昭和館の第60回資料公開コーナー・ 「九段界隈の移り変わり」のお知らせです。ご興味のある方は是非とも!
昭和館が立地する九段という地名は、江戸時代に急峻な九段坂に作られた広い九つ の石段が由来といわれています。大正12年(1923)9月1日の関東大震災を契機に、 大正15年(1925)に帝都復興事業の一環として九段坂の大工事が実施され、昭和8 年(1933)に現在のなだらかな坂に改修され、路面電車も通るようになりました。
九段坂界隈には、軍人会館、偕行社(陸軍関係の施設)、野々宮アパートなどの重 要な施設が点在していましたが、これらの施設は、戦後、GHQ(連合国総司令部) によって接収されました。
昨年、九段会館の建物の建て替えが決まり、今後九段界隈の景色は様変わりするこ とになるでしょう。そこで今回はこれまでの九段界隈の風景の移り変わりを写真と 音楽で振り返ってみます。
日時/会場: 平成28年1月26日(火)~平成28年4月10日(日) 昭和館1階ロビー
展示内容:
【1】写真展示(額入り)
九段坂下の交差点 / 大日本帝国憲法発布から50年を祝う人々 / 大日本産業報国会
の行進 / 空襲を受けた九段下交差点 / 空襲を受けた九段坂上周辺 / 接収された
軍人会館(九段会館) / 野々宮アパート / 釣りをする人びと / 九段界隈の地図
【2】ケース展示(アクリルケース1台で展示)
絵はがき「九段より市中を望む」/『東京市全図』/『東京 九段坂付近 復興工事記
念写真帖』
【3】SPレコード
九段の誉 上原敏 / 九段のさくら 東海林太郎 / 父は九段の桜花 杉山美子 / 九段
の母 塩まさる / 九段ざくら 菊池章子・コロムビア児童合唱 / 九段の父 小野 巡
九段の母 天中軒雲月 / 九段精華學校校歌 九段精華高等女學校生徒・九段精華小
學校生徒
注)東京大空襲の空襲により校舎が全焼したため校長が廃校宣言し、敗戦ととも
に校舎跡地は米軍に接収され、駐車場として使われた。学校関係者は接収解除の
嘆願書を持って米軍司令部、関係官庁をまわり奔走したが、復校ならず、最後の
第30回、31回卒業生は焼け跡で涙ながらに校歌を歌い卒業式をした。(『千代田
区女性史』第2巻、 千代田区編、ドメス出版、平成12年)
詳細はこちら : http://www.showakan.go.jp/floor/1f/shiryo/index.html
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