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フダンソウ | ichikoTV ichikoTV

フダンソウ

先般、某テレビ番組で南仏ニースの郷土料理を紹介いしていた。「地元野菜のブレットをたっぷり使ったオムレツ」ということで、あまりスーパーでも見かけない野菜だな・・・と思っていたところ日本でも「不断草」ということで栽培している農家も紹介されていた。その途端、「ウワッ!」と声をもらしてしまった。

実は、郷土研究家の矢島勝昭先生の取材をした時の事、焼野原で何か作らないとと「タブンソウ」の種を蒔いたという話を聞いた。「先生、フダンソウってどういう字を書くのですか?」と聞くと「なんだっけなぁ~不だったかなあ?」と少し曖昧なまま取材は終わった。聞けば、種をまくと本当に良く育って、敗戦後の食糧が少ない時代。「やあ、美味しかったよ」と激しい空腹を満たしたと先生は言った。

テレビでそのブレットを見て、「そうか!これか!」と・・・・。でもね、日本ではそれほど認知されていないよね。「最近、野菜が高くって買えないわよ~」とは言うものの、私達はたくさんの野菜に囲まれて生活している日々。そんな食生活を享受している中で、戦後の焼野原に育った不断草の奇跡的な美味しさなど分からないはずだよね。想像しよう。それが大切なことだと思う。

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