11月の連休の一日はかなり前から心に決めていた書籍の整理を一気にした・・・しかしこの疲労感か、翌日に高熱を出した(笑)しようもないねぇ。さすがにいつもいつも気にしている書籍なので破棄したり古本屋に売る気持ちのものはなく、結局、かなり神経を使っての整理となった・・・からかな?
昔、新聞社でご一緒した人がいるが、彼はすごい読書家で、あるレギュラーの集まりの時はいつも黒い鞄の中から「これはいいよ」と数冊の本を出して見せてくれた。そんな彼が、本当に呆気なく、哀しいほど呆気なく人生を終えた。病がいきなり、あんなに本好きで、もっともっと本を読んで、生涯探求したいといっていた古墳の話などを奪ってしまったのだ。彼の奥さんともお付き合いがあったが、彼が亡くなった後、とにもかくにも厖大に「本の数に圧倒されたの」と言っていた。「どうするのか?」と聞く間もなく、古本屋さんに引き取ってもらったのと聞いた。
今、きっと誰かの手にとられ、いろんな情報を得ているのかと思いつつ、奥さんと連絡をとりたいと何度も試みるが、いつの間にか、携帯も繋がらなくなってしまった。郵便も。
自分の不甲斐なさというか、猛烈な寂しさで体中が爆発しそうになった。どんなに冷静さを保っていても、人と人との繋がりの呆気なさを感じ取った。記憶と思い出は深すぎるほどにあるというのに・・・不思議な感覚は未だ消えない。