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ご注意!自転車

先般、スーパーで買い物をして2~3歩ほど歩いたところでほぼ疾走してきた自転車にぶつかった。あっという間の出来事で、よろけて道路に倒れ、エコバッグの中の商品は転がり、小さな手提げバッグの中からは財布やキーなどが飛び出した。咄嗟に「大丈夫ですか?」と転げながらも言おうとしたその瞬間だった。「馬鹿野郎!」「この野郎!」「前むいて歩け!」と罵声が。よろけながら散乱した荷物をひろおうとしたが、相変わらず中年の男は「馬鹿野郎!」「俺にいじわるでもしたいのか!」ときた。もうこの人には何を言っても無駄だと思い、黙ってもくもくと荷物を片付けた。

そもそも歩道は歩道である!スーパー前の歩道をあのスピード?いや走ってくること自体おかしいではないか。私は立ち上がりフラフラと歩き出したが、後方から男の罵声は相変わらず響いてくる。自分は決して悪くはないのだ!あのオバサンが勝手に俺にぶつかってきたのだ!とでも言うように怒鳴っている。

帰宅して、いろいろ考えた。確か、この日はスーパーの特売日で、道路に多くの段ボールが置かれ、その中のお買い得商品を必死に品定めしている客でこんでいた。そんな大切な時間?に道に転がったオバサンの世話などするものか・・・と思ったのだろう。それにあの剣幕の男。もう「関わりたくない!」と思うだろうなあと・・・

そんな話をすると「なんで相手にきちんと言わなかったんだ?」「警察に行けばよかったりよ」「保障は?」とか周囲は言う。きりなく言うのだ。まあ、痛みとは自分が体験すれば分かるだろうが、あんな権幕、罵声の人間に何を言っても無駄である。

その夜、矢鱈と腕が痛くなっていた。膝はかすり傷か、血は滲んでいる。そして翌日、紫色の大きなアザが出来ていた。ほうっ!人間とはすごいものだなあと思うほどのアザだある。湿布で何とか乗り切った。そして整体へ行き、矯正を御願いした。すると先生が「吉田さん、ここ(手首)は骨折し易いところ。骨折しないで本当に良かったですよ」と言われた。

その大きな紫アザは日が経つにつれて次第に黄ばんできて、そして数日後、綺麗になくなった。

ぶつかったその日のこと。ふつふつとわき出る怒りがどうにもこうにもならず、即、新聞社に投稿して、その翌週に掲載された。何か、その時にほっとはしたのだが、もし、ぶつかったのが赤ちゃんをだっこしているお母さんや、買い物かごをひいている高齢者だったらどうしたのだろうか?と思うと怖くなった。ぞっとした。いけないのだ!と強く思った。

その後、気のせいか?スーパー前の段ボールは整然として、買い物客の自転車も整然となり、毎日ではないが、警備のおじさんがたつようになっていた。

 

12月1日から改正道路交通法が施行され、自転車が道路の右側にある路側帯を走ることが禁止されることになる。違反した場合は3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金。つまり「路側帯とは歩道がない道路のうち、道路の端に設けられた歩行者や自転車の通行スペースで、車道と白線で隔てられている。自転車などの軽車両は、これまで歩道がない道路では、左側・右側どちらの路側帯も通行することができた。改正後は進路左側の路側帯に限定される」ということだが、そもそも歩道を走ることは禁止である。誰もかれもが「忙しくて」と夢中で走っているようだが、歩道は歩行者の為にある。そして歩行者にはいろいろな人々がいる。人間としての常識そのものなのである。

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