“家族論”に関しては、いろいろな意見が多い。
様々な意見を聞いていると、もう、そこらにある資料をひっくりかえしたった理解不能な何かを感じるばかりである。
人は一人で生まれてきたわけでない。
必ず、とりあえずは父と母という人がいて、この世に生まれる。
そして、一つだけの家庭で生活してきたのであるから・・・
山田洋次監督が「東京家族」のキャストを使って撮影した20年ぶりという『家族はつらいよ』。
20年ぶりですか!?というほどの時間間隔。
兎にも角にもキャストは文句のつけようがないほど良い。
隠居の身の周造を橋爪功。
妻の富子を吉行和子。
この二人の絶妙な掛け合い。
ただ、それだけで、涙と笑い。そして笑い。
喜劇作品とはこういうものかと思える作品である。