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黒い歴史 | ichikoTV ichikoTV

黒い歴史

今から7年ほど前にNPO法人を立ち上げて「記憶の遺産」ということで戦前戦中戦後と語り部の方々からの話を動画に収録している。

昔々、父や母が戦争の話をしても全く興味も関心もなかった。もっと興味ある事を必死に求めていた。会社員になってからのあの狂乱ともいうべきバブル時代は、完全に正気を失っていたと言える。

夕方から、図書館の原稿を執筆しないとならないため、ヤミ市の体験者のインタビューに臨んだ。昨年、ヤミ市の文化ゼミナールを実施して、キャンセル待ちが出る程の大盛況だあったこともあり、人々の記憶を絶対に風化させてはなるまい・・・そんな気持ちが強くなっていた。

正気を失った、浮かれた傲慢に自分は今は見事に消失した。そんな自分にとって「8月」というものが毎年毎年不思議なほどの特別な月である。日本の敗戦を知らない世代というのに、語り部の方々の空襲、広島・長崎の原爆体験そしてじりじりと太陽がてりつける日に聞いた玉音放送。その語りがかたときも離れない。

昨夜、インタビューに応じてくださった藤原常喜さんはヤミ市で商売の手伝いをしていた人である。ヤミ市を何となく通り過ぎた、友達がいたということでなく、しっかりと復員してきた義兄の手伝いをしてきた人である。

実体験ほど強い記憶はない・・・そう感じる。元気な藤原さんでも「もう、ながくはないからさ」という。戦後の混乱、耳を覆いたくなるような事柄を聞く。知らない人は一生涯知ることもなくという事柄だろう。黒い真っ黒な時間が戦後の歴史のひとコマである。

「それでは」と別れる。暗い夜に溶け込むように藤原さんの背中が街に飲み込まれていった。

夜になってもカラダが溶けるような熱気だ・・・

令和元年。日本の未来について考えた。

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