神楽坂女声合唱団のディナーショーが終わったとたん、何とも「ふつう」に戻った感がある。不思議なほどの日常である。ただ、年賀状を書き終えた人々、大掃除に取り掛かった人々・・・こんな話を聞くと、ただただ焦燥感である(笑)
最近、よく耳にする言葉がある。
話の前に
「あの人、悪い人じゃないと思うんだけど・・・」
そして、そのあとに来る雪崩のような悪口。
「きたーっ!」と思う瞬間である。
「あの人悪い人じゃない あなたの横顔思い出し 来てみたのよ またここに」
よく演歌に出で来る「あの人悪い人じゃない」の「悪い人」ではないのだ。
演歌じゃ決して悪口なんて言わない。
たいがいが「周りの人があの人のことを悪いっていう。だけど、あたしはそんなこと、信じちゃいない・・・」そういうことである。
寧ろ、自分を責めちゃって責めちゃって、静かにじっと待っている女たち。これが演歌に登場する女たちだ。
でも、最近の会話の前にもってこられる「あの人、悪い人じゃない」・・・「と思うんだけどね」は、さあ!いうぞ!悪口言うぞっ!の前の儀式のようなもので、このあとに延々続く悪口雑言は、この前置きによって、少しだけ浄化されるのである。
でもよくよく考えてみた。
何とも、日本人らしい礼儀というか国民性なんだなって。
さてさて、今宵はクリスマスイブ。
静かにプレゼントを待っているか・・・