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2016年7月22日 | ichikoTV ichikoTV

2016 年 7 月 22 日 のアーカイブ

想い

2016 年 7 月 22 日 金曜日

ポストに一通の葉書があった。

『今世ではありがとうございました。お先に失礼します。』

えっ?なに??

それは、企画制作パオの代表・光永憲之さんの「死」の報せだった。ご子息からの葉書。代表として、映画プロデューサーとして父として見事な最期でした・・・とあった。晴天の七夕に映画監督だった槙坪さんへ逢いに逝いったとあった。見事な最期という言葉で少し安心したあとに・・・深い悲しみが押し寄せた。

ふっと一週間ほど前か、そろそろ映画が完成したかな?試写会かな?などとふっと思ってスマホの連絡先を検索したがそのまま何もしなかった。

槙坪さんは4度目の命日を迎えたとある。

月日は残酷に過ぎ去っていく。

ひとつひとつの情景が浮かぶ。

初めて会った日のこと。

試写会の日のこと。

今では誰でもが意識していることだが、青少年の性の問題、介護の問題、親の看取り・・・社会問題を丁寧に切り取った作品を手掛けた槙坪さんだった。

リウマチが酷くなった頃、ずいぶんと心配した。

面会謝絶の日々もあった。

しかし、いつも微笑みを絶やさず彼女のそばに付き添っていたのが光永さんだった。

葉書にはお二人の若いころの写真がある。

天国で「あら!」なんて、あの飄々とした表情で槙坪さんは言っているのかも知れないな・・・

企画制作パオ

http://www.pao-jp.com/