本日は宝生能楽堂で能の鑑賞を。『殺生石』は能の舞台としては珍しく、ちょっとした演出というか、なかなか面白い。鳥羽の院の時代に寵愛を受けた玉藻の前という宮廷女官が実は狐の化け物であり、見破られ那須野の原まで逃げたが、ついに討たれてしまう。この世のものでないものが、その巨石に取り憑くところは何とも不可思議な面白さである。この世に存在している高僧の玄翁やおつきのものには面はなく、既にこの世のものでない玉藻の前が面をつけている、そんなところもみどころである。
本日は宝生能楽堂で能の鑑賞を。『殺生石』は能の舞台としては珍しく、ちょっとした演出というか、なかなか面白い。鳥羽の院の時代に寵愛を受けた玉藻の前という宮廷女官が実は狐の化け物であり、見破られ那須野の原まで逃げたが、ついに討たれてしまう。この世のものでないものが、その巨石に取り憑くところは何とも不可思議な面白さである。この世に存在している高僧の玄翁やおつきのものには面はなく、既にこの世のものでない玉藻の前が面をつけている、そんなところもみどころである。