問題が山積みになっている。
ひとつずつ解決していかないとならないのだが・・・
遅々としている日々が続く。
そんな時に、宇宙飛行士の毛利衛さんが解説している宇宙空間の映像を見た。それはハイビジョンの美しい映像だ。
「宇宙は真っ暗なんです」と毛利さん。その暗さは、多分、私がこれまでに感じたこともないほどの「真っ暗」なのだと思って見つめた。
その真っ暗な宇宙空間に目の覚めるような青い地球が見える。地球上の砂漠の色合いはみな違うことに改めて感動した。
青い海のに「あれ?」と思える形が見える。「まるい宇宙人が描いたような落書きのようですね」と毛利さんが言うのはなんと珊瑚礁であった。落書きのような大胆なあの形。美しい珊瑚礁には多くの生物たちがせ暮らしているのかと思うとまたまた感動である。
そして一瞬、茶色い天体が目に入る。
「私の故郷の余市(北海道)に沈む月です」という言葉に圧倒されて見続ける。ゆっくりゆっくりと月が沈んでいくのである。「今見ても感動しますね」と毛利さんの声が聞こえた。
月は静かに静かに沈んでいく・・・
真っ暗な宇宙空間に浮かぶ青い地球
こんな地球の上に人々が暮らす
それは余りにも幸運な出来事であろう
空気があり
自然があり
そこで人が人を愛し
慈しみ
悲しみ
助け合い
しかし
怒り
奪いあい
憎しみ
そして殺し合う
・・・
その連鎖である「人間」という一つの生命体の生き様。
もう何も怖くない・・・そう思えるほどの力をもらった。