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災いというもの

この世の中は自分の頑張りだけではどうしようもないものが存在している。そして、人間の頑張りでは太刀打ちできないものもある。天災である。

この夏の酷暑。今まで経験したことのない気温だった。小学校時代の夏休み、確か、毎日の絵日記とともに気温も記したし思う、35度とか36度、まして40度なんて気温は体験したことがない。当時、親は「涼しい朝のうちに勉強しなさい」と言っていた気がする。エアコンがそれほど一般家庭に設置されていない時代、子どもたちは皆、朝のうちに勉強した・・・のだろう。そして夕立というものが来ると、その気温の変化に驚いたものだ。

最近の夏の酷暑、豪雨、竜巻、そんな気象を見ているとやはり何か変化している気がしてならない。

 

さて、歴史学者の磯田道史さん著『天災から日本史を読みなおす – 先人に学ぶ防災』。分かりやすく書かれている。 東日本大震災後に津波常襲地に移住した著者が伝える、災害から命を守る先人の知恵とあり、あとがきで古人の経験・叡智を生かそうと。つまり、所謂、相当な技術革新とともに「古人の知恵」というものが共存している。すべてではなくともつぶさにひとつひとつに気付いていこう。

 

ネット上で記されている内容紹介は

●豊臣政権を揺るがした二度の大地震、一七〇七年の宝永地震が招いた富士山噴火、佐賀藩を「軍事大国」に変えた台風、森繁久彌が遭遇した大津波。史料に残された「災い」の記録をひもとくと、「もう一つの日本史」が見えてくる。富士山の火山灰はどれほど降るのか、土砂崩れを知らせる「臭い」、そして津波から助かるための鉄則とは。

 

【目次】

まえがき――イタリアの歴史哲学者を襲った大地震

第1章 秀吉と二つの地震

1 天正地震と戦国武将

2 伏見地震が終わらせた秀吉の天下

第2章 宝永地震が招いた津波と富士山噴火

1 一七〇七年の富士山噴火に学ぶ

2 「岡本元朝日記」が伝える実態

3 高知種崎で被災した武士の証言

4 全国を襲った宝永津波

5 南海トラフはいつ動くのか

第3章 土砂崩れ・高潮と日本人

1 土砂崩れから逃れるために

2 高潮から逃れる江戸の知恵

第4章 災害が変えた幕末史

1 「軍事大国」佐賀藩を生んだシーボルト台風

2 文政京都地震の教訓

3 忍者で防災

第5章 津波から生きのびる知恵

1 母が生きのびた徳島の津波

2 地震の前兆をとらえよ

第6章 東日本大震災の教訓

1 南三陸町を歩いてわかったこと

2 大船渡小に学ぶ

3 村を救った、ある村長の記

 

 

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