による 「爆創」や「爆風創」などの『爆傷』、『熱傷』、銃剣などによる『刀創』など多 岐にわたります。 また、受傷した部位によって現出する症状も多様です。他にも、合併症、外傷に起 因するショック、精神障害、後遺障害などもあり、これらが複雑に関連しているの が、「戦傷」の特徴でもあります。 現在の外科ではほとんど見ることができない症例も含めた「戦傷」を、貴重な資料 と写真で分かりやすく解説し、戦傷病者とその家族の労苦を伝えます。
会 期: 平成27年 9月27日(日)まで
会 場: しょうけい館1階
入 場 料: 無料
休 館 日: 毎週月曜(祝日は開館)、9月24日(木)
開館時間: 10:00~17:30(入館は17:00まで)
関連イベント:
【学芸員による展示解説】 毎月1,3,5週の土曜日14:00より約30分程度 申込不要
◎ チラシはこちら http://www.shokeikan.go.jp/pdf/2015summer01.pdf
◎ しょうけい館 ホームページ http://www.shokeikan.go.jp/
昭和館: 戦後70年「昭和20年という年 ~空襲、終戦、そして復興へ~」
昭和20年(1945)初頭 より、日本各地では本格化した空襲により被害は拡大し、4月に米軍の沖縄本島上 陸、8月6日には広島・9日には長崎に原子爆弾が投下されました。そして8月15日の 「玉音放送」により、国民は戦争が終わったことをはじめて知らされました。終戦 直後の国内は混乱を極め、人びとは戦時中とは異なる労苦を体験しながら、復興へ の第一歩を踏み出していきます。本展では激動の昭和20年を以下の3つの時期に分 け、国内の様子を実物資料の展示を中心に紹介します。
I「空襲にさらされる日本(1月~8月)」
昭和20年(1945)、前年からはじまった本土への空襲の規模がさらに拡大し、 東京をはじめとする大都市だけでなく、地方の都市までもが空襲により甚大な 被害を受けるようになっていた。4月には沖縄に米軍が上陸し、8月になると広 島・長崎に人類史上初の原子爆弾が投下された。
II「終戦 8月15日」
広島、長崎に原子爆弾が投下されたのち、日本はポツダム宣言の受諾を決定した。そして昭和20年(1945)8月15日、日本国民にとって忘れることのできない日がやってきた。
III「混乱の中からの出発(9月~12月)」
終戦を迎え、日本はGHQ(連合国総司令部)の統治を受けながら、新たな第一歩を踏み出した。しかし、戦争がもたらす影響は大きく、家を失い食糧や生活 物資が不足するなか、人びとの困難な生活が続いていた。
会期: 平成27年8月30日(日)まで
会場: 昭和館3階 特別企画展会場
展示解説】期日: 平成27年8月9日(日)・23日(日) 14:00~(約45分)
会場: 昭和館3階 特別企画展会場
詳細はこちら: http://www.showakan.go.jp/tokubetsu/index.php
◎ 昭和館 ホームページ http://www.showakan.go.jp/
昭和館: 戦後70年 写真展 第2期 昭和20年8~9月「それぞれの終戦」
平成27年は終戦から70年の節目の年になります。70年前の昭和20年は戦中・戦後の 両方を経験した年ですが、その経験を知る人も少なくなってきました。 今回の写真展「昭和20年~それぞれの終戦~」では、その年の8月と9月、終戦前後の日本国内の様子を見てとれる写真を紹介します。
戦争末期の連日の激しい空襲、広島・長崎には原爆が投下されました。8月15日の天皇陛下の玉音放送により終戦を迎え、人々は戦後の一歩を踏み出すことになりました。各地に進駐軍が駐留する中で戦後の復興がはじまりました。これらを撮影した写真の中には、戦後しばらくの間公開されず、目にすることがで きなかったものもあります。本写真展ではそうした貴重な写真も併せて紹介してい ます。
会期: 平成27年 10月4日(日)まで
会場: 昭和館2階ひろば
入場料: 無料
詳細はこちら: http://www.showakan.go.jp/events/photo/index.html
◎ 昭和館 ホームページ http://www.showakan.go.jp/