このところ日本マクドナルドの商品への異物混入の報告が全国で相次いでいる。なんでもハンバーガーに差し歯のようなものが入っ ていたとか、針のようなものに触れて唇を怪我したとかぞくぞくとニュースになっている。具体的にはあらわせないが、おせち料理に髪があったとかマクドナルドだけではなくいろいろ耳には入ってくる。しかしマクドナルドの報道は少し加熱しすぎというほどにほぼ毎日、耳に入る。
飲食関連の業種は、安心・安全というキーワードが一番なのだろう。美味しいとかなんとか星いくつとか隠れ家グルメというのはやはり次の問題なのだ。
ふと、昔々のことを思いだした。仕事先で、よく通ったカジュアルレストラン。明るい店内でお店のスタッフさんもなかなか好感が持てるところだったが、確か、グラタンかドリアを食べ終わったあとに皿に何かを発見した。「なんだろう?」と思ってみたが、虫でもなければなんだかさっぱり分からない。店側に言うと「ちょっと調べてきますね」と店のスタッフさんが調理場へ戻って行った。暫くするとこちらのテーブルに戻り、笑顔で一言いった。
「お客様、タワシでした。」
「え?何ですって?」
「ハイ!お鍋を洗うタワシです」と。
タワシのことは知っているよ。
せめて会計の時には・・・心の中で思ったものの。
「有難うございましたぁ~」と笑顔がかえってきた。
それっきりである。
それからは二度と来店はしない・・・。
それから間もなくしてその店が閉店した。
そのレストランのあったところにはファストフードやいろいろな店舗が入っているが、未だに、その前を通ると「タワシでした」という笑顔を思い出す。