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2014年3月26日 | ichikoTV ichikoTV

2014 年 3 月 26 日 のアーカイブ

捨てられないものたち

2014 年 3 月 26 日 水曜日

以前、「断捨離」という言葉が流行した。その時には、それほど感じなかったのだが、モノを「捨てる」という行動・行為が実に難しい。何でも一応とっておくと妙な安心感があるものだ。それは「いつか使う」「いつか役に立つ」という感覚からか?特に、膨大なファイルの山に「フホォー」と大きなため息が出てしまう。こうしたことは気力のある時にしかできないものである。

ファイルの背表紙には「原稿資料」とあった一冊がデスクの奥の奥にあったものだ。また「何かに役立つだろう」ととっておいたものだろう。だいたい、原稿や、ゲラなどはその出版物がでて、たいがいは破棄する。最近は殆どがパソコンでの仕事。フォルダにとりあえずは分類をする。紙の資料は地域別、時代別などカテゴリー別に分類はするものの、ほいさっ~とデスクの上に置いて、時間が経つと紙袋に入れてしまう資料がある。これは?それにも漏れたものだろうか?思い切ってそしてファイルを開けてみる・・・「ああ・・・」と声が出る。いろいろな方の直筆原稿。パソコンの文字うちではない手書きの原稿。中には、原稿用紙に整然と書かれたものもある。その中にかっちゃんこと小林カツ代さんのゲラ直しのコピーが2枚あった。何年前のものだろうか?そうそう、あの時だ!と思いながら、そのゲラの赤字校正を見る。いや、読んでいた。元気いっぱいのかっちゃんの手書きの赤字校正。懐かしいやら・・・言葉が見つからない。来週あたまにかっちゃんの「お別れ会」がある。その前に出てきた原稿直しのコピー。心の中で何かが弾けた。