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こころの定年か・・・

紅葉が美しい。「今!」というばかりにその「色」を蓄えて、映えている。そして・・・否応なしに散って行くのだ。

サラリーマンの「こころの定年」という記事を読んだ。若い頃、がむしゃらに働いたサラリーマンが40歳前後で先が見え始めて、組織で働くことの意味に悩み始める。なんでも現役サラリーマンで評論家の楠木新さんがその状態を「こころの定年」と名づけたらしい。会社人間だけではなくもう一つの自分を持つことを勧めている・・・とか。

本当に早く気付かないと。いわゆる定年になってから変に慌てている人々をどれだけ見てきたか。腰がぬけるほど驚いたのはいただいた名刺に「元・・・」と書いてあった時。「・・・」には誰もが知っている超大手の企業名である。「元」とつけて?定年後に、こんな名刺作って?何なのだろう?とはじめはジョークかと思っていたが、口に出さないで良かった。彼らは真剣そのものであったのだから。闘ってきた時の鎧、兜をとっても、裸になっても「元・・・」なのか?もう、その会社にはOB会、OG会なるものはあっても、それほど人生には関係無くなるものだと思っている。

まあ、かくいう自分もサラリーマンをやめた後は、やはり、それまでの勤務していた会社こだわっていた時間もあったが、こだわってオタオタシダバタしていたら、社会は決して守ってくれない。もうある意味「実力の世界」であるから。「力」がなかったとしたら、もう見捨てられるのだ。「元・・・」はあくまでプロフィルの一部。それも過去の時間の一部でしかない。

産経時代に、2011年に亡くなった友人がある時 「男ってさ、40になると、この会社の社長になれるかなれないか?もう分かってしまうんだよ」と大手町の交差点で言っていたことを思い出した。それこそ第二に人生で、ずっとあたためていた古代史の研究を始めた矢先に癌にやられてしまうとは・・・最近は、とくに当時のプロジェクトの仲間たちのことを思い出すことが多い。しかし、親の介護だ、なんだかんだとこれまでの生活が一変して友人たちが増えてきたからか?自然体でいこう。決して無理しないことだ。

 

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